夏の間に訪れてみたいと考えていたところ、ルアー釣りの師匠よりお誘いを受けて訪れた夏のアメマス河川は、数日前の降雨で水位の上昇と濁りが入っていた。ただ、当初より最上流を狙ってみようと考えていたので、水量や濁りについては問題はなかった。一番の課題はこの流域まで、アメマスが遡上しているかどうかという遡上魚の難しさにあった。遡上タイミングは年により異なり、降雨や水温により左右される。長年同じ川に通っていれば大体の時期はつかめるけれど、実際に遡上しているかどうかは釣ってみなければ判らない。
今回は写真の通り、殆どRAPALA CD7だけで通した。ルアーボックスには他のルアーも勿論入っているけど、同じポイントで粘らない限り、CD7を使っておけば何とかなるというパイロットルアーである。バイトせず反転されたような場合はルアーチェンジも行うけど、今回は師匠との同行なので、僕でダメなら師匠のルアーを通して貰った方が間違いなくチャンスは上だ。
夕焼けに見える写真だけど実際は夜中に撮影した写真で、奥の光はキャンプ場の照明である。この時間、霧が出ていたのでこのような写真になってしまったものだ。曇り空で濃霧という天気は予報と違うけどこればかりは致し方ない。結局、今回の遠征で青空がみえたのは、翌朝の日の出から1時間ほどの間のみ。その後、また曇り空に戻ってしまった。それ故、下の写真は早起きしないと見ることは出来なかった景色である。
今回は釣りは早朝から釣ったとしてもせいぜい午前中までで、昼食後は野営地で一杯飲むという予定だった。真面目な釣人が聞いたら、叱られる様な計画だと思う。でも、今は一年で一番朝が早い時期であり、午前中だけを釣ったとしても8時間は釣っている計算になる。40代くらいまでは朝から夕方まで釣ったとしても何とか立ち直れたけど、流石に今の歳ではそれをやったら、翌日は起き上がれないレベルの疲れが残ってしまうのだ。食べ物と同じで、量より質を重視が今の自分には必要な事だと考えている。
今回のアタックは結果的には10時頃には釣り場を撤収(それでも実釣時間は、5時間以上あるのだが)となったけど、入った流域にアメマスが遡上しており、数も型も今のご時世を考えると、上々の結果だと感じる満足度が高いアタックになったと思う。上々と言っても、昔の道東みたいにレコードクラスが何十本というレベルではないけれど、かなりのポイントで見立てたポイントにキャストし、狙い通りの出方をしてくれたケースが久しぶりに多かったと思う。
釣りの楽しさは人それぞれだと思うけど、今は数や型よりも狙い通りに釣れるかどうかの方が、個人的には上かなと感じている。特に河川でのアメマス釣りは十勝川の様な大河川は別として、小中の河川ではピンポイント狙いを行う事が多いし、そこを狙わなければ釣れないものだ。倒木下やオーバーハングとなったバンク、水底の障害物脇など身を隠す様な場所にアメマスは隠れている。
濁りなどの要因で付き場から魚が飛び出してくる事もあるけれど、そこまで無垢な魚ではないというのが今回の釣り場である。それなりにプレッシャーはあるようだし、水温も高めの川なので道東の様に生活環境に恵まれているわけではない。そうした魚だからこそ、狙い通りに釣れると楽しいと感じるのだ。と、格好良いことを書いているけど、そう考えないと厳しい時代であり、自分の歳ということだと思う。
キャンプが主目的であれば凝った朝食もありだと思うけど、夜はともかく、朝食はやはり面倒な事は避けたいと考える事が多い。特に僕はパンの朝食は好まない人間なので、今回のようにレトルトだとしても米が入った物を好む。カップながら味噌汁もあれば言うことはない。しかし、この食事を食べたのは朝の四時半の事である。徹夜に近いアタックを試みているので、夕方早々には就寝してしまう結果がこれだ。
若い時分には夕方寝たら、朝までぐっすり10時間睡眠なんて事も出来たけど、今はどんなに寝ても6時間くらいで目が覚める。無理矢理二度寝を行ったけど、次に目が覚めたのは朝の三時であった。流石にこの時間は辺りは真っ暗だけど、眼が覚めてしまっているので真っ暗な時間にコーヒーを落として飲んでいる自分がいた。その後、明るくなる景色を楽しんでいたけど、流石に空腹感を覚えたのだ。