2013 日光東照宮

 

華厳の滝

日光は何度か訪れた事のあるけれど、今回は会社の行事として、この地を再訪することになった。但し、団体旅行の為、自分の気に入った場所でそれを長く眺め、写真を撮影するということは適わず、スナップとしても今一つであるけれど、旅は旅の思い出として写真を掲載することにした。使用カメラは富士フイルムのx20で一応はRAWから起こしている。

鬼怒川温泉にて

鬼怒川温泉にて 山裾に東武鬼怒川線が走る

いろは坂や中禅寺湖は既に紅葉は終わり、木々は落葉が目立っていた。それでも日光市街や鬼怒川沿いは、素晴らしい紅葉が見られ、目を楽しませてくれた。この地も標高が高いため、平野へ紅葉が降りるのはもう少し先だと思うけど、着々と冬が迫ってきている。

日光から鬼怒川温泉付近は、紅葉の見頃であった

日光から鬼怒川温泉付近は、紅葉の見頃であった

日光東照宮を訪れるのは三度目となるけど、大型バスで訪れたのは今回が初めてのことだ。時間を節約するツアー故か国道近くの参道を登っていく様な事はない。東照宮の隣にある美術館近くにバスは横付けされ、通路を歩くとすぐ目に入るのは、五重塔であった。でも、僕は国道近くより参道を登っていく方が好きだ。今回も参道脇の木々が紅葉し、石鳥居外にみえる色とりどりの木々が美しかった。団体ツアーの場合、こういうちょっとした場所を見物する時間がないのが残念だ。

境内より石鳥居を。参道の紅葉が見事。

日光東照宮 境内より石鳥居を。参道の紅葉が見事。

日光東照宮 五重塔

日光東照宮 五重塔

日光東照宮 表門

日光東照宮 表門

東照宮を訪れて必ず目にする、あるいはガイドされるのが三猿や眠り猫である。それは有名な彫刻である故、仕方が無いことだけど、これをキーホルダーにして売るというのも、少し違和感を感じた。ただ、ここの維持費も莫大な額に及ぶであろうから、寄付金と柔軟に考えればいいのかもしれないが。

日光東照宮 神厩舎・三猿

日光東照宮 神厩舎・三猿

日光東照宮 三神庫

日光東照宮 三神庫

日光東照宮 上神庫 想像の象

日光東照宮 上神庫 想像の象

日光東照宮 陽明門へ向かうも修復中

日光東照宮 陽明門へ向かうも修復中

日光東照宮で一番造形が凄いと思うのは、陽明門だと思う。残念ながら平成の大修理に入っており、シートが掛けられていた。6年かかると言われているので、暫くは残された写真などでしか、その姿を望むことはできない。

日光東照宮 眠り猫

日光東照宮 眠り猫

眠り猫は三猿とならび、有名な彫刻であるけど、初めてこれを見たとき、あまりの小ささに看板が無ければ気がつかなかったであろう。奥院へ向かう途中にあるけれど、目玉?の一つなので、常に観光客が集まっている。背面に雀の彫刻があり、雀からすれば天敵に近い存在の猫が表裏に置かれているのには、色々な説があるようだ。

日光東照宮 眠り猫裏の雀

日光東照宮 眠り猫裏の雀

日光東照宮 唐門

日光東照宮 唐門

唐門は東照宮の中でも少し異質な建造物で、胡粉(貝殻などを主原料とした顔料)で白く塗られている為、独特の雰囲気を持つ。特に門上部のある細かい彫刻は一見の価値がある。また門に続く塀も色彩豊かな作りで、正に豪華絢爛である。

日光東照宮 唐門 造形が凄い

日光東照宮 唐門 造形が凄い

日光東照宮 唐門 門上部の彫刻

日光東照宮 唐門 門上部の彫刻

日光東照宮 唐門 塀を飾る装飾の数々

日光東照宮 唐門 塀を飾る装飾の数々

日光東照宮 三神庫

日光東照宮 三神庫

僕は信仰心の薄い人間であるにも関わらず、燈籠が好きである。兼六園などの燈籠はそうでもないけれど、東照宮に多く設置されている石の燈籠も趣を感じるし、下の写真のような燈籠には完敗である。

日光東照宮 廻り燈籠

日光東照宮 廻り燈籠

今回、会社で申し込んでいたのは、特別祈祷と呼ばれるメニューが含まれていた。通常の祈祷とは異なり、将軍着座の間(歴代将軍が東照宮の祈祷を行い際、最初に座った場所らしい)で執り行うものである。その後、客殿で清浄界から俗世に戻るための儀式と言われる直会(なおらい)で〆。あとは巫女さんが境内を案内してくれることと、御札と三葉葵の紋が入ったグラスが記念品となる特別祈祷のセットになっているらしい。以前は団体客のみだったらしいけど、今は個人(最低2名らしい)でも行ってくれるらしいので、信心深く、普段入る事の出来ない将軍着座の間にも入る事が出来る事に価値を認めれば、それも良いのでは無いだろうか。でも、個人用は昼食セットになっている事が多い様で、結構なお値段のようですが。

日光東照宮 客殿へ向かう途中で

日光東照宮 客殿へ向かう途中で

かなり行動に制限があった日光東照宮を主体とした日光・鬼怒川温泉の旅ではありましたが、帰ってみれば楽しめた旅となりました。東照宮は朝の8時半に到着したにもかかわらず、多くの参拝者(と書いているけど、要するに観光客)が駐車場や境内を埋めておりました。それでも、世界遺産に登録されている事だけでも、一見の価値はある場所なのではないでしょうか。そう感じた、東照宮でした。