11月後半の十勝は、朝晩の気温が一気に下がり、河川敷の水 たまりも厚い氷が張っている様になる。秋から初冬の十勝通いもこれで四回目。釣果自体は特筆すべき事はないけれど、相変わらず濁った水の中からアメマスが 飛び出す大河特有の雰囲気は通っていて僕を飽きさせない。
この十勝川は源流を東大雪から十勝平野を南下している為、朝は左岸に陽が昇り、夕は右岸に陽が沈 む。葉の落ちた河畔林しかない両岸だけど、そのどちらも楽しめる事が出来るのは、日の短いこの季節だからだと思う。
今年の十勝川は、妙な喰い方をしてくる様な気がしている。この時期定番の底を取るような重たいスプーンのデッドスローでは、喰ってこない場合が多いのだ。勿論、場所と群次第という事も考えられるから絶対ではないのだけども。一番上のアメマスも重たいスプーンで超遠投を試みた後、フォーリングで喰わせた下りだ。釣り日記にも書いたけれ ども、このフォーリングでバイトが今年異様に多い気がするのだ。釣れないと思っても、魚はいるのかもしれない。色々試してみる必要がある今年の十勝である。