2010 Lake AKAN 2

午後から風があたり、波模様も良好だったヤイタイ﨑
阿寒湖小島でのファーストヒットは、レインボウトラウト
阿寒湖もようやく春の兆しが感じられる。
まだ越冬の名残が濃厚なアメマス
東から流れる雲が雌阿寒の頂に当たり、山裾を下っていた

山上湖である阿寒湖も、ようやく春らしい雰囲気となってきた気がする。それは山々の残雪であったり、木々や草花という事もあるけれど、何よりも湖面を渡る風に優しさを感じるからだと思う。日中、気温が上がれば虫がうるさく感じられるのも、これからの季節だ。これからもルアーで釣れないかと言えば、何とかなるような気がする。でも、自分の中では阿寒湖の釣りは、今回で一段落。盛夏の深場や晩秋にまた訪れてみようと思っている。

今回の阿寒湖の釣りは、小島からスタートした。初めて釣りをするポイントで、その場所は、フィッシングランドからみても温泉街にほど近く、ポイン トによっては趣にかける場所だと思う。でも、島の北側の雰囲気は良好で、実際に竿を振っても一発狙えるような雰囲気がある。反面、その名の通り小さい島だ から、ポイントは限られており、魚がいなければ移動必須の釣り場でもあると思う。恐らく、人気がないのは近すぎる事とポイントが狭い事だと思うけど、一人 でノンビリ釣るには良い場所だと僕は思う。

島のポイントは頭に入れていたけど、教えられた場所をそのまま釣るのは芸が無い。島の北岸の恐らく僅かに温泉が湧いていると思われる場所から、竿 を振りながら一周してみた。ポイントは思った以上に多く、後は群れ次第という感じではないだろうか。南岸でも1度ライズが認められたけど、魚が出たのは北岸のこと。それも、一匹目はスプーンのフォールに喰ってきたレインボウ。外来種であるレインボウは、正直狙って釣りたいとは思わない。でも、最近の阿寒湖では、鰭の無いニジマスは少なくなっている様で、好き嫌いはともかくそれはとても良い事だと僕は思う。

小島では、本命のアメマスは全て沖でヒットした。それも越冬の名残が強い細めのアメマスが多かった。ただ、体型の割に尾びれが大きいのは不思議 だ。何れもフライのレンジ外で良くライズしているとのアドバイスから、重量級のスプーンをフルキャストした結果なのだけど、今思うと釣れたアメマスは居着 きであり、鱒の回遊はレインボウ以外は無かったのかもしれない。

島で反応が無くなり、フィッシングランドで偶然・・・会った釣友へ連絡を入れた。ボチボチ釣れているとの事で移動を決意し、彼らのいるヤイタイ﨑 へ向かった。渡った直後は、無風であり条件は決して良くはなかったけど、飽きない程度に反応がある。活性自体は、表層でも喰っているので悪くはない様だ。ただ、夕マズメまで釣った感じから言うと、新たな群れが入ってこなかったと思う。徐々に喰いが渋くなり、釣れる型もどんどん落ちてくる。

今思うと、昨日は移動して魚を探した方が良かったのかもしれない。それでも、昨日の北岸は全般的に調子は今一つだった様だ。でも、それは結果論に過ぎない。ヤイタイ﨑で夕マズメに活性が上がると考えていたのだから、結果が伴わなくてもそれは受け入れるしかないのだから。