2009 秋の阿寒湖

10月中旬に差し掛かっているとはいえ、ここまで冠雪するとは。

早朝、天候に恵まれれば雄阿寒に登る朝陽が見える季節となった。

今回の阿寒湖では、ニジマスが主役だった。アメマスは型が今ひとつであった。

帰路に立ち寄った層雲峡は、来週辺りが紅葉の見頃だろうか。

一番色づいていたモミジは、残念な事に巨大な人工物の脇の為、このようなアングルに。

10月の中旬、別寒辺牛川の遡上アメマスを狙う遠征を計画していた。今年は遡上も早いようで、楽しみにしていた遠征なのだけど、台風18号が直前に道東を通過し、かなりの降雨をこの地にもたらしたようだ。山というより、丘陵に近い地にこの釣り場はあるのだけど、奥深く林道を進まなくてはならない。多少の雨であれば、問題は無かったけれど100mmに迫る量を観測したとなれば話は別だ。過去にも、この林道で僕自身を含めトラブルを経験しているので、流石に今回はリスクが高すぎると僕も友人も判断した。

阿寒湖は、別寒辺牛川の帰りに立ち寄ろうとしていた。但し、この時期は春とは違い、良型はかなりの数が産卵で流入河川に遡上している時期でもある。伝聞では、この時期でも大型が狙えるとの事だけど、恐らく簡単に釣れる魚ではないと僕は思う。結局、3連休の初日は、半分移動日にすると安楽遠征となった。

でも、今回は雌阿寒と阿寒富士が冠雪しているのには少し驚いてしまった。日高山脈の山々は、うっすらと白くなっていたのは見えていたけど、阿寒の山は、それより標高は低い。それでも、積もっている量は日高の比ではないと思う。

このタイミングの阿寒は、当然ながら気温は低い。二日目などは最高気温は恐らく4度程度だと思う。冷えた手を湖水につけると、温かいと感じてしまうほどだ。それだけ水は冷めにくいという事で釣りへの影響は、殆ど無いと思うけど、やはり残念な事に釣果は大したものではない。小型が多いし、大きな群は出会う事が無かった。ロッドを大きく曲げたのは、写真のニジマスとバレしたけどフッキング後に一気に走った魚くらいだろうか。後者は恐らくニジマスかサクラマスだろう。何れにしても、ニジマスはそれほど思い入れはない魚だけど、尾鰭だけは伸びていたのが幸いかな。少し前まで阿寒のニジマスは、釣り堀で釣れるそれと殆ど同じだったのだから。