土曜日は強風が吹き荒れていた道南地方だけど、日曜日については風は残っているものの天候は回復して、時折青空もみえる天気に恵まれた。道南地方の山間では紅葉のピークを迎えていた。標高の高い場所ではうっすら雪化粧をしている頂もあったので、一気に冬に向かってしまうかもしれない。
場所によってはかなりの降雨があった様だけど、今回立ち寄った場所の多くは僅かに増水しているレベルで済んでいたようだ。遡上アメマスを狙う川も寄ってみたけど、まさかのウェーダー積み忘れで川に入れずであった。魚釣りは諦めはつくけれど、ウェーダーがないとキノコの採取も出来ない。仕方なく、廉価なウェーダーを購入し、別河川に立ち寄ってみた。
猛烈なアゲインストでキャストもままならない中、予想以上に反応もあり、複数本のアメマスが出た。状況を考えると上々であろうとは思っている。時期的に産卵を終えた個体ばかりなので、細い個体が多いけどそれでも餌が豊富な道南だからなのか体色はかなり回復していたように思える。
今回のキノコ採取は道南の名流と言われる河川の支流域に入ったのだが、ムキタケやエノキタケが顔を出している時期なのにツキヨタケがかなり発生していた。本来であれば朽ちたツキヨタケが殆どという季節なのだけど、こうしたツキヨタケが生えているという事は気温が高めで推移していたのかもしれない。
エノキタケは初冬の頃まで発生している寒さに強いキノコで、シーズン的にはこれから雪が積もるまでが旬である。栽培モノは細い白いキノコだけど、天然物の柄は黒くて堅い。栽培モノは柄を食べ、天然のそれは傘を食べるキノコである。
今回は採取した量で言えば、ナメコが一番多かったと思う。ナラタケも採取出来たけど、既にピークは過ぎており、大化けした物も多かった。エノキタケやムキタケもそれなりに発生していたけど、ムキタケは白っぽい個体が殆どだったと思う。緑っぽいムキタケ(別種と言われ、オソムキタケという名称案もあるようだ)も僅かに発生していたけど、こちらの方が歯ごたえはあるようで、好みだとは思うけど個人的にはオソムキタケの方が好きかな。
渓流や林道を歩いていると甘い香りを感じる事がある。カエデの香りなんだけど、葉が落ちる時に香るのだろうか?香りの理由はわからないけど、こうした山は特に紅葉が美しいと思う。