2015 道東と阿寒の夏

春国岱 遊歩道の橋が壊れていたのが残念だ。根室らしい風景が魅力的だ。

春国岱 遊歩道の橋が壊れていたのが残念だ。根室らしい風景が魅力的だ。

根室半島の付け根に風蓮湖とオホーツク海を隔てる砂州があり、この部分を春国岱(しゅんくにたい)という。風蓮湖の河口から北の砂州は、走古丹と呼ばれる。どちらも風蓮湖の自然が残る場所で、多くの野鳥や植物が残されている貴重な場所である。

その景観は少し遊歩道を歩かないと判らないけれど、日本離れしたその風景は独特のものだ。遠浅のそこは干潮になれば、干潟に多くの鳥が集まり、少し歩けば丹頂の姿も見かける。残念ながら遊歩道にかかる橋が高潮で壊れて通行止めとなっており、核心部へ足を踏み入れる事は出来なかったけど、そのさわりの場所だけでも、道東らしい景色が味わえる。

トイトッキ原生花園 ハナノショウブ

トイトッキ原生花園 ノハナショウブ

既に結実して色づいてきたハマナス

既に結実して色づいてきたハマナス

東への移動中、トイトッキ原生花園へ立ち寄ってみた。センダイハギやハマナスの花は少なくなっており、代わりに盛期を迎えているのがノハナショウブである。濃い紫色に黄色の筋がアクセントとなり、群落を作っているので見応えがある。トイトッキに限らず、群落を作っている場所も多い種だけど、自然のまま咲き誇っているのはやはり貴重と考えなければいけないと思う。

トイトッキ原生花園にて エゾイトトンボ

トイトッキ原生花園にて エゾイトトンボ

雄阿寒に日が昇った

雄阿寒に日が昇った

阿寒湖の釣りは、ここ数年恒例となっているボートフィッシングである。どちらかと言えばお祭り的な釣りでもあり、安楽な釣りでもある。ただ、それでも釣りであるので、誰しもが簡単に釣れるといえば、時と場合による。スプーンで喰ってくる事も過去にあったけど、効かない時は全く効かない。もっとも、魚が溜まっている場所で釣りをするわけで、腕や経験の差は出るけれど、子供でも楽しめる釣りではあると思う。

これくらいがアベレージか

これくらいがアベレージか

これくらいの色が個人的には好みだ

これくらいの色が個人的には好みだ

阿寒湖のアメマスは独特の色合いをしているけれど、個人的には体側は上の写真くらいの普通のアメマスの様な個体が好きだ。全身色づいている個体も多いけど、僕は金色というよりも黄ばんでいると考えているので、釣れれば楽しいけれど少し複雑な気持ちになる。そんな事を考えるのは、ボートによるウミアメがウネリの影響で中止になったからなのかもしれない。

雄阿寒の麓にある森は深く美しい

雄阿寒の麓にある森は深く美しい

今年のDEEPはボチボチという感じであろう

今年のDEEPはボチボチという感じであろう

釣果の方は昨年と比べると少し喰いが浅いし、活性も今ひとつではあったけど、まずまず楽しめた1日だったのではないだろうか。今日は阿寒湖畔でも気温が上がり、2時頃に29.4度を記録したそうだ。今日は道東の内陸部を中心に真夏日となった場所が多い様で、ようやく本格的な夏が訪れた様だ。

それでも、十勝の小麦は既に収穫を控えた状態となっており、この刈り入れがはじまると、例え気温は高くても秋を感じるようになるのだ。

小麦ももうすぐ収穫を迎える。そんな頃、十勝のヤマメも錆びてくるのだ。

小麦ももうすぐ収穫を迎える。そんな頃、十勝のヤマメも錆びてくるのだ。