ルアー・トラウトフィッシングと作者日常の写真日記

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2024 奥入瀬と津軽の旅

奥入瀬渓流

奥入瀬渓流 銚子大滝

奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)は大昔に訪れた事があるのだけど、なかなか再訪の機会が訪れなかった。渓流を見慣れているという事もあるけれど、北海道から海峡を隔てているとはいえ近くて遠いのが青森であり、奥入瀬渓流であるような気がする。

普段、渓流を歩いている人間にとっても、奥入瀬渓流は変化に富む流れが道路沿いに続いてアクセスが容易であり、アウトドア好きであればとても魅力的な場所だと思う。ただ、行く前から解っていた事ではあるけれど車での観光はかなり制約を受ける。もともと駐車出来る場所が少ない場所なので、可能であれば十和田湖を拠点にして遊歩道を歩くというのが一番楽しめると思う。十和田湖を拠点と書いたけど、奥入瀬渓流の最上流が十和田湖なので下った方が楽に歩けると考えただけで、脚に自信があるなら下流から上っても勿論構わない。

但し、後述するけれど八甲田山周辺ではツキノワグマの出没が頻繁のようで、至るところに入山禁止の立て看板や道路の電光掲示板では”ツキノワグマ出没警報”なる文言も表示されているので、遊歩道も注意が必要かもしれない。

奥入瀬渓流 見事なブナの木である

奥入瀬渓流 石ケ戸付近

奥入瀬渓流 石ケ戸付近

奥入瀬渓流 石ケ戸付近

奥入瀬渓流 石ケ戸付近

八甲田山

八甲田山全般的にこのような看板が設置されている

奥入瀬渓流を観光したあと投宿したのは奥入瀬渓流温泉。翌日、弘前方面に向かう途中のルートが酸ヶ湯温泉経由で八甲田山を横切るルートなのだが、道路の至る場所に入山禁止の立て看板が設置されていた。これは報道でも承知していたけど、ツキノワグマの出没や被害が多く、やむなく入山禁止にしたということらしい。北海道でも羆の出没は増えているけれど、報道の限りではツキノワグマの方が人的被害が多いような気がする。

地獄沼 酸ヶ湯近くにある火山性の沼である

酸ヶ湯温泉(すかゆ) 酸ヶ湯の名前は温泉としても有名だが、アメダスの最低気温と積雪深で目にする名前である

酸ヶ湯温泉(すかゆ)は標高890mにある温泉で酸性度が強く、その薬効から湯治を目的に訪れる人も多いとのことだ。今回は立ち寄っただけだが平日なのにかなりの客が訪れており、温泉宿として人気もあるようだ。

この酸ヶ湯という地名は僕が初めて知ったのは、アメダスの最低気温や積雪深でたびたび登場する観測所地点名として。とても寒くて雪も多いという場所なのだが、その厳しさに昔は冬季は温泉宿は休業していたそうだ。

酸ヶ湯温泉旅館の古い看板

城ヶ倉大橋 全長360メートルで日本一の上路式アーチ橋との事だ

八甲田山という名前の山はなく、複数の山々の総称である。北海道の大雪山や九州の阿蘇山にも通じるものがあり違和感はないけれど、映画の影響でそのような山があると考えている人も多いかもしれない。そんな八甲田山だけど奥入瀬渓流を含め、ツキノワグマの出没が非常に多くなっているようで、道路の電光掲示板には”ツキノワグマ出没警報”が表示されていたり、多くの立て看板が設置されていた。

城ヶ倉大橋から渓谷を望む 森が深く、谷も遙か下方に見える

千畳敷海岸とベンセ湿原

千畳敷駅付近の海岸線

本来の予定では岩木山を訪れパノラマを楽しむ予定であったけど、天気に恵まれず山頂は雲に覆われていた。天気予報でも悪くなることはあっても、天候が回復することはないとの事で訪れたのが千畳敷海岸とベンセ湿原。前者は海岸線の造形を楽しむ場所で、ベンセ湿原は北海道の原生花園同様に花の季節にはゼンテイカ(ニッコウキスゲ)が咲き乱れるらしい。

ゼンテイカ後のノハナショウブも既に終わり、オニユリが点々と咲いているだけであったけど、ベンセ湿原周辺は小さな沼が点在しており、雰囲気的にはサロベツ原野に似ている気がする。ただ、これは全国的に同じだと思うけど、原野のような場所には風力発電の風車が乱立しており、景観を損ねている様な気がする。

ベンセ湿原近くの沼 風力発電の風車に違和感を感じる

ベンセ湿原のオニユリ

高山稲荷神社

高山稲荷神社 この鳥居をくぐった階段を上れば御本殿

高山稲荷神社境内にて ガクアジサイが美しい

高山稲荷神社 龍神宮の龍彫刻

高山稲荷神社 龍神宮 天井の絵画

高山稲荷神社 龍神宮付近

水神池の睡蓮

高山稲荷神社 千本鳥居

高山稲荷神社 千本鳥居

龍飛崎

龍飛崎に設置されている津軽海峡冬景色の歌謡碑 この地が歌われる二番の歌詞が刻まれている なお、歌詞では龍飛崎(たっぴざき)ではなく竜飛岬(たっぴみさき)

青森県の最北端は下北半島の大間崎だけど、津軽半島の龍飛崎も知名度は高いかもしれない。歌で歌われた事もあるけど、青函トンネルの影響もあるのではないかなと思っている。龍飛崎を訪れたのは、以前、松前町の白神岬から見えた龍飛崎灯台と風車をみて、そのうち対岸を訪れてみたいと考えていたからだ。

この龍飛崎は高山稲荷神社を訪れた関係で日本海側を北上して向かったのだけど、途中の道路はかなり険しく、運転しがいがあるルートだ。僕自身はそうしたルートは嫌いではないけれど、峠道は嫌だという人は今別側から向かった方が賢明だと感じた。

階段国道 日本で唯一の階段(歩道)が国道指定されているらしい

龍飛崎遠望 眺瞰台にて 写真ではわかりにくいが上ってきた峠道や岬近くの稜線沿いの道も見える

旅の食

宿 奥入瀬渓流温泉 灯と楓 さん

左下 長芋に乗せられている自家製のにんにく味噌が絶品であった

奥入瀬渓流温泉 灯と楓 青森シャモロック 鶏皮

奥入瀬渓流温泉 灯と楓(あかりとかえで)さんに宿泊しました。特に夕食は青森シャモロックと呼ばれる鶏を中心としたメニューが個性的だと感じました。山の中なのに魚介類が出てきたり、山を演出する故にイワナなどの塩焼きを出したりする宿が多い中で、このような夕食はとてもありがたいし、とても美味しく頂けました。写真は掲載していませんが朝食に出た「かっけ」と呼ばれる郷土料理も楽しめました。

奥入瀬渓流温泉 灯と楓 青森シャモロック 恐らくセセリ

奥入瀬渓流温泉 灯と楓 青森シャモロック 手羽

奥入瀬渓流温泉 灯と楓 野菜しか写っていないがバーニャカウダソースで味わう

奥入瀬渓流温泉 灯と楓 青森シャモロック スープしゃぶしゃぶ

奥入瀬渓流温泉 灯と楓 夕食メニュー

奥入瀬渓流温泉 灯と楓 地酒三種のみくらべ これは純米酒で全て飲んだことがあるが、間違いのないチョイス

割烹水天閣さん

割烹水天閣 お刺身盛り合せ定食 ランチは奮発してこんなものを

夜は居酒屋さんになっている割烹水天閣さんでランチを食べました。場所は鰺ヶ沢という日本海に面した町ですが、昨日の夕食で海産物を食べていなかった為、ランチは海鮮でという事で奮発し、お刺身盛り合せ定食を食べました。刺身は全て美味しかったのですが、少し予想外だったのが左上のオコゼ。お頭をみてオコゼとわかりましたが、調べてみると津軽海峡付近までは生息しているらしいですね。過去、尾道で食べた事がありましたが、北のオコゼは身も絞まり非常に美味でございました。

しかし、観光地ではなく、尚且つ地元の方も来られるお店は本当にリーズナブルで美味しいです。

大鰐温泉 不二やホテル さん

大鰐温泉 不二やホテル 的鯛(まとうだい)のつけ焼き

大鰐温泉は中学生の頃に修学旅行で青森を訪れたときに宿泊した記憶があります。そんな大鰐温泉で今回宿泊したのが大鰐温泉 不二やホテルさん。こちらは少し規模の大きな宿ですが、食事も美味しく頂けました。特に十三湖(じゅうさんこ)産のシジミを使った汁物は、三つ葉と柚の香りを纏い、深く優しいシジミの旨みを楽しめた一杯でした。

大鰐温泉 不二やホテル お造り カンパチと鯛の昆布締めが特に美味しかった

大鰐温泉 不二やホテル 十三湖産しじみを使った汁物 非常に美味

おしながき

ホテル竜飛 食事処「海峡」さん

ホテル竜飛 食事処「海峡」さん 海鮮丼 正確なメニュー名と値段は忘れたが、非常にリーズナブルだった。

龍飛崎でちょうど昼となり、数件あるレストラン中から選んだレストランがホテル竜飛の中で営業している食事処「海峡」さんだけど、実食してみて白米ながらも上のネタは全て上々な物で美味しく頂けました。龍飛崎という場所も良く、窓から海峡の景色も楽しめます。泊まってみるのも良いかもしれません。