スプリングクリークとはいえ、大雨による影響が無いわけではない。上流域とはいえ、その流れの倒木や下手をすると流れの筋が全く違っている場合もある。今回は倒木が殆ど流され、アメマスの付き場が例年より減っている様に感じていたのだが、実際の釣果も駄目とは言わないまでも、微妙であった理由なのかもしれない。
アメマスの付き場が少ない事に反比例し、ヤマメのアタックが非常に目立った釣行であった。アメマスに比べると、ヤマメの出方は電光石火。選んで釣れれば一番なのだが、禁漁中とはいえ、多くのヤマメが顔を出したのは正直に書くしかないだろう。
西別川の流域は何処にでも生えているのがイラクサで、その次にコゴミかなと思うほど、その数は多い。群落を作るので山菜という意味では正に畑である。僕が釣り歩く時期は既に旬は過ぎている事が多いのだが、日陰などを探せば食べ頃のものを見つける事はたやすい。
ラワン蕗が有名だけど、道東の蕗は巨大になるものが多い。種類的にはアキタブキと呼ばれるもので、西別川沿いに生えている蕗も太く大きなる。こうした蕗はフキノトウも巨大で、それが成長したものが写真のそれである。
最上流域はバイカモが有名な西別川だけど、それより下流になるとかつて程の数は望めない。土砂流入により砂礫から砂や泥底が多くなった事が最大の原因なのかなと思っているけど、かつての阿寒川のバイカモ枯渇よりも西別川の方がまだマシではあると思う。それでも、中流域から下は昔の様にバイカモに埋め尽くされるという時代が来るのかどうかは、今後の周辺環境次第であると思う。
海岸線に多くみられる原生花園は、内陸部の気温と比例しているわけではない。回りくどい言い方だけど、海岸線は冷涼で開花時期は内陸部よりも遅くなるという事だ。尾岱沼の原生花園はやはり訪れるのであれば、6月中旬以降がベターで7月上旬までの間、ハマナス、エゾカンゾウ、アヤメなどが咲き乱れる。
ハマナスについては開花の時期が長く、夏であればいつでも咲いているイメージがあるけど、暖かいとはいえ今回訪れた尾岱沼では蕾もまだ少し先という感じであったので、やはり来月中旬以降が見頃を迎えると思う。
天ぷらの素材として山菜は春の味と言えるものだけど、最近の個人的な評価としてウド=コシアブラ>タラノメという感じである。勿論、タラノメもほくほくして美味しいものだけど、ウドやコシアブラがどっさりあれば無くても良いかなという評価だ。
このウド・・・正にタイミング次第の山菜だけど、昨日、道東より期間中、十勝の海岸線を通過するナウマン国道を走っていた時、国道沿いの廃道入り口に車を停め、その法面でにょきにょき生えているウドを見つけ、目につく若芽のウドを採取した。
根を含め、30cmから35cmくらいが最上と言われていて、道の駅などで売られているウドをみると、確かにその長さの物が一番値が高い。ただ、僕が採取したのは山奥ではなく、国道沿い。この山菜だけは買うまでもなく、時期になれば適当な場所で生えているという事なんだろうな。まあ、札幌の様な大都市圏で町中にというのは、流石に無理だけど、地方に住んでいるとこうした山海の珍味を味わうチャンスには事欠かないと思う。