本格的なシーズンインとは言えないものの、紅葉の美しい流れで竿を振ったところ、既にアメマスが流れに居着いていた。まだまだ、型も小さく、良型は産卵を終えたばかりという様相だが、今後、鮭の遡上が本格化すると、鮭の卵を狙うアメマスが流域に集まる筈だ。
道内の多くの河川同様に、昨年と今年の台風通過に伴う大増水で河川敷の土手の上も水が流れ、河原の石も砂や泥にまみれていた。もっとも、増水による氾濫は大昔から幾度となく繰り返された事であり、これもまた自然である。唯一違うのは、人間が山林を切り開き、畑や道路を作った為に砂や土が流れやすくなったという事はあると思う。
秋から初冬にかけて釣れるアメマスは、二つのタイプが釣れる。一つは産卵群の下りであり、もう一つは産卵に参加しない中小型のもの。もっとも、そこそこの大きさがあっても、遡上したばかりなのか?と思うほど、体色も良く、俊敏なファイトをみせてくれる個体も多い。上の写真は産卵後の個体であり、腹が平たく、全体的に細長い。
食材として売られているエノキタケは、細く伸びた柄の部分を食べるキノコだが、天然物のエノキタケは傘を食べるキノコだ。幼菌の頃であれば、柄の部分も食べられるけど、写真のように太く黒い柄は食感が悪い。
エノキタケの特徴は、この黒い柄にあり、写真の柄は上部まで黒くなっているけれど、若い菌は上側は薄茶色であり、根元に向かうに従って黒くなるという特徴を持つ。傘が茶色で黒い柄があり、倒木や生木になっているキノコはまずエノキタケだと思っても間違いはないと思う。
北海道の山林では羆に対する注意が必要だが、今回の川は近くの道路も比較的交通量も多く、民家もある平野流である。しかし、実際には羆は人間の生活圏近くに生息しており、こうした真新しい足跡をみると、やはり恐怖心を覚えてしまうのだ。