2020 アメマスとエノキタケ

魚卵を偏食しているこの時期は出れば御の字だと思っている

かつての道東のような魚影の濃さは望めないにしても、道南のアメマスも時期さえ間違わなければそれなりの数は生息している地である。但し、ルアーで釣れるかどうかはタイミング次第と言ったところだ。

鮭の遡上が始まり産卵床になる小砂利のあるポイントなどでは、こぼれた魚卵を食べようとアメマスが集結する。魚卵への偏食が始まると、ルアーには反応が薄くなってしまうのだ。ルアー向きなのは水量があり多少の濁りがあるタイミングだけど、昨日は水量が落ち着きクリアな状況でルアーへは不向きなコンディションであった。

それでも丹念にポイントを攻めると僅かながらも反応はあり、昨日は追いは五回ほど、喰ってきたのは二回でランディングが写真の1本である。バレたもう1本の方が良型ではあったけど、こればかりは仕方ない。もともと、ルアーでは苦労することは承知しているので個人的には型を見られればそれで十分だ。

遠くに釣友の姿がみえた

所々には鮭の姿がみえる

既に葉が落ちている木々が殆どである

10月半ばくらいからエノキタケの発生は認められるものの、初雪の便りが聞こえるくるくらいの季節が本格的なエノキタケのシーズンインと言える。ラクヨウキノコ(ハナイグチ)は知名度の高いせいもあり沢山の人が採取を行うけど、天然物のエノキタケを採取している人は稀だ。この為、競争的な事になることもなく安楽ではあるのだけど、里川とはいえ羆の心配だけはつきまとう。

アメマスを狙う川は多数あるけれど、エノキタケの発生も多い同じ川に通ってしまう。ナメコの発生もあるけれど、微妙にシーズンがずれているようで、エノキタケの最盛期になるとナメコは老菌が僅かにという事が多い。もっとも、今回は釣友がナメコの幼菌を見つけていたので、タイミング次第という事はいえよう。

エノキタケ シーズン最後の秋の味覚

エノキタケも運が良いと1本の倒木にびっちり発生することも多く、こんな木を数本見つければ大きめの袋などは直ぐに一杯となってしまう。ただ、このキノコは冷凍も効くので大量に持ち帰っても困る事はない。

キャプションにも書いたけどエノキタケは栽培物は柄を食べ、天然物は傘を食べるキノコである。この傘の食感も歯ごたえがあり、キノコからの出汁も上等である。正直なところラクヨウキノコよりも断然美味しいと思うのだが、世の中の人気はラクヨウであったりする。但し、それはエノキタケを採取する人間にとってはありがたい事なのかもしれない。

天然物のエノキタケは傘を食べる。独特の食感と出汁が出て美味しいキノコだと感じる。