2012 初夏の山上湖

釣りの拠点は、然別湖の流れだしに作られた桟橋である。

北海道で一番高所にある湖が然別湖であり、大雪国立公園に属している自然湖である。湖にはオショロコマ(ミヤベイワナ)の他、ニジマスやサクラマス、ウグイやウチダザリガニまで生息しているらしい。オショロコマについては、かつてはかなりの大型が生息していたらしいが、現在では40cmを超えれば良型だと思う。全般的な資源量も減少しているようで、釣りも流石に自由に行うというわけにはいかない。初夏と秋に一日最大50名の限定で解放されるものの、やはりベストシーズンは解禁直後だと思っても良い。

湖沼型のオショロコマであるミヤベイワナは、とても美しい色合いの個体が多い。

標高は810mと道内では最も高所にある湖で、大雪国立公園に属する。

Wikipediaでは朱点がないと誤った説明がなされているが、オショロコマの特徴はこの朱点である。

オショロコマは岩魚の一種である。その為、冷水性であり夏場水温が上昇すると適水温を求め深場に潜ってしまう。この為、初夏の解禁直後であるレンジが浅い時期を狙う方が釣りやすいと思う。特にルアーやフライなどで深場を攻めるのは、一般的な方法では難しいからだ。

非常に美しい魚だと僕は感じる。その姿を見たく、然別湖を訪れるのだ。

知床などのオショロコマは全般的に黒っぽい魚体が多いが、然別湖のそれは色が淡く背中は独特の色合いをしている。緑や青、そして茶と言われているけど、数年釣った限りでは緑っぽい魚が多いように思える。もっとも、釣る場所により容姿が異なるし、美しい魚だという事には変わりはない。

鹿追町瓜幕付近。典型的な十勝の農村だが規模が大きく雄大だ。