2022 雨と晴れ間の中で

降雨と晴れ間の入り交じる1日だった

最近は雨の日が多いのだが、訪れた川を見る限り、雨は僅かな増水と濁りをもたらす程度であったようだ。もっとも、ルアーフィッシングの場合、多少の増水と濁りは大歓迎である。問題は適度な水量と濁りのタイミングをつかめるかであるものの、今回はまずまずの河川コンディションだったと思う。

夏の大増水でポイントの多くが消失しているけど、これも水量次第であり、渇水時はとても釣りにならないと感じていたポイントから、良型のアメマスが飛び出してきた。このアメマスが今回のアタックで一番のサイズだったと思うが、残念な事にフックが折れてバラしてしまった。もっとも大型だからフックが折れたというわけではなく、渓流向けの細いファインフックをテールにセットしていた自分のミスである。

RAPALA カウントダウンエリート75 オリジナルの方が愛嬌のある顔をしているが、瀬に限定すればこちらの方が今風の泳ぎ方をしている

RAPALAのフローティングやカウントダウンは健在だけど、今風に開発したモデルも発売されている。こうしたところがRAPALAの良いところで古いモデルも廃番にすることなく、新しいモデルは新モデルとしてリリースされる。もっとも、古いモデルも未だに売れ続けているから出来る事ではある。

今回については新モデルであるカウントダウン・エリートで通した釣行だったけど、通常のカウントダウンでも釣果は変わらなかったと思う。価格も大幅に高くなっているので、ロストする可能性のある場所であれば通常のカウントダウンを多用した方が無難かもしれない。

美点としてはオリジナルのカウントダウンよりも流れの中のバランスは上だ。ガンガン瀬のような場所でも流れから飛び出る事はない。デメリットとしては価格はともかくとして、リップが破損しやすいような気がする。長期間使ったわけじゃないので、あくまでも個人的な感想ではあるけれど、巷でもリップが折れやすい様な事を聞いたことがあるので、この点については様子見だろうか。

今回は適度な増水と濁りのコンディションだが、ルアーの場合は好結果をもたらすのだ

ランディングした中では一番のコンディションだった

今回の釣行では多少の濁りがルアーに有効だった事もあると考えているけど、鮭の姿が激減している事も関係があるのかもしれない。先週は瀬という瀬に鮭の姿を見かけたものだけど、今回は流れの緩い場所に僅かに定位しているレベルだ。降雨の増水で更に上流へ向かった事も考えられるけど、極端に水量が少なくなる流域なので実際のところは判らない。

不安定な天気の為、虹がよく見えた日だった

産卵後の回復も十分のようだ

僕がアメマスを追い続けるのはネイティブである事が全てとは言わないものの、かなりそれに近い感情を持っている。阿寒湖のような止水はともかくとして、川と海が繋がっている場所でしかアメマスは生息していない。それはかつて専門に釣っていたヤマメも同様であり、簡単に言えば川の自然が残されている場所に生息しているという事だ。自分自身はそうした場所で竿を振りたいし、釣りたいと強く思っている。

エノキタケ 前回と同じ界隈なので多くは望めないのだが、丹念に探すとそれなりの採取は可能だ

エノキタケの発生場所により同じ種でありながら多少の姿形が異なる。このエノキタケも降雪後も発生すると言われるけど、実際は雪が降られると山林の移動も危険が伴う。その意味では雪が積もる直前の今が最盛期であろう。

ミノー以外は骨董品のようなタックルだけど、今でも現役だ。ただ、歴代のステラでも10の大人しいデザインが個人的には好み。

釣行回数も激減している事もあるけど、昔の様に新製品に心躍るなんて事は最近はなく、ロストしたミノーを買い求めるくらいが最近のショップでも買い物だろうか。それでも今年は久しぶりにリールを新調しようと考えたのだが、肝心の製品が品薄で例えばシマノのステラなどは店頭での展示品も皆無に等しい。

ちなみにこれまではステラかツインパワーの指名買いではあるけど、最近はツインパワーの方が落ち着いたデザインで好みだ。ステラはフラッグシップだからなのかゴテゴテ感満載の場合が多く、どうも好きになれなかった。その意味で10ステラはデザインについては今でも自分好みではある。

メカニカルな部分についてのステラは間違いなくその時代のベターであるのだけど、高価である事も間違いはない。ただ、耐久性は確かにあるリールなので、その釣りが好きで続けていくという事であればスマホよりは長持ちすると思う。そう考えるとフラッグシップのスマホが15万とか20万というレベルである現在、ステラの価格は性能を考えると安いと僕は思う。

ジェットボイル(フラッシュ)湯沸かし器には便利だと思う

湯沸かし器としては確かに沸騰までの時間は素晴らしく速い。反面、五徳がセットになっているとはいえ、やはり汎用性は薄い様な気がする。また、想定以上に耐風性が低いのもフィールドでは考えものだ。ガスであればプリムスのP153を愛用しているけど、あのモデルは強風下でもそれなりの耐風性がある。

MSRの似たような製品は耐風性もあるようなので、山岳などでバリバリに使おうという人はその点は考慮した方が良い。もっとも、湯沸かし器として考えれば、2分ほど風上側を手をかざして風を防ぐだけで何とかなる。

2022 晩秋のアメマス釣り