2011 晩夏の遡上アメマス

このクラスでもランディングに数分は要する。

スリットの入った岩盤に点在する石。ルアーで遡上を狙う場合の一級ポイント。

かなり上流まで遡上している為、魚体の色は既に濃くなっている。

この種は僕は初めてみた。何という花なのだろうか。

 

例年、お盆を過ぎると道東河川の多くに、たくさんのアメマスが遡上してくる。そのタイミングは降雨による増水であることが多いけど、今年は7月の段階で遡上していると聞いている。実際、何がトリガーとなって遡上を開始するのか判らないけれど、この時期の遡上は基本は産卵遡上である。それ故、釣りの対象として良いのか?という疑問も残る。僕個人は婚姻色が出るまでは良いのかなと勝手に決めているけど、現実には産卵近くなると殆ど口を使わなくなる事が多い。それ故、釣期は八月と九月頭に限定されてしまうのだ。

この遡上アメマスをルアーで狙う場合、ポイントは流速のある瀬に限る。淵などに沢山のアメマスが群れているけど、この時期は口を使う事は希だ。濁りや早朝薄暗い時間は多少は釣れる事もあると思うけど、そんな場所で粘るより、瀬を狙って遡行した方が効率的だ。経験上、ガンガン瀬と思えるような流速でもアメマスは入っている。但し、岩盤のスリットや大きな石が無いと留まることは少ない。

基本はシンキングミノーのアップで逆引きは極端に出が悪いような気がする。その意味で釣り下るより釣り上った方が効率的ではある。ただ、今回は最初釣り下り、折り返し地点から釣り上がる攻め方をしてみた。逆引きは出が悪いけど、釣り下らないと攻める事が出来ないポイントもあるからね。ただ、結局はアップに徹した方が効率は良いと思うし、日中はこれしか喰ってこないと考えても良い。流速のある瀬が中心となるので、リトリーブも結構大変である。最低でもテンションは保たないといけない。それ故、ハイギア仕様のリールが使いやすいと思う。もっとも、僕は通常のリールを今回使ったので、左腕が筋肉痛になってしまった。