2016 太平洋オフショア

今日は出航前からマリーナでも風を感じていた

今日は出航前からマリーナでも風を感じていた

昔であれば、この時期は道東へ走るタイミングであるけれど、年度末の疲れや近年魚影が薄くなっている事、尚且つ、積雪もあるのでアプローチに難があるという理由もあり、個人的な開幕がどんどん遅れている。今回の三連休も遠征する予定は入れていなかったのだが、ちょうどこのタイミングでK船長よりお誘いがあり、ありがたく乗船させて頂く事となった。狙いはソウハチカレイ(浮きソウハチ)である。

浮きソウハチは日高地方の静内沖が有名で、盛期は12月から1月頃という厳寒期に行われる。こちらが有名なのは、魚影もさることながら大型が揃う為、シーズンは平日でも混雑しているようだ。この浮きソウハチは徐々に釣り場が西となるようで、苫小牧沖や白老沖、室蘭であれば地球岬沖、あるいは駒ヶ岳近くの海域など、これからGWくらいまで何処かで楽しめるようだ。但し、型だけは静内は別格で、あのような大型ばかりが釣れる場所は道南ではないと思う。

K船長 名ガイドである。

室蘭エンルムマリーナにて K船長 名ガイドである。

朝の時間は厚めの雲に覆われていた。風は西の風。帰りが大変だと、この時点で予想されていた。

朝の時間は厚めの雲に覆われていた。風は西の風。帰りが大変だと、この時点で予想されていた。

天気予報では、今日は晴れ時々曇りというもの。但し、風はそれなりに吹いているようで、高速道を下り、白鳥大橋では8mの風となっていた。風向きは西の風であり、地球岬を西側に向かう往路は問題はないのだが、帰りは波と風に向かって走る事になる。案の定、復路は波が出ており、船足を上げる航行は出来なかった。

登別沖には遊漁船の船団が形成されていたけど、殆どの船がシーアンカーを入れていない。恐らくは有望と思われる場所で群を探しているのだろう。浮きソウハチの釣りは、その名前の通り、中層に浮いている群を狙う。一般的なカレイ釣りは底釣りだけど、この時期のソウハチはベイトを追って浮いてくる様だ。

場所にもよるけど、最低でも70mほど、深ければ100mを超える海域である為、魚探が無いと勝負にならない。その意味でこの釣りは漁に近いものだ。ただ、普段はルアーオンリーの釣りばかりしているけれど、厳寒期のワカサギ釣りを始め、食べる為の釣りも年に何度か行っている。そして、こうした釣りも同じ釣りである。鱒や鮭を疑似餌で釣るという釣りも楽しいし、こうした餌釣りも楽しいものだ。

浮きソウハチ狙いの船団 白老沖であるが、室蘭から向かったプレジャー船はK船長号のみ。

浮きソウハチ狙いの船団 登別沖であるが、室蘭から向かったプレジャー船はK船長号のみ。

今日のGPSログから

今日のGPSログから

反応が無いため、指示のタナから上下させて探っている。

反応が無いため、指示のタナから上下させて探っている。

船団が形成された場所近くで、ポツポツとソウハチは上がったけど、途中でアタリすらなくなってしまった。本来の浮きソウハチ釣りは針数全てに食いついてくる漁的な釣りだ。こうした事を書くと、そんなに釣り上げてどうする?という話になるのだけど、海釣りはある程度の数釣りが出来ないと厳しいと思う。その意味で今日のソウハチ釣りはコケたと言っても良い。数日前の情報では、1人300枚平均などという景気の良い話も出ていたのだが、こればかりは竿を出してみないと判らない。それが釣りである。

もっとも、いくら数釣りとはいえ、自分的にはどれだけ釣っても100枚が限度だ。浅い水深まで浮いており、活性が高ければ手返しが良いので、あっという間にそれくらいの数は釣り上がる。業務用の大型冷凍庫でもあれば話は別だが、それでも帰宅してからの処理を考えると、50枚くらいがスマートなのかもしれないね。もっとも、今日はそんな数が釣れる状況ではなかったけれども。

早い時間の登別沖は波が落ち、快適な船旅であった。

早い時間の登別沖は波が落ち、快適な船旅であった。

昼近くは天気は回復したものの、風は収まらず、海も荒れていた。そんな中で撮影した道南の名峰駒ヶ岳。

昼近くは天気は回復したものの、風は収まらず、海も荒れていた。そんな中で撮影した道南の名峰駒ヶ岳。

復路が大変そうだと船中で話していたけど、案の定、波が高く、速度が上げられない。噴火湾という内海に入っても風波は容赦ない。もっとも、波高は1mくらいなので大型船にとっては、凪のレベルであろう。でも、小型のプレジャーボートでは、このレベルの波も大変である。昨年、サクラマスの海域へ向かい、帰還は2時間以上の時間がかかった事があるけれど、今日の海況もそれに次ぐレベルであったと思う。

K船長とS氏 デッキは常に波がかぶる状況であった。

K船長とS氏 デッキは常に波がかぶる状況であった。

マリーナへの帰還途中、根に立ち寄り、ソウハチ釣りの仕掛けのまま、仕掛けと投入してみた。活性が良かった様で、根を二回流して、2匹のソイがヒットした。1匹はチビであったけど、もう1匹は刺身に丁度良い良型であった。ソウハチの異なり、根魚はアタリが明確であることと、引きは強いので釣っていても面白い。但し、根である為、仕掛けの消耗は激しい。

帰還途中に立ち寄った根で上がったクロゾイ。これくらいあれば、刺身で美味しい。

帰還途中に立ち寄った根で上がったクロゾイ。これくらいあれば、刺身で美味しい。