2014 秋鯖 Casting Game

マリーナ上空には秋空が広がっていた

マリーナ上空には秋空が広がっていた

噴火湾にサバが入ったと釣友であるK氏から連絡を頂き、サバ海域へ同乗させて頂いた。過去に一度だけルアーでサバを狙った事があったと記憶しているけど、最初からサバ狙いのアタックは今日が初めてだと思う。トラウト用のロッドに結ぶのはジグかジグミノー。K氏は30gから60gくらいまでのジグを使うらしいのだが、それだけ重くなると、キャストというよりも真下に落とすバーチカルジギングとなる。阿寒湖などでは定番だけど、今回は鳥山をめがけてキャストをしたいと考え、結んだジグは全て1オンス以下のライトジグである。

釣れるか釣れないか、気持ちの高まる時間

釣れるか釣れないか、気持ちの高まる時間

上空にはサバの様な雲が流れていた

上空にはサバの様な雲が流れていた

港を出ると幸先よく沖合で鳥山が出来ていた。イワシが浮き、鳥に狙われているのだが実はその下にはサバの群がイワシを追っているのだ。サバは時折水面まで飛び出し、イワシを補食しているようで、鳥のそれとは違う水しぶきが上がっていた。

ジグをキャストすると、着水同時にバイトする。但し、僕や船長のタックルは全てシングルフック。バイト後のファイトでかなりの数がフックアウトしてしまう。トリプルフックでも装着すれば、キャッチ率は上がるだろう。でも、その代わり丸呑みされるとフックを外すのが非常になんぎなのだ。また、漁ではないのだから、適度にバレてくれた方が楽しさは増す様な気がする。

鳥山をみると、気持ちが高ぶっていく

鳥山をみると、気持ちが高ぶっていく

朝一の祭りではバイトの数はあれど、キャッチは僅かであった。それから昼近くまで鳥を探して太平洋をクルージングと言葉に書けば優雅なのだが、今日の波は1mほどあり、向かい波方向は速度が上げられない。鳥山が見えない海域でも試してみたけど、生体反応はなかった。取りあえず、元の場所へ戻りましょうとの提案で港近くまで移動すると、水面におびただしい鳥が浮かんでいた。その周りで単発的にサバが釣れ、暫くそれが続いたあと、1羽、2羽と鳥たちが飛び立ち、あるポイントに集結すると一気に鳥山が立ち上がった。

船長K氏 いつもながら名船頭である

船長K氏 いつもながら名船頭である

北海道のサバはこれくらいが良型の部類

北海道のサバはこれくらいが良型の部類

活火山である駒ヶ岳の前に鳥山が

活火山である駒ヶ岳の前に鳥山が

短い動画だけど、帰還する前に本日最大の鳥山が立った時である。風に流され、一時は鳥山の真ん中でワンキャスト・ワンフィッシュとなった。かなりバラしもあり、キャッチした数は20本くらいであろうか。でも、食べる分にはこれで十分。型は大きくても40cmでアベレージは35cm程度だろう。この群が南下し、本州方面で釣れる様になると一回り大きくなっていると思うけど、北海道ではこれが限界の様だ。それでも、オフショアのキャスティングゲームとして、この釣りは楽しい釣りである。

鳥山近くでは恐らくTOPでも出ると思うほど、サバの活性は高い。今日は風が強かったので殆ど合わなかったけど、鳥山方向にキャストすると着水同時にバイトしてくる。この時、バイトがとれなくてもジグのフォールで喰ってくるのはスリリングだ。ライトジグ故に深場を狙うには少し難があるタックルだけど、鳥山が立っている場合は躊躇無く遠投すれば、表層で喰ってくる。その意味ではジグはどんどんチェンジして、場面にあった釣り方をすればもっと釣果は伸びると思う。でも、この釣りは鳥山を見つけ、風を読み、船が止まった瞬間をみつけ、キャストをする。途中は広い空や海を眺めという楽しみが一番だと思う。本当に楽しい1日だった。K船長、いつもながら大変お世話になりました。楽しい週末をありがとうございました。

朝7時でこんな長い影が。季節は冬に着実に向かっている。

朝7時でこんな長い影が。季節は冬に着実に向かっている。