2010 道東のウミアメ

今回のウミアメ釣りでは、流木の数がとても多かった。
ジグにヒットした太平洋のアメマス。
真夏でも枯れる事がない小沢。カラフトの時期は、ポイントとなるかもしれない。
海霧で暗い太平洋岸から内陸に入ると、別世界の様だ。

道東の海アメマスの釣りは、シーズンは夏という事になって いる。そして河川の釣りは大体がGWくらいまで。多少の前後はあるにしても、5月を境に降海してしまう個体が多い。このため、5月になれば海で狙えるという事になる。ただ、天候と雪代による濁りに左右される事もあり、遠征するにはリスクがあるのも事実。また、やはりシーズン初期は痩せている個体が多いよう で、例え釣れても今一つ釣趣に欠ける様な気もする。

最盛期には程遠いと思うけど、波も落ち着いているとの予報もあり、深夜の高速道を東に向け車を走らせてみた。夏至に近いこの時期、札幌からの出発であれば早すぎて困る事はない。3時半には明るくなるこの時期、遠征組にとってはかなり大変な時期でもある。

それほどまで明け方を目指すのは、やはり朝マズメ狙いは外せないからだ。明け方からの数時間は、魚影の濃い道東とはいえ日中とは全く反応が異なる。勿論、釣果は時間だけに左右されるものではないけれど、やはり確実なのは早朝という事に異論はないと思う。

今回、事前の予想は波1m。実際、釣り場へ行くと、確かに殆どの波は1m未満かなと思うけど、時折、思わず逃げ出したくなるくらいの大波も来る。 風は殆ど無風に近く、毎年思うことだけど、これが太平洋なんだと思ってしまう。濁りの方もかなりあり、澄んでいる場所を探してという事になったけど、如何せん魚群の岸寄りが殆ど無かったようで、釣れるのはこれから大きく成長するであろう小型のアメマスばかりだ。

夕マズメに期待と考えていたけど、朝一からのポイントは、午後からは殆ど壊滅状態。一度だけ乗ったけど、あえなくバレ。それも例によって小型だから、最後の2時間は転戦を決意した。ところが、転戦先も波はともかく濁りが強い。それでも、所々澄んだ場所があるので、ロングキャストを繰り返すも反応は全くなかった。

結局、早朝に魚の顔を見ただけという結果に終わったけど、まだまだ序盤戦。盛夏には良い釣りが出来ると思うけど、後は天候が心配だ。海が落ち着く頃は、カラフトも始まる。今年も色々悩ましい季節がやってきたようだ。