Diary 釣行記録抜粋版 2003年

Diary 釣行記録抜粋版 2003年

網走湖の元旦(2003.1.1) 呼人

釣りの疲れから早々に寝てしまった大晦日だった為、元旦の今日は朝5時に自動的に目が覚めてしまった。さりとて、何もやることがないので朝風呂へ入ったり、ネットに繋いでアメダス情報などを見ていた元旦の朝であった。最近は、かなり細かいアメダス情報がネットで配信されている。この時期くらいから一年で一番寒い季節を迎えるので、極寒地というところに住んでいる人間は外の人間に対し、寒さを自慢する面がどうしてもあるからアメダスの情報はとても重要なのだ(笑)。

ただ、実際に氷点下10度台であれば、寒い事は寒いけど何とかなると思うのだけど20度を超えてくると、少し事情が違ってくる。鼻毛が凍るくらいはどうでもいいのだけど、あまりの空気の冷たさに胸が痛い感じがするし、顔への刺激も強烈だから体に良いわけがない。沖縄などは高齢者というか長生きする人が多いけど、やはり寒い地方はこの刺激に体が耐えられないという面もあるのかもしれん。もっとも、最近は寒冷地故に家の中はとても暖かいのが普通になっているので、この事情も変わってくるのかもしれない。ただ、これだけ寒くても僕は夏の猛烈な暑さよりは過ごしやすいな。

寒い時はそれなりの装備をすれば暖かいけれど、暑いときは文字通りどうにもならん。これから朝食を食べて、厳寒の網走湖へ出撃する予定だ。出撃と言っても宿から30秒で釣場だけどね(笑)。他の釣場と違って網走湖は安楽なのだ。そういえば風呂の窓から外の様子と見たのだけど、ランタンの灯っているテントが既に8基もあった。早朝に来たのか、昨日から泊まったのかは定かではないけれど、初日の出を拝むわけではなく、淡々と氷の穴を見つめている姿は釣り人として共感するものがあるね。但し、この糞寒い中をテントとはいえ同じ事をするかというと僕は嫌だ(^_^;。釣りには狂っているけど、人間はまだ狂い方が少ない様だ。今年は人間的にも狂ってしまうという事を目標にしないといけんな。

網走オフ初日(2003.1.11) 呼人

女満別空港の到着ロビーで仲間と合流し、回転寿司での昼食後に網走湖で竿を出した。解禁日から20日経っているという事もあり、釣果はあまり期待していなかったけど、案の定渋い状態であった。観光協会の人間によると今日は満遍なく釣れていると言っていたのだが、やはりこの手の情報は当てにならんね。釣れないという情報は確かだと思うけど、釣れているというのは商売上手な釣り具屋の親父と一緒で本当に釣れているのは疑わしい事もあるし、この瞬間に釣れているという話以外は、ま、こんなものだとは思う。それでも二時くらいに多少の群が廻ってきた時は多少楽しめたかな。

3時くらいに氷に針が引っかかり、仕掛けが駄目になった時で一束を少し超えるくらいの釣果。最終的に寒くて撤収してしまった同行した仲間の竿を使い少し追加したから150匹くらいだろう。まあ、これくらい釣れてくれれば十分かもしれないな。1000匹なんて数は一度二度なら楽しいけれど、飽きてくるし幾ら何でも一人じゃ食べきれる量じゃないもの。場所がすべてだと思うのだが、明日は何処にするか今思案中。素人同然の同行者が居るので、あまり深い場所に入ると、トラブルの元になるし、女性軍団も居るからトイレが一番の問題となる。まさか男の様にその辺でというわけにもいかないしねえ(笑)。

しかし、今日の女満別までの道のり・・強烈に滑ったなあ。日中解けている道路がスケートリンクの様に凍った上にうっすらと雪が乗っかっている状態で津別から美幌までの間に二台の車が路外へ落ちていた。そのうちの一台は結構な潰れ方をしていたからドライバーも無傷じゃ済まないような気がする。こんな道だけはスパイクタイヤが欲しいね。カップピンを240本くらい打った奴・・。僕と同じくらいの年代から上の人で車が好きな人はその効きが懐かしく感じるかもしれないね(^_^;

網走湖オフ二日目(2003.1.12) 呼人

朝食を食べている時、合流する予定の仲間が女満別川の河口から実況中継の電話が掛かってきた。今日一日釣る予定だった場所なのだが時速6匹だとか。朝食を食べ終わった時、再度電話したところ「あれから一匹」という事で釣場を呼人へ変更した。釣り人集団から離れていた方が良いと最初に陣取った場所で雪かきをし、氷に穴を開けたところ、水位が高かった様で穴から水が出てくる出てくる状態。池の中に氷があり、その底に穴が開いている状態でここでワカサギが釣れたら生け簀になるのではないのかと思ったほどだ。ところが、この場所全く釣れないんだよな。超軟調の竿を使っているのに竿先は微動だにせん・・。こりゃ駄目だという事で数分後には魚を求めてボーリング状態であった。三つ目に開けた穴でようやく生体反応があり、ようやく楽しめると思っていたら群れが来たのか入れ食い状態となった。

解禁明けと違うのは群れが小さいのかダブル・トリプルで釣れるという感じではなく、一匹づつなのだがペースとしては入れ食い状態が続いた。結局、3時過ぎまで釣って600匹くらい。隣で釣っていた僕の師匠も同じくらい。昨日、初めてワカサギ釣りをした人間もそれなりに釣れている様で今日は、会話を聞いているだけで楽しそうだという一日だった。逆に駄目だったのが同じ東京から遠征してきている知り合いの別グループで坊主じゃないけど、かなり厳しい釣りになったようだ。帰ったらワカサギを配る約束になっているらしく、早々に撤収をきめ漁協にワカサギを10k注文したとかしないとか(^_^;。今日は、こちらが釣れているので明日は同じ場所に来るような気がする。場所はともかく、せっかく北海道まで来ているのだから、少しは釣れるなあ・・という感じを味わって貰いたいものだね。

網走湖オフ最終日(2003.1.13) 呼人

三日目の今日は早朝5時に湖上に出かけた。十勝に比べると気温はそれほどではないのだけど、真っ暗な湖上が暖かいわけがない。何でこんな早くに釣りをしたかと言えば、別口のグループで網走湖に来ている知人が初日二日目と釣果が芳しくないという事で最後のチャンスとばかりに昨日、好調だった僕らのグループが釣った場所にアタックするという事を聞いていたからだ。結果的にこれが良かったようで全員が爆とは言わないけれど、それぞれ楽しめた最終日となったようだ。僕は5時から12時釣って380匹弱というところだ。今日は虎モードというよりも、ちょっと釣っては仲間と話し込んだり、朝食を食べに旅館へ戻ったりしていたからペースとしては今日も良かったと言えるのではないだろうか。

仲間を空港に送った後、比較的順調に道路は流れており帰宅するとそれなりに疲れを感じたけど、泊まりがけで遠征した割には酒も適量に飲んだだけなので夏の釣りに比べると体はまだまだ余裕があるみたいだ。夕食を食べ、釣りのデジタル画像を見ていると楽しかった三日間が記録に残ったのは嬉しいのだけど、今回は夜の宴会を中心にデジカメ内蔵の動画モードをかなり多用した。128Mのメディアが満杯になったくらいなので改めて再生してみると結構な時間があるんだよね。もっとも、連続15秒のクリップなので断片的なのだけど、これが逆に順番に再生していくと徐々に危なくなっている宴会の様子が判って面白い。その場に居ない人間が見ても単なる宴会の様子としか思えないかもしれないけど、後からこれらのムービーを再生していて、思わず吹き出してしまった。編集次第では、なかなか笑える映像になっているかもね(^_^;。

但し、ファイル形式がMPEG1というのがどうも扱いにくい。やはり後から編集するというのであればDVじゃないと辛いなあ。だからと言って高価なこれを買う気もないしねえ。でも、宴会は三脚を立ててメディアが一杯になるまで撮影すると当事者達にとっては面白い物語が出来ると思う。いつか試してみたいものだ。笑うどころ険悪な雰囲気になっちゃったりしてね(^_^;。

初日惨敗(2003.3.20) 音別川

今日の午前中、上流へ向かい昨日仲間が釣ったという群が溜まっている場所に入ってみたけれど、これが全く喰ってこない。ルアーが駄目でもフライではと仲間が釣ってみたけれど全くインジケータが動くことはなかった。これは駄目だと川通しに歩いてみるものの、何カ所かの深みにアメマスの姿はなく、完全に坊主を喰らった。河口域はどうかと言えば、手前は水量が少なくこれまた魚の気配なし。奥は奥で水量は良いけれど、水は澄んでおり、何を投げてもアタリはおろか魚影すら確認することが出来なかった。

昨日の晩に雪が積もる天気で日中も気温が上がらずという事を考えても、全く駄目というのは魚が居ないとしか思えない。昨年や一昨年も一日違いで魚が入ってきたなんて事もあるので、明日は判らないけれど今日は途中で早めにホテルへ行き、暖かい風呂にでも入りたいと思う気持ちの方が強かった。結局、夕マズメ前にホテルへチェックインという情けない一日となった。午前中、川を歩きすぎたという事もあるんだけどね。道路標識から概算すると5~6kmは歩いているだろう。道路をそれだけ歩くのは大した話ではないけれど、ネオプレーンのウェーダーを履き、小砂利の岸や所によれば深雪を遡行するのは辛いね。今日の釣りは、これで気力の7割は使ってしまった気がする。

平日釣行でいい思いが出来ればと思っていたけれど、まさか坊主を喰らうとはねえ。一匹くらい、はぐれアメマスが掛かっても良いような気もするのだけど、仲間はおろか、他の釣り人の誰も一匹も魚を釣っていないのだから、やはり場所とタイミング次第の釣りだと改めて思った次第。これから、反省会兼道東組解散式兼やけ酒かな(笑)。正直なところ、やってられません。物理的その他の理由であまり魚の居ない場所で釣りをしなければいけない人は怒るかもしれないけど、朝から釣って坊主というのは、あってはいけない事だと僕は真面目に考えているからね。釣り師は坊主はいかんのだ。一匹でも釣れればハッピーな気分になれる単純な人種なのだから坊主というのは、とんでもない話だよ、ほんと。

地獄の二日目(2003.3.21) 音別川

結果から言うと、二日目の今日も完全坊主である。流石に連続して坊主を喰らうと昨日の様に吠える気持ちも薄れ、無の境地となってしまった感がある(笑)。昨日の時点で今日の最低気温は滅茶苦茶低い事が判っていた。朝食前にネットでアメダス情報を見ると、目的地は氷点下10度であった。海アメの様な海水ならともかく、淡水域でこの気温は釣りになるわけがない。ゆっくり朝食を食べ、釣場へ向かうと予想通り、全面結氷していた。こうなると河口より上流しか釣りにならない状況で昨年の場所を思い出し偵察へ。ところが、ここにもアメマスの姿は殆ど見られず、唯一対岸の深みで水中で銀色に光る姿が一度見えたのみ。このアメマスも何をやっても反応しない老獪な魚で恐らく、これまで散々虐められてきた魚なんだろうな。この流域も結局は「あと一つカーブまで」が繰り返し状態で帰りの車の距離計を見ると片道3km強を歩いてしまったようだ。昨日も同じくらい歩いているから運動不足の僕にとっては、丁度良いのかもしれない。

折り返し地点で道路に出ようと土手に上がったのだけど、遠くに見える道路まで優に500mはある。道が付いていれば何も問題はないけれど、その途中は牧草地でこの距離をラッセルする気にはとてもなれない。スノーシューが無いと、とても突破出来るとは思えない。しかし、宿へ帰ってから明日の予想気温を調べたけど、明日も寒いみたいだね。氷点下10度予想となっているもの。日曜日からは気温が上がるようで遠征最後の期待を抱いているのだけど、恐らくこける確率は50%以上あるような気がする。週間予報を見ていると丁度一週間後くらいが一番良いのかもしれない。ただ、気温が一気に上がる様で今年の多い雪がどのように影響をもたらすのか何とも言い難い面がある。この手の川は周囲が土や粘土質の為、雪解けや降雨があると一気に濁り、またそれが薄れるのに時間がかかってしまうのだ。今年のこの状況を考えると、河口域の釣りは本当に短い期間しか釣りにならないような気がするな。

敗北宣言(2003.3.22) 音別川

結局、今回の遠征は何だったのだろうと思う。結果的に今日も坊主だった。というか魚の居ない場所で意地で釣っていたという事なんだろうな。一カ所に執着せず、色々な場所へ行けば違った結果になっていると思うけど、やはりこの時期は此処で釣るという変な決まり事を自分で作り出しているような気がする。それでなければ、道東地方で三日連続坊主など喰らうわけがない。ここ十数年で初めての経験の様な気がする。釣れないと言っても、数匹は何とか釣れていた例年のこの時期の釣りだもの。坊主という言葉は僕の辞書に無い・・とは言わないけど、あまり喰らう気がしなかったのは事実だ。例年であれば、時期が早かろうが仕方ないで済む話なんだけど、あと少しで砂漠の様な大都会に住まなくてはいけない僕にとって、何としても、それなりの釣果をいつもの川で得ることが出来ればと思っていたのが一番の問題だったようだ。

結局、魚が居なければ釣れるわけがない。当たり前の事だけど、あわよくば明日は風向きが変わると思う事自体が甘いという事だろう。今日の朝は冷え込みが厳しく、釣りにならないと判断し、釧路川へ寄ってみた。まあ、ここも河川規模が大きく、何処かに居るのは間違いないけど、宿で朝食を食べてから出撃なんて事が甘いみたいね(^_^;。朝一で行けば何本か釣れたかもしれないのに、安楽に行こうという根性が間違っているのかもしれない。その後、河口域へ入り、30分で「こりゃ、絶対に駄目だ」と思う事自体が大問題なんだよな(笑)。

唯一、生体反応があったのが、夕マズメに上流域で変哲もない対岸のバンクへラパラCDを投げ入れて、掛かったアメマスのみだろうか。これで釣り上げていれば、ハッピーエンドなんだけど、15秒後にバレてしまった。逃がした魚は大きいじゃないけど、痩せている60cmというところだろうか。バラした魚の事を語っても、どうにもならないのだけど、僕は逃がした魚が話すたびに大きくなるという馬鹿な釣り人の自慢は嫌いだから、大きさは嘘じゃない。でも、釣り上げなかったら何もならないわけで釣友には感触を味わえただけでも良いと、慰められたけど、釣り上げないと意味がないよね。ま、確かに三日間の釣りで唯一マトモな感触であったのは事実だけど、やはり逃がしたからには坊主に違いない。僕自身はかなり極端な物事の考え方をするので、どうせ坊主なら完全に魚の姿も見えないなんて方が有り難いのだけど、何で最後の最後で掛かってくれるのかねと思ってしまうんだよね。完璧な坊主・・良い響きじゃないの(笑)。

痛恨のバラシ(20032.3.23) 十勝川

昨日、仕事先で知り合ったMさんより、あまりに釣れない僕を哀れに思ったのだろう・・参考情報として一通のメールを頂いた。それによると爆発的とは言えないまでも、釣果のあったポイントをお教え頂いた。それによると昨年僕がバラシた場所と全く同じ所であるようだ。これはリベンジに向かわなければならないと釣友と一緒に出撃したのだが、やはり渋い。それでも、昼前に何とか40cm弱の痩せたアメマスを一本・・坊主続きだった今回の遠征の最終日でようやく魚の姿を見れたのはMさんのメールのお陰だろう。感謝!

この釣場で上流より移動してきた夫婦の釣り師と出会ったのだが、旦那さんの方は当然マトモであったけど、奥さんは完全な初心者の様であった。旦那の手ほどき受けて初めてのキャスティングになかなかコツが掴めないようであった。それでも、何投もしているうちに距離も出るようになったようだ。その後、僕は昼食の為、一旦釣場を離れ戻ってきたところ、まだ二人とも竿を振っていた。釣果を聞くと、旦那さんの方は一匹バラシたそうだ。で、奥さんの方はビギナーズラックなのか52cmと上々の型を釣り上げたそうだ。僕より二人は先に帰ったのだが、帰るときに「いや~楽しかった。52cmだもん」を連発している奥さんは本当に楽しそうであった。でも、釣りを教えて自分は坊主で奥さんが52cmなんて状況の男の気持ちはこの奥さんは判っていないよな(笑)。

その後も僕はもう一匹と黙々とキャストを繰り返したのだが、一向にアタリがない。こりゃ、駄目だと思った矢先に8cmミノーのキャストが決まり、ハンドルを数回転回した時にドンと来た。良型の様でジリジリとドラグが鳴り、魚が全く浮いてこない。悪い事に高い足場で釣っていた為、とても抜けないと判断し、岸沿いを歩き、岸に降りれる場所へ誘導しようとした。この判断は間違いではないと思うのだが、結果を急ぎすぎた様だ。最後の段差を降りようとしたとき、アメマスが反転しフックが外れた。濁っていたとはいえ、最後まで魚の姿見ずのバラシは昨年暮と全く同じである。リベンジどころか返り討ちにされてしまった。

ついでに書いておくと、昨年のバラシと全く同じミノーであった。二度も同じミノーでバラスというのも偶然なのかどうかは判らないけれど、もしかしたらフックに何か問題があったのかもしれない。小さめのミノーの場合はともかく、それなりの大きさとなるとラインアイとボディフックの距離が当然長くなる。ファイトによっては注意しないとテコの原理で外れやすい。横着して市販フックをそのまま取り付けているのが問題なのかもしれないね。やはり、ここぞという勝負の時はそれ相応に考えないといけないのだろうな。あまり使わない大きめのミノーと堅めのロッド、足場も比較的高い・・今考えるとバレる要素が大だもの。バラしてから悔やんでも、遅いという事なんだろうね。でも、今日は楽しい釣行だったなあ。Mさんに感謝だね。

ようやく開幕(2003.3.29) 茶路川

二時過ぎに河口に掛かる橋へ到着すると、先日の雪が川に流され河口が埋まっていた。一週間くらい遅れていると先週の河口完全坊主の時に読んでいたのだが、氷ではなく雪で釣りにならないとは予想もしていなかった。河口の上流部は水面が開いていたので竿を出してみたものの、そこに居るのは水鳥だけの様だ。河口の状態はどうなっているのかと思い、雪を漕ぎながら下流へ歩いていくと最下流のみ水面が開いている。水の色も丁度よく、適度に雪代が入っているようだ。もっとも、釣場の気温はお世辞にも暖かいとは言えない。

アゲインストの風はまだしも、時折、霰状の雪が顔を叩いている始末。寒いというよりも冷たいという表現があっているのかもしれない。黙々とキャストを繰り返すとドカンとアタリがというのは全くの嘘で二時間ほど吹雪の中で竿を振る音だけが聞こえるだけで、全く話しにならない。もっとも、これだけ何も無い状態で粘ったのは、入った直後にアタリがあったからだ。もっとも、その後の反応が全く無いので一時間も経過した頃は先ほどのはアタリじゃなく、根掛かりだったのかもしれん・・と思ってしまったけどね。でも、結果的にあれは間違いなくアタリだった様で干潮時間が近づいて河口の流れが速くなってきたと感じた頃、ゴツンという手応えを感じた。

今日も坊主を覚悟していた矢先の待望の一匹であった。こうなるとキャストもリトリーブも気合いが入るもので、それから単発的に3匹追加。一つバラシという先週から見れば夢の様な結果となった。たった4匹かと我ながら思うけど、足跡と夕方竿を出していた数名の人間を考えると、今日のベストフィッシャーだっただろう。レベルが低い話で情けないけど、今日だけは粘り勝ちだった様な気がするよ。それに、河口がどうなっているかわざわざ歩いていったのも正解だったようだ。国道に掛かる橋からひと目見て、釣りにならないと判断してもおかしくない状況だったのだけど、国道付近からは見えない水面があったんだよね。流れが速くなってからは、河口を覆っていた雪も海に向かって流れ始め、帰ることにはかなり開いていたので恐らく明日は大丈夫であろう。実際に魚は河口に入っている様で釣れ始めた頃から時々ライズも確認出来るようになったから本格的に釣れだすのも間もなくだと思う。

ただ、また気温が急に上がったりしたら、一気に増水して釣りにならないかもしれない。実際、知人から聞いた話では数日前の暖かい日はかなりの増水で釣りにならなかったそうだ。4月目の今日位から釣れ始めたというのは例年より一週間から10日ほど遅い。先週時点での予想は大体当たっているけれど、この時期でようやく釣れ始めたという事は釣りの出来る期間も本当に限られてしまうかもしれない。まあ、その頃は僕も悲しい事に札幌の人になっているだろうから、増水でも濁りでもどうでもいいけど(^_^;。

こけました(2003.3.30) 茶路川

爆の期待を抱いて、河口で竿を出すものの全く駄目(笑)。昨日、釣れていたので、まあ仕方ないかと昼前に竿を畳んでしまった。普段であれば、満潮の訪れる昼過ぎまでは竿を振っていたと思うけど、雰囲気的に駄目そうでねえ。周りはというと、ポツポツ釣れていない事もないのだけど、朝を除けばルースニングの一部の釣り人だけで後は全滅に近いという感じであった。潮が動けば活性も違ってくると思うけれど、幾ら喰わない時間でも単発的に釣れていないという事は基本的に魚がそれほど多くはないのだと思う。

もっとも、午後から魚が入ってくる事もあり得るわけで今日の判断が良いのか悪いのかは判らないけれど、何れにしても早々に撤退して帰宅することにした。帰り道に十勝川へ寄ってみたけれど、予想通り濁りが強く、とても竿を出す気にはなれない。最後の十勝をドライブしてみようと思ったけど、途中で眠くなり十勝川の河川敷で暫し休息。帰り道は休日特有の制限速度を大幅に下回っている阿呆な車をあおるわけでもなく、ノンビリ車を走らせた。自宅途中でそろそろ発売が再開されていると思っていたメルコ製の無線アクセスポイントを入手した。

札幌に帰ると、どうしても無線化する必要があり購入したのだが、今の予定では光を入れようと思っているので普及している11Mタイプの製品では意味がない。54M版は数社から発売されてので色々考えたのだが、メルコの製品という事になった。自宅に戻り、設定し使ってみたけれど、基本的にウェブとメールだけであれば、この手の製品をわざわざ買うこともないと思う。こう感想を述べるまでもなく、ウェブやメールなどは容量が知れているから無線部分が速くなったところで体感出来るわけがないのだ。11Mの製品でも有線より僅かに遅いだけで、ダウンロード以外は何ら有線と変わらない。違うとすれば巨大なファイルをPC間でコピーしたりする事くらいだろう。でも、インターネット側が光となれば、話は違ってくる。恐らく、遅くても十数Mの速度が出る筈だから流石に11Mの製品では完全にボトルネックとなる筈だ。

それでも一般的な用途に使うのであれば、高速な無線LANが必要かどうかは疑問だ。僕はディスクトップ環境は有線でパフォーマンス重視の予定だけどノートやもう一台、実家にあるPCがここまでの速度が必要かというと恐らく豚に真珠状態であろう。でも、今からアクセスポイントを買うのなら、やはり54M製品の方が後々安心出来ると思うけどね。唯一の欠点は値段が少々高くなるという事くらいだろうか。それでもメーカーによっては、かなり戦略的に低価格で発売しているから多少高くても、これから買うのであれば「g」だろうな。1円でも安く上げたいというのなら普及している「b」で十分だとは思うけれど。

諦めの年(2003.4.20) 道東某所

今年は、ことごとく釣運に見放されているようである。今日の朝、札幌を出発し6時間も走り、竿を振ったのだが魚は一杯居るけれど全く喰わない状況であった。辛うじて、リトリーブ直後のリアクション(としか思えん・・)で一匹上がったけど、その前も後も全く駄目・・。腕もあるだろうけど、他のルアーマン、フライマンはリトリーブにルースニングと色々な人が居たけれど、魚が掛かったのは僕のマグレの一匹だけのようだ。周りが釣れていない中で一匹でも上がれば御の字というか満足しなければいけないのかもしれないけど、6時間走って一匹では、情けないよ。

ウミアメに行った仲間は良い釣りをしているようで、羨ましいと思う反面、釣り慣れた道東で良いアメマスを釣りたいと思う気持ちが強いので、明日は予定を変更して更に魚は居るけれど、既にスレにスレているかも知れない釣場へアタックする事になってしまった。最初から、この釣場をと思わないわけじゃないけれど、この釣場って安楽じゃないんだよね。車を停めて熊の出そうな林を横切り、更に原野を突っ切ってという行程があるので、秋ならともかく春はリスクを考えると何だかねえ。坊主を喰らうことはないだろうけど、ここまで行ったのなら正直なところ最低でも20本は釣り上げたいと思う。

でも、安楽じゃない割には釣り人も結構多いし、狭い釣場なので休日の翌日は魚が虐められて喰いも悪いのでは?なんて思ったりもしているのだが、それも釣ってみないと何とも言えないから始末に悪い。釣り前から悪い事を考えていても始まらないけど、今年の開幕戦から惨敗続き・・これが続くのではないのか?と明日の釣果も期待しないほうが無難だろう。初夏から秋にかけても、釣運が良くなるなんて保証は全くないし、ここまで悪い年はこれまで無かったんだよね。こう考えると、明日もマトモに釣れなかったら今年の釣りは諦めた方が良いのかもしれん。

こんな弱音を吐くほど辛い状況なんだよなあ。運をつけに釣り堀にでもという事は良く聞かれるけれど、正直なところ釣り堀に行って運が良くなるなんてわけがない。釣り人はゲンを担ぐ人が多いけど、僕は運は信じるけど、運を良くするなんて事は通信販売の変な石とか印鑑などより更にあり得ない事だと思っているので、釣り堀に行くなんて事はまっぴら御免である。何が悲しくて、ネイティブな魚が釣れる環境に居るのに、養殖魚を釣らないといけないのかと思ってしまうのだ。

でも、僕も片意地を張っているというか、この頑固な性格が釣りにおいても損をしているような気はするけれどもね。そこまで判っているのなら素直になれば良いのだろうけど、これでそれを受け入れたら僕が僕じゃなくなると思う。だから、意地でも釣り堀で運を付けましょうなんて事はしないよ(笑)。釣り堀へ行くのなら、子供の頃の様に中島公園の池で鯉を密漁でもしていた方が何倍もマシだ(笑)。でも、子供の場合は怒られるだけで済むだろうけど、僕が捕まったら会社は懲戒だろうな(^_^;。

吹雪の中の釣り(2003.4.21) 道東某所

今日は朝から雪模様だった。単なる雪ならまだしも、吹雪となり気温はともかく、風景だけは真冬そのものだった気がする。釣果の程はこの場所では過去最低・・。5時くらいから9時半までやって何とか5本。入ってから暫くはアタリはないわ、魚のハネもないわで本当に魚が居るのだろうか?と思ってしまう状況だったな。もしかしたら坊主喰らうかもしれないと悪い予感がしたのだけど、それを食い止めたのが何とWONDERというペンシルベイトプラグであった。しかも11gの超遠投の効く奴ね(笑)。

このプラグ(ミノーじゃないよな、これって)、昨年の春から時々使っているのだけど、とにかく遠投が効く形状と重さの割にはシャローランナーなのでボックスに一つあると結構使えるんだよね。アクションはゆっくりとしたクネクネアクション。最初、こんなので魚が食らいつくんだろうかと思っていたのだけど、阿寒湖で結構な思いをしてから信者となったのだ。今日はやけくそ気味でこれを大遠投し、ゆっくりと只引きしていたらゴン!と喰ってきた。これで結局3本立て続けに釣れて、この後はフローティングミノーで一匹、小型スプーンでもう一匹という結果となった。この間30分くらいの事なのだけど、丁度潮が引いてきて流れに変化があった間だったようだ。

本来であれば、これ以外の時間も釣れないと数が出ない釣場なんだけど、雪による気温低下か魚がスレ切っているのか、それとも単に僕が下手なのかは判らないけれど、とにかく渋いの一言だったな。ただ、今年の開幕戦の様に連日坊主というよりは何倍も良い。一匹でも釣れれば、貧果であっても「こんな日もあるさ」と開き直れるのだけど坊主だけは駄目だ。釣りをやめようと思ってしまうもの。まあ、実際に竿を折るという事はないと思うけれど、何度も言うように一匹と坊主の間にはとてつもなく大きな溝があるんだよな。

その意味では、今回は強烈な距離を走った強行軍だったけど帰ってきてみれば秋も来年もあるさと軽い気持ちで居られるな。帰りに釧路の和商市場で実家の人間が食べたことがないと言っていた花咲蟹と美味しそうだったカラフトマスの醤油味の筋子、それと昔ながらの塩辛い塩鮭をお土産に買ったのは坊主を喰らわなかったからだ。坊主だったら、何処かで美味しい物を焼け食いしていたかもしれん(^_^;。

連休の釣り(2003.5.2) 十勝川

十勝川にしようか阿寒湖にしようか迷ったのだけど、やはり春は河口で釣りたく十勝川を訪れた。札幌から三時間半の行程なので楽は楽という事もある。もっとも、阿寒湖はまだ氷が完全に開いていないと釣友から釣りをしている最中、連絡を貰ったので行かなくて正解だったかもしれない。ボッケなどは開いているだろうけど、混雑しているだろうし、入漁料と駐車料を払って坊主を喰らったら悲しいものがあるし(笑)。

結果的に今日の十勝川、昼から夕方まで釣って8本プラスウグイ1本。フッキングはしたもののバレは3本という結果となった。濁りは強いし、風も強い晴天下という事を考えれば上々だと思う。大きさは全て40cmくらいと中型ばかりだったけど、今年の春を考えると贅沢も言ってられない。背中が緑色をしていたり、普通のアメマスの様に茶色の物も居たりと様相は一定していないけれど、綺麗な流線型をしていて引きもなかなかのものがあった。

明日は明日でどうなるかは判らないけれど、早朝から昼くらいまで再度攻めてみるつもりだ。満潮と干潮の間を釣れば、ある程度の結果は出ると読んでいるのだけど、こればかりは釣ってみない事には何とも言えないだろうね。数は良いから、サイズアップをしたいと思っているけど、広い十勝川で狙って釣れるわけでもなく、運があるかどうかだろうね。今日は到着した時は潮が徐々に満ちてくるタイミングだったのだけど、それと同時に風が強くなってきた。水位が上がってくると同時に波立ってくる始末。

この風だけど、水面すれすれに吹いている様な風は冷たい。でも、顔に当たる風はなま暖かいというか温風に近い風が吹いているのは何だか不思議な気持ちだ。山風なのか海風なのかで温度が違うという事なんだろうけどね。空を見上げると星空の今夜・・明日も晴れるだろうな。早朝はともかく、日中は気温もそれなりに上がりそうで暦の連休初日としては良いスタートなのかもしれないね。そのかわり、何処へ行っても混雑していると思うよ。明日、札幌へ帰ろうと思っているけど日中を避けて夜帰った方が無難かもしれないね。

Minnow’s Day(2003.5.3) 十勝川

結果から先に言うと、今日の朝4時過ぎから11時までの7時間でアメマス17匹、ウグイ一匹、バラシ5~6匹という成績であった。7時間も釣っていたので、数的にはもう少し欲しいところだけど、釣れる時は連発で来て、アタリが遠のくと全く駄目という繰り返しだったから短い時間でも非常に密度の高い釣りが出来て久しぶりに本当に楽しかった釣りだった気がする。特に昨日は強風の影響もあるけど、ミノーへの反応がイマイチだったのだけど、今日は全くの逆でスプーンへは反応が薄く、ミノーが非常に効果的であった。満潮時はウェイビーなどの様なシンキング、潮が引いていって干潮に向かう時間はフローティングが効果的だった。

特に干潮に向かう時間、流れの変化がある時間なので何でも喰ってくるだろうと思っていたらシンキングは喰わないわけじゃないけれど、反応がイマイチなんだよな。シンキングと言っても、カウントダウン無しで引いているので泳層に大した違いはないと思うのだけど、恐らくポーズで静止(実際は少しづつ浮いてくるけど)出来るか沈むかの違いとしか思えない。しかも、今日は一番活性の高かった頃、ライズがありそれが射程範囲であれば100%取れたのが嬉しかった。波紋の残る場所へフローティングミノーをキャストして、リトリーブ後のポーズで一発で喰ってくる・・快感だったね(笑)。あまり意味の無い事なのかもしれないけど、今日のアタリルアーを書いておくとウェイビー5cm(鰯)(黒金)、DDパニッシュ(鮎)、シュガーミノー7cm(ピンク)、Jacksonシェルミノー(ナチュラル)(緑)・・こんな感じだろうか。あと、バラシたけどRAPALA9cmFのRTも効いたね。もっとも、この手の種類など人によって使い方が違うので列記しても参考くらいにしかならないと思う。フローティングが良かったと書いても「じゃあ、俺はシンキングで釣る」という人も居るだろうし(笑)。

ただ、今日の様に居るのが判っていて喰わない場合はあらゆる手段を試してみるということは大切な事だと思うけどね。干潮時と言っても、今日の釣場は殆ど止水に近いので3~4投したら僕は色々ルアーチェンジしていたのだけど、それの中で今日効いたルアーは一投目で反応があったものばかりなんだよね。それをローテーションして使っただけの話で今日に限っては僕のセッカチさが幸運をもたらせたという事なのかもしれない。春の開幕から不完全燃焼が続いていたけど、何とか一息つけた今回の遠征だったなあ。しかし・・・昨年まではぶっ飛ばせば30分の釣場なのに、数時間もかけて行くことになるとはねえ。道東の地元の会社に就職している人は関係ないけれど、転勤の恐れのある人は今のうちに釣り狂った方が良いと思うよ。

道東遠征(2003.5.31) 西別川

西別川へ遠征をした。数日ここを書かなかったのは連日飲んでいるからで飲んだ日も書いていた帯広時代は非常に真面目人間だったと我ながら思う。札幌で飲みに行くのは一人でというわけじゃないのが一番の原因だとは思うけどね。数人で飲みに行くと、まず自分のペースとは違うピッチで酒を飲むから最終的に早い時間に帰っても酩酊状態なのだ。それは、さておき・・。昨年の夏以来の西別川は一発勝負と思っていたけれど、予想に反して型は出ないけれど数は出るという釣りであった。

流域によるムラはあるけれど、ここぞと思う場所では反応が出るのが嬉しい。倒木ごとに何らかの反応があると釣っていて楽しいものな。掛けた魚の最大は35cmちょいというアメマスだったので完全に渓流域の釣りと同じレベルの魚ばかりで大物狙いの釣りとしては物足りなく感じないわけじゃないけれど、この様な流れで竿を振って魚と遊ぶという意味では今日は久しぶりに最高に楽しい一日だったと思う。ばらした数を入れれば50以上は掛けたのではないだろうか。遠くに聞こえる国道を爆走する車の音を除けば、水と独特の景色と魚の世界に浸っていられるのは本当に幸せだよね。

別寒辺牛川の様な釣りもピュアな自然という感じがするのだけど、それとは違っているのが西別川の釣りなんだよね。それはウェーディングしている事と周辺の木々の緑からなのかもしれない。湿原河川の荒涼とした雰囲気も良いものだけど、それはやはり何というか非日常性を伴う怖さも含まれている。でも、西別川のそれは怖さの中に明るさを感じるというのは詩的過ぎる表現だろうか。

今日は釣友と10時間釣り下った為、疲れで頭が麻痺しているのかもしれないがね(笑)。行きつけの店でエスカロップを食べ、今日の宿は阿寒湖だ。そう、明日は阿寒湖で竿を振る予定でいる。多くは期待していないけれど一発デカイのが掛かればそれで満足だ。坊主喰らうかもしれないがね(^_^;。

諦めが肝心(2003.6.1) 阿寒湖

早朝の阿寒湖・・惨敗だね(笑)。7時には「こりゃ、駄目だ」と撤退していたくらいだから根性無しかもしれん。昨年ポンポンと釣れた阿寒湖なので今年もと思っていたのだけど、どうも来るのが遅かったみたいだ。降雨の中の釣りだったのだけど、どうも鱒は既に水面を見ているようだ。巨鯉の垂直ライズとは違うライズが時折あるのだけど、ルアーはスプーンだろうがミノーだろうが何も反応がない。二回ほどアタリがあったのだけど喰ってくるというかじゃれついた感じでアワセても乗らない。蚊柱が立っていたからユスリカが大量にハッチしていてそれを補食しているのかもしれないね。と言ってもルアーの僕はそんな昆虫学などどうでも宜しい。ようするに今日入った場所の朝は全くルアーじゃ歯が立たなかったという事実だけが重要なんだけどね。

恐らく、今日も例えルアーでも釣っている人は釣っていると思うのだけど、本命の釣りじゃないので簡単に諦めちゃう(^_^;。ただ、年々阿寒湖の釣りも落ち着きを取り戻している様だ。いつだったか流行に流行った時は大島前など御盆の知床並の車が出ていたけど、昨日などは土曜日だと言うのにわずか数台のみ。これが本来の姿なのかもしれないけど何だか寂しいね。もっとも、本当に阿寒湖が好きな人は有り難い状況なのかもしれん。今でさえ湖岸にコンビニ弁当の空が捨てられていたりしてマナーの悪さは相変わらずだと思うのだけど、更に輪を掛けて馬鹿な釣り人が大挙として押し寄せてきたら状況は最悪だろうしな。

ウルトラライト(2003.6.14) 道央ダム湖流入河川

火入は済んだウルトラライトタックルで釣れた魚もこれまたウルトラライトであった(笑)。ちょっと大袈裟かもしれないけど、20cmあるかないかのアメマスね。釣友にある釣場を案内して貰ったのだけど下から遡上してくるアメマスが居なかったので結果的に居着の可愛いアメばかりという事なんだろう。こればかりはタイミングの釣りなので仕方ないと思うし、昨日からの降雨で水量も多かったという事もあるのかもしれない。

チャンスがあれば時期をみて寄ってみたいと思う。ただ、水量が多い時はちょっと怖いな。徒渉しなければいけない場所が何カ所かあるのだけど、水の流れは重たいし場所によっては底の岩盤や石が滑るんだよなあ。岩盤の場所など両足共にズズズ!と滑っていく始末で肉体的にも精神的にも非常に疲れてしまう。道東でルアーを覚えた僕は道央や道南の流れをどう釣るのかと少し不安はあったけど、渓相や流れの速さは違っても魚の居る場所というのは基本的には大差はない様だ。攻め方も基本は同じ・・ただ場所によっては逆引きのみでしか攻められない場所もあり、使うルアーはとにかくバランスが良くないと今日は使い物にならなかったね。

生半可なプラスチックミノーでは水面を割ってしまうだろうし、第一泳ぐのかどうかが疑問だもの。そんな中でもラパラやチップミノー、ラピッドなどは定評通り安定しているな。シングルフック化しているので多少バランスが悪い様だけど、これはウェイトを噛ませる事で何とか修正がききそうだ。そんな事を考えながらの今日の釣りは型は全然だったけど、数はそこそこいけたから良い釣りだったのではないのかなと思う。型も数もというのは、やはり今のシーズンではなかなか難しいと思うしね。「すいませーん」の声がしてラフティング連中が下った後でも魚はちゃんと釣れる事が判ったしな(笑)。

遠征終了(2003.7.7) 西別川~知床

金曜日の晩、阿寒湖を過ぎた時点で睡魔に襲われ20分の仮眠の後、集合場所へ急いだ。4時に集合という事だったのだけど、今時期に4時というのは正直なところ遅すぎるくらいだ。平日ならともかく、土日の有名河川への入渓は極端な話、真っ暗な時間に予定場所に着いていてもいいくらいなのだ。

今回は当初、集合予定となっていた場所でその心配が頭をかすめ急遽僕の車を入渓予定場所の駐車場所にこれ見よがしに置いておく事にした。結果的に様子を見に来た同業者も皆無だったので僕の心配も無用だったのだけど、やはり遠征してきて何処へ行っても先行者だらけで釣る場所がないというのは勘弁して欲しいと思うよね。それは、さておき・・初日は4時過ぎから川へ入り、昼食を挟んで午後も夕方5時まで竿を振っていた。20分の睡眠でよくやるわと我ながら思うけど、テンションが高かったせいか釣っている間は眠気や疲れは殆ど感じなかったね。

もっとも、夕食後の宴会では途中で気絶しそうになっていたから、やはり疲れていた様だ(笑)。釣果は、まあ数は出ましたというレベル。一日釣って40匹くらいかな。同行していた人数が多いので、まあまあだとは思う。ただ、型はイマイチだったなあ。と言っても、極端に小さな魚も居なかったから楽しめたと思う。良かったと言えば8寸くらいの幅広だね。別に自慢するようなサイズじゃないけど、個人的にはヤマメ狙いの釣りから遠ざかっているので久しぶりの良型だった気がする。二日目は疲れているので朝食を取ってから少し上流域に入ってみた。ところが、これが大失敗で川に生体反応が全くない。僕を含めて3名で入った場所なんだけど見事に三人とも坊主を喰らってしまった。

例え先行者があったとしても何匹かの反応があっても良いと思うけど、今回だけは全く駄目だったね。もっとも、一回だけ集中力が切れた頃にアタックはあったから完全皆無とは言えないけど、坊主喰らったのだから魚が居ないと言わせて欲しいわ(爆)。この日の午後は知床へ・・。坊主を喰らっているので午後は何としても一匹と言いたいところなんだけど、オショロコマだからねえ(^_^;。写真集のコメントと矛盾するようだけど釣りだけを考えた場合はオショロコマはあまり釣りたくないんだよね。今回集まった仲間でオショロコマを見たことがないという人間が居たので、それに付き合った形なんだけど現地に着いて仲間にタックルをそのまま貸してしまったのも竿を振らなかった理由の一つかもしれん。

だって、ミノーしか持っていないと言うんだもの。流石に何でも喰うオショロコマと言えどもミノーは少々辛いよ。オショロコマの型が良ければ、ミノーでも喰ってくるけど今の知床は型が(数も往年から見れば・・)小さい。スピナーかマイクロスプーンが妥当なルアーだと思う。それはさておき・・知床で釣った餌師、フライ師、ルアー師・・全員爆だったそうな。やはり行けば良かったかね(^_^;。最終日の今日、過去に尺オショロコマが多く居たという川に案内して貰ったんだけど、やはりそんな甘い話はそうそうあるものではなかった。というよりも、本命場所から間違って入っちゃったみたいなんだよね(^_^;。

それを責めるつもりは全くないけど、少しだけ残念だったな。ただ、その場所は歩いていて気分が良かったよ。上流を見れば残雪の残る知床連山、川は綺麗だし、何と言っても晴れの空に知床の木々の緑が本当に美しい。オショロコマは20cmくらいのを数匹と、まあこんなものじゃないの?状態だったけど、僕にとってはとても素敵な時間だったな。釣り狂う前は知床の自然が好きで毎年訪れていたのだけど、また通うことになりそうだ。もっとも、カラフトマスは例年通っているから知床自体は訪れてはいるのだけどね。例年訪れている場所を通う事になんて言うのだから、カラフトマスの時は余程「海」しか見ていないんだろうなあ(笑)。

本流ヤマメ(2003.7.22) 新冠川本流

チビと掛けた魚は全てバラシ・・。腕を呪うしかないのだけど、今日は本当に良くバラしたなあ。ま、平日だというのに上から下まで同業者が多かったから普段から抜かれているという状況の様で魚のチョイスも非常に少なかった中での話なんだけどね。また、本流のヤマメの場合、掛けたは良いけど自分より下流だと上げるのが本当に難しいと思う。非常に押しの強い流れが抵抗となって寄せに入る時に反転されたら即フックを外されてしまう。これが腕と言われればそれまでなんだけど、タックル面で特化しないとなかなか難しい様な気がする。本流という事で少々長めのウルトラライトアクションにナイロンライン。操作性はファーストテーパーの方が良いのかもしれないけどスロー気味の方が掛けてからは取りやすいかもしれないな。

今日は本流という事もあり68のライトアクションのロッドを使ったんだけど、ことヤマメ相手の場合はオーバーパワー過ぎる様だ。使ったラインもファイアの8ポンドで細さは良いけど、全く伸びが無い上にオーバーパワーのロッドを使ったからねえ(^_^;ただ、今日一番悔しかったのが通らずにある大きな淵のバラシだったな。既にミノーでどうというレベルの場所ではなく、迷わず9gのスプーンを投げ入れたくらいの大場所ね。活性が高ければ水面直下でも喰ってくるだろうけど、下手すると吐く息が白い今日は辛いだろう。カウントダウンを10秒くらい・・。アクションをつけながら淵の流芯を横切ったあたりでゴツンという型物のアタリ。

最後の最後でガッツポーズとなるところだったのだけど、寄せで水面でバタつかれてしまってそれで終わり。白っぽい魚体は見えたけどヤマメなのかニジなのかは判らない。でも、恐らくヤマメだと思うよ。大きさは逃がしているから言っても始まらないけど9寸くらいだと思う。これだけは悔しかったよ、本当に。大きいのをバラしたというよりも、淵を攻め切って掛けたにも関わらず最後に逃がしたという事がねえ。今日の他のバラシは「ありゃ~!」というレベルくらいだったのだけど最後は「ガーン!」状態(笑)。しかも、その場所・・下手すりゃ流されてしまう程の重たい流れで何とか渡りきってという大場所だったから尚更だ。まあ、これがあるからいつかはと思って、また釣りに行くのだろうけど・・。そうそう。今回、生まれて初めてブーツフィットじゃないウェーダーを使ってみた。

早い話がウェーディングシューズで渓を歩いたのだけど、良いものだね。今日入った様な場所だと尚更それを強く感じたのかもしれない。徒渉の時の足首の安定感が全く違うものな。反面、脱着が面倒だから釣場によって使い分けるという事も必要だとは思う。しかし、今日の釣場・・寒かったなあ。一雨降って、気温と水温が上がり、後はタイミングさえ合えば良い釣りが出来る様な気もするんだけどな。甘いかな・・今日の混雑を見るとすかさず抜かれるかもしれん。全てが悪いとは言わないけれど、ヤマメの場合は抜かれる事が多い魚だから辛いよね 。

台風の爪痕(2003.8.10) 道東某河川

朝目が覚めると帯広は台風一過の晴天であった。ホテルで食事後TVのニュースを見てみると各地の被害が報道されていた。今回、一番大変だったのが日高支庁の様で河川が氾濫し、水に浸かっている民家や畑が映し出されていたな。国道38号線も一時通行止めになっていたようで、電光掲示板には通行止め解除の表示されていた。お盆時期ではあるけど、流石に交通量は少ない様で釧路に向かう途中の幕別、豊頃、浦幌までは順調だったね。

但し、途中の河川の増水は凄まじいものがあった。雨が上がっているのでピーク時よりも水位は下がっていると思うのだけど、札内川や猿別川、そして十勝川の藻岩辺りは堤防まで水が上がっていた。帯広在住中、大雨の後で十勝川を渡った事はあるけれど、今までみた増水というレベルではない。浦幌の峠を通過し、音別川や茶路川も予想以上に濁流が流れていた。葉がついた生木が何本ともなく流れていたから上流の川筋は全く変わってしまっているのだろうな。そのまま進んでいくと白糠の町を越えた辺りから渋滞・・・。この先、信号など無いのにな・・と思っていたら庶路川の橋から釧路よりの国道が完全に冠水している。

これが渋滞のピークだったようだ。庶路川を渡る国道の橋も渋滞しているから長い時間橋の上に居たけれど、この橋大丈夫なんだろうな?と少し恐怖を感じてしまったよ。その後、釧路の町で買い物をして食事を取り、ある川の最上流部へ向かう。濁りは無いと読んでいた通り、釣りになる水の色なんだけど如何せん水位が高すぎた。平水から50cmは上に上がっている様な気がする。それ以前に周辺の原野も吸収出来る水の量以上の雨で林道を川状に水が横切っているくらいだったから釣りどころではないよな。ところが駄目元で竿を出してしまうのだから廃人と言われるのかもしれん。大体にして湿原系の川で何でウェーディングせにゃならんのかと思うのだけどね。

元々の川岸へ行く前に下手すると膝くらいの水が流れているのだもの。それに台風が通過してくれたせいで道東は各地気温が非常に上がっているのだ。普段は20度とか冷涼な気候の癖に今日に限って30度近くまで道東も気温が上がっている。ウェーダーを履いているだけで汗ばむし、アブやら蜂やら虫は多いしでもう最悪だね。結論として、幾ら原始の川であってもあれだけ水量があると釣りは無謀だという事。

もっとも、これで魚群が来ていれば何とかなったのだろうけど、1時間くらいで追いもアタリも無かったから一週間くらい早いのだと思うよ。標茶で仲間と合流し、早々に宿でビールを喰らって作戦会議を開く。ネットの情報を見ても、知床の海は時化ては居ない様で急遽、明日は知床まで深夜に走る予定。一応、温泉ホテルに泊まっているのだけどホテル出発予定が12時というのも我ながら呆れてしまうのだけどね。波は大丈夫そうだけど、問題は河川の濁りのようだね。網は台風前に上がっているそうだから明日は濁りとの戦いになるかもしれん。

カラフトマス初日(2003.8.11) 知床オシンコシン

例年のポイントであるウトロ側の岩場にてカラフトマス釣りをした。結果から言うと、4匹ヒットで二本ゲットと言ったところだ。バラした二本も寄せたのだけど、一度は仲間と離れて一人で釣っていたのでタモを使えず抜こうとしたところ反転されてパー(笑)。もう一匹は友人に取り込みを手伝って貰ったのだけど、網から逃げる時にフックが外れた。これは仕方がない事だから気にしていないけれどもね。

でも、全体的には不調で魚を掛けたのは僕が一番多かった様だ。河口よりで餌釣りの人間が二本ほど掛けていたようだけど後は皆無だった様だ。大きな群が入らず、本当に単発的に喰ってくるんだよね。1時間に一本ペースだもの疲れてしまうよ。と言っても4回引きを楽しめたのだから贅沢な言いぐさかもしれんな。個体は大きいのと小さいのがハッキリ分かれている様だ。二匹目(バラシ)と三匹目は共に雄だったけど60cmを軽く超えているからファイトは強烈だったよ。一瞬スレじゃないのか?と疑う程に寄ってこない。ドラグもかなり締めこんでいるんだけどね。明日も同じ場所で釣る予定でいるのだけど、明日の方が期待が持てるかもしれない。今日の朝は台風の影響でうねりが少なからずあったし、水も濁っていたからね。ただ、濁りは釣っている最中にかなり澄んできたので明日の朝は問題なかろう。さて、明日はどうなることやら。

カラフトマス二日目(2003.8.12) 知床オシンコシン

波は収まったものの、潮廻りが大潮で満潮時刻が1時半過ぎ・・。干潮時は沖まで続いている岩場も満潮時は途中が水没してしまう場所・・。知床のカラフトマス釣場で有名な場所だから行ったことがある人が読めば直ぐに判ってしまうだろう。海の釣場だし、僕のマス釣りは今年は終わりなので釣場を公開しても構わないとは思うけど、只でさえ混雑する釣場を言うこともあるまい。

釣場近くで仮眠をして起床時間が真夜中の12時50分くらい。それから異常に喉が渇くのを我慢して、釣り支度を整え、釣場である岩場へ向かい場所を確保する・・。これが例年の事なのだけど、先に書いたように岩場の先端部の途中が水没していた。本当のべた凪であれば知床の透き通った水は底の様子が見えるから何とかなると思うのだが、多少でも水面が揺れていると浅いのか深いのかが全く判らない。行くかどうか途中の岩場で迷っていたのだが、後から来た札幌の釣り人が先陣を切ってくれたお陰で真夜中中に先端部に行くことが出来た。僕もそうだけど誰かが行くと、皆が追随するのは良いことなのか悪いことなのか(^_^;。先端部で場所を確保したのちは明るくなるまで待つしかない。まあ、今回は夜中の1時から明るくなるまでの三時間ばかりなので大した事ではないのだけど、昨年など前日の9時から場所取りをしているのだから呆れる限りである。

実際、そこまでの労力をかけなくても知床周辺の鮮魚売り場へ行けば高くても300円なんてレベルで手に入る魚なのだ。釣り人行動は食べる事しか魚に興味のない人間から言わせると阿呆そのものだ。現場で恐らく一緒に釣りをする筈だからと事前に連絡を貰っていた某Mさん(ハンドル)も冗談で「満潮の時にこんな場所まで来る奴は阿呆だ」と喋っていた気持ちも判るよ。僕も貴方も岩場に居る全ての人が自覚している事なのだからね(笑)。で、お待ちかね(?)の釣果の方だけど、ヒット6でゲット3。アタリまで入れると10近かったから爆ではないにしろ、マアマアと言える成績だとは思う。ちょっと今日は釣りをしていて焦り気味なのか前アタリで合わせてしまう事が多かったのがバラシの多さになったような気がする。ヒットルアーはタスマニア・デビルのピンクね。ヒットルアー云々よりも面倒でこれしか使っていないんだよね(笑)。

正直なところ、食い気があり、マスの頭上を通過することさえ出来れば何でも喰ってくるとは思うのだけど、昨年からはこればっかりなんだよな。理由は速度に関係なく表層を引くことが出来るし、そこそこの遠投性能があるから使っていた楽なのよね(^_^;。ただ、昨日は速引きが効果的だったけど、一転して今日は超スローが良かった。カラフトマスで著名なルアーではあるけれど、最終的には使い方で大きく違うという事だろう。8時過ぎに知床を後にして、途中で温泉やら何やらで時間を喰ったけど、最終的に7時間くらい掛かるね。やはり知床から札幌は遠いわ・・。まだ行きは釣るぞ!という意識があるから疲れも少ないと思うけど、帰りは疲れるね。ましてや夜中の1時と異常な早起きをしているから当然と言えば当然だと思うけれど。

二日間の釣果は5本と、可もなく不可もなくといった釣果ではあったけど、楽しい遠征だったと思う。アメマスは台風のお陰で全く話にならなかったけれども、カラフトマスは釣果以上にあのスプリンターぶりを味わえただけで幸せかもしれない。知床でも坊主という人は何人もいるのだろうからね。それに今日の釣りではバイトする瞬間をハッキリ見ることが出来た事と連続ヒットも味わえた。もっとも二匹目は横に走られ、友人のラインと交差した為、スナップが伸びてばらしたけど(^_^;。

時間が許せば、もっと釣っていたかったけど8時過ぎに降り出した雨が楽しかった四日間の終焉を教えてくれたような気がする。さて、僕のカラフトマスはこれで終了宣言だ。これからは遡上アメマスと言いたいところだけど、台風による大水で暫くは全く駄目であろう。被害が大きな台風の後にこんな事を言うのは不謹慎かもしれないけれども。

釣り旅行中(2003.9.3) 道東地域

予定通り、月曜日に札幌を離れ、道東を訪れている。本命視していた川はアメマスの群れは見つけたもののルアーなど見向きもしないほど食性が変わっていて、ユスリカなのか判らないけれど水面で盛んに餌を取っている始末。フレッシュな遡上個体が居ても良い時期なのだけど、台風後にまとまった雨が降っていない為、水量が少なく水の色も透き通っていた。おまけに天気はピーカンだし、釧路館内なのに気温が25度近くまで上がっている。

正直なところアメマス釣りという雰囲気ではない。今日は本来は来月末に予定している河口を訪れた。シーズンインは本来、10月中旬くらいなのだけど、知人の情報で釣れているとの情報を頼りに訪れたという形だ。結果的に確かにアメマスは少なからず居た。但し、本格的なシーズンの越冬遡上群とは違う様で腹に卵を抱いているのか異常なほど太ったアメマスが多かった様に思える。おまけに河川で捕獲が禁止されているカラフトマスが河口にウヨウヨしているのは閉口してしまう。お盆の頃のショアで釣るカラフトマスというのはルアーの場合、アクション無しでスローがセオリーになっているのだけど、ミノーを用いて派手なトゥイッチを加えた様な釣り方をしていても喰ってくるのだからどうにもならない

。釣れる殆どは遡上して暫く経った個体だけど、数匹は正にフレッシュそのもので引きは海と変わらない。引きそのものは楽しいのだけど、狙っていないとはいえ喰ってくるのは後味が悪いのは確かだ。下手するとツ抜するのではというレベルで釣れてくるのだもの。お陰で今回の遠征の最悪のオプションである羅臼のカラフトマスは行く気が完全に失せてしまった。明日は適当に近場をと思っているけど、何処へ行ったらいいものかねえ。別寒辺牛という手もあるのだけど、恐らく蚊柱が立っているのではと思うし。まあ、何処に行こうか?と悩むのだから贅沢な話かもしれないね。仕事も家も離れて好き勝手に遊んでいるのだもの、やめられないよ本当に。金さえあれば、このまま放浪の旅に出て行きたいところだ。別に帰る家など無くても僕は構わない人間だし(^_^;

晩夏の湿原(2003.9.4)別寒辺牛川

今日は別寒辺牛川水系で遊んでみた。天気がよく、気温も上がっている為、湿地でありながら蚊の猛襲は避けられたのは良かったかな。肝心の魚影は小型も入れると相変わらず濃いのだけど、狙っている型物はポツリポツリというレベルだった。上流部に入ったため、葦原は少ないけど灌木や笹が覆い繁っているから釣りやすいとは御世辞にも言えない。絶好のポイントがあっても今時期故にどうしても攻める事の出来ないポイントが数多くあるからね。それでも、やはりこの手の川で釣るのは楽しい。何本かは体高のある元気なアメマスが顔を出してくれたし、ばらした奴は流域を考えると結構な型であった。

ちょっと悔しいけれど、釣り方を考えると仕方ないだろう。木々の間からダウンでキャストし倒木下で掛けたは良いけど、ロッドを立てる事も出来ずというポジションで釣りをしているのだからね。ま、来月もあるし、来年もあるからそのうち良い思いも出来ると思って諦めるしかないとは思っている。明日は弟子屈を中心に釣りをする予定。夜には釧路へ入りたいので安楽に釣りを楽しめればいいかな。自由気ままに釣り歩いているだけで気分は良いし(^^)

結局、湿原へ(2003.9.5)別寒辺牛川

朝、弟子屈を出発して西別川へ向かった。目的近くの橋の上から川を見ると白っぽい濁りが入っており、川底が見えない。土の濁りとは違った色で上流にある乳製品工場からの廃液かもしれない。何れにしても釣りをするには少し危険な濁りであり、あっさり入渓を諦めた。新しい川を開拓するという手もあるのだけど、釣りも4日目となると、そこそこ楽しめれば良いという気持ちだ。今日の宿泊先が釧路という事もあり、行程沿いとなる別寒辺牛を再度訪れる事となった。昨日と同じ流域では面白みがない為、原野を縦横無尽に走っている林道を走り中流域へ。河川規模は多少大きくなるものの、最下流の様な深みがあるわけではない。

ただ、周辺は河畔林と湿原に覆われており竿を出せるポイントは上流に比べて逆に少ないくらいだ。また、上流よりも河畔林が発達していて昼でも薄気味悪い。両側が湿原であれば熊も滅多に出ないだろうと思うのだけど、林だけは何時出ても不思議じゃない。道南の見市川じゃないけれど、釣りをしていて熊に追われたなんて話は勘弁願いたい。見市川の場合は最後は携帯電話で助けをという事になっていたけど、人口がゼロの湿原の中は当然、携帯も圏外だから余計にリスキーなのだ。結局、この流域は1時間ほど竿を出しただけであった。

釣果は居付と思われる中型アメマス一匹とチビ数匹のみ。この後、林道を戻り上流域へ。昨日入った場所の上流を攻めてみる。入渓直後の倒木わきで大型のアメマスがゆっくりルアーを追ってきたのが見えたけど、既に食い気はかなり薄れている様でヒットには至らない。踏み跡が薄れる場所まで遡行したのだけど、魚影は認められるものの、それらは既に産卵体制に入っている魚の様だ。結局、途中の谷地を突っ切り脱渓し、昨日入った流域を再度攻めてみる事にした。昨日は様子見の意味もあり、ポイントを適当に流して釣り下ったのだが今日は時間的な制約もない。昨日は1時間半くらいで下った場所を今日は倍のペースでじっくり攻める。

何も制約がないし、これだけ毎日釣りをしていると型を見られればいいや・・という力が抜けている状態が良かったのだろうか。昨日と魚影はさほど変わりないと思うのだけど、バラシ無しで7本出た。どれも丸々太っている遡上物で最大が47cmを少し超えるレベルか。大きさ自体は、まあまあと言えるサイズなのだけど、湿原の川でこのサイズとなると、かなりスリリングなやり取りが楽しめる。遡上物なのでパワーがあるし、川は倒木や水草が覆い繁り、足場は高く抜き上げるしかないからね。大きなランディングネットでも持ち込めば取り込みは楽なのだろうけど、藪漕ぎをするのに極力面倒な物は持ち込みたくないのだ。

ま、大型イトウでも専門に狙うのなら話は別だろうとは思うけど。結論から言うと、昨日今日で一番会心の釣りが出来たと思う。バラシが無いというのが何よりだし、ポイントを丹念にせめてアメマスを出したという満足感もあるもの。さて、いよいよ道東もあと二日。明日はどうしたものかな。天気には恵まれているけれど、釣りにとっては晴天続きは良いとは言えない状況の中で釣れる川などあるんだろうか。ニジマスを釣っても仕方ないしね。変な釣り人と思われそうだけど、やはり在来種を釣りたいと思う。でも、そうなると釣場はかなり限られてしまうのが今時期なのかもしれないね。悩むところだ。

釣り最終日(2003.9.6) 別寒辺牛川

まさか旭川から釧路まで仲間が走ってくるとは思わなかった(^_^;。最近、釧路のホテルは満室が多いようで昨夜は繁華街から外れたビジネスホテルに泊まったのだけど、釣り宿としては十分だし、朝食がついて5000円以下というのは、なかなかのものかもしれない。ただ、久しぶりの道東の夜という事で美味しい酒が飲みたくなり、ネットで調べたBARへ行くのに往復2000円少しと飲み代の9Kを考えると何処へ泊まっても大して変わらないのかもしれん(笑)。

昨日の店はなかなかモルトの品揃えが豊富でロングロウがあったり、ポートエレンが置いてあったりと地方都市としては非常に楽しめる店であった。昨日のヒットはスプリング・バンクだったかな。塩味とかオイルという形容詞がこのモルトを語るときに言われるけど、この特徴が程よくでた近年のボトリング物としては一級品だと思う。もっとも、昔の本当に美味しいスプリング・バンクを飲んだことがないから、その味を知る人にとっては「なんだ、これ」という感じなのかもしれないけど。釣りの方がわざわざ釧路まで走ってきたという事で3回目の別寒辺牛川のこれまた三回目の同じ流域を訪れた。

結果的に何とか型を見て貰ったので良しというところだろう。僕はというと30cmくらいのチビと更に小さいのが数匹。型物としては、どでかいのを掛けたのだけど走られて岸際のボサで暴れている時にフックが外れてしまった。白点のある太い腹が見えたから大型アメマスは間違いない。60前後の流域を考えると最大級に近いアメマスだったな。ま、逃がした魚を言っても始まらないのだけどね。ちょっと悔しい・・・というか思い出している今の方が悔しいよな、くそ!昼食を食べた後で白糠付近の川で竿を出してみるものの魚影は確認出来ても既に何も喰わない状況で話にならない。

途中であった釣り人はルアーとフライの両刀遣いの様で先週はエッグのルースニングですら逃げていた・・なんて話をしていたな。今日も一匹掛けたらしいのだけど、大きなミノーを使ったリアクションだったらしい。何れにしても、いまプールに溜まっている様な個体は厳しいのは間違いないようだ。そんなわけで今日は疲れ果てて帯広へ。当初の予定では飲み会をという話だったのだけど、釣りの帰りが遅くなる事が予想された為にやむなくキャンセルさせて貰った。これからシャワーでも浴びて、食事の予定だけど帯広駅前近くに食べたい食べ物屋が殆どないんだよね。焼き肉屋という手もあるけれど、何だか結構な人で賑わっていたし、一人で焼き肉屋へ入るのも嫌だしなあ。何だかBARで液体の食事という事になりそうな気がしてきたよ(笑)

手首が痛い(2003.10.24) 道東某所

釣れすぎて痛いのなら我慢出来るのだが、釣れなさすぎて手首が痛いのは勘弁して欲しいものだ。午前中は単発ながらもアメマス25匹ほど釣れていたのだけど、午後は全く駄目。最後の一匹から撤収まで長いこと長いこと。型もバラバラで小さいのは25cmなんてチビちゃんまで居た。今日一番の良型は46cmだから、これもまた少し寂しいな。でも、チャンスは有ったんだよね。

フッキング後に反転されてばらしたのは目測で60くらい。ま、釣れなきゃ10cmの幼魚でも釣った方が勝ちというのが釣りの世界なので、負け惜しみをしても始まらないのだけど。午後は駄目だったと言っても、それなりには釣れているので我慢するしかないと思うのだけど、最低3ダース。出来れば5ダースくらい釣りたいと思う気持ちが先行しているから駄目なのかもしれん。周辺の釣場に仲間が散っている今日なのだけど、状況を聞くと何処も駄目というよりも今日、僕が釣っていた釣場が一番良いみたいなのだ。これで一番良いというのも渋いの一言なんだけど、明日はまた状況が違ってくるだろうから爆かもしれない。

何れにしても、今日の不漁にめげずに明日も同じ釣場へアタックする予定だ。しかし、今時点でも非常に眠たい。実質一時間くらいの睡眠だから、これまた当然なんだけど明日は起きれるのだろうか。4時くらいには起きようと思っているから9時に寝たとすると7時間か・・。何とかなるかなあ。明日の出発までグッスリ眠れる様に、これから仲間と寝酒を飲む予定・・。寝酒ならぬやけ酒かもしれないけど。

釣れないねえ(2003.10.25) 道東某所

今日は1ダースの釣果・・。半日だけど釣れない事には変わりはない。型も小さいのばかりで何だかねえ。爆を期待して遠征しているから近場の釣場じゃ十分満足出来る数を釣っても不満なのだ。今日は東京からの友人を交えて釧路でやけ酒の予定。やけ酒というのは嘘だけど明日はゆっくり出発すれば良いので気兼ねなく飲むことが出来るというだけのこと。でも、連日の釣りで疲れているのは確かで宿に入りベッドに横になった瞬間一瞬だけど寝てしまったみたいだ。その意味では酒を飲んでも最初はともかく、二時間くらい飲んでいたら最後はヘロヘロになるかもしれん。

一次会は炉端焼きの店へ行く予定だけど、二次会は一人でBARでも行ってみようかな。最後に蒸留酒で締めるというのは遠征最後の夜にふさわしいのではないのか?なんて素面の時は思ったりしている。でも、飲んだからどうでも良くなるんだろうな、きっと(^_^;。しかし、今年の釣りは後何回くらい行けるかなあ。この時期になると狙い物は限られてくるから道東のアメマスくらいしか思いつかないんだよね。近場の支笏湖でも行けばいいじゃんと言われそうだけど、魚影が薄い場所での釣りは5投くらいしか集中力が続かないと思うし、ブラウンが主体になっている場所でなど僕は竿を出す気になれん。ニジマスですら最近は嫌悪感が少なからずあるのに、ブラウンなど勘弁して欲しいと思うんだよな。

それを釣っている釣り人は好きで釣っているわけだし、生態系云々という話をする気もないけど、北海道で釣りをしていて何で放流ベースの魚を釣らにゃならんのだと僕は感じるだけの話ね。野生化したニジは釣って面白いと感じるのは事実だけど、十勝の多くの川の様にニジしか居ないという川が当たり前というのは何かおかしいとは思うね。だから、遠征でアメマスの濃い場所でなおかつ風景が良い場所という道東になってしまうんだと思う。職場で先週は厚岸で今週は知床なんて話をすると呆れられるけどな。第三者から見れば、たかが遊びで燃料や宿代をかけて道内を走り回っているのは確かに・・と自分でも思うけど。

氷点下7度(2003.11.14) 道東某所

待機していた車から出ると外は強烈に寒かった。車載の温度計で外気温を見ると氷点下7度と出ていた。河口を見ると、薄氷で覆われており、牧草や熊笹も真っ白になっている。今回は厳寒期の装備を用意していたので寒さはともかく、開いている水面へ一投目からガイドが凍り付いた。8ポンドのファイアーラインは数倍の太さとなり、スプールから氷の粉末が飛び散る始末で流石に参った。二投目で軽いアタリがあり、一匹目。大きさは30cmくらいと時期を考えると小さい。河口が閉じている為、大型の個体がどれだけ遡上しているのか判らない。三週間前にも河口は閉じていたけれど、その間に一度くらいは開いたと思うのだけど、それも自分に都合の良い想像の事であって、ずうっと閉じたままであれば釣れるのは小型のアメマスばかりの筈だ。

三時間ほど釣って、丁度2ダースとなったので釣場を後にしたのだけど一割くらいが遡上個体ではないだろうか。魚体の色と太さで判断しただけなんだけど、これも本当のところは判らないけどね。釣場を転戦し、仲間が待っている河口域に行ってみると、平日だというのに結構な数の釣り人が竿を振っていた。自分の事は棚に上げているのは承知で書くけど、不良ばかりだよな、釣り師って(^_^;。今日の潮汐は明け方くらいが満潮で釣場に到着した頃は既にかなり潮が引いていた。それは判っていたのだけど、予想よりも水位が低いんだよなあ。今日は珍しく太平洋だと言うのに、海が比較的穏やかな為、一気に水が海に抜けてしまったようだね。大荒れの天気だと干潮と行っても、それほど水位は下がらないのだけど、今日くらい下がるとルアーだとかなり辛いんだよなあ。

元々、ルアーを見切る魚が多い季節で尚かつボトムや水草にゴリゴリ引っかかる状態だと釣りになれない。場所を選べば何とかなる釣場なんだけど、他の釣り人が数多く入っているので万事休すという状態だったな。再び潮が満ちてくる時間まで待つという選択肢もあったのだけど、釣れる保証は無いし、干潮時だというのに数釣っているフライマンを見ていると釣れているサイズが異常に小さいのだ。僕は大物ばかりを狙っている釣り師じゃなく、数が釣れてその中に型の良いのが何匹が居れば満足というスタンスなので、ルアーで釣りになる時間まで待って20cmなんてアメマスが釣れたら泣きたくなるもんなあ。そんな事を考えていたら急激にやる気が薄れてきて、昼過ぎには再び転戦することにした。

朝一の釣場に戻る手もあるのだけど、数はそれなりだったので型が欲しいと一発勝負的な釣場へ友人と向かう。この釣場・・過去にあまり良い思いをした事が少ないのだけど、今日も非常に渋かった。それでも運良く二尺物が掛かってくれたので気分的には満足なんだけど、これが無かったら坊主だったよな。一発勝負の釣場とは良く言ったものだ。その少し後にもう一匹大きなアメマスがミノーを追ってきたけど、これはUターンされたからタイミング良く、食い気のある魚が僕の前を数匹通過したという事なんだろう。夕マズメになると水面で盛んにライズが出る。パチャンという奴じゃなく、ドボン!なんて音やユラっと水面が持ち上がる様な感じだから良型のアメマスばかりだと思う。ところがこれが何をやっても喰わない。ミノーだろうがスプーンだろうが駄目。数回、ジグの遠投で反応があったけど、これも軽くジャークしていたからスレかもしれん。

ルアーを喰わないのはともかく、友人の竿にも後から来た釣り人の竿も曲がることはないから奴らは何を喰っているんだろうな。河口域だからアミという可能性が一番高いのだけど、それにしても海に居るときとは食性が全く変わっているという事なんだろうか。答はアメマスだけが知っているという事なんだろうけど。明日は朝から、もう一度今日最後の釣場で竿を振る予定。明日の冷え込みがどうなのかが心配だけど、今日並みに冷えたら朝は釣りにならんだろうな。こういう時こそナイロンラインを使えば良いのだろうけど、ファイアーの様な伸びがない故の感度の高さに慣れてしまうとナイロンはちょっとなあ。無理にでも戻せば、これまた慣れの問題なんだろうけども。

全面結氷(2003.11.15) 道東某所

薄暗い時間に宿を出発し、昨日一発出た場所で竿を振った。時折ライズはあるのだけど、例によって全く反応がない。一時間程で嫌気が差し、昨日の早朝に竿を出した場所へ移動したところ、水面が全て氷で覆われていた。冷え込み自体は昨日の方が厳しかったのだけど、昨日までの寒気で水温も低下していたのだろう。ウェーダーを履いたまま、さてどうしようかと思っていたら睡魔が襲ってきて2時間近く寝てしまった。

目が覚めると、気温が上がり風が出てきたお陰で水面の半分が顔を出しており、結果的に寝てしまったのが正解だったようだ。眠くなる前に牛川でも入ろうかと思っていたけど、単独では山深くは気持ち悪いし、先行者が居たかもしれないからね。水面の開いている場所で竿を振ると、渋い中でも反応があり何とか一匹目。そろそろ喰いが上がってきたかなと思ったけど、それから一時間半くらいは単発も良いところで、後からやってきた他の釣り人も全く駄目という感じのようだ。11時を過ぎ、こりゃ駄目だと竿を振りながら車へ戻ろうとしているとパタパタと数匹釣れた場所があった。

それから反応が無くなると少しずつ移動するという釣りをしていて、やがて車に一番近い場所にやってくると魚がごっそり溜まっていた。昼くらいから二時過ぎくらいまでは、まさに天国状態で1ダース連続ヒットなどの爆釣状態となり結果的に5ダースに少し届かないかという今年最高の釣りとなった一日だった。不思議なことに後半になるに従って型も良くなり、本来のアベレージである45cmクラスの姿も見え始め、50アップが二本と数も型も言うこと無しだ。

水位が高い日は溜まっている事もある場所なんだけど、昨日は結氷していて竿が出せず、今日も昼くらいにようやく水面があいた場所だった。今日初めて竿が出せた場所だったのだけど、気温もかなり上がっていたから群が居たのと同時に活性も高くなっていたのだと思う。普段よりもルアーに対するスレが少なかったのも数が伸びた理由の一つだと思う。もっとも今日は移動した直後は只引きで、それに反応しなくなったらストップ&ゴー、それでも駄目ならジャーキングというパターンで釣っていたので場荒が少ない釣り方だったのかもしれない。

ようは普段から丁寧に釣れという事だね(^_^;。粘ればまだまだ釣れた場所という証拠に場所を譲ったフライマン達がリトリーブで結構釣っていた。先ほどボイルしていた場所を教えて一投目で50近い太いアメマスが釣れるのだから彼もビックリしたことだろう。それほどまでに魚の居る場所と居ない場所が極端だったのが今日の釣場なんだよね。ここまで釣れると粘ってもっと釣ろうという意識もなく・・というのはかなりの嘘で腹が減ってきたから撤収という事にしただけだ(笑)。ただ、流石にこれくらい短時間にまとまった釣りとなると腹が減ったら何か食べようという気持ちになるものだ。

釣れないと食事など二の次じゃという感じだもの(^_^;。食事をしようと決めていた厚岸で牡蠣フライにしようか、それとも先日仲間と一緒に入った回転寿司屋のカニ汁を食べようか悩む余裕もある(笑)。でも、今日は良かったなあ。久々に爆発したという気がする。いついっても釣れるとは限らない場所だから余計に嬉しいし楽しかった。昨日今日で数は80アップ、型も60アップが出た今回の遠征は文句なしに今年一番の釣りだった。

十勝川(2003.11.23) 十勝川

明るくなってから札幌を出発し、途中友人宅で話をした後、昼くらいから十勝川で竿を振った。例年、最後の一発勝負という感じで十勝川へ行くのだが住んでいる場所が変わってしまったので、十勝川すら遠征という事になる。距離的には4時間を軽く切る時間で到着するから大遠征というわけでもなく、良い情報が流れれば札幌方面から何台もの車が来るというのもうなずける。今年はあまり良い情報が少ない様で釣り人も少ないらしい。確かに休日だというのに釣り人の車は昨年の半分以下だろう。

でも、この川・・運良くアメマスがごっそり溜まっている場所を見つける事が出来れば良い思いも出来るかもしれないけど、広大な十勝川の本流で毎年の様にポイントが変わる様な場所で爆というのは通いつめている人ではない限り、なかなか難しい様な気がする。帯広に住んでいながら通い詰めていない釣り人であった僕は、この川は正直言って釣れる気がしない(^_^;。それでもアイスバーンの峠を越えてわざわざ遠征するというのも、大きな川こそ一発勝負と言えるデカイのが居そうな気がするからかもしれない。

大物であれば、近くの小さな河川の方が近くに魚がいる確率は高いかもしれないけど、今時期はニジマスも辛い季節なので冬はコタツで一杯という軟弱釣り師以外はアメマス狙いとなるから釣場が混んでいる。混んでいてもタイミングさえ良ければ釣れるのだけど、残念ながらこれくらいの時期になるとルアーではなかなか大きいのは釣れにくくなっている気がする。河口で60アップを何匹も釣った人が居るらしいと友人の情報で聞いたけれど、これまたタイミングと運であって同じ場所に魚が居るかと言うと半日も違えば居ないんだな、これが(笑)。

話は横道に逸れたけど、今日は結果的に一本だけ。型は55cmと特別でかくもないけど、まあまあの型と言えるのではないだろうか。30cmくらいのだと一匹釣っても、ちょっと不満と思ってしまうけど50アップが出れば取りあえずは遠征してきて失敗とは思わない。前に何度も書いたけど、0と1では全く違うからね。1と50匹は流石に違うけど、釣れたという意味では0は話にならんという奴だ。数や型を自慢し過ぎるのも愚かだと思うけど、0はいかんよな。と言っても誰も好きで0のわけじゃない。これから合流する仲間は先の電話で坊主喰らったなんて話をしていた、あまり0なんて話をするとマズイからやめるけど(^_^;。でも、あの場所で坊主かあ・・・ちょっと信じられないなあ。今年は何か変な年だ。

マッサージ機(2003.12.27) 網走湖呼人

釣りを終え、温泉へ入り浴場を出た場所にマッサージ機が置いてあった。昔だと、遊びで使用したところで痛いだけだったのだが最近は心地よいと感じるようになってしまった(笑)。今日はテントを設営したワカサギ釣りだったのが一番の原因だろうか。普段は基本的に外で釣っている事が多い。この場合は寒いけれど、広々としているせいか体が痛くなることは比較的少ない。反対にテントの中は7人用とは言え、野外に比べるとどうしても制約を受けてしまう。

そんなわけで、今日の釣りは体のあちこちがダルいし、腰も痛い。おまけにフックが親指に刺さってしまい目に痛い思いをした。日常であれば、例え小さなフックとはいえ指に刺されば非常に痛い筈だ。ところが痛みを感じないというのは冷えているからだと思う。温泉に入る瞬間でも体中がピリピリ痺れた程だからテントの中とはいえ冬の遊びという事なんだろう。今日の網走湖・・恐らく今シーズン最初で最後の網走湖になると思うけど、結果的にマアマアというレベルだった。悪くもないし、特別良くもないという感じね。数は0.7kくらい。型はバラバラかなあ。

天ぷらや空揚げに丁度良いサイズとそれより少し大きいサイズが半々くらい。塩焼きにするような大型は10匹あったかな。一昨年、昨年が解禁日に突撃して共に4桁釣果。今年ももしかしたらと思っていたけど、流石にそれは甘い考えの様だ。今回の釣果がどうなのかと言えば釣れた方なのかもしれない。聞いた話ではとんでもない数を釣り上げる名人級の人もいるのだけど、逆に一日やっても100匹とかいう人も居るし、実際に今日の釣場でも全体的には釣れていない様だったからね。

ただ、皆は荷物を持って湖上に来て穴を開けたら即テントなんて人が多いね。穴を開けて暫く試し釣りをすればいいじゃんと思うんだけどね。最初の穴が全く駄目で釣れないと言っても、回遊魚なのだから場所によって全く釣果が違うのが判らないのだろうか。人の事だからどうでも良いけど、今時期は2~3発試しに開けてみるくらいの方が良いような気がするけどね。ただ、穴開けも有料でという人は辛いかもしれんね。