2016 道南の渓と秋の恵み

道南のとある沢にて

道南のとある沢にて

廃道と化した林道は自然に帰る

廃道と化した林道は、自然にかえる

道南の渓流は川に沿った林道が設置されていることも多いのだが、林道本来の目的が薄れた今、豪雨による林道の破壊が進み、多くの林道は入口にゲートが設けられるようになった。とんでもない崩れ方をしている場所も少なくなく、安全を考えると当然ではあるのだけど、人が住まない家が傷むと同じ様に、廃道と化した林道は草木が生い茂り、数十年後にはそこに道があった事も判らなくなるのかもしれない。

アメマス 下流の魚道が機能している様だ

アメマス 下流の魚道が機能している様だ

今回訪れた渓流の最初の1本は、下流にある大きな砂防ダムに魚道が設けられており、魚の遡上も順調の様だ。その証拠に多くのサクラマスがヤマメを従え、浅瀬に群れていた。また、数は少ないものの、アメマスも最上流域まで遡上しているようだ。

ウスヒラタケの群生

ウスヒラタケの群生

ヤマブドウ ようやく実りの秋を迎えた様だ。

ヤマブドウ ようやく実りの秋を迎えた様だ。

流域のキノコを探しながらの遡行をしていた二本目の渓流で、流れを遮る大きな倒木の上流側にウスヒラタケが群生していた。目的はボリボリ(ナラタケ)なのだが、写真のような群生はウスヒラタケはとても絵になると思う。

一本目の渓では、ニジマスも生息しているようだ

一本目の渓では、ニジマスも生息しているようだ

一本目の渓流は、ヤマメやイワナ(アメマス)の他にニジマスが生息している。ニジマスに対してのスタンスは何度も書いているので、ここでは書かないけれど、この渓の場合は在来種であるサクラマス(ヤマメ)やイワナも健在であるので、今のところ大きな影響はなさそうである。

ブナハリタケの群生 

ブナハリタケの群生

殆どの場合、道南の渓流は遡行を行うと峡谷となっていく

殆どの場合、道南の渓流は遡行を行うと峡谷となっていく

魚道のない巨大砂防の上流故、陸封されたイワナのみが生息していた

魚道のない巨大砂防の上流故、陸封されたイワナのみが生息していた

型は8寸を切るくらいなのだが、うっすらパーマークのあるイワナが多かった。普段アメマスを釣っている人間としては、こうした陸封されたイワナはある意味で新鮮である。

ナラタケの幼菌 流石にこれは早すぎる。数日後くらいが採り頃だろう。

ナラタケの幼菌 流石にこれは早すぎる。数日後くらいが採り頃だろう。

仲間はそれなりのボリボリを採取出来たようだが、僕は写真の様な幼菌や数本だけ出ているのを見つけたのみ。気温も20度をこえる天候が続いており、そろそろだとは思うけど結論としては、まだ少し早いと思う。

カラマツ林を歩くと、ラクヨウ(ハナイグチ)の姿が。

カラマツ林を歩くと、ラクヨウ(ハナイグチ)の姿が。

ラクヨウはようやく出てきたという感がある。早い年では8月の後半には出現する筈なのだが、気温が高い近年は昔の感覚では難しい様だ。道の駅などでもラクヨウが売られており、ようやく盛期を向かえたようだ。

ラクヨウはまだ少し早いと感じたけど、このようにまとまって出ている事が多かった。

ラクヨウはまだ少し早いと感じたけど、このようにまとまって出ている事が多かった。

帰り道、日本海側を北上している途中の島牧で撮影したサンセット

帰り道、日本海側を北上している途中の島牧で撮影したサンセット