2011 道東の大河 十勝川 2

例年と変わらないように見えるが、大水の痕は至る所に。

愛牛の導水路。大水の影響で泥が凄い。

ようやく水位も例年並みに戻ってきたと言える十勝川だが、欲を言えばもう少し水が落ち、澄んでくれれば調子も上がってくると思う。心配していた水底の地形については、思ったほどではないけれど、川の周りでは岸沿いの木々の枝にはあらゆる物が引っかかり、水に浸かった河川敷の道路は正に泥の道となっていた。驚いたのが導水路の取水付近の様相で泥が堆積して非常に浅くなっている。この導水路を含めて河川敷が落ち着くのは暫く時間が掛かりそうだ。

 

初日に釣れたアメマス。

"The Wading Point"にて。予想通り、水位が高く厳しい状況であった。

初日の流域は一発狙いの流域へ向かったところ、数本の型を見ただけに終わった。それでも自分が一発勝負と呼んでいる流域だけあって、大型二本が顔を出してくれたので個人的には満足である。二日目の今日は、神奈川在住K氏の希望でウェーディング・ポイントへ。まだ水位が高いので僕自身は行くのを躊躇っていた場所なのだが、やはりベストよりも20cmほど水位が高く、フルキャストを試みてもポイントを外してしまう様だ。やはり、このポイントはタイミングが合わないと釣りにならない様である。このポイントでは、何とか50cm前後のアメマスが出たけど、後は数度だけキャストが決まった時にフォールに喰ってきたのみ。それも連発という感じでは無いので、魚も溜まっていないのだろうね。また、初冬の頃、タイミングをみて攻めてみたいものだ。

 

フォール中の極僅かな違和感で取った、会心の一匹。

エノキタケ。古い菌が多かったが、先週辺りであればキノコ狩りも楽しめるかもしれない。

ウェーディング・ポイントに見切りをつけ、愛牛導水路横へ。ここは増水すれば水が当たる場所であり、岸の泥が酷い。対岸の旅来では数人のFFMとLFMが釣りをしていたけど、単発の様だ。「アメマス?」などという会話も聞こえていたので、ウグイも多いようだ。まだ、水温が高いという証拠だね。こちら側では型は中型だけど、二本のアメマスが出た。どちらも26gをフルキャストし、フォーリングで喰ってきたものだ。写真の一匹は型は45cmくらいだけど、極僅かな違和感で乗せた会心の一匹である。自己満足の世界だけど、この一匹は文句なしに嬉しいものだ。

十勝川全般では、上流は判らないけれど下流域はようやく開幕かなという感じかな。このまま水の状態が落ち着けば、数も揃うようになると思う。ただ、11月だというのに気温が高めなのが気になる。両日、曇りの変な天気だったしね。本格的な冬型となり、十勝晴れの下で竿を振りたいものだね。もっとも、そうなると寒さは半端じゃないと思うけど。