環境省のサイトで、国立公園からリンクをたどると知床半島先端部地区 利用の心得というコンテンツがある。世界遺産になった後、PDFファイルで利用心得という文書が出ていたと記憶しているけど、現在はサイト内のコンテンツとして公開されているようだ。
所詮は役人が作ったサイトという見方もあるけど、このページに関しては有識者の意見を聞きながら作られている様で釣り人も一度は目を通して貰いたいと思うな。個人的には、もっともな事が書いていると評価している。ただ、このようなサイトがあったとしても、釣り人は一部の人しか見ることはないだろうね。
何処で釣れているかなどの情報は欲するけど、自然が色濃い先端部の事を調べる人は少ないはずだ。そう思ったからこそ、知床を訪れる人にはこのサイトの内容を一度は確認して貰いたいと思ってます。
特に今年は、羆の出没が顕著であり、僕も仲間の多くも羆が出没して釣り場から撤収というケースが多い。確かに数年前までは、これほどまで羆の出没が多くなかったと記憶している。何故これほどまでという理由はハッキリは判らないけれど、出没したとしても不思議ではない場所という自覚が多くの釣り人に足りない様な気がしてならない。
遊漁船で渡っていたとしても、そこは羆のテリトリーであり、安全などは保証されていない事を訪れる人は自覚すべきだと僕は思うね。それは、何かあったとしても自己責任であるという事だ。別に僕がその自覚を強く持っているなどというつもりはないし甘い部分も多々あるけど、少なくとも僕は丸腰で先端部に渡ろうとは思わない。鉈やスプレーは必需品だし、歩くと煩いと言われるほどの大型鈴も装備している。
だからどうしたという話ではあるけど、渡るなら覚悟は必要ですぞ・・・という事ですね。結果的にこれだけ出ているのだから、あくまでも完全な安全を求めるのであれば、渡らない事が一番なんだよね。カラフトマスなど買った方が安いのだからね。
こんばんは。
同乗者の方々のお話しを聞くと、やはり、近年、熊の出没例が増加傾向と云っていました。
出没する熊は、ほとんど若熊ですが、襲ってくる気配などさらさらなく、
向こうも一定の距離を保っていたいように感じました。
ただ、私達を渡してくれた船が付いていてくれず、避難する場所がなく焦りましたが・・・。
まぁ、野生の熊を間近に見られるケースなどほとんどないので、貴重な経験でした。
来年は、熊スプレーとナタを用意していかなければと思っています。
TKDNさん、こんばんは
先端部の羆は、確かに人間を襲う感じではないですよね。魚の匂いを追ってくるという感じです。先日、船頭と話した時は最悪は魚を破棄し、待避するしかないと言っていました。確かにその場をやり過ごすには、この方法が一番確実なのですが結果的に餌付けになりますので、益々、熊の出没は増える事になると思います。
実際問題難しい話なのですが、初めて熊に遭遇した年は船着き場に船を係留し、船頭も一緒に居たのですが、羆は岬側の岩場を歩いて河口へやってきましたので、その時は舟にも避難出来ず、羅臼側の岩場まで全員が追いやられました。
また、滝ノ下や崩れ滝は波が高い時は釣り場に船を着けることが出来ません。今年は運良く、あの磯に船を着けて貰えましたが、波があったら魚を捨てて待避しかなかったと思います。そう考えると、やはり渡船はリスクがどうしても発生してしまいます。
そうはいっても、やはり釣り師は渡れる限りは渡ります。それは僕も含めてではありますが、何か事故があったら渡船そのものが出来なくなる可能性もありますので、難しい問題ですよね、本当に。