2009 道東大河の釣り 4

日中は変哲もない十勝の風景だが、朝焼けに浮かぶシルエットが美しかった。
川のアメマス色をしているけれど、出方は今回で一番だった。
二日目は晴天に恵まれ、夕日が映る十勝川の水面は止水の様に静かだった。

内陸部の冷え込みは、放射冷却による事が多いけど、道東内陸部はたとえ曇天であっても冬は厳しい冷え込みとなる様だ。厳寒期に比べれば、まだまだ暖かいとは思うけど、曇天で氷点下7度の初日は、やはりとても厳しい。おまけに途中から降ってきた雪は横風も加わり、吹雪模様となったのだ。こういう日は気温の上がり方も鈍く、ガイドの氷が完全に解けたのは昼過ぎの事であった。ようやく十勝らしい晴れ間が見えてきたのは、午後となってから。ところが今度は風が強まり、一気に濁りが入ってきた初日。なぜ風で濁りが入るのかは、わざわざ書かないけれど、天候・気温・濁度は当たり前として、風の影響もこの時期の十勝川では予め予測しておく必要はありそうだ。

二日目の朝、仲間との集合場 所で東の空を見ていると、見事な朝焼けに葉の落ちた冬の木のシルエットが映し出されていた。これは十勝じゃなくても、早起きすれば見ることが出来る光景だけど、道央ではなかなか難しいのかもしれない。道東の冬は晴れが多いし、空気が乾燥している為、透明感があるのだ。やはり、道東は良いところだと思う。

さて、釣りの方は僕は可もなく不可もなくと言ったところだろう。型は見ているのだけど、例年のパターンがなかなか通用しないのだ。こういう釣りをしたいと各釣り場毎にテーマではない けど、楽しいと思うパターンが僕はある。それが崩れると、僕は順応するまで時間が掛かってしまう釣り師なのだろうな。ツボにはまれない状況と言えば良いの だろうか。

何とか魚に口を使わせる事までは言っても、それが結果として表れない。要は肝心な時にバラしてしまうという事だ。さて、これをどう克服すればいいものやら。