2009 道東のウミアメ

朝がとにかく早い、この時期の道東。

Shinya氏正面を境に水の色が分かれている。潮の境目に魚が溜まっていた。

サクラサク サクラマスには申し訳ないのだが、今時期はアメマスの方が好ファイターだと思う。

既に一部の白班がドーナツ化している。今回の遠征で唯一の大型だった。

遠征に出発する直前に、明日の波は微妙と地元の釣友から連 絡があった。数日前から週末の波具合は、調べていたのだが思っている以上に前日の波が高かったそうだ。こちらを気遣っての連絡は、有り難いのだが宿まで予約している遠征組としては、多少波が高かろうと出撃するしか選択肢はない。でも、僕が心配しているのは、波ではない。数日前、道東は記録的な豪雨となり、河川は濁流と化している筈だ。その水が海に流れ込めば、当然海も濁ってしまうのだ。

僅かな仮眠を終え、明るくなりかけた釣り場を見ると、波は何とかなりそうだ。ただ、濁りは予想通り入っており、釣りの条件としてはかなり厳しいと思われた。それでも、水面を凝視する と、濁りの強い場所と弱い場所がある。また、その時は濁っていても、潮の流れで澄んでくる場合も多い。後は魚が釣れる事を信じて、ロッドを振るしかない。それでも、やはり厳しい事には変わりなく、明け方から二時間ほどは、数回アタリがあっただけでノーフィッシュ。

やはり、厳しいかなと思って いた矢先に足下でバラしたものの、ロッドが初めて曲がった。その場所は比較的水が澄んでおり、海面を見ると澄んでいる水と濁った水が綺麗に分かれている場所だった。ちょうど、潮の境となっているようだ。先行した友人が連発している。僕も連発こそないものの、反応は頻繁にあり、何とか釣りになった初日だっ た。

翌日、再び釣り場を訪れると完全ではないものの、濁りはかなり薄れており、また前日海面を漂っていた流木などのゴミも少なくなっていた。2日目という事で少し時間を遅らせてのスタートだったけど、既にロッドを振っている釣り人が、僕の目の前で何匹かのアメマスを上げている。車停前からロッドを振り、先行している釣り人と一定の距離を保ちながらロッドを振ると、ジグの遠投に直ぐ反応があり、単発ながら何本かのアメマスを 釣り上げた。このタイミングでサクラマスが上がったのだが、その前にバラした魚もヘッドシェイクが無く、もしかしたらそれもサクラマスだったのかもしれない。もっとも、この時期のアメマスは一気に走る事もあり、結局は釣り上げてみないと判らないというところだろう。

魚の反応が薄れ、昨日良かった場所へ移動する。但し、昨日良かった場所に過度な期待はしていない。群を狙う釣りだか ら、全くの同条件などあり得るわけがないからだ。案の定、反応は無く、Shinya氏と「今日は、もう打ち止めかもしれないね」と戻りながら、ロッドを 振っていた時、朝方良かった場所周辺でジグへ反応があった。型は大きくても45cm程度だけど、何よりも反応があるのが嬉しい。そんなタイミングで沖で ジャーク後の長いフォールに喰ってきたのが、今回の遠征で唯一の大型と言えるアメマスだ。流石に、このクラスになると波打ち際まで寄せた後が本当に難しい。タイミング良く、少し高い波が来たので二回目のトライで上がってきたけど、運が悪いと痛恨のバラシだと思う。ジグだったという事も良かったのかもしれない。いつもは殆どジグは使わないのにね