2017 冬の日本海へ

僅かに晴れ間が見えることもあったのだが。

1年の最後を飾る釣行は、仲間との忘年会を兼ねて、日本海のウミアメというパターンとなっている。人の多い島牧は竿を出す気になれず、大抵はせたな町や熊石(八雲町熊石地区)方面にアタックすることが殆どだ。

例年は冬の日本海らしく、大荒れの天気であることが殆どで、外洋では身の危険を感じるほどの高波となっている場合が多い。こうなるとマトモな釣りは期待出来ず、文字通り、宴会目的の遠征となってしまうのだが、今年は波も落ち着いており、外洋での釣りも出来ないわけじゃないレベルであった。

昼から夕方まで竿を振り、ランディング出来たのは小型のこの1匹だけ。

海に限らず止水の釣りは、多少荒れていた方が喰いはたつ事が多い。ところが冬の日本海で穏やかな日は滅多にない反面、落ち着いた日は極端に落ち着き、べた凪となってしまうことが多いと感じる。こうなると釣りとしてはかなり厳しく、漁港などは全く釣りにならず、外洋を狙っても厳しいことが殆どだ。

それでも、今回の遠征で土曜日については多少の波があり、外洋も釣りにならないわけではなかった。ところが入った場所ではラインにテンションがかからず、潮の動きが良くない状況であった。そうそうに諦め仲間と合流するものの、港湾内も風向きや雰囲気はいいものの、反応は極めて少ない。

ジグとジグミノーをローテーションし、数回反応があった1匹が今日の釣果の全てで、後はバイトは数回あるものの、フッキングが甘く数秒でバレてしまう。港湾の釣りでも群が入るまで粘るという手もあるけれど、それが報われる保証がないのが、日本海のウミアメ釣りだと思う。

この日は薄明光線が随所に現れていた。

風向きは悪くなかったのだが、魚影が薄すぎる。

辺りが暗くなってくるころ、海を見ると多数の漁船が遙か沖に点在していた。今時期は何漁なのかは判らないけれど、波の落ちていた今日は絶好の出漁機会だったのだろう。沖にみる漁火を眺めつつ、冷えた身体を温めに温泉へ向かった。

日本海沖の漁火