2017 道東周遊の旅

東藻琴 芝桜公園

今時期の芝桜といえば、紋別にほど近い滝上が有名だけど、東藻琴の芝桜も見応えはある場所だ。どちらかと言えば、滝上の方が道央圏よりアクセスがしやすいと思うけど、今回は知床を訪れる予定だった為、途中に立ち寄ってみたのだ。ただ、平日であってもそれなりの人が居るため、じっくり写真でもという事であれば、早朝から訪れた方が良い。但し、東藻琴は入園料を徴収しているので開園時間内という事にはなってしまう。

東藻琴 芝桜公園

東藻琴 芝桜公園 公園の上からロングショット

東藻琴 芝桜公園 逆光を超広角レンズで

東藻琴 芝桜公園 ピンクより白と淡い紫色の芝桜が魅力的だった

濤沸湖と斜里岳

濤沸湖の周辺はオホーツクでは好きな風景の一つで、初日は天気に恵まれ、遠くに斜里岳を始め、知床連山がはっきりと見えていた。小清水の原生花園は当たり前だけど花はまだまだ先である。冷涼な気候の土地だから、ようやくハマナスの葉が伸びてきたというレベルであった。もっとも、これは事前にわかっていた事であり、それは仕方がない。ただ、まだ花のシーズン前なのに原生花園駅で汽車が停車したのには驚いた。

小清水原生花園駅 立ち寄ったが、花はまだまだ先の様だ

網走のサンセット 手前は網走川

知床 知床クルーズ (知床)硫黄山とカムイワッカの滝

今回の旅で2日目に訪れた知床では、晴れているものの霞が多く、少し離れると景色は曇りガラスを通して見ている感があった。写真も遠景は現像で霞を多少取り除いている。それでも、知床の急峻な地形や滝の数々、普通に羆があるいている自然の濃さは観光客が増えた今でも健在で、海上のクルーズは今回の旅のハイライトとなったと思う。

知床クルーズ 知床連山

知床クルーズ

多くの滝は船上でガイドの方が説明して頂いているのだが、名前の写真が一致していないので掲載していない。まあ、調べれば判る話だけど、判ったところでという面が大きい。

知床クルーズ

知床クルーズ

知床クルーズ

知床クルーズ ルシャ海岸 秋には多くの羆が集まる場所である

ルシャ川とその周辺の海岸は羆の多い地域で有名で、TVなどの報道では殆どこの地で撮影されている。これには理由があって、ルシャ地区まで知床林道(現在はカムイワッカより奥は通行不可)が伸びており、自動車の通行が出来るからだ。世界遺産になる前、知床大橋付近までは何度かこの道を走ったことがある。ルシャ川自体は資源保護水面だったと記憶しているけど、例え釣りが出来たとしても、羆の巣窟の様な場所に訪れるわけにも行くまい。

知床クルーズ 写真には写っていないが、この羆は4頭(親と小熊×3)

羆の写真はフイルム換算で600mmの望遠レンズを使っても、まだまだ小さく、大胆にトリミングを行っている。クルーズでは3カ所で羆が確認出来たけど、何れにしてもそれなりの距離があり、洋上での撮影はかなり厳しいものがある。それでも、ある程度は姿を捉えることが出来たのは良かったと思うしかないと思う。

知床クルーズ トリミングしているが、ガイドさんの話では、巨熊らしい

知床クルーズ クルーズ中はこんな感じで

知床クルーズ 知床岬

知床クルーズ 今回のGPSログ

知床岬はカラフトマスの渡船時に近くまで走ってくれたこともあるけど、灯台を見たのはこれが初めてのことだ。そのことに大きな感動は無いけれど、とりあえずは洋上から岬まで半島を見る事が出来たのは良かったと思っている。強者は羅臼方面の海岸線をトレッキングしたり、シーカヤックで岬を目指すという人も少なからずいる。そして、それに憧れないわけじゃないけれど、それをするには少し歳を取りすぎたと思う。体力や脚力などは鍛え直せば可能だろうけれど、それが出来る時間が作れない。

宇登呂から出航する観光船は数社あり、今回お世話になったのは、[知床クルーザー観光船ドルフィンさん]。小型船(と言っても、50名近く乗船出来る)なので、岸沿いに沿って運行出来るので、かなり間近に半島を味わうことが出来る。大型の観光船の方がリーズナブルな値段だけど、船足も遅く、沖合しか運行出来ないことを考えると、小型船は価値はあると思う。ただ、座る座席は予約順となっている(他の業者さんは判らないけど)ので、可能な限り、早めに予約を入れることをお勧めする。

海況の良い場合は、船首に5名ほど乗船出来るようだ。しかし、船首はクルージング時は爽快かもしれないけど、写真撮影という点で言えば1番揺れる場所でもあり、特に長玉を使っての船首はどうだろう。波しぶきで機材が濡れる恐れもあり、写真撮影の場所としては正直おすすめ出来ない。

岬に向かって走るので、基本的には2Fデッキ席の場合は、1番後ろのベンチシート右側がベターの様な気がする。僕は残念ながら2Fデッキ席の左側1番前という事になったけど、当然ながら人越しに撮影する必要があり、広角系は当然ながら不可・・・というか使えるけど、人が入ってしまうので撮影しなかった。ただ、ある程度の望遠レンズであれば、人の隙間を狙ってなんとかフレーミングは可能かなという感じではあった。その意味では1F後方のセミオープンデッキも揺れが少なく、撮影しやすいかもしれないね。

GPSの軌跡は沖合を真っ直ぐ走っているのは、岬を折り返した帰りの軌跡で海岸線を寄ったり、離れたりしているのが行きの軌跡だ。岸から離れているのは定置網を迂回している為。

十勝 トイトッキ沼

湧洞沼の畔で咲いていたハマエンドウ

十勝の丹頂

帰路は十勝の海岸線近くで丹頂を見かけた。十勝の丹頂はかなりの割合で鑑札というか、脚に個体識別の為の輪が取り付けられていることが多い。正直なところ、写真という意味では有り難くない代物なのだが、こればかりは仕方がないとは思う。増えているとはいえ、彼ら丹頂は、まだまだ保護下に置かれているという鳥だ。賛否両論となる気はするけど、少なくとも十勝のような場所は畑や牧場が大部分を占め、極東地域の様な自然濃い場所とは異なるのだろう。

十勝の丹頂 脚輪には188番の文字が

[番外編]旅行中に食した食べ物で特に美味しかったもの