小さいよりも大きい魚の方が良いし、釣れないよりも釣れた方が良い。当たり前の話ではあるけれど、最近は昔ほど釣果に貪欲さが無くなってきた気がする。心境の変化という話ではなく、恐らくはフィールドでの楽しみ方が増えてきたからなのだと思う。だから、朝から夕方まで竿を振り続けるなんて事は最近では殆どない。正確には体力的に振り続けれないという事なのだろうけれども。
最上流から本流域をスポット的に訪れてみたけど、魚の反応はいずれの場所でも有った。天候に恵まれれば磯やサーフで竿を出すという選択肢もあったけど、週末は風が強く、内海である噴火湾でも白波が目立っている。もっとも、肩の調子が悪く、重量ルアーのフルキャストを長時間というのは出来ない相談なのかもしれない。
水芭蕉が見頃を迎えた等のTV報道がされる時期になったと思うけど、フィールドを歩いていると水芭蕉は水気の多い場所では当たり前の様に咲いている。それ故、報道されていた場所へわざわざ向かおうなどとは思わないのだけど、都会に住んでいるとなかなかお目に掛かれないのかもしれない。札幌周辺にも名所は結構あるけれど、駅周辺ということだとそれこそ北大の植物園やキャンパス内だろうか。
山菜の中でアズキナ(ユキザサ)の香りと甘さは、特筆すべきものだと感じる。また、アズキナは葉が開こうが、花が咲こうが茹でてしまえば美味しく食べられる。ギョウジャニンニクの様に大きく開くと香りが薄れ、固い食感となる山菜はタイミングが全てだが、アズキナについては多少遅くなっても問題はない。
もっとも、同じアズキナでも美味しいのは葉よりも茎の部分である。しかも、太い方が食べ応えもあるので、上物は葉が開いていない太い茎の若芽という事になる。今年は雪どけが早く、例年よりも開いているものが多かったけれど、それでも日陰などでは食べ頃の最上級のアズキナが生えていた。
タケノコ(ネマガリ)と同じく太さ自慢は自己満足ではあるものの、この採取場所を毎年訪れるのは太いアズキナが採取出来るからだ。土壌や地形も関係しているかは判らないけれど、毎年ガイドをお願いしているN氏もこの場所の太さは特筆すべき場所とのことだ。
昨年は雪に覆われていた黒松内のカタクリ名所である奥の院では、カタクリが咲き始めていた。蕾が多かったので天候にもよるけど、連休くらいに見頃を迎えそうだ。2週間後にこの地を訪れる予定があるのだけど、今年は流石にカタクリは終わっている様な気がする。もっとも、カタクリが終わるとオオバナノエンレイソウが姿を現す筈だ。