2008 知床 カラフトマス

苦労して出た雌 この時期のカラフトマスは雄雌共に白銀色のフレッシュラン 触ると鱗が剥がれやすい

通称崩れ滝 大きな石が滝沿い崩れた様になっており、渓水は石の間を縦横無尽に駆け巡り海に注ぐ

崩れ滝の釣り場風景 磯の為、足場が高く取り込みにはタモが必要だ

海岸から見ても、峠から見ても近くて遠い島、国後島  羅臼は国境の町である

 

世界遺産となってからの知床は訪れる度に何かしらの変化を目にする。それは観光基地でもあるウトロに顕著なのだが、道路が切り替えられたり、道の駅が出来たり、あるいは従来は考えられない混雑する駐車場であり道路であったりもする。それでも、道路のない半島先端部は事実上人間の立ち入りが制限されており、そのに残された自然も昔のままだ。

ウトロと羅臼は共に知床観光の基地であるけれど、どことなく羅臼の方は暗い雰囲気を持ち合わせている。それは気候や山の植生であったりするけれど、海の向こうに国後島が見える事も否定は出来ないだろう。政治的な話をする気持ちはないけれど、羅臼は事実上の国境の町なのだ。その事実が、その雰囲気を醸し出しているのかもしれない。

僕のカラフトマス釣りは、休みの関係でお盆頃に限られる。しかも、ここ数年は舟で先端部へ渡る釣りばかりだ。理由は釣果が安定している事もあるけれど、道路の無い半島先端部の自然に触れる事が出来るから。また、その自然を楽しむ時に混雑した雰囲気ではない事も理由の一つかもしれない。流石にお盆の頃は多くの釣り客で賑わうけれど、夜中から場所取りをするような混雑は皆無だ。可能であれば、平日の人の少ない時に釣ってみたいと思う。但し、渡しのポイントは常に羆の出没が考えられる。人の多い土日は、その確率は下がるだろうけど、平日は・・・。