2009 道東遡上アメマス

川は落差がない平野流に見えるが、周囲はやはり山なのだ。

入渓した流域では、この瀬が第一級のポイントだった。

産卵前故、まだ太っているけれど、既に色は川のアメマスだ。

釣り歩いていると、チャラ瀬と早瀬と僅かに淵が現れる。

アップでアメマスを撮影すると、なかなか愛嬌のある顔をしている。

 

カラフトマスのシーズン後半と、道東のアメマス遡上は、タイミングが重なっている。水量によって、お盆過ぎには遡上を開始している事もあるし、渇水時は九月にようやく遡上を開始という事もあり、なかなかタイミングが難しい釣りではある。特にルアーの場合、水量が少ないよりも、多めの方が好条件だし、濁りも澄んでいるよりは、多少濁っていた方が良い。

勿論、限度無く増水したり、透明度が1cmなどというレベルでは釣りにはならない。道東に澄んでいた頃は、日々の降雨でおおよそのタイミングを掴んでいたけど、道央在住となってからは、この タイミングが実感出来ない。釣友から情報は入ってくるけれど、現地に住んでいて初めて感じる「そろそろかな」という感じがなくなっているのは寂しいもの だ。

この時期のアメマス釣りは、ルアーを盛んに追う個体が多いけど、ポイントは瀬に限られる。瀬というよりも、流速の早い場所と言っても良いかもしれない。川底にスリットが入っていたり、大きな岩があれば言うことはない。一見、好ポイントに見えても砂底であったりすると、偶然通過したアメマスは釣れる事もあるかもしれないけれど、基本的には魚は着いていない事が多い様だ。また、ルアーの場合は、早朝は絶対に外してはいけない。

勿論、日中でも釣りにならないわけじゃないけれど、極端に喰いが違うのだ。曇天であれば、日中でも良い釣りが出来るかもしれないけれど、晴天となれば、かなりシビアになる。ヤマメやイワナも勿論、早朝が良いけれどこの時期の遡上アメマスほど極端に喰いが落ちる事はないと僕は思う。