二週ぶりに十勝川を訪れると、あれだけ青々としていた周辺 の緑も道東独特の色に染まっていた。釣り人も一気に増えたようで、主要なポイントには複数台の車が駐車されていた。広い十勝川も川まで楽にアクセス出来る 場所は、限られているので一人気ままに釣りを楽しもうとすると、少々歩く事を覚悟しなければいけない。
今回、午前中のポイントに選んだのは、前回と同じ流域場所である。二週間経ち、どれくらい魚が溜まっているかを知りたかったし、比較的釣り人が少ないポイントだからだ。降りてきている魚が増えているのは、一投目のキャストで判った。まとわりついてくる違和感を感じたからね。
午前中の釣りは、入川位置から上流へ500mほど上り、途中で下るという釣りをした。上りは、沖合をフォーリングを中心にした流しを行い、下りはダウンクロスでゆっくりと逆引きをしてみた。結果は上々で、5連続や連続ヒットを含み、往復で16本の釣果だ。バラシが少ないのも、気分が良い。昨年から 使っているフックの効果だろうか。
昼食を終え、午後からはウェーディングが必要な場所へ向かう。通常ルートだとアクセスが悪いのが難点だけど、昨年、撤収時に河畔林を突破し、何処 の場所に出るのか調べておいた為、入川時もダイレクトに入る事が出来る。このポイントは、大水の影響か、地形がかなり変化していた。遠浅なのは同じだけど、水底が土から砂に変わっている。昨年も砂があったけど、それが伸びてついに埋め尽くしたという感がある。
個人的には、昨年までの様な地形が好きだけど、今年は沖の砂州切れ目から一気に深くなっており、ポイント的には今年の方が良いかもしれない。立ち こめるのはこの砂州の際までである。また、際も崩れやすく、濁りが強い時は危険だと思う。それと砂が柔く、場所によってはズブズブと足が沈んでいくから、 注意が必要だ。それでも歩く回った限りは、深くても膝より埋まる事はないので極東の某所よりは楽である。
撤収の4時まで、この場所で釣りをしたけど、魚が溜まっているエリアは、限定されているようだ。ここでは連発を含み、15本のアメマスが遊んでくれた。初冬は、いつ訪れても魚が溜まっているので、ポイントとしては一級品であろうか。対岸からもギリギリ届くかな?という距離であるけど、対岸は岸から 深く、バックの土壁と葦に邪魔されフルキャストはなかなか骨が折れる場所なので、素直にウェーディングをした方が得策かもしれない。