2016 道南の春

釣りは完全にオマケでギョウジャニンニクを探しての道南遠征であった

釣りは完全にオマケでギョウジャニンニクを探しての道南遠征であった

4月に入っても、妙に疲れが残る仕事が多く、早朝から山に入るという気が起きなかった。遅い出発で道南を目指し、目的の川に到着したのは昼前のこと。先週、仲間が食べ頃のギョウジャニンニクを採取していたので、タイミング的にはどうか?とは思ったのだが、採取しにくい崖上には上物も生えており、採取は苦労した。しかし、帰還の途中、なんとなく予感がして道路近くの斜面を観察すると、丁度良い食べ頃のネギが生えていたりした。結局のところ、マメに場所を探す努力とタイミング次第ということだと思う。

ギョウジャニンニク畑

ギョウジャニンニク畑

後にも先にも、今日の釣果はこれ1匹。10分くらいしか竿を振っていない。

後にも先にも、今日の釣果はこれ1匹。10分くらいしか竿を振っていない。

一応はライトタックルを積み込み、川歩きの用意をしたのだが、結局は二カ所だけ堰堤を攻めてみる。そのうちの一つは、過去にはこの時期に大型のアメマスを釣り上げた事もあるけれど、これもタイミングである。その意味で堰堤はアプローチがしやすければ、結果が出るのが早い。過去に堰堤一発勝負と呼んでいた釣り方だが、残念な事に大型の姿は見えなかった。かろうじて、小型の岩魚が喰いついてきたが、後は続かず、何とか魚の顔をみたというレベルである。

もっとも、遅い出発をした時点で、釣りをする時間は僅かしかなかったのだ。1匹で十分だったのかもしれない。もっとも、竿を振った時間は、それぞれ10分ほどのこと。今日は午後からは天気も良く、ドライブ日和だったし、道南の自然にも触れる事が出来た。癒やされたと思えば、釣りはこれで良いのかもしれない。

エゾエンゴサクも花開いていた

エゾエンゴサクも花開いていた

カタクリ群生とギョウジャニンニク

カタクリ群生とギョウジャニンニク

流石に北海道でも温暖な地域である道南は、既に野花が咲いている場所が多かった。エゾエンゴサク、カタクリ、アズマイチゲなど、ギョウジャニンニクだけではない楽しみを感じた。

カタクリの花 日差しが当たらないと、しぼんだままとのことだ。

カタクリの花 日差しが当たらないと、しぼんだままとのことだ。

崖下の開けた場所に咲いていたアズマイチゲ

崖下の開けた場所に咲いていたアズマイチゲ

別場所では、ちょうど食べ頃のネギが多かった。

別場所では、ちょうど食べ頃のネギが多かった。

強風予報だったので、ソルトタックルは積んでいなかったが、この波では釣りにならない。

強風予報だったので、ソルトタックルは積んでいなかったが、この波では釣りにならない。

今日の道南は風が強く、吹き流しは真横であった。気が早い家庭では既に鯉のぼりを吊していたけれど、この鯉も真横に元気になびいている。こんな風が吹けば、当然ながら海は荒れる。大時化とまでは言わないけれど、何れにしても竿が出せる状況ではなかった。ダメモトでソルトタックルという事も頭に浮かんだけれど、実際に訪れてみると身の危険を感じる場所もあったから、積み込まなくて正解であろう。

茂津多灯台から日本海を。少しグレーな日本一だが、標高が高い事は間違いはない(290m)

茂津多灯台から日本海を。少しグレーな日本一だが、標高が高い事は間違いはない(290m)

瀬棚と島牧の間に茂津多(モツタ、もしくはモッタと読む)灯台がある。保護河川である須築川沿いに灯台へ通じる林道があり、車で灯台を訪れる事が出来る。多くの場合、道はあっても閉鎖されている事の多い灯台への道だけど、茂津多灯台は途中で狩場山の登山口があり、舗装された立派な林道があるので、普通乗用車でも無理なく訪れる事が出来る場所だ。

雲が少なく、空を染めるような夕焼けにはならなかったけど、橙色から青空のグラデーションが美しかった。

雲が少なく、空を染めるような夕焼けにはならなかったけど、橙色から青空のグラデーションが美しかった。

茂津多灯台から日本海のサンセット 望遠で切り取ったので、海は僅かにしか写っていない。

茂津多灯台から日本海のサンセット 望遠で切り取ったので、海は僅かにしか写っていない。