2009 Pink salmon 2

僕がモイレウシで、一番好きな場所。木々と岩が交互にかみあう造形が美しい。

夜明け後、横からの陽を受けて 釣り人ムラ氏

沖合には、国後島が浮かぶ国境の地。

色づいてきたカラフトマスの雄。顔は野性と凄みを感じる。

磯舟による渡しは、多少の波でも船上は大揺れである。

モイレウシは、渡しによる知床先端部の玄関的な存在である。釣り人の多い釣り場であるけれど、モイレウシは大きな湾が形成されており、河口の小砂利場から本格的な磯があったりと、なかなか楽しめる釣り場だと思う。岸寄りした群が湾を回遊し、その時が来れば遡上を始めるという事が多いので、河口が釣れなければ、回遊コースを狙ってみる事も有効であり、そんな事が可能な釣り場でもある。また、釣り場の雰囲気も、他のポイントは野性味と荒々しさが強いと感じるけれど、モイレウシはどことなく暖かみを感じるのは僕だけだろうか。

平日釣行となった今回の知床遠征は、当初ペキンの鼻へ渡る予定でいた。知床の渡しで、僕は崩れ滝とモイレウシの二カ所は釣った事があるけど、ペキンは何故か足を運んだことがない。自分の中で明確な理由は無いのだけど、多分、シーズン中は泊まり客が居るという事が一番大きいかなと思う。釣れる時期は、先行者が居ようが関係無く釣れるのは判っているのだけどね。

それでも、行ったことの無い場所はやはり興味はあり、今回は楽しみにしていたのだけど、思いの外、相泊漁港でもかなりの風が吹いていた。今回はルアーとフライ、ルアーフライの混成チームで行動していたので、強風はなるべく避けたいもの。結局、急遽モイレウシへ場所を変 更したのだけど、結果的に僕はそれで良かったと思っている。偶然ながらも、午後2時まで釣り場に居ることが出来たお陰で、昼前から迎えの舟が来るまでは僕 ら仲間で釣り場が貸し切りとなったのだから。釣果的には、爆発はしなかったし、する気配も無かったけれど、流石、知床であり全員問題無く型を見ている遠征 となった。