2006 つゆどき九州旅行

阿蘇 黒川温泉

黒川温泉 山みず木

黒川温泉 山みず木

今年は福岡空港経由で黒川温泉へ。高速道路利用で約130kmであり、二時間程度のドライブで温泉街に到着する。宿は昨年も宿泊した黒川温泉の人気旅館、山みず木。宿の建ち並ぶ温泉街より少し離れた場所にあり、環境はすこぶる良い。ただ、露天風呂巡りをするつもりであれば、温泉街中心の宿を利用した方が利便性は高いと思う。ここの温泉街は、歓楽街と間違うような俗化した温泉とは違うから、温泉街中心の宿でも満足出来るはずだ。

これは演出だが、それでも懐かしく感じるものだ。

これは演出だが、それでも懐かしく感じるものだ。

館内の廊下にて。勿論、食材に使うのではなく、田舎の演出だ。僕の場合は幼少の頃、母親の実家で、軒下に吊されていたトウモロコシを思い出した。

幽谷の湯

幽谷の湯

山みず木で有名な露天風呂である「幽谷の湯」。防水カメラが役立ったと言いたいところだけど、この露天風呂は黒川温泉名物の入湯手形で宿泊者以外も入浴出来る混浴露天風呂だ。夕食前の時間などにカメラ片手に入っていったら・・・。この写真は朝5時過ぎ。北海道とは違って、朝は遅く、山中で曇り空。かなり撮影したんだけど、手ぶれがひどく、何とか掲載出来るのはこれ一枚だけとなった。ストロボ点灯は100%失敗する。理由は温泉だからだね。

幽谷の湯

幽谷の湯

部屋付きの温泉

部屋付きの温泉

部屋付きのお風呂。昨年と違って、今年は露天風呂というよりも、内湯に近いかもしれない。ただ、写真に写っている格子の扉を開けると開放感があり、心地よい。

この日のお品書き

この日のお品書き

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お品書きでいえば、焼き物

肥後牛のワイン煮

肥後牛のワイン煮

健康鍋

健康鍋

黒川温泉のメインストリート 通りを離れると、アップダウンの多い狭い路地となり、宿が並んでいる。

黒川温泉のメインストリート 通りを離れると、アップダウンの多い狭い路地となり、宿が並んでいる。

黒川温泉のメインストリート。この道と裏手にある道沿いに旅館が建ち並ぶ。裏手の道の方が風情はあるけど、今年は前方にゴミ収集車が通せんぼをしていて撮影断念(笑)。何せ、道が狭いので抜かすわけにはいかないのだ。天気が良ければ、歩いて温泉街の探索をと思ったのだけど、何時降ってくるか判らない空模様ではちょっとね

阿蘇山

仙酔峡にて

仙酔峡にて

仙酔峡 晴れていれば、ここから中岳も見える筈だ。阿蘇中岳の河口近くへ行くルートは、こちらと草千里浜側からの二つ。どちらも山上にロープウェイがあるけど、流石にこの天気では乗る気にはなれない。

仙酔峡 霧に覆われていた

仙酔峡から流れ出る沢

仙酔峡の登山口近くを流れる沢。どうみても魚が住んでいる様な流れではないけれど、実はかなりの渓流美を誇る。魚云々は、登山口の注意書きにあった毒性ガス注意の看板から。既に、この辺りは火山の様相なので水質は魚の生息に適してはいないだろうという無責任な判断だけだ。

仙酔峡

仙酔峡

阿蘇山上へ向かう途中の放牧牛

阿蘇山上へ向かう途中の放牧牛

阿蘇山上へ続く県道111号線沿いの放牧風景。眼下に見える平野はカルデラの内側だ。阿蘇を訪れて三年目となる。バースデイ割引を使っての旅行故、いつも梅雨時期の旅行となり、阿蘇も霧に包まれていたりする。今年も例年通り、草千里浜も見ることは出来なかったし、独特の形をした米塚も霧に覆われていた。それでも、阿蘇の雄大さは何度訪れてもいいものだ。

今年は福岡空港を利用し、直ぐに宿へ向かった。観光よりも温泉宿でゆっくり過ごす時間を重視した・・・・と書けば格好良いのだけど、例年よりも天候不良が予想されていたので、ある意味諦めもあったというのが本当のところだ。

今回の日程では、連日九州の何処かに大雨洪水警報が発令されているという凄まじさ。携帯電話で雨雲の動きはサーチしていたけど、大雨の 報道は全く知らないから、釣友から「大丈夫?」とメールを貰って、状況が判った。というのも、僕が走ったり訪れたタイミングでは、雨は殆ど落ちてくること はなかったんだよね。運が良いとしか言いようがないのだけど、これは最終日まで変わることはなかった。

この日の宿は、南阿蘇俵山秘湯郷 竹楽亭さん

この日の宿は、南阿蘇俵山秘湯郷 竹楽亭さん

阿蘇を観光後、二日目の宿は南阿蘇俵山秘湯郷 竹楽亭さん。こちらは、湯布院や黒川温泉とは違って値段もリーズナブルだと思う。比べてしまうと、勿論違いはあるのだけど、値段の差ほど劣るというわけではない。各部屋が全て離れとなっているので、例えば子供連れの家族で宿泊などでも楽しめると思う。また、周辺は牧歌的な土地柄で、山中とは違った風情があるのも確か。温泉自体は特筆すべきものはないけれど、離れにも風呂が付いている点は評価出来る。

部屋は全て離れとなっており、このような石廊で通じている。

部屋は全て離れとなっており、このような石廊で通じている。

母屋から離れへ通じる道。真ん中の道を中心に、左右に離れがある。離れの一角に洞窟風呂という家族風呂(無料)がある。但し、これは名前負けしているかな。

夜は明かりが点っていた灯籠

夜は明かりが点っていた灯籠

僅かに見える玄関口が今回の部屋。灯籠など雰囲気はあるけれど、夜は電球が中に灯るというのは、ちょっとだけ頂けない。明るすぎるんだよね。まあ、昔ながらに蝋燭や油で灯りをというのも現実的ではないとは思うけど。

白川上流域 写真で見るより、ずっと深い渓谷である。

白川上流域 写真で見るより、ずっと深い渓谷である。

二日目の宿は阿蘇南側の竹楽亭(ちくらくてい)。阿蘇観光の宿としては、マイナーな場所かもしれない。一般的には、湯布院、黒川温泉など外輪山北側に位置する場所へ宿を求める事が多いように思える。でも、南側は南側で阿蘇だけれども、少し違った牧歌的な雰囲気の中に温泉があるという場所が多いように思えた。阿蘇も1日ではとても回れない場所なので、有名温泉に拘らず選んでみるのも良いかもしれない。

翌朝、熊本市へ向かう途中で白川上流の渓谷が姿を現した。ナビの示すルートで走った為、国道ではなく、渓谷沿いの道を通った事が良かったかも。北海道で は、この規模の渓谷は珍しい。皆無ではないけど、日高の一部など場所が限られる。ましてや、一般の車が通行出来る場所ではない。ちなみに、国道には阿蘇大橋という名前の橋が架かっている様だ。こちらからの風景も見ておけば良かったかな。

鹿児島~霧島

妙見温泉付近にある、のんき食堂 老夫婦が営む食堂だが、ご夫婦と常連さんの心遣いが嬉しかった。

妙見温泉付近にある、のんき食堂 老夫婦が営む食堂だが、ご夫婦と常連さんの心遣いが嬉しかった。

観光客しています(笑)。ガイドブックに紹介されていた店(のんき食堂)で天然鮎の塩焼定食を食べる。でも、店を見ると地元の客の方が多かった様な気がする。親父さんが漁をして、お袋さんが料理をしているそうだ。客層や店をみると、お二人の人柄が判る。お店もそこの常連客も暖かかったな。旅をして良かったなと思えた時間だった。

この日の宿は、妙見温泉 忘れの里雅叙苑 入口にはマスコットの鶏が。

この日の宿は、妙見温泉 忘れの里雅叙苑 入口にはマスコットの鶏が。

三日目の宿は「忘れの里 雅叙苑」。前評判通り、敷地には鶏が歩いていた。評判はネットや本で見て貰うとして、ここは昼1時過ぎにチェックインし、翌朝10時過ぎまで文字通りノンビリ過ごしたよ。日本人が心に浮かべる「日本の田舎」をここでは再現しているようだ。

毛並み美しい鶏が出迎えてくれた。

毛並み美しい鶏が出迎えてくれた。

10部屋ばかりの小さな宿だが、ご当地では特にOLの人気が高い宿であるらしい。

10部屋ばかりの小さな宿だが、ご当地では特にOLの人気が高い宿であるらしい。

フロント(もっとも、演出で小屋だが)隣の囲炉裏

フロント(もっとも、演出で小屋だが)隣の囲炉裏

フロント(?)横には囲炉裏があったりする。囲炉裏に関しては、僕の思い出の中にも無い。父方の婆さんが火鉢を使っていたのは思い出したけどね。

草木に覆われており、宿の敷地を撮影するのは極めて困難である。

草木に覆われており、宿の敷地を撮影するのは極めて困難である。

草木に囲まれているので、宿の全容は撮影不可能。この宿も全て離れ形式になっている。

古民家を解体して運び、宿の建物としているらしい。全て藁葺き屋根である。

古民家を解体して運び、宿の建物としているらしい。全て藁葺き屋根である。藁葺き屋根の宿など、あまり無いのではないだろうか。

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部屋付きの露天風呂

部屋の露天風呂。縁側にある椅子手すりに置いてあるのは、蚊取り線香容器。マッチと一緒に渦巻き線香が入っていたけど、悲しい事に今は梅雨。両方とも湿けて使い物にならん。

部屋の中も古民家そのもの。但し、エアコンなどは完全完備しており、装置が押し入れにあるなど古い田舎を演出しているのだ。

部屋の中も古民家そのもの。但し、エアコンなどは完全完備しており、装置が押し入れにあるなど古い田舎を演出しているのだ。

メモ帳など小物にも、こだわって置かれているのがいい。

メモ帳など小物にも、こだわって置かれているのがいい。

建湯(男湯)

建湯(男湯)

これはフロント近くの通路

これはフロント近くの通路

この日のお品書き

この日のお品書き

この宿で驚いたのが、野菜の盛り合わせ。そのままで信じられないほど美味しい。また、鶏の刺身も絶品であった。

この宿で驚いたのが、野菜の盛り合わせ。そのままで信じられないほど美味しい。また、鶏の刺身も絶品であった。

山菜田楽

山菜田楽

里豚の角煮 この味も未だに忘れられない。

里豚の角煮 この味も未だに忘れられない。

鮎の塩焼き 香り豊かな鮎であった。

鮎の塩焼き 香り豊かな鮎であった。

山菜ごはん

山菜ごはん

三日目の宿は鹿児島県(霧島 妙見温泉郷)。竹楽亭から雅叙苑までは高速経由で約170km。北海道感覚だと高速なんだから一時間半か?と思ってしまうけど、九州でそれは甘いわな。高速道路も北海道の場合は、どちらかと言えば平野を突っ切るという感じだけど、熊本から鹿児島へ向かう途中は山岳路としか言いようがない。当地の人であれば珍しくもない光景かもしれないけど、反対車線が見えない高速道路なんて北海道人には考えられないのだ。(急峻な山麓を走っているので、反対車線は高さが全く違う場所にある)

鹿児島~指宿

鹿児島 天文館

鹿児島 天文館

鹿児島市内を走る市電 元データがなく、小さな写真から起こしたので画質はご容赦。

鹿児島市内を走る市電 元データがなく、小さな写真から起こしたので画質はご容赦。

鹿児島の繁華街「天文館」のアーケード。狸小路のある札幌に住んでいるので、違和感を感じない。こちらでは、鰻の昼食を。食べた店は「うなぎの末よし」。美味しかったけど、(松)を頼んだのがミスでした。量が多すぎる(笑)。

指宿 砂むし会館 多くの場合、砂むし温泉は共同湯であるこの会館で入植を行う。

指宿 砂むし会館 多くの場合、砂むし温泉は共同湯であるこの会館で入植を行う。

指宿(いぶすき)名物の砂むし温泉は、「砂むし会館 砂楽」にて入浴。右側に見える砂浜に屋根のついた場所が砂むし温泉。一人では入る事は出来ない温泉なので、係の人に砂をかけて貰う。

昨年に引き続き、指宿の秀水園さんに宿泊した。

昨年に引き続き、指宿の秀水園さんに宿泊した。

四日目の宿は指宿の秀水園。ここは昨年も宿泊した。料理は相変わらず美味しい。ただ、大きな旅館なので旅の風情を味わうにはどうかな。写真は、ロビーとなりの庭園。この隣に足湯もあるけど、悪天候の為に閉鎖だと。閉鎖しなくても、遭難はしないけど足だけお湯につかって、体は雨で濡れるというのは誰も利用せんだろうねえ。

この日のお品書き

この日のお品書き

写真がこれしか残っていない。ただ、この料理は文句なしに美味。鮑の素味噌焼き

写真がこれしか残っていない。ただ、この料理は文句なしに美味。鮑の素味噌焼き

元データがなく、小さな写真から起こしたので画質はご容赦。桜島。

元データがなく、小さな写真から起こしたので画質はご容赦。桜島。

吉野町付近よりみる桜島。時間に余裕があったため、国道10号線で空港へ向かった産物。昨年は、指宿へ向かう途中で遠くに見えただけだった。感動!というわけではないけど、鹿児島と言えば桜島を見てみたいと思う。札幌に来たら時計台と思う事と同じだろうか?桜島と時計台・・・どう考えても桜島の勝ちに決まってるね(笑)。そういえば、御当地にて「さくら」というタバコが売られているのを思い出した。限定品だった筈だ。昨年は職場への土産にした。

妙見温泉は鹿児島県。指宿も勿論、鹿児島県。県内なので移動は一時間半もあれば、大丈夫だ。時間があるので、鹿児島市内で昼食をする。当初、黒豚のトンカツ を予定していたのだけど、不運にも臨時休業。急遽、こちらも名産の鰻を食べることにする。市内を車で移動するのも億劫で、携帯電話を用いたモバイル作戦で 先のウナギ屋へ。老舗らしく、タレもウナギも美味しかったのだけど、ここぞとばかりに松(一番高い)を頼んだところ、量が半端じゃない。松竹梅は量の差だ けと後から判明したのだけど、御飯まで多いのは参ったね。ちなみに黒豚のトンカツは、最終日に無事に食べることが出来た。四日目の宿は、指宿の秀水園。こちらも昨年泊まった宿だ。驚いた事に三日目の宿である妙見温泉雅叙苑の従業員がこちらに社員旅行で宿泊 していた。ロビーでバッタリ(笑)。山と海、小規模と大規模。形態は違うとしても同業者となるとお互いに気を遣うような気がするんだけどね。

翌日は、先に書いた様に鹿児島市内で買い物とトンカツの試食(笑)。美味しかったけど、ここも上ロースなどを頼んだら強烈に量が多かった。偶然かもしれないけど、鹿児島は盛りが良いのかな?