鬼押し出しは1783年の浅間山が噴火した際、流れ出た溶岩が固まった場所である。200年以上も前の話なのだが、未だ黒い岩肌がゴツゴツとしており、独特の風景なのは間違いはない。この浅間山も独立峰であり、標高も2500mを超える堂々たる活火山である。山頂付近に見える出っ張りは、1950年の噴火した際に吹き出た火山弾という事で通称1000トン岩と呼ばれている様だ。実際の重量は推定で3000トンと、非常に大きい。
溶岩が固まった場所であるものの、そのところどころには木々も生えている。訪れた10月上旬の頃、紅葉が始まりつつあった。この日、前橋では車載ながら32度まで気温が上がっていたけれど、鬼押し出し園は標高1300mほどあり、気温はグッと下がり20度を切っていた。
標高がある為、周辺の景観は非常に良い。遠くには、うっすらと北アルプスも望める。観光地特有の土産物屋が並ぶのは、致し方ないのだが、それでも、この場所は訪れる価値はあるように思える。遊歩道は基本的に舗装されており、歩きやすいのだが、時間が許せば、一番距離のある遊歩道を回ってみたい。途中の寺までは、多くの観光客が歩いているものの、時間のかかり長い遊歩道は静かにこの地を楽しむことが出来る筈だ。
白根山の向こうは長野県である。また、同じ場所から左側には、うっすらと北アルプスの山々が見える。今回、群馬県を初めて訪れたが、正に山に囲まれている場所だと感じた。また、草津温泉でも感じたことだが、標高が高いため、避暑には最高であろう。軽井沢が避暑地として有名なのもうなずける。
草津温泉は、日本を代表する名湯であるものの、これまで訪れた事は一度もなかった。温泉は好きだが、大好きというレベルではない事と、有名故に人が多いと考え避けていた事もあると思う。だから、これまで箱根や有馬など、出張地の近くのある温泉もまともに訪れた事がないのだ。その意味で草津を訪れるというのは、自分にとって非常に勇気が要る事であったのだが、訪れた後の感想はというと、確かに名湯だったと思う。
かなり大規模な温泉地であるものの、湯畑など独特の風情を感じる場所も多く、強酸性と言われるお湯も独特で個人的には気に入った温泉である。実際、僅か二回の入浴で恐らく虫に刺されたであろう足の赤い腫れと痒みが、すっかり落ち着いてしまった。まあ、これは偶々なのかもしれないけれど、実際、酸性故の消毒作用は強いらしく、皮膚病に効くと効能説明にある。
湯畑をネットで調べると、「温泉の源泉を地表や木製の樋に掛け流し、温泉の成分である湯の花の採取や湯温を調節する施設:Wikipedia」とある。故に草津温泉特有の物ではないのだが、この温泉では源泉の一つとして、この湯畑は有名で夜はライトアップもされている。実際、毎分4000リットルと言われる量が沸いているらしく、草津温泉のランドマークと言える。
湯もみは、草津温泉独特のもので伝統もあるのだけど、今現在は観光ショーとしても側面が殆どであろうか。30分に一度、有料でこの作業が見られるけれど、これについてはそれ程お勧めするものではない。ただ、草津節を唄いながら湯もみを行うので、文化的な興味がある人には見学も良いかもしれない。
写真にはないが、これに刺身の盛り合わせが付く。ただ、これだけの山中であるので、刺身はそれほど感心するものではない。個人的には、いっそのこと省いてしまえば良いと思うのだが、旅館の食事で刺身というのは定番となっている部分もあり、それはなかなか難しいのかもしれない。鮎についても、季節は既に秋。何れにしても、養殖であろうけど、無理に今の時期に出す事もないと僕は感じるのだが、これまた山奥故に難しい話なのかもしれないね。
群馬より横浜へ移動する際、川原湯温泉近くの不動滝という場所へ立ち寄ってみた。全国的に不動滝という名前の滝は多く、今回の滝は近くに不動尊があることから名付けられた様だが、水量が少なく、ちょっ拍子抜けしてしまった。ただ、群馬県は山が多い故に、滝も非常に多い様で同名の立派な滝もあるようだ。
三連休の中日という事もあり、横浜中華街は非常に多くの観光客が訪れていた。有名店は予約必須であろうし、値段も高いだろうと考え、以前に訪れた事のある大三元酒家(食べログ)を訪れてみた。この店は横浜出身の釣友に教えて頂いた店なのだが、値段も安く、味も良い。勿論、値段相応という話だけど、手軽に食べられるという点では、僕は気に入っている。今回は海老が食べたく、海老関連の料理ばかりである。ただ、このお店は中華まんのTakeoutも行っており、その意味では店よりも饅頭屋としての側面を持つようだ。帰りに一つだけ買って食べてみたけど、大きなタケノコと肉が特徴的。値段も比較的安いので、店の料理同様にコストパフォーマンスは良い。