2015 晩秋の道南釣行

かろうじて、紅葉が残っているが、渓流は最終盤であろう。

かろうじて、紅葉が残っているが、渓流は最終盤であろう。

思っていた以上にイワナのコンディションは良かったと思う。

思っていた以上にイワナのコンディションは良かったと思う。

小手調べ的な小渓流を訪れたが、深みには遡上したアメマスがルアーを追う。但し、かなり渋い状況であり、Uターンされる場合が殆どである。先週は水量が多く、若干の濁りが入っていたようで、そのときは活性が高かったと聞いた。やはり、渓流域とはいえ、タイミングという言葉を考えさせられた。

渓の林道沿いにて カケス

渓の林道沿いにて カケス

10月下旬ともなると、それまでのナラタケ(ボリボリ)やハナイグチ(ラクヨウ)といったキノコのシーズンが終わり、代わりにエノキタケやナメコ、そしてムキタケが多くなってくる。この中でも僕はエノキタケが好きで、特に汁物に入れた味はまさに秋の味覚である。栽培物は細く白いキノコであるけど、写真のエノキダケは正真正銘の天然物。仲間曰く、天然物と栽培物で味と形が一番違うキノコだそうだ。もっとも、旨味については栽培物も悪くはないとは思う。でも、天然物の食感と味の濃さは、やはり栽培のそれとは別物なのだ。

天然のエノキタケ ナラタケよりも味は好みだ。汁物で食べると、本当に美味しい。

天然のエノキタケ ナラタケよりも味は好みだ。汁物で食べると、本当に美味しい。

ナメコ 傘が開いたナメコは食べ応えがあり、味も良い。

ナメコ 傘が開いたナメコは食べ応えがあり、味も良い。

ムキタケ これは白っぽい個体だが、多くは灰緑色というのだろうか、かなり地味な色をしている。ツキヨタケの方が美味しそうな色をしているが、ツキヨは有毒である。

ムキタケ これは白っぽい個体だが、多くは灰緑色というのだろうか、かなり地味な色をしている。ツキヨタケの方が美味しそうな色をしているが、ツキヨは有毒である。

山はモノトーンとなりつつある季節、こうした色を見つけるとうれしくなるものだ。

山はモノトーンとなりつつある季節、こうした色を見つけるとうれしくなるものだ。

小手調べの渓流を下り、鮭も遡上する流れを訪れてみた。流れそのものは、道東を流れる茶路川や音別川と似ており、河原が広く、落差が少ない。また、ポイントとポイントの間隔が長い事も特徴だろう。こうした河川では小砂利のある流れでは、鮭が群れており、恐らくアメマスは産卵してこぼれた卵を偏食しているようだ。その証拠に鮭の姿が見えない流域では、アメマスの魚影も薄いものだ。

道東の音別川に似た雰囲気。遡上する魚種も似ているが、近年ではこちらの方が鮭の遡上は多いかもしれない。

道東の音別川に似た雰囲気。遡上する魚種も似ているが、近年ではこちらの方が鮭の遡上は多いかもしれない。

こうした鮭の群れる平野流では、正直ルアーの反応は良くはない。エッグを使ったルースニングが圧倒的に有利であり、実際同行した仲間は、良型を連発させていた。それでもルアーで全く反応しないわけではなく、バンクをダウンクロスでキャストし、ゆっくりとしたトゥイッチを入れると、反射的に食ってくる事もある。もっとも、やはりルアーはポイントでは一投勝負であり、厳しい事には変わりはなかった。

道南のアメマス 産卵後の下りであろう。60cm以下であるにも関わらず、ドーナツ化した白斑を持っていた。

道南のアメマス 産卵後の下りであろう。60cm以下であるにも関わらず、ドーナツ化した白斑を持っていた。

晩秋はカラマツの黄金色に癒やされることが多い。

晩秋はカラマツの黄金色に癒やされることが多い。