2023 春の訪れ

海が見える斜面にて

記録的な雪どけの早さは札幌で実感していたけど、フィールドの状況は想像でしか判断出来ない。本来でいえば1週間後に照準を合わせていたギョウジャニンニクの採取だけど、友人から10日ほど早いとの情報を受け取った瞬間、次の休みにアタックすることを決めた。

既に水量も少なく、数匹遊んでくれたというレベルだけど、本命はギョウジャニンニクなので出てくれただけで満足だ

この時期の魚釣りはオマケ的な物で、本命はギョウジャニンニクのみである。それでも反応があれば粘ってしまうのも釣り師の性ではあるのだろう。

但し、水量は少なく、濁りは皆無の状況では多くは望めない。数投レベルでは反応してくれるものの、即スレて反応が無くなるのは渓流域と同じである。

そんな釣りの話はともかく、春の早い道南であったとしても、このタイミングでカタクリが咲いていたのは初めての経験である。カタクリが咲いていれば他の花も開花しており、フクジュソウやエゾエンゴサク、キクザキイチゲなども花を咲かせていた。

驚いた事に既にカタクリが開花していた

1週間から10日ほど早い様だ

今回訪れたギョウジャニンニクの採取場所は2カ所。最初は自分で安楽場所と呼んでいる斜面で、平年の盛期は4月の2週目ころである。ところが今年については既にかなりの芽が出ており、日当たりの良い斜面では葉が開いているものも多かった。

2カ所目については平年では4月1日ころに芽が出始め、2週目くらいがピークという感じではあるけれど、既にピークを迎えている。来週も再訪予定だけど、最初の安楽場所の方が状態は良いかもしれない。

日当たりの良い斜面では、既に葉が開いたギョウジャニンニクも

この斜面は枯れた枝や草の間から芽吹いてくる

密集しているように見えるが、採取しようと思えるのはごく一部ではある

自分で安楽場所と呼んでいる斜面は、枯れ枝などの間からギョウジャニンニクが顔を出している為、キノコ同様に見落としが多い場所でもある

これは河口近くで釣れたチビ。岩魚然としているが、降海するのかもしれない

カタクリが咲いているのであれば、フクジュソウも当然ながら開花している

エゾエンゴサクとカタクリは同時期に咲くが、恐らくエンゴサクの方が開花期間は長いと思う

キクザキイチゲ スプリングエフェメラルで珍しい花ではないけれど、個人的には咲いていると嬉しい種だ

現場での昼食はギョウジャニンニク入りのラーメン。ハカマを外し、水洗いしたギョウジャニンニクだが、かなり大量に入れても、数分でギョウジャニンニクには十二分に火が通るものだ

雪を抱いている奥の山は狩場山。それにしても、瀬棚界隈の風力発電風車が増えたものだ

月越原野 今年は雪どけが早い様で、タケノコのシーズンインも早まるかもしれない

オマケ画像 今年初物のギョウジャニンニクと今年最後の猟だったらしい鹿肉のコラボ 美味