Diary 釣行記録抜粋版 2001年

Diary 釣行記録抜粋版 2001年

釣り初め(2001.1.1) 呼人

元旦の今日は予定通り、朝から網走湖にてワカサギ釣りをした。朝食は7時くらいで釣り始めたのは8時を回っていたけど、強者は元日だというのに4時くらいから釣っていたようだ。昨日は疲れて紅白歌合戦などを見る事もなく寝てしまった。まあ起きていても酒を飲んでいるだけで紅白などは見ないと思うけどね。この時期は普段からくだらない番組が多いのに更に輪をかけてバラエティが多いのが辛いところだ。まあ、これは良いとして早く寝てしまったため5時半に目が覚めてしまったんだよね。流石にこの時間は外は真っ暗だ。ところが漆黒の湖上に黄色い明かりが何個もあるんだもの。

昨日は「釣れないねえ」と言っていた帯広の釣り人も朝4時からの口らしく、僕が釣り場に着いた時にたまたまテントから顔を出して「いや~入れ食いだわ~」の声。こりゃ、今日は期待出来るかなと穴を開け、テントを張り竿を出すと確かに昨日に比べると投入してすぐにワカサギの反応がある。網走市内の釣具屋で「これは絶対だ」と勧められた撒き餌をこまめに入れていると段々調子が良くなり、ダブル・トリプルで掛かるようになってきた。

一番良かったのが10時過ぎくらいで釣り仲間がトイレへ行きたいと僕一人で釣っているときは流石に網走湖と思うような釣れ方で錘が底につくまでにアタリが出る。その後、段々と釣れ具合は落ちていったけど昨日と違うのは、また群が来るとポンポンと釣れだすんだよね。結局4時まで粘って結果は4kちょっとあるだろうか。まあ、これなら網走に来たかいがあったかなという位で満足だね。ただ、上手な人は今日で10k近く釣っていたようだ。ただ、これは腕も勿論あるけど場所もやはり重要な要素みたいだね。昨年の様に何処に穴を開けても爆釣ということであれば良いけど、今年は遡上数が少ないのか、やはり群の規模が小さいようだ。

匹数は今日は何故か数えたんだよね(^_^;。別に網走湖では自慢にはならないけど今日のトータルは477匹となった。ただ、釣り方なのか釣り仲間よりも平均して型が良く、大きな物は15cmくらいある。アベレージは10cmくらいかな。新子も混じっているけど大きな針を使っているのでなかなか乗らない。これを取れるようになると数は多分、5割増しは行くんじゃないかなと思うけど、あまりに小さいのは網走湖に関しては、欲しくない。実際、テンプラなどでは、この大きさが美味しいけど僕は油で揚げるよりも塩焼きが美味しいと思っているから大きなワカサギが欲しいなあ。

ただ大きなワカサギほど意外とアタリは小さかったりする。これは僕の釣り方では糸ふけでアワセないとなかなか乗らないような気がする。竿先に反応が出た時は遅いということだ。その結果が平均した型が釣り仲間よりも良いという事だろうか。そういう意味では、型を揃えることもアタリによって出来るのかもしれない。まあ、職漁じゃないから揃えるなんて必要はないけれどもね。さて、明日はこれを持って札幌の親戚連中の前でワカサギ尽くといこうかな(^_^;。

女満別にて(2001.1.21) 女満別

今日はわけあって日曜日なのに日帰りで網走湖へ行ってきた。普通、日帰りということだと理由がないと翌日が仕事なのに往復400kmも走りたいとは思わないけどね(^_^;。今日は、これまた、わけあって女満別湖畔で竿を出した。ところが渋いこと渋いこと。最初に一時間でようやく10匹だもん。全く話にならない。釣り始めたのも9時近くと食いが悪くなる時間帯ではあったけど、それにしてもねえ。

7時頃、呼人に顔をだし釣り人と世間話をしながら釣果をみていたけど退屈しないくらいに釣れているんだよね。1000匹とかいうレベルとは全然違うけど一日やれば2~300匹は釣れるというペースだもの。ところが女満別は一日やって100匹いけば上等だというレベルで、これくらい釣れないと本当に疲れてくるよね。結果的に6時間ほど竿を出して72匹・・・。全然駄目だあと叫びたいけど今日のメンバーの中では一番釣ったんだよな、これが(笑)。

決して腕が良いとは言えないけれど今日は僕の釣り方が合っていたのと一番の要因である穴に魚が寄ってきた場所が僕の穴だったということだろうか。ただ、撒き餌を使ったのは僕だけなんだよねえ。それもコンスタントに、ちょとちょろとね。

シビアな条件下では確かに撒き餌の効果は否定出来ないみたいだ。但し、撒き餌で魚が寄ってくるというのは無いと思っている。これってあくまでも群が来たときに穴の下で足止めするもので、これを入れたからといって群となって、わんさか押し寄せてくるとは思えないよなあ。

実際、数匹掛かってアタリが遠のいた時、撒き餌を入れるとまたアタリが出ることが多いからね。これは通過しようとした魚が餌 を見つけて戻ったみたい。但し、潜ってみているわけじゃないから根拠のない僕の推測だけどね(笑)。あと撒き餌だけど網走の釣具屋の店主の言うとおり海で一般的に使うようなオキアミとして売られている物は効果が薄いみたいだ。単に冷凍イサダ(エサダ)と売られている白いアミが元旦と今日は効果があったように思える。オキアミ名で売られている赤いものは、入れても入れなくても何だか判らんというのが実感だね。でも、これとて本当はどうだか判らないし、逆に効果的だと思っている人もいるかもしれないから何とも言えないね。

でも、結局は釣りってそんなものだと思う。自分の一番良いと思う方法というかスタイルというかな。信じる者は救われるで、これで釣れるという信念みたいなものは必要だろうね。ルアーじゃないけど、こんなんじゃ釣れんと思ったら本当に釣れないもの。後は自己暗示だね。「俺は絶対に釣れるんだ・・・釣れるんだ・・釣れるんだ」なんてね。オウムじゃないけどマインドコントロールの一種だね(笑)。

網走湖惨敗(2001.2.11) 女満別

性懲りもなく網走湖へ行ってきた。結果は話にならない50数匹で終わった。とにかくアタリが無く、根本的に魚影が薄い様だ。解禁~正月は良かったけど先月の中旬からケチがついたようで遠征したかいがないよなあ。まあ、それでも遊びとしては十分なのかもしれないけどね。相変わらず型自体は大きいし、色々な魚も釣れるし、これで近ければ何も言うことはないけど早くて2時間半、普通は3時間の道のりなので、今年に限っては手放しでは、お勧めは出来ないけどね。

楽なのは相変わらずの浅い場所で釣れるのでタナ取りの必要が殆どないことか。行ったことのない場所、特にダムなどではどのタナが釣れるのかという事もあるし、浅いから手返しがいいのが安楽ではある。今月は月間に一度、網走湖へ行く予定となっているけど今年はこれで終わりだろうなあ。3月になったら暫しの休息を入れて春のアメマス釣り開幕かな。ただ今年は寒い上に積雪が多いから、春が平年通りなのかが少し心配ではある。下手に一気に融けられたら雪代が凄いだろうし難しいよなあ。やはり、じわりじわりと暖かくなるのが理想だけど天候だけは何とも予測出来ないのが辛いところだ。

これから、仲間と惨敗のやけ酒を飲みに行く予定(笑)。やけ酒は冗談だけど、まあ色々釣りの話をしながら飲む酒なので楽しいと思う。疲れが出なければいいけどね(^_^;)。

網走湖惨敗2(2001.2.25)

今日の網走湖・・・。史上最悪で朝から昼まで釣って20匹だった。ま、事前から釣れても50匹くらいかなと思っていたのでショックは少ないけど、やはり遠征して20匹は辛いね。本来なら糠平湖の方が良いかなと思っていたんだけど、同行する知人が留辺蘂に宿泊しているので網走湖しか選択の余地がない。

それはそうと今日は帯広を朝3時に出た。問題なのが昨日は12時まで酒を飲んでいたということで帰宅してから二時間半の睡眠時間で酒が抜けるわけがない。出発してから一時間くらいは吐き気とそれからくる涙との戦いだった気がする。釣り場に着くまで体調が良くなったかの様に思えたけど釣り初めて一時間くらい後に典型的な二日酔いの症状が現れた(笑)。

こう考えると行きは完全に酔っぱらい運転だよなあ。反省しなくちゃいけないよな。

ワカサギは釣れなかったけど、今日の網走湖は晴天に恵まれ気温は氷点下5度前後。気温的には寒くもなく暖かくもなくというところだけど、太陽が出ていると暖かく感じるね。今回の遠征で今年のワカサギ釣りは納竿ということになると思う。これからは河口域の氷はどうなっているのかが興味の対象だなあ。帰り道、陸別から足寄に抜ける国道沿いに利別川が見えたけど、まだまだ氷の覆われている。十勝川本流もまだ駄目とのことだし釧路方面も予想がつく。あと半月くらいかなと思うけど、早く開幕しないかな。

初釣り初坊主(2001.3.5) 釧路川細岡

釧路川で竿を振ってみた。二時間くらいの釣りだったけどアタリも無く、足が冷えてきたので早々に退散となってしまった。帰りに地元の釣り人と話したけど4日前くらいに氷が落ちたそうだ。それまでは対岸まで歩いて行けるくらいびっちりと結氷していたとか。「ほう。そうしますと貴方様は対岸まで歩いて行ってみたのですかね?」と確かめる事はしなかったけどね(^_^;。

何れにしても釧路川は上流から河口まで川は開いているということだ。釧路へ行く途中、アメマス狙いの川をみて回ったけど河口域はどこも結氷しており完全に氷が落ちるには、暫く時間がかかりそうだ。それでも予想していたよりも緩んできており後は今後の暖気がどれくらいはいるかだろうな。話にならないのが十勝川の茂岩付近ね。わざわざ旧道を通ってみたけど只でさえ河川工事で真っ直ぐな流れとなっているのに、白い溝と化している。見る限りは氷が緩んでいる様には思えない。凍った上に雪が積もっていてボコボコしているもんな。

昨年の今頃だったら早朝だけ再結氷して日中は氷が流れているという感じだったからね。来週くらいはどうか?何とも言えないけどシーズンインが遅れるのは間違いないだろう。堰堤付近はかなり開いてきていると思うけど、それでも10日くらい遅れているみたいだし、やはり今年の冬は寒いようだね。今回、重い流れの釧路川という事もあってスプーンを中心に使ってみたけど、ここも十勝川と同様に細いラインは使えないね。底を取らないと釣れる確率は滅茶苦茶低くなってしまうから極端なアップにキャストしてテンションを緩め時々アクションを与えながら底を転がしてくる感じで釣っていると根掛かりがとにかく多い。泥底だけど水底に倒木やゴミが埋まっているんだろうね。

PE系の16ポンドを使ったけど流石に引っ張れば4~50cmくらいの枝なら泥から引っこ抜けるくらいの強度があるので助かるな(笑)。ただ、何れにしても、この手の川で使うルアーって安物のスプーンで十分だと思うね。舶来品(古い表現だ・・)は高いからロストするとスプーンとはいえ定食一回分くらいのインパクトはある。これは特売で売っているメーカー不詳のセット物がベストか(笑)。ただDOSANKOとかいうバッハスペシャルのコピーとかクルセイダーの様なオークラのコピーとか、あまり露骨なのはどうもなあ。金の問題だけではない釣り人の哲学というのかなあ。釣れれば安物でも十分なのはその通りと思うのだけど、美味しければ人工イクラでも十分という発想に似ているようで僕は嫌だな。

割り切れる釣り人が正直羨ましいと思うことがあるもの。これはルアーだけじゃなくロッドやリールもそうだよね。こだわると道楽は金が掛かるだけの自己満足の世界だもんな(笑)。ルアーのスピニングリール。タッチは確かに高級機は最高だ。先日、触れてきた新しいステラなどは軽いローターと共に熟成が進んでいる様で、その回転フィールは凄い。でも、自慢のドラグ性能を誇っていても限界域での違いで普通に使っている分には、もっと大雑把な調整とラインも必要以上の強度の物を使っているから真価はそんなに発揮することは少ないと思う。でも、買ってしまうんだよな(笑)。

ただ5万円のプライスはフライのリールに比べたら安いと思うけどね。フライのリールはどう見ても糸巻きだもの。素材を旋盤で削り出し、数点のパーツを組み上げて完成。勿論、これとてデザインを含めて使う釣り人の感性に訴える物だろうから細かい面では違いがあるのかもしれない。でもスピニングの精度と精密さに比べると、絶対に高いよね。スピニングでもフライリールでも、この道具はこれで十分という悟りみたいな気持ちがあれば、どんなに良いことか。

極端な話だけど長靴に作業用のツナギかなんかで河原に立ち、釣り用具のカタログに出てくるような格好をしている釣り人を後目に爆釣なんていうのが北海道らしくて良いなんて思ったりもする。但し、僕がこんな格好をしていたら単なる暇つぶしの作業員と思われるだけなので駄目だ(笑)。腕も磨かないとね(^_^;

春の60アップ(2001.3.17) 音別川

昨日は疲れが蓄積してしまい、なおかつバスも最終便が行ってしまった為、どうせタクシーで帰るのなら飲むか外で食事をしていこうと考えたあげく、飲みに行ってしまった(笑)。疲れている時こそ、ちゃんとした食事をすればいいものを一杯目からラフロイグ15年というのは何だかねえ(^_^;)。でもカラ酒は体に悪いのでピザとトマトと豚の角煮を食べながらだから飲んだと言っても実質、食事と変わらないか・・。

今日は出番の為、待機時間中は昨日、動作がおかしかったプリントサーバを色々調べてみた。プリントサーバと言っても、パラレル端子に取り付けてネットワーク接続する為の小さい部品のことね。本当のプリントサーバというか昔の感覚でいうプリントサーバとはプリンタ制御専門のパソコンだから何かおかしくなれば設定その他を確認すれば良いだけなんだけどパラレル端子につけるような製品の場合は単体では設定が不可能で大抵はユーティリティを使ってリモートで設定するという製品がほとんどなんだよね。

ただ、この手の製品っていつも思うことだけど問題なく動作するときは本当に簡単だけど、設定は合っているのに動かんという事になると、かなり悲惨だ。今回のトラブルもこの悲惨な状況で説明書通りにやっても、まず認識してくれないんだよなあ。だいたい専用のユーティリティを立ち上げて見えないとおかしいのに、これが見えないの。四苦八苦して、諦めようとしていたら突然、見えるようになったのが今日の昼少し前・・・。なんでやねん!と思うけど、そのときは既に諦めて壊れているんじゃないのかと結論になりかけた頃だったのに、これでますます判らなくなってきた。

それでも一度、認識された後は何をやっても認識されるようになったから、もう原因追及は出来ないね。接触不良も考えられないことはないけどテレネットではサーバに入っていけるので、これまた何でじゃ!と思ってしまう。まあ、原因が判らない時の定番でリセットしちゃったけどね(笑)。パソコンで言えばHDをフォーマットした後のクリーンインストールという奴だな。

昼食後にまだ病気が始まり、釧路方面へ向かって気がつくと川の畔に立っていた・・・なんてのは夢遊病だけど僕の場合は意識があるから始末が悪いね。結局、夕マズメに一匹出たけど、これが何と64.5cmのアメマスだった。今年の目標達成と喜ぶのは良いけど、人間欲が深いし、僕の場合は更に欲深いかもしれないので、目標が上がって恐らく達成は不可能になってしまった気がする。

ま、目標は常に高く置きというのが昔の勤めている会社の行動ナンダカだったけど達成が限りなく難しい目標というのはなんだかねえ。仕事も趣味も同じだよな。

数か密度か(2001.3.18) 音別川~茶路川

性懲りもなく、朝から釧路方面へ遠征した。朝は帯広も雪が降っており、国道は真っ白・・・。今時期の雪なので湿っていて、運転していても滑るのか滑らないのか感覚がつかめない。昨日、60アップを釣った淵へ向かい竿を出すものの釣果はいまいち。既に昼をまわっており空腹感を感じ、コンビニで軽い食事をとった。午後は帰ろうかなという気持ちも多少あったけど、今時期は河口域の解氷状況が気になり付近の川を探索することにした。

先週、今シーズンの初釣果の出た河口へ行くと、数日で完全に開いており日曜日ということもあり既に釣り人が盛んに竿を振っているのが見える。ウェーダーを履くのも面倒で長靴とベストという軽装で竿を振ってみたけど、魚の溜まっている好ポイントは既に場所が埋まっており空いている場所で竿を振ってみたけど、どうも釣れる気がしない。

好調集団を恨めしげに竿を持ち、誰も入っていない最下流へ移動する。水量が増えているのと先日の雨で河口の流れが変わっているため深さも判らず、ハスルアーで様子を見ながら竿を振るけど、これが駄目・・・。上流は相変わらず好調で盛んに竿が曲がっているんだよね。人が釣っていて自分が釣れない時ほど気分が悪いものはない。それに最近はルアーとフライは1:4くらいの比率なのでルアーで釣っている人は少数派だ。ところが僕より好ポイント寄りのルアーおじさん(失礼!)は結構なペースで釣っているんだよなあ。

この、おじさんがルアーを引っかけて仕掛けを直している時にチャンスとばかりに少し反則的に斜めにキャストしたところ、これがヒット。やっぱり溜まっている場所が違うんだと思っていたけど、今度は自分の正面できた。これからが今日のハイライトで、これまで渋かった魚がバンバンとアタックしてくるようになった。潮が変わったのか群が移動したのか判らないけど、とにかく絶好調。途中5連続ヒットを含めて一気に二桁の釣果だもの笑いが止まらない。

いっとき喰いが止まったかな?と短い絶好調なのかと思ったんだけど、途中で遠投後のジャーキングが5連発というのが今日は嬉しかった。多分、距離的にFFの世界ではないし僕の場合はPEを使っているから届く距離だったのかもしれない。その場所に溜まっていたんだろうなあ。早い話が運だけど、それをモノに出来たのが嬉しいんだよね。この5連発の最後が今日の最大のアメマスで56cmかな。

型はまあまあのサイズだと思うけど、ファイトは凄かった。かなり沖で掛けたんだけど寄ってこないもの。引きの強さでいえば昨日釣ったアメマス以上だったね。やはり潮の香りを感じて餌を食べて元気になったんだろうか。結局、今日の釣果はトータル20匹となった。この数は良くも悪くもないという数だと思うけど、一気に数を稼いだというのが嬉しいね。本当、今日は大満足だよ。

春は数日が旬(2001.3.24) 茶路川

明け方からアメマス釣りに遠征した。釣果はふるわず僅か5匹・・。先週の好調は何だったのかと思うけど、朝から午後の満潮まで釣っていての状況をみると、やはりスレてしまったんだろうな。それと前回よりも少し水が澄んでいたのも原因の一つかもしれない。河口域のアメマス釣りは時期的な事もあるのかルアーよりもフライの方が分があるみたいだけどフライもルアーよりは釣れているけど好調とは言えないもの。

もう少し気温が上がり、雪代が出てきたら上流からアメマスが降りてくるので状況は変わると思うけど、暫くは釣れないわけじゃないけど、爆釣には程遠いといった釣果が続くんじゃないだろうか。それとスレているとルアーを食ってきても浅いね。下手と言われるとそれまでだけど今日はバラシが7回・・・。釣果が5匹だからバラシの数が大きいよ。ただ、バイト直後のバレはともかく、かなり寄せてからバレてしまう事も多かった。

タックルを少しライトにすれば、もしかしたらこれは減少するかもしれないな。ロッドはやや固めのライトだけどラインがPEの16ポンドと全く伸びないラインし60cmクラスの引きでは、まず切れないというレベルの物だから結構、強引に寄せちゃうんだよね(^_^;)。ナイロンだったらドラグも緩めに調整しているけど40cmくらいだったら、まずドラグが作動することなく巻けちゃうもん(笑)。

邪道だと言われそうだけど、ラインブレイクするかしないかというゲームは僕は嫌いだし、本当は魚を掛けたら一気に上げてしまった方が魚の為にも良いと思うわけ。渓流釣りの世界では細糸が今は主流になっているけど、これでしか食わない環境というのも僕は凄い事だと思う。で、結果的に糸が細くなり抵抗が減る分、狙ったポイントをトレース出来るという事なんだけど掛けた後でラインブレイクという可能性が高い。

そこは腕を磨けばと言われるとそれまでだけど、その腕になるまで何本の糸を切られるんだろう。なんでこんな事をいうのかというとラインを切られるというのは、やっぱり恥だと思うんだよね。もちろん「0」には出来ないけど、出来る限り切られない様にしないといけないと僕は思うわけ。でも、この糸じゃないと魚が釣れないという場所もあるから始末に悪いんだけどね。やっぱり日本の渓流環境が悪いんだろうなあ。脱ダム宣言をした田中知事の周辺もきな臭いし、将来の渓流って、どうなるんだろうね。そう考えると太い糸でも平気で竿を出して強引に寄せるなんて釣りが出来る北海道は恵まれているよな。5匹しか釣れないと言っても最低でも40cm近くある魚だし考えてみると贅沢な話だよな。

遠征初日(2001.4.13) 某所

場所は詳しく書けないけど、道東の某所へアメマス釣りに遠征した。天気予報では午前中は雨が残るような事を言っていたけど朝から青空が出ている好天に恵まれた。ただし風は強く冷たい。明け方から4時近くまで釣って僕は22匹か23匹と絶好調とは言えないけど、それなりに楽しめた。魚影は滅茶苦茶濃い釣り場なんだけど既にスレているのか食性が違うのか、活性が低いのか居るわりには釣れなかったという感じがしているけどね。

同行した師匠はさすがで50匹に手が届く近くまで釣っていた様だ。あとのメンバーは僕と同じくらい。まあ、取りあえず今日で春に50匹という、ささやかな目標が達成出来たのでヨシしないといけないかもね。大きいのは46cmと中形にとどまった。でも、何故か、この釣り場のアメマスは春の下りの時期だというのに丸々と太っているからファイトも素晴らしい。

ただ、白糠近辺の固体の方が尾鰭は大きいかな。まあ、川によって違うということもあるんだろうね。流れが重い川で育てば鰭も必然的に発達するだろうし。明日も近くの釣り場で懲りずにアメマスを釣る予定だ。今日はこれから仲間と軽く一杯飲んで9時過ぎには眠る予定でいる。睡眠時間は2時間もとっていないから、今でも眠ろうと思えば寝てしまう状態なんだもの(^^;。ただ、釣りが好きなのは判るけど寝ないで良く一日、竿を振っているよな。我ながら呆れてしまうもん(笑)

遠征二日目 強風の一日(2001.4.14) 某所

河口域というのは基本的に風が常時、吹いているものだけど今日は半端な風ではなく瞬間的に風速10mを軽く超えていたようだ。得に午後は一段と強まり、風に向かって歩けない程だった。

当然ながら風で水面は大荒れ。果ては濁りが入り、とても釣りになる状況ではなかったね。夕まずめになり風が弱まり、濁りも多少良くなってきたけど、底荒れしているのか、何をやってもアタリすらなく遠征二日目が終わった。明日はまた場所をかえ最後の一発狙いという予定だ。風が少しでも弱まってくれれば良いのだけど、こればかりは難しいだろうなあ。

遠征三日目(2001.4.15) 某所

泣いても笑っても今日が遠征の最終日。朝ホテルを出発すると昨日までの風が嘘の様に止んでいた。但し、天気は悪く路面が濡れている。釣り場に向かう途中、雨足が強くなり、おまけに目の前が真っ白になる位の落雷があった。最初の頃はストロボが光ったような感じで音も無いので、きっと遠くだなと思っていたら稲妻が見え数秒後にドンという音がしている始末・・・。風が強いと釣りは厳しいかもしれないけど出来ないわけじゃない。でも、雷の中では、とてもじゃないけど竿など振る気にはなれないし実際、とんでもない話だ。心配しながら釣り場に着くと時々光っているものの雷雲は離れていった様で何とか安心して釣りが出来るかなという感じで安堵する。車にはロッドホルダーが装備されており、ウェーダーを履いてベストを着れば即、釣りになるのがありがたい。期待を胸に釣り場へ歩いてキャストを開始。

最初の目論見というか期待が半分以上の予想ではキャスト数回目でドンと来る予定だったけど、これが甘い甘い・・。何度キャストを繰り返しても掛かってくるのはゴミばかり。同行したI氏の竿も曲がることは無く時間だけが過ぎていく。一時間もその状態が続き、ようやくI氏の竿に待望のアメマスが来た。何でもフライのサイズを数段小さくして底をスローで引いてようやく乗ったとか・・。

こうなるとルアーは辛い。底を引こうがリアクションで食わそうと色々試みるものの全く駄目。こりゃ下手すると坊主かなと思っていたくらいに一人のFFMがやってきて連続ヒット。嘘だろと思っていたら、ようやく待望の一匹目(^^)。ちょうど満潮の時間がやってきたようで水が逆流している状態になっていた。やはり潮の加減で全く喰いが違うよなあ。これからは爆釣とは言わないけど、飽きない程度にアタリが出るようになり11時まで釣って11匹。大きさは46cmと大物は出なかったけど釣れたアメマスはどれも丸々と太っている。

沖で掛けると、これが40cmか!というファイトをして楽しめる釣りだったね。これが昨日なら夕マズメも楽しめたのにと悔しい気持ちとなったけど、サンデーアングラーの宿命だよね。10時を過ぎてからは朝の雷と雨が嘘のように青空が広がり気温も上がった一日だったから夕方の活性はさぞかし・・・。しつこいってね(笑)

春アメ納竿?(2001.4.21) 某所

今日の釣りで春のアメマス釣りは納竿ということになった。釣る気になれば来週も釣れるとは思うけど連休は釣り場もそれなりに混雑すると思うし、他の予定も入っていて遠征はちょっとなというところか。呆れることに今日は明け方4時から夕方6時までの14時間、食事と釣り場の草むらでの昼寝を除いて竿を振っていた事になる。よくもまあ飽きないでやっているよと我ながら思うけど釣れないから長時間になっちゃうんだよなあ。

午前中で、これで満足という釣果であれば昼くらいに、もういいやという事になるんだろうけど流石にそんな釣果はなかなかね。近年では唯一、昨年のカラフトマス釣りの時は、もう良いかなという気持ちになったけど・・。結局、一日で25匹。今日の良型は51cmという結果となった。実際に竿を振っていたのが12時間くらいとして一時間に2匹のペースか・・。ちょっと渋いよね。10分に一匹くらいじゃないと釣れたなあという気にはならないもの。一時間に6匹で12時間釣っていれば72匹か。ルアー釣りで時期を考えると無理があるかなあ(笑)。

ただ、アベレージとしてみればそうだけど実際は全く反応のない時間帯というものが存在して今日の場合は朝8時くらいから11時くらいまでの時間だったかな。その間、アタリが二三回あったのみで渋い時は乗らないんだよね。全てバラシ。

まとまって釣れたのは朝マズメと夕マズメで日中は何かしらの条件が整わないと喰いは悪いようだ。その条件というのは満潮であったり水温であったりするわけだ。ところが道東の河口というのは、場合によって河口が塞がっている事がある。大河川ならそんな事はないけど中小河川の場合は一時的に川と海の間が砂州の様になって塞がってしまう事があるんだよね。

こうなるとどうなるかというと河口域の水位が上昇することと、流れが緩やかになるため俗にいう潮が止まった状態になってしまう。こうなると満潮だから喰いが良いという事にはなりにくいみたいだ。勿論、河口が塞がったといっても砂や砂利なので目に見えない水の流れはある。故に全く満潮が関係ないというわけではない。それでも明らかに満潮時の喰いの違いというのは影響が少ない。

まあ、そんな一日であったので釣果的には、これで満足せいよというレベルなのかもしれないね。それと今日の釣果で春のアメマスがちょうど90匹となった。それだけ釣って何の不満があるわけ?と言われそうだけど毎週の様に通っているから一回当たりの釣果は知れているんだよね。やはりルアーの場合は釣り場においての釣期は非常に短い。早い話がスレて釣れなくなるということだ。フライの場合はスレていたとしても、サイズを小さくすることで対処出来るし、一定の層をスローで引けるというのは強みだね。故に開幕から少し時間が経過すると圧倒的にフライが釣れているもんなあ。

これを見ると、フライに転向か?と心の奥では思ったりもするのだけど僕の場合は性格的にルアーの方があっていると思う。元々が短気だから渓流釣りを始めたような人間だからね。手かえしが良いというのが一番ルアーで好きなところだ。

フライがワンキャストするところにルアーは釣り方、引き方にもよるけど二回はキャストできるもの。シーズン初期はこの分だけルアーに有利という事もある。それに遠投が効くからストレス解消には、もってこいだ(笑)。

それはともかく、今年の開幕戦は全般的にみると満足すべき釣りが何度か出来たから良かったと思う。数はともかく、なんというか開幕直後をタイミングよく入ったというか例え短時間でも久しぶりの爆発的な釣りが出来たからね。さて五月に入ったらどうしたものかな。川はまだ早いだろうし阿寒湖でも竿を振ってみようかなと思っているけど一回か二回がせいぜいか。やはり北海道は6月が本格的なシーズン開幕との言葉とおりになりそうな気がする。

納竿の筈が・・(2001.4.30) 十勝川

早朝、静内を出発して天馬街道をすすみ豊似経由で大津まで飛ばしたところ約二時間で到着した。アベレージは、ちょっとしたものだと思うけど、それを書くと、ちょっと、まずいので、それは書かない。十勝川で竿を振った事は何度かあるけど、今日は初めて十勝川の河口で竿を振った。釣り方自体は場所によって違うだろうけど河口は河口だ。と思っていたら、やはり規模が大きいだけにスプーンを使用する頻度はどうしても高くなる。

バッハスペシャルやサラマンダーは流石に定番に近いのでタックルボックスの中に入っているけどね。後は3g以下のマイクロスプーンがある程度だけど、これは使えない事はないけれど流れが重たいので、使う気になれない。これまで通っている釣り場とは違うね。道東の大河は。

またまた十勝川(2001.5.3) 十勝川

今日の明け方から十勝川へ。浦幌から十勝川沿いに道を進んでいくと釣り人と思われる四輪駆動車が何台か走っているけど、同業者の場合は抜いてしまおうとするのは釣り師の悪い癖だと思う。釣り場に到着して、さっそく竿を振ると一投目からアタリがあり、今日は絶好調かと思ったけど後が続かない。結局、昼過ぎまでやって3匹の貧果に終わった。早朝は上げ潮で10時半過ぎに満潮、そして引き潮と一通りの状況を釣ってこの釣果だから午後から好転するとは思えなく、予定通りに昼で釣りは終了。もしかしたら爆釣だったら釣れている時間は帰らないと思うけどね。昼で釣りをやめるという事が如何に釣れなかったかということが判ると思う。

同行した仲間も不調で最高が4匹で坊主の仲間も居た。これだけのメンバーで二桁釣れないのだから、いかんせんどうにもならない。30日は一体何だったのか?と思うけど季節もので、しかも日々状況の変わるアメマスは難しいね。昨年だったか、全日は絶好調で翌日は全くダメなんて事もあったから釣果は運がかなり大きく左右されてしまうということだね。明後日も出撃と思っていたけど、どうやら遡上アメマスに関しては秋まで、お預けというところだろう。

連休最終日(2001.5.6) 十勝川~釧路川~音別川

何とかルアーやラインが見える明るさになった時間に一人で沖に向かってキャスティング開始。暫くは全くダメだったけど10分くらい後にようやくアタリがあり一匹。何とか坊主は免れたと安心した直後に着水同時の連続ヒット。仲間が姿を見せるまで二匹追加した。並んで釣っている時にもう一匹出て5匹。これから後が話にならない渋さで、これは粘っていても仕方が無いと釧路川へ行ってみようと提案し十勝川を後にする。釧路川。この時期も川ではギリギリのタイミングで場所は市内の鶴見橋付近。地元の人は勿論の事、訪れた事がある人は判ると思うけど札幌で言えば、豊平川で釣りをする感じだ。対岸にはビルが見えるし、流れも直線そのもの。

ここで竿を出すものの、アタリすらなく掛かってくるのは川底のゴミばかり。ゴミが掛かるのだから釣り方自体はそうそう間違いではないと思うけど、とにかく釣れない。ここも早々に諦め、朝食を食べ、音別川へ入る。本来では一ヶ月前がシーズンのピークで雪代の終わった今は水量も少なく、釣り人も少ない。普段のポイントは更に水量が無く浅場となっており河口直下の深みを狙っての釣りとなる。ここで、同行していた仲間の竿が曲がり、道東での第一匹目。結局3匹の釣果でチャレンジの成果が出て良かった。僕はというとバラシが多く一匹のみ。47cmだった。偶然にも今シーズン最初の一匹と同じだった。締めくくりとしては、少しだけドラマがあるのかな。

阿寒にて(2001.5.12) 阿寒湖~阿寒川

阿寒湖で竿を振った。結果はあえなく坊主・・・。ま、行った時間も遅かったし、やはり課題である粘りが途中で内部崩壊したのも問題があったようだ。但し、魚がいて活性が上がっていれば、何らかの反応があると僕は常々思っているから、昨日入った場所は魚が居ないと思うしかないね。実際には居ても食わないという事も多いから事の真相は潜ってみないと判らないんだけれども(^_^;)。

早々に阿寒湖を引き上げ、そのまま帰ろうと思ったけど坊主のままというのは、ちょっと腹立たしいので阿寒川へニジマスを狙いに寄ってみた。但し、阿寒川のニジマスは現実的に99%が成魚放流された個体しか釣れない。雑誌などでは中には自然産卵したと思われる個体がという記述があるけど、あれだけ毎日のように釣り人が入っていてポイントが限られている流域の場合、その鱒が残っていたとしても、すれっからし状態だ。これのみを狙ってピンポイントで時間を考え、ルアーやフライを考えてという事であれば釣れる可能性も高まるかもしれないけど日中、二番煎じの状態では、まず釣れないと思った方が良い。

で結局、200mくらいの区間を一時間半ほど粘って何とか二匹。大きさだけは二匹目は40cmくらいだったけど、鰭が丸いそれはジャンプすることも出来ない。救いは一昨年に阿寒川で釣った個体よりも、それなりの抵抗をしてくれたということか。このまま数ヶ月くらい、川で暮らしていれば、鰭も伸びてきて、ファイトも凄くなるのだろうけど相変わらず無節操に抜かれている様だ。今では全国区となった阿寒川なので、おいそれとは出来ないのかもしれないけど僕は稚魚放流後に数年間の完全禁漁を提案したいね。

それと違反者に対する罰則も社会的に抹殺するくらいに厳しく望んでも良いと思う。けど、それが簡単に出来ないのが区画漁業権という阿寒川の実情なのかもしれないね。保護水面などで釣りをして見つかったら警察の厄介になるのは間違いないからね。新聞に出るかどうかは、ともかく罰金刑と釣り具は証拠品として没収か・・。話は戻って、阿寒川はそれくらいの措置を取らないと、良いコンディションの魚が当たり前に様に泳いでいるという状況にはならないような気がする。釣れる釣れないは狭い区間で釣り人が多い分、すれてシビアな釣り場になると思うけど、これはこれで別問題だ。

今回、つり上げたニジマスは写真に撮影したけど、流石にこれだけコンディションが悪いとHPなどに掲載は出来ない。出来ないというのは自分が載せたくないもの。鰭の丸い魚などは。だから、うるさい事をいうと昨日の阿寒川の釣果はノーカウントに極めて近い。ジャンプしなけりゃニジマスではないというのが頭にあるからね。

ただ、この阿寒川は今ではニジマスの川となっているけど下流にあるダムをぶち壊せば、本来のイワナやヤマメが泳ぐ流域になるだろうなあ。その意味では成魚放流するのがニジマスというのは、何か違和感を覚えるけど、現実問題として閉鎖された水域と化したピリカネップ上流は既に管理釣り場に極めて近い釣り場ではないのかね。15年ほど前、初めて訪れた阿寒川は梅花藻がたくさんあったけど今では本当に少なくなってしまったね。水質も悪くなったんだろうか?川底もなんだか変な気がするし、この先はどうなるんだろうなあ。

ストレスが(2001.5.20) 阿寒湖

今日の早朝、阿寒湖で竿を振った。結果は二週連続の坊主・・。情報によると今日は全般的に釣れていない様で、改めて湖沼の釣りの難しさを実感したのと、基本的に阿寒湖は僕の頭にあるレベルで釣れる場所とは言い難い様だ。ふざけるなと言われそうだけど僕の釣れるなと思うレベルは10分に一匹くらい。一時間6匹だから午前中6時間釣ったとしたら36匹ね。まあ、これは願望であって実際、道東でも、この数字は辛いけど瞬間風速でも、これ以上のペースで釣れれば、まあ良しというところか。

ワカサギ釣りのダブル、トリプルじゃないけど連続ヒット・・これは文字通りで瞬間的にでもワンキャスト・ワンフィッシュとなれば気分は上々。春は5連続ヒットなんてあったけど、こういう釣りが出来ればトータルの数は少なくても満足出来るなあ。まあ、年に何回かあるかどうかの世界だけどね(^_^;)。特にルアーの場合は数投しただけで見切られる事があるから、三連続までは何とかなっても四匹目、五匹目が辛いんだよなあ。

何れにしても阿寒湖はもういいやという感じだなあ。通えば、天候、水温、季節、時間などによって、この場所が良いだろうというポイント選択をして結果が出せるのかもしれないけど、やはり、このためには何度も根性で通って、自分なりの経験を積まないと駄目だろう。渓流の様に、直ぐにポイントに見切りをつけて足で稼ぐ釣りばかりをしていたので、一カ所で粘る、実際は移動もするのだろうけどポイントが???という場所は僕には合ってないようだ。

いや~しかし、二週連続でこんな結果になったのは何年ぶりだろうなあ。川ばかり行っている時は正直言うと坊主など考えたことがないもんな。数はともかく魚を顔は何とか拝めるのが当たり前だと考えているからね。プライベートでも、仕事でも、釣りでも、最近は色々あって本当にストレスがたまるよ。今日は本当は釣りは、あまり気乗りしなかったんだけど、こんな時こそ好きな釣りに没頭しないと精神的に参ってしまうからね。とはいえ、ストレスが溜まって、爆発しそうだというレベルではないけども。

今日、爆釣とは行かなくても数匹のアメマスが顔を出してくれたら、少しは楽になったんだけどな。まあ、釣れないからといってストレスが倍になるという事はないけどね。結構、図太いところもあるから、ストレスなど、僕にとってはたいした問題じゃないのかもしれない(^_^;)。

リバーウォッチング (2001.5.27) 西別川

週末、仲間と待ち合わせて遠征した釣りの釣果が全く駄目で、途中から既に諦めモード・・。最低気温が2度のキャンプ場の朝は釣り師失格の朝8時少し前(^_^;)。駄目なときは何をやっても駄目なもので、色々転戦するものの、追いはあっても喰わなかったりと、釣れなくても悔しいと思わないまでになったね(笑)。

竿を出しても釣れる気はしなかったけど、今日の遠征の最後に西別川の最上流域を訪れた。例によってバイカモの畑の様な流れは例え魚が釣れなくても、その流れを見ているだけで心が洗われるというか何というか。一応は竿を持っていったけど、例え釣れても小さなイワナなんて世界なので途中から写真を撮影したり、岸に座り込んで、ぼうっと流れをみたり鳥の声を聞いたりする時間が殆どだった。

ただ、釣りに夢中になっていると、見えなかったり、聞こえなかったという事があるけど、単に川を訪れてという世界もまた、良いものだと思ったね。紛らわしい格好ではいけないけど、保護水面なんて、箱メガネなどで淵を覗いてみたら、ヤマメやイワナが群になって泳いでいる姿を見たりするのも良いだろうなあ。

久々の釣り(2001.6.17) 十勝の渓流

土曜日、遅い出発のため十勝の渓流で軽く竿を振った。狙いはニジマスだけどオショロコマを生息している川で僕のホームグラウンドでもある。結果的に3時間釣って釣果は8匹。ルアーへのアタックはそれ以上あったから時間を考えると、まあまあの釣果ではなかったかなと思う。ただ水温がまだ低いためニジマスの活性は高いとはいえない。代わりにオショロコマは元気いっぱいで知床のそれとは違って体高があるし何といってもミノーにバンバン反応してくれるのがうれしいね。

一匹は25cmを越えたオショロコマとしては良型で、これって何と7cmのミノーを一発で食ってきた。知床の山岳渓流では壺にいることが多いけど昨日の渓流は落差も少なく、オショロコマは早瀬の中についている。ニジマスは泳ぎが下手なのか流れの緩い場所と棲み分けをしているようだ。こんな渓流で下手にヤマメなどを放流すると夏はオショロコマの付き場が奪われてしまうんじゃないのかな。放流事業の盛んな十勝の渓流でもオショロコマの生息域には、余計な事をしてほしくないと感じたね。

昨日、釣り終えた後は鹿追の某所で大宴会。専用線で接続された環境なので北米へ出張中の某方とライブチャットをしたりしていたなあ。僕は写真に撮られる事も嫌いな方で動画などは、とんでもないという気持ちが強いので声だけの参加だけだったけどね。何で撮影されるのが嫌かって?どこに居たかの証拠になるし、自分の顔を後からみるなんて恥ずかしいじゃん(^^;。ま、冤罪を着せられそうになったときアリバイの証拠にはなるだろうけどなあ(笑)

大雪オフ(2001.6.24) 大雪ダム~渚滑川

土曜日曜とNIFTY仲間のオフ会があり大雪ダムと渚滑川で竿を振った。大雪ダムは水位が高く、あと数週間後がベストと思うレベルで釣果もパッとしなかった。土曜日の午前中はアタリすらない有様で坊主を覚悟したけど午後の夕マズメに何とか8匹。但し型は小さく20cmを越えるレベルで釣れないよりはマシだけど、ちょっとねえ。日が山の稜線に隠れてから本流のインレットで出た一匹が35cmと一応、アメマスと言っても良いかなと思う魚体だった。道東の河口域ばかりで釣っていると50cmを越えないと良型とは思えない感覚でいるけど、実際はこんなもんだろうなあ。ただ丸々太っていた事とインレットというよりもバックウォーターでのヒットだったので流れに反して寄せる時の引きは凄かったけどね。

夜はおきまりの宴会。但し、前日も睡眠不足なので肉を鱈腹食べた後は早々に寝てしまった。朝起きても疲れは完全に取れていない。5年くらい前とは体力差を感じるようになってきた。少し鍛えないといかんな(^_^;)。今日は朝食後にC&R区間の渚滑川へ。ネイティブで大きい魚を釣りたいと思うけど、今時期はなかなかという事もあるしオフ会なので、とりあえず皆で釣れればという事もあるから、放流魚とはいえ渚滑川で遊ぶのも悪いことじゃない。ただ、なめてかかったのが悪かったのか渋かったなあ。

以前、入ったときは放流直後だったのか、そこいら中に魚が居たけど今回は魚影が薄いというわけじゃないけど食ってこない。まあ炎天下で9時過ぎから川に入るという事自体が甘いと言われればそれまでだし渚滑川は全国区になっているから早朝から僕らの入渓した時まで何人もの釣り人が攻めた後だろうからね。基本的に典型的なポイントには魚は無反応だ。魚は居るのかもしれないけど食ってこないんだよなあ。最初の100mでそれが判ったので、人の見落とすような小場所を交えてじっくり攻めて何とか2匹と3匹バラシ。釣った2匹は、ま典型的な放流サイズという魚で良い悪いも無いけれど今年の放流物は比較的、鰭が伸びているので釣った後の幻滅は少ないのは助かるね。

バラした3匹。バラしたというよりもフッキングしなかったというのが正確だけど一匹だけは、誰も粘らないだろうと思われる少しだけ深いバンクで出た40オーバー間違いなしのニジマス。20cm位ずつキャストを変えて出たんだけど、出方が釣った二匹とは違い、突然ひったくるようにした出方は野生化してきた証拠なのかな?これだけは釣り上げたかったけど一度、食ってきたら二度目は無いから辛いね。リベンジへ行く・・・なんて事は今年はないと思うけど、魚と遊ぶという意味では阿寒川の上流よりも渚滑川の方が良い川だよね。放流量も違うし、キープしていく釣り人も居るだろうけど一応はリリースすることが浸透しているみたいなので、魚は残るだろうから。

真面目に考えると、僕は自分のHPで渚滑川へのニジマス放流に否定的な事を書いているから、それでも釣りに行くというのは矛盾そのものだけど、釣っている時はやはり魚が釣れないよりも釣れた方が楽しい。悟りを開いてという域までは、まだまだ先の話のようだ。それ以前にずうっと、このままで直らないかもしれん(^_^;)。豊漁とは言えないけど何とか魚の顔が見れてよかった二日間だったね。

ヤマメ解禁(2001.7.2) 南十勝の渓流

解禁日の午後、ある川を訪れた。雨が降っていたので良い状況かなと思っていたら水量が少なすぎて釣りにならない。新子を狙う釣り人なら、丁度良いなんて感じかもしれないけど越年狙いには、極めて悪い状況だ。それでも30分ほど竿を振ってはみたけど追いも無く早々に釣り場を後にした。場所を移動し最下流にかかる橋から水量を確認し林道へと思ったら、今度はゲートが閉じられていた。これまで何十回も通った釣り場でゲートが閉じられていたのは初めての事だ。上流で熊でも出たのだろうか。何れにしても、徒歩で行ける距離ではないし諦める他はない。

同じ水系の本流沿いを進んでいき林道のゲート近くに駐車。ここは通年、閉じられている事が多いので歩いて行く他はないのだが今年は熊の噂が何処でもあり一人で歩いていると気持ちいいものではないね。そこで竿を振るものの新子がミノーを追ってきたのは判ったけど肝心の越年物の姿は皆無だ。大場所なので先行者が居たとしても釣りきられる事はないと思うのだが・・。結局のところ既に十勝のヤマメは壊滅寸前にある川が多いという事だろう。林道沿いは全くだめ。本当の沢に入れば人も入っていない場所もあるとは思うけど、その規模の川は既にルアーやフライという範疇のレベルではなく2mなどという竿も世界だから今では入る気になれない。

サクラマスや新子を釣れるだけ釣っていくという結果がこうなったんじゃないのかなと僕は思うね。昔は鮭鱒の増殖という事で稚魚を放流していた川が多かったけど今では、それも打ち切りとなり自然産卵のみ。特に北海道のヤマメは基本的に川だけで世代交代出来ないのが致命的だ。それでも堰堤の無い川もあるにはあるんだけど、そのような川は川通しのハードは釣りが求められるから昔ならともかく今では、ちょっとという感じだなあ。仲間では源流へザイルとハーネスを背負ってアタックしている強者もいるけど十勝のヤマメ域は他の意味でのハードさがある。

幼児の頭くらいある石がゴロゴロしている広い河原は照り返しもさることながら歩きにくいしポイントとポイントが妙に離れている。川沿いに林道は無いし脱渓は不可能。帰りはまた川通しに歩かないといけない。これを半日でも続けると脱水症状が起きるのは間違いない。発汗の量が半端じゃないから数リットルの水は必要になるだろう。勿論、釣りにそんな物を持っていくのは不可能ではないけど不快このうえない。源流域のアタックなら数十キロのザイルを背負っていると思うけど、その点だけは北海道の釣り人は軟弱ものだよね(笑)。

それで釣れれば疲れも忘れるけど、大抵は深みにはウグイの産卵群が群れている時期でもあり糸をならして上がってくるのはオレンジと黒のストライプか。既に大釣りはなかなか難しくなってきた感がある十勝の渓流ではあるけど、居るところには居るんだろうなあ。結局、安楽に好漁というのが甘い考えであって、その意味では北海道も本州のそれと何ら変わりがなくなってきたという事なのかもしれない。

遠征を終えて(2001.7.10) 西別川

4泊5日の遠征が終わり今日から現場復帰と言いたいところだけど残念ながら木曜日まで夏休みだ。ふざけるな!と言われるかもしれないけど、こればかりは妬み、羨ましがられても仕方ないし休みをわけてあげることも出来ないしね。今回の遠征、釣りのオフという事で本州組が4名、道内勢が4名、合計8名と例年よりも少数精鋭で行われた。結果的にオフの前半は雨も降ったけれども全般的に魚の活性も高く数、型ともにそれなりに満足出来るオフとなった。7月の道東というのは実際に天気の急変があり週間予報などは当てにならない。また、気温水量、水温に左右されるのが渓流釣りであるから急激に気温が下がったりすると前日までバンバン魚が出ていたのに全く無反応という事も珍しくないから、その意味では過去最高のオフだったと言えようか。

個人的には数は出たものの型はイマイチ。まあ、腕が悪いという事もあるけど今回は結構真面目に接待ガイド状態だったせいもあるか好ポイントはかなり譲っていたからこんなものか。食ってきた魚は100%ランディング出来るという位の腕があればいいのだけど実際はバレが多く、数打ちゃ当たる的なところもある。また、今回はウサギルアーの効き具合を改めて感じたね。僕は敢えてラパラCD5で殆ど通して釣って釣れないと感じたことはないけどダウンキャストに限定すればウサギの方が効果的だったようだ。昨年の春にこのウサギを初めて買って、西別川でも試した事があるのだけど、とにかく棒引きでも食ってくるし急流での安定性も良いので気に入ってはいた。但し、高価なルアーなのでロストを考えると常用する気にはなれず、ここ一番の必殺ルアーとして常にルアーボックスには常備されていたのだけど必殺を通じて使ったら予想通りの結果となったという事か。

ただ、ある程度の活性がある時はラパラの方が釣り味はいいけどね。誘って釣ったという感じが大きいしシンキングの為、本当のピンポイントでは結果が着水と同時に出てくれるのが助かる。とはいえ、それぞれの得意、不得意な使い場所というのがあるから、とにかく釣りたいという事であれば状況に応じて使い分けるというのが好漁の秘訣ではあろう。ただ、年中釣りをしていると正直、数が全てではないと思う様になる。何というか自分のこだわりを通したいという気持ちというのかな。全く釣れない場合は、こんな事を言っていても節操なく何でも使ってしまうけど、それなりに魚が出てくれているのであれば今日はこれで釣るとか不向きな場所でも何とか掛けてやろうという気持ちがあるんだよね。そして、これが釣りの楽しさでもあるのかなと思っている。

実際は腕が伴っていないから、そんな事を言っても下手の遠吠えみたいな発言で結果が・・・という事になってしまうけど、ある程度はこだわりがないとなあ。釣れれば良いという事であれば無理してルアーやフライで釣る事も無いだろうし(^_^;)。なんだかんだ言っても餌釣りは最強で数は出るからね。

遠征後の夏休み(2001.7.11) 然別川~大雪ダム~渚滑川

長丁場の釣りオフが終わり残りの休みは休息日とするのが良いと思っていたけど結局、昨日も今日も釣りに行ってしまった。殆ど病気の世界だよな、我ながら呆れてしまうもん。昨日は地元の然別川でニジマス狙い。いつもとは違って一発大物狙いで本流筋へ。但し、入渓すると前日の降雨で濁っており水量も多くウェーディングをしていて身の危険を感じる。入渓直後に分流のプールで40cmジャストの鰭ピン。ジャンプ三連発を何とかこなしランディング。砲弾型の綺麗な個体だった。

この一匹が上がったので、まずは良しと一度脱渓して濁りのない上流へ向かう。10kmもない距離ではあったけど濁りは薄れて何とか釣りになるようす。ただ、例によって十勝の川はポイントとポイントの距離が長く、竿を出せる場所が少ないのが難点だね。それでも、何とか泣尺クラスをまじえ5匹釣って納竿。今日は今日で仲間から大雪ダムの調子が良くなってきたという事で何を考えているのか朝9時過ぎから釣りに向かう。どう考えても遅い出発で現地着が11時。一時間半ほど竿を振るものの、あまりにも時間が悪くアタリ3つで1匹を何とか上げたものの、その後が続かず集中力の限界・・・。

夕マズメまで何を思ったのか渚滑川で放流ニジマスと遊ぼうと渚滑川へ。先月の釣りオフで入った場所と同じ場所へ入り一時間半で4匹。3匹ばらしているので7つ反応があったことになる。水量はとても多く、ポイントが少し定まらない中でこれだけ出れば十分か。ただ、一匹だけはおそらく残り鱒で鰭は伸びフッキングした瞬間からドラグを鳴らしたファイターだった。こんなニジマスばかり居れば言うことはないんだけどねぇ。時間となり再度、大雪ダムへ。現地到着が5時で7時まで竿を振る。平日だというのに7名もの釣り人がいるのには驚いた。まあ、今日が定休日だという人も居るだろうから釣り人が居ても不思議じゃないけどね。その全てがフライマンで僕はその中に乱入したルアーマンという図式となった。

これで坊主食らったら「そんなプラスチック模型の様な物で釣れるわけないじゃん!」と思われるところだったけど何とか4匹釣り上げた。型は37cmを頭に28、25、20と河口域のアメマスよりは数段下。但しミノーを食ってきた37cmは遡上アメマス並のパワーで凄かったね。フライマンはどうかというと一名はコンスタントにドライで出ていたようだけど他は散発みたいだ。ライズは結構あるんだけどドライを流せば釣れるというわけじゃないんだよなあ。まあ腕と経験の差なんだろうけどね。

これで7日連続、釣った時間はともかく釣りをしている事になった。一週間釣り三昧ということでこれで明日も釣りをすれば、休暇全制覇という事になるけど流石に明日は休まないとまずいだろうな。出社してボケているようだとちょっとねえ(笑)。大雪ダムや渚滑川は天気が良く晴れていたけど十勝に戻ると結構な雨が降っているのは幸いかもしれん。流石に濁流と化した川では竿を振ることはないだろうからね(^_^;)

釣り場にて(2001.7.15) 大雪ダム

今日の午後、大雪ダムで竿を振り、見事に坊主を食らった。ま、湖の釣りは難しいという事なんだけど先週よりもかなり減水していた事と魚が滅茶苦茶スレているという事のようだ。イブニングでアメマスが水面をみている時間帯でもFFMにすら、ろくな釣果がない日だったのでルアーは辛いわ・・。もっとも二度ほど結構なアタリがあったのだけど食いが浅い時は難しいものだね。

釣果はともかく釣り場に到着したとき栃木県から来たという初老の夫婦と出会った。話を聞くと定年退職後に釣りを始め、ご当地では管理釣り場へ通っているとか。自然の釣り場へ出たのは一度だけで何とか一匹の山女魚が釣れたと言っていた。

で、今回もダムで7番ロッドをはじめて振ったようなんだけど暫くすると岸に座り込んで仕掛けを直している。近づいて様子を窺うとアタリがあった時にそのままラインを切られフライごと持っていかれたとか・・・。

「北海道の魚は大きいですね」との弁だったけど、35cm位がアベレージだと話していたんだけどなあ。リーダーはナンボだったんだろうか。細いよりは太い方が良いというのが北海道流だと思うけど本州方面では出きるだけ細くの釣りが主流だからパワーあるネイティブトラウトの引きにあっけなくブレイクしたというところか。

管理釣り場の釣り・・個人的には管理釣り場では釣りたくないけれど人で混雑している管理釣り場というのは実際問題、手強い存在だと言われているよね。ルアーでもフライでも専用タックルが存在するくらいで、自然の中の釣りとは異質の釣りだ。今回のFFMも結局、そのシステムで大雪ダムに挑んだんだろうなあ。逃がした魚は大きいというけれどせめて数番上のティペットを使っていれば何とかキャッチ出来たのではないかなと思う。せっかく北海道に来たんだもの。50cmアップとは言わないけど40cm近いネイティブトラウトを釣っていって欲しいよね。

十勝の川を一本紹介して、明日はその川へチャレンジしてみるとか。ニジマスも居ますよと説明したところニジマスはねえ・・という感じだったな。鰭の丸いブクブク太ったニジマスのイメージを考えているんだろうけど野生化したニジマスが掛かったら腰を抜かすだろうなあ。

ある十勝の川にて(2001.7.28) 十勝海岸~十勝の渓流

旭浜付近でカラフトマスが上がっているという情報を聞いて、遅い出発で現地に到着したものの、ちょっと釣れそうもない感じ。うねりがありテトラの上には立つ気になれない。紋別川の河口で練習がてら竿を振ったけど砂浜でうねりが強いと、ちょっと釣りにならないね。早々に退散して、ある川へ向かった。狙いはヤマメとニジマスをミノーで狙ってみた。釣果的には5匹とちょっと寂しい。型も小さめで流石にビッグワンは簡単には掛からない。瀬と淵が交互にあらわれる渓相は歩いていて気持ちいいものだ。魚影そのものは結構濃く大場所では反応はあるものの食いつかない。追ってはくるのだが足下近くでUターンという感じ。まあ、昼の一番釣れない時間に入渓しているわけで、こればかりは仕方ないだろう。

ある淵で全くアタリがなく、おかしいなと思っていたら数匹の大きな魚影が見える。ルアーなどには無反応で悠々と泳いでいる姿は堂々としたものだ。遡上したサクラマスでもうすぐ産卵の季節だろうな。更に釣り下って、淵への流れ込みの脇で着水同時にヒット。25cmくらいの魚だったけど釣り上げてから「なんだこりゃ?」レッドバンドはあるのだが背中、鰭に全く斑点がない無半ニジマス。ちょっと気持ち悪かったなあ。

飽きない程度に反応があり、やがて脱渓点が近づいてきた。今通ってきた方向を眺めると日高からの豊富な渓水が本当に綺麗だ。やはり渓流を歩くのは気持ちが安まるよ。たとえ数匹の貧果であったとしてもね。

あと少し先(2001.8.4) 知床 カモイウンベ

昨夜遅くに帯広を出発して現地到着が2時半頃。予想に反して他の釣り人の姿は見えず明け方過ぎまで仮眠した後、釣り場へ向かうと一人のフライマンが黙々と竿を振っていた。その隣に釣友N氏と陣取り竿を振るものの、沖にもじりや跳ねが見えるわけでもなくアタリもない。諦めかけていた頃、隣で釣っていたN氏の竿が曲がっている。上がってきたのは小振りながらの銀ぴかのカラフトマス。

これは群が来た!と二人で竿を振るものの、その後は全く駄目。他の釣り人も釣っていた姿を見たことがないから今日、この場所でのベストフィッシャー賞はN氏ということだろう。僕はといえば坊主・・。ま、時期も少し早いと思うし今日は調査釣行だからという事で無理矢理自分を納得させている(笑)。まあ実際に悔しくはないのだけど羨ましいのは事実だけどね。それでも、まだシーズンは始まったばかり。来週には状況も良くなっている事だろうし現地で魚の顔を見れただけで満足すべきだろう。

知床遠征2(2001.8.12) 知床 カモイウンベ~幌別~オシンコシン

カラフトマスを狙いに金曜日の夜から知床へ向かった。集合時間は2時半でそれと同時に釣り座を確保すべく熊が出ても不思議ではない場所を歩く。他の釣りでも真っ暗な時間から準備をしている事はあっても、釣り場そのものまで歩く人間というのはどれくらいのものだろうか(^_^;。ま、同類も多かったけど。結局、定置網が上げられたと言っても本格的な群はまだ少し早いようで一部の人しか釣り上げていない様子。それでも先週から見れば人も多いが魚も多いのは間違いなく、モジリやジャンプしている姿も見え、否応でもやる気が出てくる。

但し、初日土曜日はポイントの選択が結果的に失敗に終わり釣り場全体で早朝の時間に数匹というありさま・・。こりゃ駄目だという事で昼から場所を超有名ポイントの幌別~オシンコシン方面の様子を見に行く事とする。で、魚は居るんだけど日は高くあがりピーカン状態で食いは全く無い。アタリすらないのはバンザイ状態。それでも時々釣れてはいるのだけど、それはルアーではなく餌の垂らし釣りだね。結局のところ真水に寄った個体は既に食い気が薄れ積極的にルアーを追うという事は皆無という事だ。垂らし釣りの場合は波にユラユラ揺れているので鼻っ面に餌がいけばパクっと食べてしまうのかもしれないね。まあ、それ以前に餌だから匂いも味もあるからねえ(^_^;。基本的に最後は餌にはかなわないという事だね。

その後、近くの某レストランで食事をした。広い店で団体が食事をすることも出来るレベルでもろに観光客相手の店。値段も高いんだろうなあとお品書きをみると、ま観光価格というレベルではあったけど標準的だろうか。ただ、この手の店はラーメン一つをとっても普通のラーメンは一切無いから考えものだ。オホーツクラーメンとか具に金が掛かっているようなものしかない。チャンポンとか五目麺というラーメンは僕も嫌いじゃないけど、カニが入っているだのエビだの箸で食べれない様なラーメンはごめんだね。よくもまあ平気でこんなの客に出すもんだと思うけど、観光客にしてみれば綺麗に身が剥かれているカニやエビよりも、姿のまま乗っかっていた方が豪華そうに見えるんだろうかね。ま、食べたくないのなら注文しなきゃいいだけなので、どうでも良いけど・・。

で、メニューなんだけど普通の定食なんかがあれば一番だけど、これが無いんだよなあ。カレーはちょっと食べる気分じゃなかったので仲間が食べるというイクラ丼を注文した。これが、また大失敗で、どうやって作ればこんな味のイクラになるんだと思う最悪の味だった。イクラというか鮭の卵というのは甘さがあるんだけど、その甘さが全て苦みに変わってしまった感じだ。しかも味付けが濃く、TVの食い物番組の様に金を貰っても美味しいなんて言える味じゃあない。

ま、観光地での一見さんしか相手にしない店の典型的な悪い見本なのかもしれないね。店員の態度も悪いし味も悪い。良いのは値段が高くて如何にも高級な食べ物を食べているという感想を抱くだけか。もっとも北海道に住んでいるとイクラなどは安くはないけれど高級とは言えない食材だからねえ。昨日の時点では、あまりに不味くて店の実名を公開しようと思ったけど、そこまでやると営業妨害で訴えられるかもしれん(^_^;。でもまあ、ウトロの町近くで右手の山麓に道路が見えて駐車場のある川の近くの店とは書いておこうかね。関係者が読んだら激怒するかもしれんけど、怒っているのは、こっちだ!大馬鹿野郎と言いたくなるもん。北海道選出の某政治屋さんも北海道の評判を落としている様な気もするけど観光シーズン集中で荒稼ぎ・・・ま稼ぐのは良いけど、二度と来たくないと思うような店を出しているのも北海道の悪いところだよなあ。食い物の恨みは恐ろしいというけれど、確かにそうだ(笑)。

で、おきまりで夜は仲間と宴会。今日の朝は3時から起きて、これまた有名ポイントへ。明るくなってから群れが寄ったらしく、それなりの数が上がっている。仲間の一人にもヒットして合計2匹。状況を考えると、豊漁の方じゃないのかな。僕はというと一匹掛けてランディング寸前まで寄せたけどフックが外れてバラシ(:_;)。でもまあ、引きは楽しめたから良しとするしかないか。

ルアーの場合はやはり新しい群に如何に遭うかで釣果が本当に左右されるね。魚の跳ねやモジリが見えても、何だかんだいっても岸に近いのは、食いが悪くなっている魚が多いもの。明け方に沖から岸に回遊している群に当たるかどうかで勝負は決まる釣りだ。その意味では明るい時間に到着するのは既に時遅しだね。実際に釣れ始めるのは完全に明るくなってからの話なんだけど、この時間になれば釣り人が一杯で竿を出す場所も無くなってしまうからね。やはり遠征組は徹夜勝負とも言える釣りかもしれない。

知床遠征3(2001.8.19) 知床 幌別~オシンコシン

知床へのカラフト詣は今週で三週連続となる。この時期に休暇をとって平日に遠征出来れば一番だけど7月に夏休みを取っている身分としては御盆に休むわけにもいかず、おのずと土日しか釣りに行くことは出来ない。で、今回の知床のカラフトマス・・。完全ボ!。先週はランディング間際にフックが外れバラシという結果ではあったけど、まだ強烈な引きを楽しめたので良しとしたけど今日だけはアタリもない、周りでも釣れてない、跳ねもモジリもないのナイナイづくし。往復700kmを走って、これじゃ結構悲惨だね。

羅臼からウトロに至るまで、結局は昨日の朝に網が入ったというのも原因の一つではあると思う。でも、春の好調さでシーズン前半のツキを使い果たしたんじゃないのかな。神も仏も宗教も幽霊も信じちゃいないけど中学時代に覚えた麻雀でツキというものだけはあると思っている。ようするに好不調の波の事だけど良い時もあれば悪い時もあるという奴ね。ドラマなどでは人間のツキは人生を終えるまで皆、平等にあるとか格好の良いことを言っているけどねえ。

でも、僕は欲張りだから常に絶好調であって欲しいと思うね。人のツキを吸収してでもね(笑)。そんな勝手な事を考えてしまうほど今年の夏は不調そのものだよなあ。周りが釣れていて釣れないというのであれば下手だから仕方ないと自分を納得させることが出来るけど何で僕が行ったときに限って自分も皆も釣れないんだと思うよな。雨男の様に釣れない男なんだと言われるかもしれんよな。そんな事を言ったら一生恨むけどね・・人に冗談は言うけど自分に向けられた冗談を笑ってすまさないという自分勝手な発想を良しとするのが今の偽り無い自分の気持ちだね。

このまま9月になってアメマスが上ってきたら今年は最低100本釣りたいし、釣らないと気が収まらない様な気がする。出来れば少ない回数で100本釣れればいいな。一日でとか(笑)。まあ、一日でそれくらい釣ったら飽きるかもしれんから二日間くらいにわけてというのが望ましい。しかも、歩いて釣るという場所が一番だね。河口域も面白いけど、じっと同じ場所でバンバン釣れるよりもポイントを変えて、しかも考えて攻めて魚が出るというのが最高だからね。狙ったポイントをイメージ通りに攻めてイメージ通りに釣れるというのが一番だもの。

その意味では今年の別寒辺牛川をはじめとする湿原河川に期待だね。9月一週目くらいに道東直撃の台風なんか来ないだろうか。あまり被害の大きくないレベルの奴(笑)。超大型で非常に強い台風なんてのは駄目だね。小型で雨だけ、まとまった量をもたらしてあっという間に行ってしまうようなのが望ましい。しかも川の上流域だけ降ってくれれば尚更可。人の迷惑を考えないで、釣り人の立場だけで希望を書いているよな(笑)

斜里川にて(2001.8.20) 斜里川

昨日、カラフトマスに惨敗した後、川で遊んでみようと斜里川を訪れた。流域によって渓相は大きく変わるけど、中流域の流れはトクサが岸に生えている事と釣り人の踏み跡があり西別川のそれと似ているね。違うのは、川底の砂が幾分少なく、場所によっては小砂利になっているという事か。もっとも護岸が結構入っているので土剥き出しの西別川と比べれば土砂流出という点では恵まれているのかもしれない。その護岸もコンクリートのテトラもあったけど石積と大きな目の金網で固定してあったりと、工事した際にどんな考えがあったか知る由もないけれど、それは三面護岸に代表される川を殺す護岸とは違っているような気がする。

肝心の釣果だけど中流域は反応は3回だけあったのみ。ま、近くにコンビニがある位の市街地周辺だから、そんなものか。一回目はアップでチップミノーを流芯に噛ませるようにトゥイッチで飛んできた40cmくらいの魚。茶色かったから、おそらくサクラマスか。その後、大場所では釣り人のお立ち台の様な場所がちゃんと出来ていて流石に炎天下の日中では反応が薄い。ただ、藪をこいで攻めたような場所はおそらく山女魚と思われる20cmくらいの魚が飛んできたりとタイミングさえ良ければ良い釣りが出来るんじゃないのかなと思う。

帰路、最上流域へ寄ってみたけど魚影はかなり濃い。但し、小型のオショロコマが殆どで下手すると10cmくらいのパーマークのハッキリしている子供がスピナーの後ろをついてくるのが判る。深い場所では型は良くなるけど、足跡は一杯あるし途中で餌釣り師の藪こぎの時に落としたと思われる餌箱や見たくはないけどコンビニの御握りの空が捨ててあったりと、かなりの入渓者がいるみたいだね。流域は水深も浅く、瀬が中心の流れでもとより小物で一杯という雰囲気ではあるけど深い瀬もあり、本来なら、それなりの型が居てもおかしくはない。結局のところ、大きな物から抜かれてしまうので残るは小型の稚魚ばかりという事になるんだろうな。

もっとも、最上流と言っても舗装道路が川沿いを走っている流れで結構、車も走っているんだよね。ま、そんな場所でも魚が居るという事が知床の豊かさなのかもしれない。

返り討ちに(2001.8.26) カモイウンベ~西別川~当幌川

土曜日のカラフトマスは敢えなく返り討ちにあってしまった。これからも釣り場に通えば、釣れるかもしれないけど今年はこれで海は納竿という方が賢明の様だ。群を探して、魚の居る場所で竿を振るというのもテクニックかもしれないけど、今更それは無理は話だから、きっぱり今年は諦めた方がよさそうだ。早々に知床を出発して仮眠後に当幌川と西別川で竿を振った。釣果は、まあ魚の顔が見えたというレベルではあったけど一匹釣れるのと全くの0というのは違うからね。坊主というのは、釣り師にとって最悪で巷では例え魚が釣れなくてもと言い訳じみた事をいう事もあるけれど本心は一匹でも釣れればと思っているのは間違いない。僕自身、偉そうな事を書いたこともあるけど、やはり釣り師は魚を釣ってナンボというのは絶対に事実だね。本音で例え魚が釣れなくても満足という人がいたら、それは釣り人じゃない筈だ。哲学者か何か判らないけどね。

釣果はともかく、当幌か西別かは判らないけど顔をヌカ蚊に刺されてしまったようだ。徹夜明けの今日の朝、どうも顔が熱っぽくて頬と唇のあたりに違和感を感じるなと鏡をみたところ見事に腫れ上がっていた。手を触ってみると本当に熱っぽいし痒いような痛みも感じる。手や腕が腫れ上がったのであれば我慢も出来るけど顔が腫れているのは参ったな。正直言うと自分で自分の顔を見ていても酷い御面相だし、第一顔が痛いというのは精神的によろしくない。元々不細工だろうが!と言われるとその通りかもしれないけど左右で顔の太さが違ったり唇の厚さが違ったら不細工を通り越して怖いよ、ホント。腫れている場所をナイフで削ぎ落としたいと思うくらい腫れているんだもん。やはり時期的に藪を歩くというのは、それ相応の装備をしていかないとこうなるという悪い見本だね。ただ、100%予防出来る方法があるのかは疑問だ。もっとも顔を守る場合は目の細かいネットを被れば、ある程度は大丈夫だと思う。ただ、このネットというのは使ったことがある人は判ると思うけど、とにかく暑い事とネットが光って川を歩くどころじゃない場合が多い。

実は僕もネットが内蔵されたハットを所有しているのだけど一度使って、こんなもの渓流には使えんと、それ以降は使ったことがないんだよね。残るは強力な防虫剤くらいか・・。米軍仕様の防虫剤が最近売られているけど確かにそれを塗ると、かなりの虫は寄ってこない。ただ、この薬、一時期は輸入が制限されていた様でその理由というのも認可云々の問題だったらしい。また輸入されるようになったという事は成分を変えて認可となったと思うけど、なんだか昔売っていた方が強力な様な気がするね。今の状態を考えると、例え危険性はあっても虫が寄らない方が何倍も良いような気がするな。

遡上アメマス(2001.9.22) 別寒辺牛川

別寒辺牛川水系へ遡上アメマスを狙いに遠征した。予報でも霜の恐れがあると言っていたから、気温が下がる事は判っていたけど釣りをして暫くするとガイドが僅かながら凍っていた。元々の気温も低いと思うけど晴天故の放射冷却現象が起こったのかもしれない。釣果の方は、まあアメマスの顔を見たという程度だったが情けない事にバラシ大王のつけられるくらい今回は、バラしにバラしてしまった。腕と言ってしまえばそれまでなのだけど狙った場所から魚が出ることが少なく、考えもしない場所から魚が飛びついてきて視覚でアワセてしまうのが駄目なようだ。ようするに早アワセになってしまっているみたいだね。

それでも魚の反応があるのは楽しいもので最大が35cmと例年より少し小振りじゃないのか?と思うけど、それなりに楽しい釣りが出来たと思う。釣れるアメマスも海から遡上してきた個体なので丸々と肥えた姿だ。故にファイトも激しく、これで数cmでも大きくなれば場所が場所だけに、かなり辛い状態となる。もっとも今のタックルでもアメマス60cm程度までは問題なく寄せられる筈なので、そのときはそのときなんだけどね。昼食時に少し眠ったけど、基本的に徹夜での遠征なのでKeyboardを打っているだけでも本当に眠たい。明後日も休みなので明日は休息日という事にして温泉でも行こうかな。

アメマスの遡上(2001.10.5) 某所

釣れないアメマス釣りで、こりゃ駄目だと河原に座って煙草を吸っていたら遠くの水面に沢山の波紋を見つけた。波紋というかボイルに近い感じではあったけど、そこは水深は30cm位の浅瀬で流れも遅く、その水面は鏡面の様な場所だったので直ぐに判った。ゆっくり近づいてみると、それはアメマスの群で数で言えば20匹くらいは居たんじゃないだろうか。群をなして、ゆっくりと上流に向かっているので、おそらく産卵群の遡上途中だと思う。遡上”した”魚は見たことがあるけれど遡上”途中”の魚を見たのは初めてで、予想とは全く違っていた。

僕は夜にかけて、結構な速度で一気に上ってくるとばかり思っていたんだよね。ところが日中、姿を隠すまでもなく、非常にゆっくり群をなして上流に向かっているとはなあ。但し、姿は隠していないけど警戒心は非常に強く、どれどれと竿を振った瞬間、かなりの距離があるにも関わらず群は四方八方に散ってしまったから本能的に今時期はヤマメ並の警戒心を持っているんじゃないのかなと感じた。アメマスが群をなしてという言葉だけど、彼らって闇雲に群れているわけじゃなく、ある程度の隊列が出来ていたみたいだ。そう、渡り鳥の様にね。この時は3mくらいの丸い形で前の魚の直後につくこともなく、交互に重なったと言ったらいいのだろうか。煉瓦の積み方と同じだよね。もっとも、個々はそれなりには離れてはいたけども。

アメマスの親戚というか同一種と言われている陸封されたエゾイワナ。本州のイワナもそうだけど基本的には、単独で居ると思われている様に感じる。もっとも本当に魚影の濃い場所だと、その力関係によって縄張りがあるのかもしれないけどね。保護河川など人の入らない川の大きな淵などはイワナが群雄しているという話を聞いたことがあるから、結局は近くに群れる程の仲間がいないというのが今の渓流の現状なのかもしれない。まあ、それはさておきアメマスという魚は経験上、かなり群で生活しているような気がしていたけど、今回の遡上途中の群をみて、それは多分、本当だろうと感じた。

今年の春の開幕戦から少し経った時、ある河口で一列になって水中を泳ぎ回る群を見た時も、アメマスがあんな群をと思ったけど、形はともかく群れているのは間違いない。勿論、四六時中とは言わないけれど、かなり群れる習性があるみたいだね。もっとも鮭も鱒も群れている魚でアメマスが群れるからといって、今更何を当たり前の事を言っているんだとお叱りを受けそうだけど実際に群れて遡上している姿というのは、あまり見たことがないのではないのかな。このときは河原に腰をおろし、のんびりしていたから人の気配が消えた事が群をみられた理由なのかもしれない。渓流域で騒ぐ釣り人も居ないだろうけど、竿を軽く振っただけで10mは離れているだろうアメマスが散ってしまう程の警戒心だとすると、これらの群は普通に釣っていれば見ることは出来ないと思うもの。

さて、明日からの遠征で群が見れるかどうか。答えは否だと思うけどね。浅い場所はあると言っても、それは湿原河川。泥底とアメマスの色は妙に保護色の様で近くに居たとしても簡単に見えるものじゃない。しかも障害物がある場所では、開けたところにはまず魚は居ないもの。そこに群が居るのかどうかは連続して釣り上げて初めて判るということだ。もっとも、こんな状況だと釣り人の目は針の場所しか見ていないから、予想に反して出ると思った逆の方向から急速浮上してきた潜水艦の様なアメマスに驚き、早アワセでバラシてしまうパターンなんだよな(^^;

遠征初日(2001.10.6) 別寒辺牛川

今日は釣友と別寒辺牛川を訪れた。二週間前とは違って葦は茶色く色づいてきているし、周辺の木々も紅葉が始まり、あと一週間後にはカラマツを除くと山は赤と黄色に染まるのではないだろうか。前回は、気温こそ放射冷却でガイドが凍る程、低くなったけど景色は秋なのかなと思うくらいだったからね。以前にも書いたことだけど、この手の湿原の川は初春と晩秋が釣りのシーズンというのは絶対だ。真夏でも釣れない事はないのだろうが強烈なボサ川をわざわざ好んで訪れるというのはサクラマスの密漁者くらいではなかろうか。

今日の釣果・・まあ、数は恐らく20匹近くは出たのではと思っているけど、とにかく今までの釣行の中で一番ハードだったのではないのかと思うくらい歩いた。恐らく湿原の川沿いを7~8kmは歩いていると思う。引き返した場所から殆ど、歩きっぱなしで2時間以上も車に戻るまで掛かったから、その距離は原野という事を差し引いても、結構な距離だと思う。お陰でウェーダーのサスペンダーのせいで肩痛、水面から足場が高いので特有の姿勢で釣っているから腰痛。不整路をさんざん歩いた為に足の裏、股、膝が滅茶苦茶な状態となってしまった。

おまけに昼食を食べる時間になっても竿を振っている始末・・。明け方から釣って、車に戻ったのが4時近く。その間、朝食は流石にコンビニおにぎりを食べたけど、後はペットボトルのお茶のみ。この飲み物も今日くらいの距離を歩くのであれば最低でも、もう一本は欲しいところだ。砂漠の生活じゃないけれど、喉の乾きを癒すくらいしか飲んでいないのだけど、これだけ移動をすると、どうしても水分補給は必要となってしまうからね。釣果の数的には、釣れない釣りとは言えないけれど、釣れるまでの間隔が結構開くのが辛い。そんななかで今日の大物は48cmのアメマス。こいつは恐らく産卵後の魚かなと思える細長い魚体だった。引きは、それなりにあったので面白かったけどね。あと、外道でイトウ・・。シュガーディープを使ってサスペンドさせていたところ、ルアー丸ごと飲み込もうとした不届きな魚だ(笑)。ただ、自慢にもならないけど僕のイトウ最長の43cm。狙っている魚じゃないから、これまで釣ったのは今日みたいな交通事故だね。

ただ、イトウに関しては既に釣りの対象としてはどうなのか?という議論がある中で、この川で釣れるイトウは20cmなんていう稚魚も多いから生態系、要するに自然環境は比較的良好に残されている川だと言えるのかもしれないね。産卵出来なくなった川というのは稚魚から数十センチの幼年魚の姿がなく、元々長生きするイトウの特徴だけで、今でも住んでいるという事になっているみたいだから。でも、このイトウを釣ってみたけど、これが1mとかいう話であれば釣る気にはなるかもしれないけど僕の中では正直言うと釣りたいと感じる魚ではないね。あの餌の食べ方を見ていると、やっぱり鈍な感じだからなあ。マトモにリトリーブしていたら、恐らく食いつけなかったと思うもの。今日、たまたま釣れたのは流れに乗せて、その場所にサスペンドさせていたからだろうと思う。

ただ、何というか今の時代でもイトウが生きている川で釣っているという事実は嬉しいし幸せだと思うよ。踏跡はあるけれど、それ以外はピュアな自然の世界だもの。こんな川というのは、日本にはそうそうないと思うからね。今日も歩いた距離、時間を考えると釣れた釣りとは言い難いけれど、この川で何本かの魚が釣れれば、それで結構満足というマニアックな世界に僕は飛び込んでしまったようだ(^_^;。さて、今は厚岸のホテルで食事をして、これから速攻で寝る予定。明日は3時半起きで再度、牛川にアタックという事になる。勿論、違う流域で釣る予定だけど、明日は吉と出るか凶と出るか・・。

遠征二日目(2001.10.7) 別寒辺牛川

昨日、遠征二日目の別寒辺牛川は日曜日でしかも月曜日も休日という事もあり流域の殆どの釣り場は混雑していた。先行されると辛い川であるから先手必勝、早起きは三匹の得なのだが昨日は少し出遅れた感があり、予定していた釣り場に着くと、既に車が二台・・。最初、橋からどちらへ行くのか聞いたところ、両方釣るという話だった。三人で上下両方かよ?とは思ったけど、こればかりは先に到着している釣り人の権利でもあるから、引き返すしかないもんな。ところが林道を暫く進み、何処で釣ろうか作戦会議をたて、今来た道を引き返そうと彼らの前を通り過ぎようとした時、車を停めて全員で上流に入るので、良かったら下流へ入ってはと釣り場を譲ってくれた。最初から言ってくれれば、もっと嬉しかったのだけど、それはそれ(^_^;。有り難く、下流に入らせて貰う事にした。もっとも、最初の予定から下流を釣ると決めていたから結果オーライという事になった。

今日は札幌から、この川は初めてという釣仲間を案内しての釣り。しかも、お客様モードという予定で何とか型をみて欲しいと思っていたのだが、湿原河川での定番最強ミノー、シュガーディープで簡単に二匹を釣り上げたのは、ほっとしたと同時に少しだけ驚いた。それから、基本的には彼を先行させ後をくっついていく釣りをしたのだが、この手の川はポイントが多いので後ろを付いていっても釣果自体はそれなりに出る。勿論、川を舐めるように全てのポイントを的確に釣られたら後ろから付いていけば駄目だけれども、手慣れた仲間と釣行するときも先行したとしても半分以上のポイントは竿を出さないからね。ポイントを残すして後ろの人間に場を残すという意味合いもあるけど、それ以前に先行した場合に詰まると、どうしようもないので飛ばすしかないというのが実際のところだろう。

一昨日、今まで釣った中で最長の距離・・というか今考えると阿呆みたいな距離を歩いた影響か右の膝の調子が元々悪かった。ただ、昨日の朝の段階では痛みは殆ど無かったのだけど、昨日の釣りで一番奥まで進んでの折り返しの途中、歩くにも支障が出るくらいの痛みを感じるようになってしまった。仲間も心配してくれるものの、場所が場所だけに大丈夫と応えながらも痛みに耐えて何とか橋までたどり着かないといけない。歩いていると痛みが麻痺してくるのか何とかなるのだけど、立ち止まって少しの休息を膝に与えると、もう駄目。じわじわという痛さだったのが、ズキズキに変わってしまう。そのまま痛みに耐えて歩いていると多少は再度、麻痺してくるのだが、こんな事を繰り返していると間違いなく膝が駄目になってしまう。

普段は二日連続の釣りなので、ここまで膝がおかしくなる事はないのだが初日の途中で知らぬうちにウェーダーのソールが剥がれてしまい、歩いている時に無意識に負担が掛かってしまったのかもしれないね。数名の仲間と同行しての釣り、しかも浅い川であるから危険は少ないけれど、単独で深山に踏入りなんて釣りの場合、こうなってくると命も脅かされる事もあり、無理は禁物だよな。幸い、ぐっすりとホテルで寝たのが良かったのか今日は痛みは台風一過の青空の様にとは間違っても言わないけれど、何とか普通に歩けるくらいに戻っている。ただ、今日の帰りに寄ってみようと思っていた川は諦めだなあ。こんあ状態で川を歩いたら、間違いなく明日は仕事にならないもの。仕事しなくても良いのは有り難いけれど自分が苦しいおもいをするのは、やっぱり御免だね(^_^;

渋かった(2001.10.23) 某所

二日間の遠征が終わった。平日釣行故に期待が無かったと言えば嘘になるけど、結果から言うと渋いの一言だった。昨日が15匹、今日は10匹。釣っている時間が今日は短かったので実質的には同じようなものだろう。魚影は極めて濃いのだけど基本的に河口域故に流れが緩い止水に近い釣り場。しかも無風で昨日などは晴天という条件もあると思うけど、足跡の多さを見ると土日でそれなりの人が入っているみたいだ。このためにスレてしまったという事もあると思う。ただ、今の時期は少しずつでも遡上してくると思うので、それでも釣れないとなると潮の加減や天候、水温というものも無関係ではないのだろう。

数は出ないかわりに一発大物がとなれば、まだ良いのだが型は大きい個体で40cm位。平均的には35~38cmというところだ。同行したフライの友人は52cmの良型を上げているから大型のアメマスが居ないわけではない。ただ、遡上したばかりの個体なので魚体の太り方と引きは強烈の一言だったね。特に35cm位のアメマスは左右に走るしラインを体に巻き付けて逃れようとするなど、凄いファイターだ。春のそれとは全く異なる引きは、阿寒川でふつうに釣れるニジマスの何倍も引くんじゃないのかな。これでジャンプをすればニジマスと何ら変わらないのではと思うくらいだ。

それでも今日の後半、1時くらいからミノーに反応するようになってきたから釣りはとても楽しめたと思っている。もっとも、一発でルアーを喰っているわけではなく、何とか興味を持たせて、何とか喰わすというレベルではあるのだけどね。活性が上がっていれば、おそらく着水直後にバンバンという事になるのだろうけど、そこまでは残念ながらというところか。

腕という部分も大きいとは思うけど、やはり大釣りにはタイミングを掴むという運が大きい様な気がするなあ。

次回は今年なのか、来年なのかは判らないけれど、シーズンで一番良い時の釣りをいつか味わいたいものだ。今週、また来ようかななど良からぬ事を考えながら帰路についたんだけど、運の悪い事に浦幌の山間部で真後ろにパトカーにつかれてしまった。と言っても別に捕まったわけではなく、速度抑制で巡回しているパトカーなんだけどね。ただ、パトカーのくせに後ろにベッタリと張り付いて、赤灯をつけているから、眩しいことこの上ない。馬鹿野郎、離れやがれ!とスピーカーで言いたいところだけど、スピーカーが付いているのはパトカーだけなんだよなあ(^^;。

ただ、あまりの眩しさに安全運転に協力しなきゃまずいと思い、制限速度マイナス10kmで20分ほど巡航して差し上げた。まず、使うことはないオートドライブで設定しているから、こちらは楽なんだけど後ろは大変だっただろうな。本当はマイナス20kmにしようと思ったのだけど、あまり遅いと逆に捕まる可能性もあるから今回はマイナス10kmが限度であった。もう少し車間をあけて、ついてきているのであれば普通に走ったと思うけど、危険とかいうレベルより、その赤い回転灯がチカチカして苛立つという事を何とか考えてもらいたいものだよな。

目標達成(2001.10.26) 某所

長時間釣りをした後、長時間かけて帰宅した。疲れた釣りだったけど今日の釣果で今年の目標が達成出来たので、満足している。目標というのは春に100本、秋に100本アメマスを釣るというものだ。数を釣るという事だけを求めているわけではないけれど、道東という恵まれた土地にいて毎週とは言わないまでも、時間があれば竿を振っている人間だから、せめてこれくらいは釣らないとなあ・・というレベルの話ではある。とは言うものの、実際に釣りをしていると「もう一匹」と考えてしまうのは、まだまだ修行が足りんかもしれん(^_^;。

本来、予定外の今回の遠征は前に書いたように、日曜日の夜からの遠征が不調に終わってしまい、その悔しさの反動での予定外の釣行だ。前回は二日で25匹だもの。それだけ釣れれば上等じゃんという人もいるかもしれないけど、この釣り場へ行ってみれば、それは不調だったねと思う筈だ。もっとも、この釣り場は数多くの釣り人を受け入れるキャパシティはない場所なので、掲示板でもメールでも、ちょっと公開するわけにはいかないけどね。

今日の釣り、夜が明けての一投目。前回、反応が良かったミノーを数回キャストすると反応はあるものの、どうも遊ばれている様で食いつくまではいかない。見切られているのか?と渓流用の小型ミノーに交換後に五連続ヒット。このミノーだけで結局10本以上のアメマスが釣れたのだが、日が昇るにつれて、どうも反応が薄くなってきたようだ。基本的にアメマスは底についている魚だからマズメを外すと、ある程度は沈めないと駄目のようだ。だって、このミノーの深度って10cmくらいなんだもん(^_^;。

その後、これは効きそうだと考えていたディープダイバーに変えたところ、これが効いた。勿論、ある程度釣れるとスレて反応が薄くなるのだけど、他のミノーを使うなど、ある程度の間隔をおくと、また喰ってくるんだもの。これから15分くらいの無反応の空白を経て、また爆発的に喰う時間があった。結局10時までに40本のアメマスを数えていた。これにバラした数を加えれば如何に活性が高かったか判るというものだ。10時過ぎに潮が満ちてきて、干上がっていた川岸もだんだん水に覆われてくるころアタリも単発になり夕方3時まで10本を追加するのみ。3時頃になると、だんだん夕焼け模様となってきて、ようやく水が引き始めたと思う頃、下流の方で無数のボイルがだんだん上流へ移動していくのを見つけた。

このボイルの中へミノーをキャスト。最初、トゥイッチを入れながらのスローリトリーブで引いていたのだが、どうも反応が薄い。やけくそ気味にファーストリトリーブをかけたところ、これが当たって喰うわ、喰うわで瞬く間に一ダース追加。日が暮れて林道を歩くのも恐ろしいものがあるので、これで納竿。今日一日を釣って62匹の釣果。今シーズンは後40本釣れればいいなと思っていたのだが、なんと午前中の途中で目標達成となった。恐らく、今シーズンを通じて最高の釣りだったと思う。数はともかくとして、バラシも少なかったんだよね。アタリも色々あるけれど、ミノーの動きがロッドを通して感じる微妙な違和感でもバッチリだったしね。本当、久々の会心の釣りだったと思う。

疲れているけど、今日くらい心地よい疲れは暫く味わえないかもしれん。夢でも大釣りをみたりして(^_^;。滅多に自慢モードにはならない僕だけど今日だけは、嬉しくてね(^.^)

フォーリングの妙(2001.11.11) 某所

またまた金曜日の夜から遠征をした。例によって河口のアメマス釣りなのだが、土曜日は前回の爆釣した場所へ行き、今日は違う河口を攻める事となっていた。土曜日の釣りの方は暗い時間に林道を歩き、帰りも車に到着するくらいの時間まで釣って、ようやく20匹いくかいかないか・・。曖昧なのは、あまりに釣れないので途中で何が何だか判らなかったからだ。それなりに釣れていると、一匹二匹と眠れない時の羊さん状態(僕はこんなので眠れないと思うけど)が出来るのだが、釣れないと健忘症のごとく「あれ、前回で何匹だっけか?」なんて事になってくるのでいかんね。そのかわり型は良く、アベレージが35~40cmの釣り場であるはずなのに釣れてくるのは40cmを越えている。記録的な大型というのは釣れなかったけど48、49、56とくれば、それなりに嬉しいものだ。ま、レベルがレベルだから自慢にもならないけど、なんだかんだ言っても40と50では気持ちの上での満足が違うね。

60cmはともかく、50の後半サイズが釣れれば良いなと思っていたけど、かろうじて目標達成というところだ。今日は規模が大きく、対岸まではとてもじゃないけど届かない様な場所で竿を振った。明日が仕事なので仲間を残して2時くらいであがったけど、これもまた、まあまあの22匹。ただ、この場所はフルキャストして沖でヒットすることが多いので40cm位でも、なかなか寄ってこない。今日は波打ち際の状態が悪く、塞がっているような感じになっているため活性が悪く(水が流れていないと駄目なんだよね)単発的で昼から2時までは、全くのアタリなしと少々辛い釣りではあったけど、まあそれなりに満足している。

遠投が必要な釣り場なので、スプーンを多用することが多いのだが僕の場合、使うスプーンはどちらかといえば結構、偏っているかもしれない。基本的にアクションが大きなタイプが好きで常用しているのがパラバンのバッハスペシャルのシルバーとコパー。それと、これまたイレギュラーなアクションをするハスルアーの各色色々。中でも蛍光黄と黒は絶対的な信頼を誇っている。今日の釣りでは、滅多に使わないスミスのヘブン7gなんてのも良く効いたスプーンなんだけど、釣ったときの嬉しさはバッハやハスルアーの比ではない。何故かというと、フォーリングで喰わすという引き方をしているので、それが決まったときは、思わず「よっしゃ~」となってしまうからかもしれないね。はしたないと自分でも思うけど、自分が楽しんでナンボの世界だもん(^_^;。

だからハスを使う場合はジャークを入れて1秒ちょっとは完全にフリーフォール状態。もっとも、あまりやりすぎるとアタリが取れないからジャークとの連携がポイントになる。大抵はフォール中かフォールからジャークに移る瞬間にゴン!と来るから、これが決まると結構、快感だったりする(笑)。バッハの場合も基本的には似ているのだが、このスプーンはRが強いので只引きでも派手な泳ぎをしているから、引いている時は小刻みなアクションを加える他はそのままだけど、必ず、ちょんちょんとアクションを加えた後にフォーリングは必ず入れる。春の河口開幕の時などは、魚がスレていないからハスよりも過激なジャークをかけて連続10匹に届くかなんて事もあったけど、派手な動きが災いすることもあるから絶対的なテクニックではないとは思うけど、落として喰わすというのは、意図的にするかしないかを考えると結構、釣果に差が出るような気がする。

着水同時に喰ってきたという経験は誰にでもあると思うけど、これはフォーリングと同じ事であって、これを意識してやっているだけの話だ。何処でも、どの場面でも使えるというわけじゃないし効果も場合によってはとは思うけど、これってスプーンを使う時の面白さの一つだと僕は思っている。そんな意味で今日の釣りは、まあまあ満足出来たのではないのかな。帰宅して、今回の釣りを思うと、そう感じるな。

近場の釣り(2001.11.18) 十勝川

昨日の夜、量は大したことはないと思っていたのだが、結構酔ってしまったようで少し修行せんといかんね。修行というか毎日の様に酒を飲んでいれば、それなりに耐性が出来るという事なのだが、あまりに飲み過ぎると肝臓が怖いし、どちらもどっちか。量を飲めるということ自体は何も自慢にならないし金が掛かるだけの話でどうでもいいのだが、少なくとも、これくらいは飲んでも何でもないという位を飲んで、ケロっとしている位の強さはほしいものだ。

もっとも今日の朝の目覚め状態では、量的に問題なかった様で二日酔いもないし、朝から大盛りご飯を食べられるくらいだから体調的には絶好調。雑用を片付け、さてどうしようと思っていたのだが、近くで竿でも振ってみようかと考え、十勝川へ行ってみた。この十勝川、個人的には大きすぎて、どうもという釣り場なのではあるけど何と言っても近いというのは確かに魅力的ではある。それでも帯広に来て9年になるのに、まともに足を運んだことがないのはある意味で凄いと思うね。河口は何度か言ったけど、それより上流は最上流のシイトカチ川を除いて、入ることはないもの。

それ故に何処が良いのか未だに判らないのだが、ネット上で知り合った方から下流域が今は良いとの事で河口橋から茂岩にかけて堤防を走りながら、安楽に竿の出せる場所で竿を振り、駄目だったら、また移動しての繰り返し。一カ所で30分という世界なので、実際に魚が居ても攻め切れていないと思うのだけど数打ちゃ当たるの世界というのも、せっかちな僕にとっては良いかもしれない。結果的に三カ所目に入った浅場で一匹釣れた。太っているとは言えないけど50cmジャストとまあまあのサイズで引きもそれなりに楽しめたので、安楽な釣りとしては満足しなければいけないだろうな。実質、竿を振っていたのは2時間くらいだからね。アタリ自体はもう一度、あったのだけど残念ながら乗らなかった・・。これは、ちょっと残念だったね。だって、ドン!という大きなアタリでアメマスなら結構なサイズだったと思うもの。まあ、いつかは釣れるでしょ、多分。

何度か通ってポイントを見定めて、あと本流特有の釣り方に慣れれば、それなりの釣果は得られるのかもしれないね。何だかんだ言っても水底は結構な障害物があるし、ラインに16ポンド巻いていって良かったよ。普通の川のつもりで8ポンドなんて巻いていったらロストの嵐だぜ、きっと。ただ、どうしても重たいスプーンを使って底を取るという釣りは、好きになれないなあ。アメマスが浮いてこない場合は、それをするしか仕方がないのだろうけど活性が上がっていれば、恐らく適度に沈んでいれば喰ってくる筈だ。その証拠に今日の釣果は5cmのディープダイバーだったから深い場所でも、普通のタックルでの釣りで十分いけるのではないのかと思った。

甘い考えかもしれんけどね(笑)。もっと寒くなって水面が凍る直前などは、恐らく底でじっとしていて目の前にスプーンがひらひらと来たときに、喰う位になってしまうと思うから。もっとも、この時期までは納竿しちゃうと思うけどね。完全な淡水故に氷点下になれば簡単にガイドが凍ってしまうもの。河口の汽水ならまだしも淡水の寒い時期の釣りは、やはり無理がある。全く、題名を関係ない話を書いてしまったけど、今日は対岸でフライマンが何人かいて、かなりのハードウェーディングをしていた。腰くらいまで入っていたけど、いつみても良くやるよなあと思ってしまう。恐らく釣り場に精通していて、魚の付き場も判っているのだろうけど、この寒い中であそこまでハードにウェーディングすると何かあったらお終いだろうな。

まあ、好きでやっているのだから流されても知ったことではないのだが、目の前でひっくり返りウェーダーの足が浮いて、頭が沈んでそれまでよ・・というのは、見たいとは思わないけどね。ただ、フライでもルアーでも、最近の釣り人はウェーディングし過ぎているような気がする。腰という深さがあれば、それって既に魚の出る水深だもの。もっとも、沖にしか魚が居ない事もあるから一概にウェーディングは駄目とは言えないけれど、極力しない方がいいのは間違いがないと思うんだけどなあ。

近場の釣り2(2001.11.24) 十勝川

昨日、今日と十勝川で竿を振った。数で貧弱そのものなんだけど、来ればデカイという今年の十勝川の様で楽しめたと思っている。今年は春も秋も数は釣っているので最後に一発と思っていたのだが今回は55cmに終わった。ただ釣り場全体で散発的な釣果は皆一様に大きいんだよなあ。昨日は66cmがフライ師によって近くで上げられていたし釣り場の会話の中でも63cmとか50台後半とかそんな釣果ばかりだったようだ。

ただ掛かれば大きいとはいえ本当に散発的にしか釣れていないので大物を釣ることが出来るかどうかは運が無いと駄目だとは思う。針に掛かってしまえば湿原の川の様に倒木に潜られてアウトという様な事は無いし、使っているラインも絶対に切られない様な物を使っているから取れると思うのだけどね。ただ昨日、今日とも数は出ない釣りなので大物どころか坊主を食らった人もいるようだから釣れただけで十分と思わないといけないのかもしれないね(^_^;。

釣友に良く言われるのだが僕は何故か坊主を食らうという事が少ない。もっとも釣れないとなると徹底的に釣るから結局は確率論になってしまうのだが坊主と一匹の間はとてつもない溝があるのは間違いないところだ。やはり釣り師は釣りをする以上、何が何でも一匹だけは釣らないといけないと僕は考えているんだよな。人は人で釣りに対する考え方は勿論、違うだろうしそれは構わないのだが僕は坊主は絶対に嫌だね(^_^;。

だから釣りに言っての最初の一匹というのは一番嬉しい瞬間でもあるんだよね。今日などは最初の一投目で一匹目が出たから、なんだかそれで拍子抜けしてしまったのか夕方まで何となく充実感があったような気がする。午前中にもう一匹小さい(と言っても40cmはあるけど・・)のが釣れただけなのにね(笑)。ただ、何だかんだ言っても釣れない中で良くもまあ朝から晩まで竿を振っていると思うよ、ホント。散発的にしろ時速一匹くらい釣れていればまだしも、今日なんて時速0.3匹だからね(^_^;。好きじゃないと、やってられんよなあ。昨日、今日は11月後半としては記録的に暖かい日だったから良かったようなものの気温が一桁前半だったら辛いよね。

恐らく、それでも一日平気で竿を振っていると思うけど、ここまで来ると病気だよな。釣りが好きとか釣りキチという話ではないような気がする。ま、同類も多い様だけどね(笑)。お互いにご愁傷様ですね。

網走湖絶好調(2001.12.22) 呼人

今日が解禁の網走湖へ遠征した。勿論、ワカサギ釣りの話だ。結論からいうと大爆釣状態だった。同行した仲間も周辺の釣り人も多少の違いはあるにしても、とにかく朝から食ってくるわ食ってくるわで昨年の不漁が嘘のような今日の解禁日だった。数は数えていないというか途中300まで数えたのだが、いっこうに減らないバケツの中のワカサギをみて面倒になりあきらめた。ただ、分量の比でいけば4桁など軽く超えているはずだ。

漁協の話によると昨年よりも2.5倍の遡上が確認されているようで今年はシーズン終わりまで楽しめるのではないのかなと思っている。ただ昨年は平均の大きさが12cmくらいあったのだが今年は釣れる型は小さいようだ。それでも8cmくらいはあるのかな。人によれば、これくらいのサイズが美味しいというのだけど僕の場合は塩焼きが好きなので出来れば大きい魚を釣りたいのだ。もっとも、まだ12月のシーズン開幕なので徐々に型も大型が混じるようになると思う。もっとも、その分数は少なくなってしまいのだけど解禁日に昨年の1シーズン分以上は釣ったのではないかという数を釣ったので、後は数はそこそこで型が欲しいものだ。

しかし、往復6時間近くも車で走り、睡眠不足もあり、腕も恐らく明日は筋肉痛になるであろうというくらいの遠征だったのだけど疲れを感じないね。やはり釣れると疲れも吹き飛ぶ現金な性格をしているらしい(^^;。しかし夕方まで釣る予定だったのが途中でどうでも良くなってしまうというのも凄い話だと思う。今年の網走湖はお勧めですぞ。

嵐の網走湖(2001.12.31) 呼人

昨年の大晦日はそれなりの人が宿泊していたのだが網走の某旅館は僕一人の宿泊で貸切状態だ。不況の影響という事もあるのかもしれないけど冬のオホーツクは東京から3万円台で飛行機代と宿泊代を全て含んだツアーがあるなど何もしなければ誰も訪れない季節でもあるから大変だと他人事ながら思ってしまう。昨日は遅い出発で宿に到着したのは夕方4時少し前。この時は気温も異様に高く、少ないながらも雨が降っている始末。考えてみると昨年の大晦日も雨が降ってたから正月時期のワカサギは雨に祟られているのかもしれない。

もっとも雨なら何とでもなるのだが昨日の夜から今日一日は嵐となるようだ。宿の中にいても風の音が凄い。ワカサギ用のテントは持参しているのだが転勤した先輩に只で譲って貰ったこのテントは経験上、風に非常に弱いのだ。折り畳み傘の様にワンタッチで設置出来るのは有り難いのだけど、他の製品とは違って、骨組みのジョイント部が自由に動きすぎるのだ。一方方向に吹いているのなら何とかなるとは思うけど、違う方向に突風でも吹かれたらちょっと辛い。

強風も実際に湖上に出てみないと、どれくらいか判らないのだけど宿の中でも音がするという事自体、10m前後の風は間違いないような気がする。天気自体は午後から晴れてくるようなのだが如何せん鱒釣りとは違うから雪だろうが雨だろうが氷の下のワカサギには関係ないものな。幸いな事に解禁から一週間が過ぎた今も対岸よりも宿側の近い場所が好調の様で岸からの距離も1分というレベルだから最悪は竿を出して、耐えられなくなったら撤収という事も出来ることだろうか。ただ、とてもじゃないが釣りどころではないとなった場合がどうするか問題の様な気がする。

大晦日というのはスーパーやコンビニなどは開店しているだろうけど面白そうな場所は全て休んでいる様な気がするし、暇な一日となってしまいそうだ。HPの更新作業でもと思わないわけじゃないけど、気分が乗らないんだよなあ。イマイチ・・・(^_^;。番外編としてワカサギ釣りを掲載するのも良いとは思うけど、風景と言っても周り一面、雪原と変わらないからなあ。色とりどりのテントは雪に映えてワカサギ釣りだという雰囲気はあるのだけど今日の嵐で果たして竿を出す人間がどれだけいるのか疑問だ。何とか僕も竿は出そうと思っているけど、夕方まで耐えられるかどうかは、ちょっと疑問だものなあ(^_^;

朝食を終え、今日は釣るべきかどうか正直、迷ったのだが朝風呂に入り、体が温まると釣りの為に網走まで来たのだと思い直し、身支度をしてしまった。宿の正面に停めている愛車は助手席側の一面が真っ白になっているのは参ったけどね。暴風雪警報が出ているだけあるわ、ほんと。丁度、宿を出たときは偶々、風が弱かったので「お、いけるじゃん」と思ったのだが湖上に出てみて、それが甘い考えだという事を思い知らされた。

呼人の観光釣り場は朝8時だというのに数えるだけの釣り人しかいない。観光釣り場は子供連れが多いので、その殆どはテントでの釣りになるはずなのに、今日はテント無しでの姿が目立つ。要するに風が強すぎて、テントが張れないんだよね。強力なペグとドーム型で耐風性能の高いテントを持っていたとしても正直言って一人では絶対に設置は不可能だと思う。僕の持っているテントは会社の先輩が本州に転勤する際に置き土産として置いていった物なのだが、このテントは折り畳み傘の様に設置は極めて簡単なのだが、とにかく風に弱いのだ。骨組みが傘構造の為に途中でポキポキと反り返っちゃうんだよね。台風の時など傘が反り返るみたいに・・・。

もっとも今日の風はそれ以前の問題でテントを開いた瞬間、体ごと持っていかれそうになる。とてもじゃないけど、設置してられんよ。早々にテントを諦めて、ドリルで穴を開けた後にテントを車に戻そうと足下を見るとテントを収納した袋がない・・。強風で袋ごと風で転がっていって20m位風下にあるんだよな。開いている時ならともかく小さくまとまっているテントは5~6kはあると思うけど、これが転がるのだから風の強さも判るというものだ。

テントを回収して、車に収納。野外での釣りを強いられるので練炭ストーブを手に持って戻った後、練炭に着火しようとするものの、あまりの風の強さにライターが全く効かない。風が一瞬止んだときに何とか点けたのだけどね。でも、強風下の練炭ストーブなど全くといって良いほど意味がないものだった。燃えているのだけど暖かくない(^_^;。結局これはマズイということでコールマンのストーブをこれまた苦労して点火。

ようやく釣り始めるものの、なんせ風が強いし気温もそれなりに低いので穴が本当に直ぐ凍ってしまうんだよね。薄氷の上に地吹雪の雪が乗って濁った感じになるというか。それでもワカサギが釣れていれば水面が動くので何とか釣りにならないわけじゃない。でも、糸がぶれるわ、竿はぶれるわで釣りにくい事この上ないんだよな。それでも、流石に解禁から一週間の時期なので魚は沢山いる。

居るのだけど指先が強烈な風にさらされているから少し釣ったら手を暖めての繰り返しとなるのが辛い。ただ、解禁日よりも大型の比率が少しだけ上がったのは嬉しかったね。今日の最大魚は15cmを優に越えていた。これを一夜干しして、塩焼きで一杯が楽しみだ。風は断続的に吹いているのだけど、それでも昼を過ぎた辺りから、止んでいる時間も少しばかり多くなってきたのは助かった。もっとも吹くときは湖上はブリザード状態なんだけどね。

結局、3時頃にこりゃ限界だと竿を畳んだ。釣った数は解禁日とは比べられないけどバケツからワカサギがこぼれるくらいあったから1000近くは釣れたんじゃないかな、推定だけどね。カラスの行水の僕が風呂に1時間も入りっぱなしだったという事実が今日の釣りの過酷さを表しているんじゃないのかな・・・なんて少し大げさか。ただ、これまで網走湖で釣りをしたなかで一番、悲惨だったのは間違いない。国道沿いだから何台も車が通っていたけど、この天気の中で良くやるよな、あの馬鹿と思われていたかもしれん。今回は馬鹿と言われても「仰る通りで御座います。私は馬鹿です」と言うしかないと自分でも思うよ(笑)