2009 道東大河の釣り 6

水に濡れた場所は全て凍り付く。

十勝川のアベレージサイズ 今年は本当にコンディションが良い。

対岸もポイントだけど、魚の群れはウェーディングしているこちら側に居る事が多い。

事実上の納竿釣行となる土曜日、道東は真冬に近い気温が予想されていた。夕食後、高速道を東に走らせると、気温が下がっていくのが判る。山間部へ入ると、一気に二桁の大台を超え、トマム付近では車載気温計は氷点下14℃を示していた。途中、高速道のPAで仮眠をとり、明け方前に釣り場へ到着した時は氷点下10℃。雲間から僅かに星も見えるけれど、辺りが明るくなった頃には、完全な曇天となった。

入川したのは、先週好調であったウェーディングポイント。水面は結氷こそしていなかったけれど、岸の土や泥は固く凍り付いていた。川の中央 までウェーディングをし、第一投。20gを超えるスプーンが放物線を描き、着水する。糸ふけを取りながらカウントダウン。底を転がし気味にダウンへ流し込み、流しきったところでスローでリトリーブする。途中、リールを巻く左手に違和感を感じた。ティップを見ると、既にトップガイドが凍り付き、ラインを押さえてしまっていたのだ。ティップを水面へ入れると、氷は溶けるのだが、それを何度か繰り返しているとロッド全体が瞬く間に凍り付いてしまうのだ。

今回持ち込んだロッドは長さが9f。ウェーディング中にとてもガイドの氷を取り除く事は出来ない。岸へ戻り、ガイドを口に含み、氷を溶かす。流れている水質を考えると、おすすめとは言えない方法だけど、厳寒期ではこの方法以上に良い方法は僕は知らない。話は横道に逸れるけど、ワカサギ釣りの時に凍った餌であるサシも僕は口で溶かす。気持ち悪い、汚いという意見もあるだろうけど、僕に言わせればそれくらいが出来なければ厳寒期の釣りなど出 来はしないのだ。

アメマスは低水温に強いと言われるけど、流石に気温がここまで下がるとアメマスの活性は簡単には上がらない。殆ど水流でスプーンが揺れていると思えるようなスローで引いて、ようやく口を使うという感じだ。だから、アタリも極めて小さい。それは、落葉の頃、ルアーに落ち葉が引っかかった様な違和感に似ているかもしれない。一度バイトすれば、引きは重厚な十勝川のアメマスなのだけど、アメマスも寒さを感じるのか、一度水面を割ると途端に大人しくな る。

今回、午前中に僕は四匹のアメマスが顔を見せてくれた。そんな釣果でも僕は今回の遠征は満足出来たね。それは、ガイドを始め、ウェアも濡れ た場所は全て凍り付くという厳寒の十勝川で魚が出てくれたのだからね。この日は素手でリールに触れたところ、手が張り付いてしまうほどの状況だったのだから。