積丹半島

神威岬にて　混雑していたことを天気が悪かったので、先端までは行かなかった

来週から北海道の観光シーズンは完全にONとなる。観光地は人が増えるし、渋滞も多くなるのでその前に神威岬を訪れてみた。

この時期は実は積丹半島を探索するにしては、少しタイミングが遅い。海や岬は変わらないけれど、6月下旬までならばエゾカンゾウが斜面に咲き乱れている。もっとも、十勝の海岸線でエゾカンゾウについては十分堪能しているので、それはよい。

心配なのは天候だったけど、午前中はかなりの勢いで雨が降っていた。探索は無理かなと昼食後に小降りとなり、神威岬に関しては曇天の中を歩いてみたけど、次に立ち寄った島武意海岸だけは奇跡的に青空に覆われ、見事な積丹の青い海を堪能出来た。

神威岬にて

神威岬にて

神威岬　岬周辺のみ徐々に天候が回復してきた

島武意海岸　ここの有名な景勝地だが、奇跡的に青空に恵まれた

島武意海岸　灯台付近

帰路は一部だけでも違う道をと、余市から仁木へ抜け、赤井川を経由して帰ってきた。途中、銀山でひまわり畑をみつけた。規模自体はとてつもなく広いとは言えないけれど、望遠で畑を覗くと、夏らしい景色だと感じた。

帰り道の仁木町銀山にて

夏の積丹といえば、ウニを求めて車を走らせる地元の人も多い。この場合、地元というのは道央圏在住という意味だが、「わ」ナンバーもそれなりに走っていたので、観光客も多かったようだ。街道にはウニ丼ののぼりが風になびいている。しかし、確かに美味しいものの、エゾバフンの価格は今年は高騰しており、漁の水揚げも少ないようだ。多ければ高騰などしないからね。

また、店によっては安さと量を売りにしている店もあり、そういう店は確かに人気があるようで、まだまだ昼前だというのに駐車場はウニを求める観光客で混雑していた。産地を売りにしているけれど、そういうお店は1日で100人レベルの入店者がある筈だ。そこまでの量となると、僕は1人1人注文のたびに殻の割りたてをウニ丼に使っているとは思えない。恐らく、塩水ウニを使っている店も多いんじゃないだろうか。

塩水ウニが駄目というわけじゃないけれど、そうなってくると積丹でそれを食べる意味があるのかな？というところだね。ガソリン代を考えると、札幌市内で高いだろうけど、それなりのウニ丼を食べてもレベルは同じじゃないのかしら？なんて思ったりもするんだけど、まあ、それはラッフルズホテルでシンガポールスリングを憧れの様に頼む事と似ている様な気がする。

という事で今日は寿司屋で生ちらしを頼んだ。ちなみにウニ丼は白米が正統らしく、酢飯で作ったウニ丼は丼ではなくウニちらしと名乗るのが正しいらしい。確かに寿司屋さんでは海鮮丼とは言わない事が多いよね。その意味で僕はウニならウニちらしが好きだ。白米も勿論美味しいけれど、特にバフンウニだと濃厚過ぎて、白米だと正直飽きてくる。あと、バフンウニ＞ムサラキウニの風潮があるけれど、ムサラキの方が良く味わうと繊細な味がある。勿論、好みだろうけど、高い＝高級品ではないという事だろう。採れないから、結果的に価格が跳ね上がるのだ。

話は戻って、今日の生ちらし、美味しかったけど、旬じゃないシャコを使っているのが減点。あと、カズノコを使っているのも×。カズノコは嫌いじゃないけれど、みりん醤油などで味付けた物がいい。高価な食材だけど、こんな金を出すなら、イカを食べていた方がいいと思う人間なのだ。あと、イクラはこの時期だからまずまず。違う場所でこの写真を掲載したら、この時期のイクラは駄目だとクレームがついたけど、これあれは抜いてくれと３種類も注文の時に言う気にはなれない。

まあ、それはともかく、流石に他のネタは美味しかったです。下の方にサーモンに見える魚があるけど、これはサクラマスだね。もっとも、僕はサクラマスも火を通した方が好きなんだけどね。天然だろうと刺身系はサケマス類は好きじゃない。例外はヒメマスだけど、あれも産地次第でしょうね。

積丹だからウニ丼ばかりじゃないのだ