2010 苦戦の十勝川

夜明け前の十勝川河川敷。東の空が、赤く染まってくる頃に。
十勝川の水面が映える。
74cm 26gのスプーンを超遠投で出た。
晩秋から初冬へ移り変わる十勝川。

今回の十勝川は、厳しい釣りになってしまった。どの流域も 反応は乏しく、十勝川名物の巨大ウグイと一本のアメマスを何とか釣っただけである。降雨の影響だろうか、水位がやや高めで濁りもやや強めであった。ウェーディングポイントも、先週見えていた砂州も流れの下に入り込んでいた。流速も早く、立ちこめる位置もかなり手前まで。そんな条件も、悪かったと思う。これまで反応が無かった事は一度もなかった場所で、まさかのノーバイト。

ポイントを移動するも、土曜日の左岸は釣り人が多く、何処にでも自由にというわけにはいかない。特に僕は渓流釣りの様に、足で稼ぐタイプである。ある程度の距離が取れない場所は、ストレスが溜まってしまうのだ。しかし、それは、朝一番の勝負と言っても良いと思う。朝一番は、釣り人も限られているので先行者がいれば、釣り人はかなり離れた場所まで移動する。でも、日が高く上がれば、とてもそんな事は言っていられない。

二番目に入ったポイントでは、結果的にFFMを追従する形 となった。FFMが僕の頭を叩いたという事ではない。車の位置はかなり離れていたので、その分、僕が釣り下っていたという事だ。それにFFMが先行した場合、LFMにはあまり関係がない。釣るレンジが違うし、釣り方も違う。

結果的に、FFMを追従した事が良かったのかもしれない。途中、やっと来たかと寄せてみれば巨大なウグイが姿を現し、かなり気分的に落ち込んでいたけど、追従したお陰でポイントを丹念に探る事が出来たと思うからね。スプーンのロングキャストが決まり、僅かにリトリーブを開始した直後に押さえ込むような違和感を感じた。それが写真のアメマスでこの日の唯一のアメマスである。産卵後の個体故にファイトは知れていたけど、足元までは簡単に寄るけど、その後は全く浮いてこない。寄せてから恐らく数分の我慢比べをしていた筈だ。

その後、更に下流のポイントへ移動するも、最初に書いたように魚からの反応は全く得られなかった。こういう日もあるという事なのだろうね。僕自身は魚自体は居るのではないかなと、感じている。水量、水温、濁りなどの変化で極端に食いが落ちたのではないのかとね。これだけ全体が低迷するなど、群云々 は説明がつかないと思うからね。