Diary 釣行記録抜粋版 2002年

Diary 釣行記録抜粋版 2002年

三度目の網走湖(2002.1.12)呼人

網走湖への遠征は今シーズンは今日で三回目となる。解禁日と大晦日、そして今日と一ヶ月の間に三度も帯広から網走へ冬道を走るというのも自分でも少し呆れる限りだね。流石に解禁日のような大爆釣というわけにはいかないけど流石に網走湖というだけあって魚影の濃さは凄いものがある。今回、良かったのが型が非常に良いという点かな。もっとも数が少ないとはいえ500は軽く越えているだろうから、それだけ釣れれば十分だろうと言われそうではあるのだけどね。

ワカサギの場合は家で何度か食べられる分が釣れれば満足する・・とはならない。やはりこの釣りは数釣りを楽しむ釣りだと思う。鱒釣りへ行って20匹も釣れば満足出来るのだけどワカサギに限っては、数を釣らないと面白くない釣りだと僕は思う。もっとも四桁の釣果は確かに持ち帰っても自分だけでは持て余してしまうのは事実ではある。冷凍で保存しておくといっても限度があるから、おのずと人に配ったりしているからね。そこまで釣らなくても、程々に釣りを楽しめればと理屈では判る。でも釣り人の本質は頭でこれではいけないと思っていても釣り飽きるまで釣りたいと思っているのではないのかと思う。

俺はそんな事はないと言う釣り人がいるかもしれないけど失礼を承知で言えばそれは釣り人ではなく仙人に近いと思うね。まあ、それ以前にワカサギ釣りへ来て、天ぷらにするとして一人5匹も食べれば満足だからと5匹で帰る人間も居ないだろうけど(笑)。話は釣りに戻るけど、今回の網走湖は非常に型が良かった。大きいものだと15Cm位あるのではないだろうか。流石にこれくらいになると小さめの柳葉魚という感じでメスは既に腹に卵を抱えているので、これまた太っているんだよね。これを軽く干して焼いて食べると本当に美味しい。網走湖のワカサギより山上湖のワカサギの方が味は上だという人も多い。恐らく僕もそれは間違いではないと思うけど、山上湖で釣れる型はまず天ぷらか空揚げサイズが殆どだろう。塩焼き好きの僕としては、それは魅力を感じないんだよなあ。天ぷらや空揚げ、佃煮などで食べたいというのであれば、小さくてもいいとは思うけどね。

これから2月にかけて、ワカサギの大型は産卵の為に湖に流れ込む川近くを回遊するようになるというから大型を狙うのならインレットが狙いになると思う。明日も午前中は釣りをする予定でいるのだけど、旅館で酒を飲んだら面倒になってきちゃったなあ(^_^;。ま、遊ぶだけ遊んでみるとしようとするか。何と言っても大嵐での釣りをしていた馬鹿男だからね(笑)

網走湖での失敗(2002.01.13)呼人

タイトルだけ見るとさぞかし面白そうな内容だと思えるのだけど、実際は全く大したことはない(笑)。旅館で寝坊して出発が大幅に遅れただけの事だ。ただ、今日も爆釣を狙うという事であれば、寝坊というのは絶対的な失敗だとは思う。やはり明け方直後は喰いが良いという事と遅く出かけると車を置く場所の確保が出来ない事もあるから朝だけは辛くても早く出発するというのが原則だと思う。勿論、日中でも釣れないというわけではないのだが少しでも釣れる確率が高い時間に釣るというのが、好漁する条件の一つではあると思う。

但し、早く出かけたからと言って絶対に釣れるとは言わないけどね。今日の釣りは半日の予定だったので、午前中のゴールデンタイムを昨日と同じ場所でと思っていた。ところが寝坊したおかげで昨日の駐車場所は既に車で一杯。連休の中日という事もあるのだろうけど昨日の場所が全般的に好調だったので、その情報を聞いて人が押し寄せた事もあるのではないだろうか。

ワカサギの場合、多少の人が増えようが釣果が変わるかどうかは何とも言えない。ただ、渓流の様に魚よりも人の数が多いなんて事はあり得ないから気にする必要はないとは思っている。ただ、駐車場所の問題は深刻であまりにも無理をすると地域住民から苦情がきて駐車禁止なんて事になる可能性があるので混雑している時は無理にそこを狙うという事は避けた方が良いと僕は思っている。結局、宿に戻って解禁日に好調だった場所へテントを設置して遊んでみるものの、昨日の場所とは明らかに魚影が違うし、釣れても型が小さい。

まあ、今年は既に十二分の釣果を得ているし昨日もそれなりの釣りだったので釣れないと暗くなる事はないのだけど、やはりある程度は釣れて欲しいと思うよね(笑)。ただ、何というか数釣りを楽しむという他にいつ来るか判らないアタリをマメに拾っていくという釣りも技という部分では面白いと思う。絶好調状態となり仕掛けが底に沈まないくらい喰ってくるという場合、ワカサギ釣りの腕というのは手返しが早いか遅いかだけだと思う。

反対にあまり釣れない時というのは、いつ来るか判らないアタリをじっと待っている集中力と忍耐。そして適切なアワセは必要になるから釣り上げるまでを楽しむという点では、今日の方が面白かったと思う。ただ数はともかく気に入らないのが型が小さかったという事かなあ。ワカサギとはいえ左右に走られという釣りの方がやはり面白いよ。すぐに慣れる問題だけど、初めてワカサギ釣りをして大きいのが掛かって走られたら、恐らく穴から上げる途中で氷に引っかかってバラしてしまう筈だ。これを何とか回避しながらというのも大型ワカサギの釣りの楽しさだと思うね。食べても美味しいしね。もっとも塩焼きだけだと思うけど。あの大きさを揚げたとすると、ちょっと巨大過ぎて気持ち悪い(笑)。ワカサギに失礼かな・・そんなことをいったら。

最後の網走湖(2002.02.09)呼人

午前10時半に釣友と合流し一路、網走湖へ向かった。時期的には厳寒期である筈なんだけど最近の北海道は暖かい日が続き、道路の雪も解け、アスファルトが出ているのは有り難いのだけど異常気象を思うと複雑な気分だね。

2時半頃に網走湖へ到着し先月好漁だった場所へ行くと丁度、釣り終えて帰ってきた釣り人が居たので釣果を聞くと朝からやって100匹くらいだとか・・・。今年は解禁直後は爆釣が続いたのだけど流石に時期を外れると不漁年という事実が釣果に表れるのかもしれない。一度、他の様子を見に行くと、誰も釣れていないという話でそこを諦め、最初の場所で遊んでみることにした。穴を開け、仕掛けを投入すると直ぐにアタリが出た。これは幸先が良いと思っていたら飽きない程度にアタリはあるのだけど流石に爆釣というペースでは釣れない(^_^;。解禁直後の釣りを期待するのも無理があるのだけど人間、欲がどうしても出てしまうみたいだね(笑)。

まあ、型は他の場所から見れば良い方だと思うから、それなりに釣れれば十分、晩のオカズにはなる量は確保出来るわけだから贅沢を言うとキリがないような気がするのだけど、やはり爆釣を経験しているだけに渋いと感じてしまうな。人間が出来ていないね(^_^;。2時間ほど釣って数はどれくらいだろう。6~70匹くらいはあるのかな。まあ、これくらいのペースで釣れれば飽きる事がないので釣りとしては、今時期の方が面白いのかもしれない。

なんせ解禁日は錘が底に着く途中で既にアタリが出ているなんてレベルだったからアタリが出てアワセて取るという部分では面白みには欠けるもの。今日は小手試しの釣りなので薄暗くなってきた時点で釣りは終了。いつもの安宿に向かい安着祝で釣友も持ってきてくれたアードベッグ17年が五臓六腑に染み渡る(笑)。風呂上がりの今もストレートでアイラモルトを飲んでいるのだから自分でも呆れてしまう(笑)。

今日は早めに休んで、明日はワカサギ釣りの本番。恐らく明日が今シーズン最後のワカサギ釣りになると思っている。ただ、今年は自分じゃ食べきれないくらいのワカサギを釣っているので明日は欲張らず、一つ一つのアタリを楽しみたいと思っているけど、実際に竿を持ったらどうなることやら(^_^;。今日は暖かい一日だったけど明日はかなり寒くなる予想だ。ちょっと頭が痛いのだけど、これが本来の気温なのだろうから、仕方ないだろうな。明日はテントは必須だろう。

風はないみたいだから大晦日の様な辛いおもいはしなくても良いだろう。あくまでも予想だけどもね(^_^;。

最後の網走湖2.5(2002.2.10)呼人

何で2.5なんだと言われても困るのだけど、10日の朝から網走湖で今年最後のワカサギ釣りをした。端数が出ているのは単に午前様になりかけているだけの事で他に意味は無い。シーズン最後の釣りという事になると有終の美をと思うのだけど現実的にそんな事はあるわけはなく、二日半を釣って、ピタリ200匹と最後の網走湖は幸運の女神は口元は全く緩まず、目がつり上がった状態だと思うほど渋い一日だったような気がする。

まあ、束釣りが出来るだけ良いのかもしれないけど、何度も書くけどワカサギ釣りだけは数釣りの世界だから、数が多いようが正義だと思んだよね。まあ、解禁日から二か月が過ぎ去っているわけで誰もが訪れる場所で二か月も誰が釣っても大爆釣なんてわけがないので、今日の釣果は極めて当たり前の世界かのかもしれない。今回の遠征で楽しかったのはエンジン駆動のドリルを使った事くらいだろうか。昨日、湖畔のぼろい旅館の食事の時に会話をした方が要るのだけど羨ましい事にエンジン付きのドリルを持っているとか。その場はそれ以外の感情は無かったのだけど、今日の朝、釣り場で一緒になり、嬉しい事にエンジン駆動のドリルを貸してくれたのだ。スターターを回すと、ドドドドドという軽快な音がして、アクセルをふかすと、どんどん氷に刃が食い込んでいく。

手動のドリルの1000分の1の力で穴が開くのは感動ものだね。筋肉痛になるのを承知で何で手動で氷をけずらにゃならんのと思うほどだもの。それくらいエンジンのパワーは、凄いと思うね。恐らく、今後の釣り人生の中でエンジン釣りのドリルを触るという事は無いと思っているので今回の遠征での出来事は史上最高、人生で最良の日だったような気がする。あの、ドロドロというエンジン音を聞くと燃えちゃうもんなあ(笑)。PS今日は酔っぱらっております。

鱒の初釣り(2002.03.03)茶路川

先週の終わりに師匠でもある釣友から連絡があり、某川の河口が開いたとの事だった。例年に比べると一週間早いと思っていたのだけど、今日の昼前にそこを訪れると厚い氷に覆われていた。先週末までは暖かい日が続いていたのだけど土曜、日曜日とかなりの冷え込みとなり、再結氷してしまったようだ。十勝の冷え込みもそれなりだった事と途中の十勝川も氷が流れている状況をみて、恐らく凍っているだろうなと思ってはいたけれど、実際に凍っている川を見ると、ちょっと残念という気持ちがある。

まあ、幾ら暖冬とは言っても連日、氷点下の気温の続く道東地方であるから、凍っていても全く不思議ではないとは思うけどね。その場にいても仕方がない事と釧路のショップで買い物があったので、とりあえずはショップを訪れ、色々情報を仕入れた後に現地へ戻った。途中で今日、釣り場で合流予定だった釣友の車を発見。近くの広場で作戦会議をする。河口が駄目なら上へ行くしかないというのは当たり前なんだけど、入りやすい場所は連日、釣り人が入っているようで魚が溜まっていてもスレスレの様な気がした。

それでも、せっかくだから竿を出すというのは悲しい釣り師の習性ではあるのかもしれんな(^_^;。ある橋から入渓して岸の深みを探っていく。パイロットルアーとしてハスを使って底を叩いていくと、妙な違和感の後でヒット。タイミングはドンピシャリだったのだがリールに巻いているlineがスプールで空回りをして竿をあおった瞬間にlineが出ていった様だ(笑)。あえなくバラシ・・。ま、魚の反応があったので良しとして釣り下っていくのだけど青天の天気ながらも気温は氷点下の様でガイドが直ぐに凍り付いてしまう。阿呆な事に一度、リールを水につけてしまったのでスプールからlineから何もかもが凍り付いている始末・・。

lineもlineで厳寒期なのだから素直にナイロンを使えばいいものをわざわざPEを使っているのだから横着なんだろうな。そんな事を繰り返して待望の一匹目。35Cmくらいの小型だったけど、アメマスなのに何とジャンプを披露してくれた元気者だった(^.^)。その後、下の深みでミノーで二匹追加して、寒くなってきたので引き上げる事にした。正味二時間くらいの釣りだったけど暖かい日に朝から釣れば、結構な数が出るのではと思える状況だったのは予想外だったね。スレているアメマスが多いと思っていたけど気温がこれだけ下がった今日の様な日でも、それなりの反応があったからなんだけど、この調子だと河口まで下ってきた瞬間は良い釣りが出来そうだ

笑いあれこれ(2002.3.17)茶路川

今日は朝からアメマス釣りに出かけた。結果的に、一日色々彷徨ったのだけど、朝6匹を釣り上げて、それからは全く駄目な一日だった様な気がする。色々場所を開拓しようと彷徨い歩いたのが運の尽き。まあ、釣果だけを求めるのであれば、有望河川の水系を歩いた方が間違いないのだけど情報収集という意味では、例え釣れなくても彷徨う必要はあると思うので仕方ないだろうな。今日の朝はもう少し同じ場所で釣っていれば、もう少しは恐らく釣れたと思っている。ただ、人が多くなってきたのに嫌気がさして釣り場を後にしただけなんだよね。釣り場を去る時もそれなりに釣れていたから、今考えると惜しい事をしたかな(^_^;。

それでも今日の朝の釣りは久しぶりにミノーイングを楽しめたような気がする。これが全てではないのだけど僕はミノーはトゥイッチングで喰ってきた時が一番、嬉しいと感じる。それもハードなジャークに近いトゥイッチングね(^_^;。ここまでくると、恐らく魚は餌と思って喰ってきているのではないだろう。そう思うくらい、派手なアクションを加えて釣ったときというのは只引きで釣れたときの何十倍も嬉しいと感じるんだよな(笑)。性格なんだろうね、きっと。セッカチだもんな。今日の朝はこんな釣りが出来たので、笑いが止まらない状態を味わえた。

でもタイトルにあれこれと書いているから、他にも笑ったことがあるんだろうと思うよね。こんな事を書いたら、怒られるかもしれないのだけど、今日ある川の河口で面白い(本人は悲惨だろうけど)光景を目撃したんだよね。それも僕の予想通りというか漫画みたいというか。この時期、川の岸の流れの緩い場所はまだ氷が張っている。この氷というのは厚さが10Cm以上あることが多いので、人が乗ったところで簡単に割れるものじゃないのだけど、この時期というのは当然、氷が解けているし、もろくなっている。これ常識だと思うのだけど、僕が釣っている奥の氷の上・・勿論、水に浮かんでいる氷なのだけど沖に向かって歩き出したの。あいつ、危ない事やっているよなとは思っていたけど、明らかに薄くなっていると思われる先端近くまで歩いていきやんの。で、次の瞬間、案の定ドン!と氷が割れて腰上まで体が沈んでいった。道徳の教科書的な発想では、笑い事じゃないのかもしれん。でも、この時期に水に浸かるなど危険この上ないのだけど常識を持った大人の行動だもの。落ちよう何しようが自分の責任で何とかせい思うもんな。もっとも、首まで漬かったら笑うどころじゃないだろうけど腰くらいなら、まあ冷たい思いをするだけの事。命の危険が無ければ、後はしらんな(^_^;隣に居たオジサンと二人で大笑いしちゃった(^_^;。この手のシーンというのは見たいと思っても、なかなか見ることは出来ないのだけどねえ。いや~良い物を見せて貰ったよ(笑)。

C不調(2002.3.18)茶路川

何のことだか判らない人には判らないだろうけどCと言えば、あそこねと判る人は判る地元ネタだ。昨年、河口での初釣果が15日という事もあり例年通りだと今釣れなくても不思議ではないのだけど、どうも嫌な予感がしている。中流域では、それなりの釣果を得ているから魚が居ないわけじゃないのだが河口から少し離れた流域でも魚の影が見えないという情報も入っているので全般的に不調なのか、降海が遅れているだけなのか不安になってしまうね。

天然魚だから年によって遡上数も違うと思うし、環境如何によっても釣れる年もあれば釣れない時もあるのは当たり前。と言っても、昨年良い思いをした場所でもあるので今年も楽しみたいという気持ちが凄く強いんだよね。たかが釣りの事なのに、試験に受かるか受からないかに似た感じの不安感が昨日から頭を離れない。反対にOはそれなりの様で釣り人もこちら側に集中している。それに、この川というのは厳寒期でも人が入っている事が多いので、魚が居るという事は間違いない。これから降海が本格化するだろうから河口域はお祭り状態が続くだろう。

もっとも、こうなると魚が多くてもスレて釣れないなんてことになるとは思うけどね。あまりにスレるとルアーはもとより、フライでもかなりシビアな釣りを強いられるかもしれんな。もっともフライの場合、今年はミッジがトレンドの様でこうなってくるとルアーはいよいよ手が出せない状態になってしまう。今の時期は食べている餌がそれのようだから鮭稚魚が下りてくるまで食性とスレには手を焼いてしまうんだろうな。反面、上手なフライマンはバンバン上げているから目の毒ではある(笑)。

ただ、だからといってフライへ転向という気はないのだけど、やはり釣れない時は羨ましく感じるのは間違いない。それでも昨日の河口域の釣り。圧倒的にルアーが有利だったようで僕が6本上げている間にフライでの釣果は対岸に居た一人が一匹上げたのみ。場所によっては極めて攻撃性が強いアメマスがいて、ルアーの様な大きなアクションにリアクションで喰ってきたという事なのかもしれん。何れにしても、ルアーを馬鹿にする変なフライマンが多いから昨日や昨年の秋の大爆釣は気分爽快だった(^^)。もっとも、知人でも釣友でもフライマンも多いので別に敵対しているわけじゃないのだけど、今の釣り人の中で一番、変な人間が多いのは事実だろう。もっとも、同じフライマンでもそう思っている人も多い様なので結局は人それぞれというところだろうか。

博打に負けた(2002.3.21)道東某所

今日の朝9時の便で釣友が来道する予定でそれまでの間、河口で釣りをした。ところが渋すぎて何とか二本のみ。周りはどうだというと稀に竿が曲がっている釣り人もいるけれど、少なくとも朝9時までの段階では渋いとしかいいようがない。前日はライズの数もかなりあったという事なのだが今日は天気のせいなのか、溜まっていたまっていた魚群は降りてしまったのか理由は判らないけれど魚影が濃いと感じることはなかった。

実際は底に群れていて喰わないだけなのかもしれないけどね。狭い釣り場なのでアメマスも一気にスレても不思議ではないもの。こんな状況なので空港へ釣友を迎えにいってから、どうしようという事になった。今年は暖冬なので、例年であれば早いと思われる釣り場も開いているかも知れないという今思えば無謀な博打に出たのだけど、行ってみると確かに水面の一部は出ていたけれど肝心のアメマスはまだ降りてきていない様だ。

5名で入って単にキャスティングの練習をしてきたという事になってしまった。博打は負けも大負けで悔しい事この上ない。渋いと言っても、素直に河口域で釣っていれば数本は出ているかもしれないものなあ。せっかく本州から来てくれているというのに、河口域の状況は絶好調とは言えない川があまりに多く、有望と思われる川へ入ったとしても既に釣り人で一杯・・なんて事は目に見えているし、本当に困ったものだ。

今夜は雨が降っている為、明日は少しは期待出来るかもしれないのだけど日中の気温も上がらないと、ちょっと辛いね。河口の水の色はまた透き通ってしまっているから、コンディション的にも決して良いとは言えない。暖冬故に解氷は早かったけど釣りを考えると今年はむしろ遅いくらいじゃないのかと思う川も多く、改めて自然河川の釣りの難しさを感じてしまった。まあ、僕は魚の顔を見ているのでヨシとしなければいけないのかもしれないけど、やはりお客さんに本州ではなかなか釣ることの出来ないネイティブの大きなアメマスを釣ってもらいたかったなあ。

天国と地獄(2002.3.24)茶路川

本来であれば休息日にしないと辛い状況の土日に河口での釣りを決行した。ちょっと大袈裟ではあると思うけど、真面目な話で今週は本当に体が疲れている。例年も忙しいのだけど今年は何というか疲れが溜まる仕事ばかりあるのが辛いね。そんな中で好調とはいえない河口の釣り。横浜から釣友とその同僚の方が遠征してきている為、足兼ガイドの立場であるので何とか良い釣りをと思うのだけど、行くところ行くところ良い釣りとは言えない。釣れても一匹二匹という状態が土曜日の午前中まで続いた。

昨日の土曜日は朝一はガイドが凍りつく様な寒さの中で単発的に二匹だけ。昼前に二匹追加して気分直しという事で食事と釣り具屋巡りして二時間後に同じ場所へ。午前中はルアー、フライ共に反応が薄く唯一、道南から遠征してきた釣友のトレーラーが異様に当たるという事でルアー師のプライドは捨て去って、これを皆でやろうという事になっていた。ところが午後からはルアーへの反応が良好でミノーでもスプーンでも喰ってくるんだよな。横浜からの遠征組は基本的にフライマンなのだけど、こうなってくると皆全てがルアーマン(笑)。これで皆がガンガン釣れるのだからたまらない。水温、時間、水量、潮汐・・。色々な要因があるのだけど釣れ出すと一気に爆釣モードに入るのが河口のアメマス釣り。

その後、ルアーへの反応は薄れてきたのだけど、今度はフライが絶好調。その後、ボツボツとした釣果を得て、昨日の釣りを終えた。夕まずめにはフライマンの釣友がキャストしたミノーを丸のみしたのが68Cmの丸々太ったアメマス。これにはオソレイリマシタ状態(^^;。何で地元民が釣れないで遠征組に釣れるんじゃい!という気持ちがないと言えば嘘になるけど、数も出て型も出た土曜日の午後は皆で良い釣りが出来たと素直に喜べる結果となった。前日までは、どうにもならない地獄状態だったけど土曜日の午後の釣りは正に天国状態だもの。結果良ければ全てが良しとも言える遠征だったのではないだろうか。今日は軟弱状態でホテルで朝食を食べてからの出撃となったのだけど時間的に辛いかなと予想していたら案の定、アタリのアの字もない状態。まあ、前日で満足出来たからという事で昼過ぎに空港へ送迎。昼食を雑談の後で解散し、ちょっとだけやってみようかと素直に帰路につかないのが廃人なのかもしれん。昨日とはうって変わって、雪が降る状態の寒さの中で何とか二匹。

一匹は50アップだった強烈に痩せている個体なので姿を見るとちょっと幻滅気味。その割には引きはかなりのものだったけど、やはり太っているアメマスの方が僕は良いな。60Cmのロウソクの様なアメマスを釣るよりも40Cmでも砲弾型のアメマスを釣りたいと思うのは変な拘りだろうか。開幕から色々あったけど今年も思い出深い河口の釣りになったような気がする。今はインターネットや携帯電話の普及で実際に自分が行かなくても情報収集は簡単に出来る時代なんだけど、結局は自分の足でたとえ前日は釣れなくても、また同じ場所で釣ってみる様な釣り人が良い釣りをしているし、やはり釣りというのはそうあるべきだとは思うね。ある川の好調が伝えられるのは良いのだけど、それを得て向かって釣れるかというと、甘いと思うね。新聞の記事で釣り人が殺到するのと同じなんだよね。結局のところは。情報の公開云々はどうでも良いのだけど、参考ではなくダイレクトにそれに躍らされている釣り人が昔も今も相変わらず多すぎる様な気がするよ。今日などは一ヶ所に50人レベルで人が殺到している場所があったという話を聞いて、そう思ったんだけどね。

惨敗・・(2002.03.31)茶路川

というよりも,もう旬が過ぎているので実名を書くけど、茶路川のピークは過ぎてしまった様だ。雪代が収まる頃には、また釣りを楽しむ事が出来るけど爆発的な下りの数釣りは先週の開幕から一週間というところだろう。実際問題として5月の連休近くなると上りのアメマスを狙う事も出来るのだけど僕はその頃には違う釣り場へ通っていると思うので事実上、茶路と音別の釣りは春はもう終わりかな。一昨日の雨と急に気温が上がった為、昨日から管内の何処の河川も強烈な濁りが入っている。昨日は完全なるコーヒーブラウンで透明度は5Cmくらい(笑)。

今日はというと駄目もとで行ってみたけど色は変わってきているけど、これまた透明度5Cm(笑)。こうなると惨敗というよりも勝負を始める前に釣りにならんよ。ミミズでも餌にして、流れにぶち込んでおけば釣れない事もないだろうけど基本的にルアーやフライなどの擬似餌は視覚に頼っているから濁りすぎは釣りにならないものな。まあ強いて言えばバス用のワームなど少しは釣れる確率が高いかもしれない。これって集魚効果のあるような処理がされている物もあるからね。でも、ここまでするのなら最初から餌で釣る方が僕は良いと思うね。

釣れれば良いという考えは釣り人の誰しも持っているのだろうけど、やはり限度という物があると僕は思うもの。自己満足の世界だから人が使って爆釣しているのを見たら、心は動くかもしれないけど僕は頑固者だから釣れなくても自分の釣りを通しちゃうんだよな。釣果という意味では沢山、釣りたいと思っているし素直になれば、もっと釣れると思うけど、これは自分が変な美学を持っているからだと思うね。人は人、僕は僕という生き方をしてきているから良い悪いのレベルでは無くなってしまっているようだ。と、偉そうな事を書いている割にはルアーケースの中に小さいワームとかトレーラーの仕掛けが入っていたりする(笑)。

もっとも、連続して使う事はないのだけどね。ハードルアーで渋すぎる時にワームには反応が高いという時もあったけど数匹釣ったら、使うのが嫌になってしまうもの。数も求めているけど、釣れるプロセスに快感を感じているからだと思う。だからスプーンやスピナーよりもミノーのトゥイッチやストップ&ゴーなどの一連のアクションに反応してきた時が一番嬉しいんだよなあ。ワームなどもアクションをくわえるけれどミノーの様に手元に感じる抵抗感が少ないから、ちょっとなあ。だからスプーンもRが強いバッハスペシャルやオークラの様な物が一番好きだ。他の物を使うこともあって、それの方が釣れる事も多いのだけど、ちょっと満足感が違うんだよね。何だか求道的な釣りをしているようだよな、こんな事を書いていると(^^;。

疲れる遠征(2002.4.13)道東某所

木曜の夜から遠征を掛けて、金曜日の早朝から釣りをした。河口域の所謂、春アメなのだが釣れる魚は、その殆どは背中が緑になった遡上物だろうと思える魚ばがりだった。今日の遠征・・・実はリンクでお世話になっているアップストリームさんと途中から合流という釣りで少しドキドキしていたのだけど、気さくな方でとても楽しい釣りが出来た。ただ、合流した時間は非常に渋い状況が続いていたので、一匹目を上げるまで非常に苦労されていたようだ。

いつも思うことなのだけど遠方から来ていて坊主を食らうなんていうのは案内人としては最悪の結果なので、とりあえず最初の一匹を釣ってもらうまでは、こちらが気が気でない。もっとも心配したから釣れるというわけではないのは当たり前の話で、万が一に釣れなかったら今日は釣りに行かなかった事にしようと思ったのだけど午後の満潮時に一気に海から川に魚が差してきたようで河口に魚の釣れるポイントか河口近くのみという事を考えると、釣れない時間に何処かへ隠れていたとは考えにくい。

ブルーバックの魚体を考えると遡上してきたとしか説明はつかないんだよね。この遡上物。釣っているのは川だけど基本的には数時間前まで海にいた物だからコンディションは言わずとも判るというもの。大型のアメマスは少なかったのだけど、その引きは凄いものがある。良型かと寄せてみると、なんだこりゃ!というギャップが面白い。春の下りアメマスの場合とは全く違う魚みたいだ。このような魚を釣ってしまうと、痩せた下りのアメマスはもういいやという事になってしまう程だもの。60Cmの痩せたアメマスを釣るよりも大きさは半分でも丸々太ったアメマスの方が面白いんじゃないのかなと正直思う。

まあ30Cmは大げさかもしれないけど35Cm位の遡上アメマスの引きが一番凄いんじゃないのかな。重さはともかく、その走り回り方は下手なニジマスより確実に上だと思うもの。もっとも、ジャンプはしないけど(^^;。====今日の土曜日は釣友と釣り場で待ち合わせをして合計4名でのアメマス釣り。明け方から釣ったのだけど入った直後こそ一投目からアタリがあったりと、それなりの釣りだったのだけど如何せん型が小さすぎる。35Cm位あれば良型で下手すると20Cm以下なんて魚が釣れてきたりするのは閉口ものだ。本来アベレージが45Cmであって2割くらいが50Cm級という釣り場なのだけど今年は既に降りきってしまったのか釣れる魚はとにかく小さい。まあ大きさは時の運もあるのだろうけど型も小さく渋いとなると釣っていて疲れてしまうよ。まあ寝不足の二日目という事もあるのだろうけど精神的には朝からやる気満々なのだけど、釣れないと、もうどうでもいいやなんて発想になり、揚げ句の果てにアタリがあったとしてもバレてしまう悪循環。昼食後に昼寝をして気分転換をはかったのだけど、集中力が続いたのは昼寝後に二匹を追加した時点でその後はもう、どうでもいいや状態(^^;)。

こうなると普段なら取れる魚も取れないんだよね。結局、一日やって15匹。本来アメマスの場合は15本と書きたいところだけど、あまりにも小さい魚が多いので匹としか書けんわ・・。明日は遠征最後で、これぞ本流という十勝川で遊ぶ予定。そろそろ調子が上がってきている様なので少しだけ期待しているけど、ここも潮の加減で釣果に差がでるからどうなることやら。良い型のアメが何本か出ればそれで満足なんだけど運は果たして残されているのかどうか・・・。

話にならん(2002.4.14)十勝川

今日の朝、十勝川で竿を振った。文字通り、竿を振っただけの結果となってしまい遠征の疲れがドッと出てしまった。仲間と別れた後、伸びきった髪を切りに出かけたのだが椅子に座った瞬間から完全に爆睡状態。全て終わって店の人がメガネを掛けてくれようとしていた時に何か顔がムズムズするなと目を覚ましたくらいだから呆れるよなあ(笑)。今日の朝は釧路からの移動だったのだけど途中で見た茶路や音別は昨日の雨でまた濁流と化していた。十勝川はどうかなと思ったけど元々、完全には濁りが引いていない状態なので雨の影響は少しはあったみたいだね。

釣りにならない濁りではないけれど、出来ればもう少しは澄んで欲しいと思うもの。今日の干潮は10時くらいの為、アメマスの喰いが立つのが8時くらいからと思っていたのだけど結局10時に下げきって潮が止まるまで付近で釣れたアメマスが合計4本・・。釣り人が10人以上いることを考えると貧果そのものだ。これくらいしか釣れていないと正直なところ自分で竿を振っていても釣れる気がしない。

根性ある人は数少ないとはいえ最後まで諦めないでという事になるのだろうけどマグロの様に一匹釣れたら大枚が入るのなら集中力を維持出来るかもしれないけど季節物のアメマスの場合は「こりゃ、駄目だ・・」とやる気を失ってしまうね。昨年のアメマスが良くて今年は濁りのせいか何処も釣果はイマイチの年で終わってしまいそうだ。一昨年は気温こそ平年並みだったと思うけど春に大雨が降って今年と同じように釣りにならない日が続きそのままシーズンオフとなってしまった。

カラフトマスじゃないけれどアメマスも一年おきなのかねえ・・。今回の遠征で合計40匹。まあ数的には、まあまあなんだろうけれども何せ釣っている時間が早朝から夕方までだから欲を言えば倍とは言わないけど1.5倍くらいの釣果とアベレージもあと5Cmは大きければ例え今日が坊主でも気分は良かったんだけど何か煮えきれない春最後の遠征だったような気がする。これから連休までの間、近場で遊ぼうと思っているけど釣果はどうだろうなあ。数時間遊んで数本でも釣れればいいんだけどねえ。

春のアメマス終了(2002.4.20)十勝~釧路河川

酒を飲み過ぎたせいで目が覚めたのは10時過ぎ。完全な二日酔い状態で頭が異様に痛かった。金曜日の夜に会社で会議の後、酒を飲みに行ったのだけど日本酒を飲み過ぎたのが悪かったようだ。少しは濁りが薄まっているだろうかと僅かな期待を抱き、十勝川の河口へ行ったのだが、もう完全にコーヒーブラウン・・。時々ライズしているのでアメマスは居る様なのだけど何を投げても半能なし。一時間ばかり竿を振ってみたけど早々に諦めた。車に戻ったところ先に竿を出していた釣り人が照れくさそうな顔をして話しかけてきた。この照れくさそうなのは強烈な濁りの中で竿を振る酔狂な同類さんが居たというところだろう(笑)。

坊主で当たり前・・釣れればラッキーという感じの中でわざわざ竿を出すというのがねえ(^_^;。遠征してきた釣り人であれば、とりあえずは竿をという事も判るけど自宅から一時間も掛からない地元民だもの。諦めて竿など出さんぞ、普通・・。他の川はどうなっているのかと峠を越えて音別川へ。国道の橋に近づいた瞬間、十勝川と同じ色の水が流れていた。河口のプールはどうなっているか?と行ってみると、また河口の位置が変わってプールは無惨にかろうじて細い水路で川をつながっているだけになってしまっていた。水位も極端に下がっている為、文字通りの水たまり。勿論、釣りが出来る状況ではない。水たまりも強烈に濁っていたしね。

五月の連休頃になれば、かなり濁りも落ち着いてという事になるとは思うけど今日などは車外温度計が19度を差しているくらいの陽気なので、とてもアメマスの季節とは思えないよ。何れにしても、今年のアメマスはもうお終いだなあ。シーズンの善し悪しを言えば今年は悪かったね。何と行っても何処の場所もシーズン開幕から一週間くらいが旬で後は急速に萎んでしまったものなあ。例年であれば、開幕直後の爆発力は失った後でも、それなりに魚は釣れるのだけど今年は一気に雪代が入り、追い打ちを掛けるように結構な量の雨が降って更に濁りだもの。仕事の前に一振りなんて事が出来る人であれば、それなりに楽しめたのだろうけどサンデーアングラーにとっては3月末の僅かな期間だけが数も型も出たシーズンのピークだったのではないだろうか。さて、これからの時期はどうしたものだろうなあ。連休は混雑しているから出来る事であれば遠征はしたくないしねえ。ま、近場でニジマスでも釣って遊んでみようかな。

流石に疲れた(2002.4.24)十勝川

今日の早朝に十勝川で竿を出した後、出張の為、札幌へ向かった。日帰りなのだが釣りの疲れそのものよりも往復のJRというのが一番辛いような気がする。大昔の直角に背もたれが付いている車両よりはマシだと思うけど如何せん狭いのが辛い。子供であれば十分なスペースだろうけど身長170Cm以上の人間が長時間乗って耐えられるレベルではないと思う。車の運転も疲れるけれど札幌までは高速を利用して3時間。振り子のスーパーおおぞらであれば二時間弱で着いてしまうけど、とかちであれば車と大差ない割には車の方が何倍も楽だと個人的に感じるね。

出張故に公共機関を利用しなければいけないけど車がOKという事であれば例え真冬に峠を越えなければいけないとしても躊躇なく車を選んでしまうと思う。出張の会議その物は全く構わないのだけど、この移動を考えると憂鬱になってしまう。向こう半年の間に後3回もこの列車という名前の監獄を味合わないといけない事を考えるとね。十勝川に関しては何とか坊主を免れたという結果に終わった。何とかというレベルなので数匹どころではなく1匹だけね(笑)。

しかも30Cmくらいのチビちゃんだもの疲れてしまう。まあ、顔を見れただけ良しとしないといけないのかもしれないけど早朝から出撃しているのだから、せめて40Cmくらいのが数匹は欲しいところだ。十勝川に限らず、今年の早い春は例年以上に川を濁らせているのが本当に痛いところだ。済んでさえいれば先週くらいはシーズン最後の打ち上げ花火となったかもしれないのだけど今年はこのままアメマス終了という事になるんだろうな・・僅かな望みはまだ残されているのだけどね。

集中力無し(2002.4.27)十勝川

十勝川河口で遠征してきた釣友と竿を振ったのだが、予想通り渋い状況が続いていた。何度もこの状況が続くと釣り場の新鮮味は既に無くなっているし、本当に魚は居るんだろうか?と感じてしまうと勝負は既に見えている(笑)。散発ながら周囲の釣り人の竿が時々曲がることもあるのだけど、その瞬間だけ集中力が高まって数分すると、どうでもいいや状態になるのは困ったものだよなあ。

こんな時こそ不意に大型が出たりするものなのだが今回はあまりのやる気の無さに神か仏か知らないけど幸運をもたらす科学的じゃないものにも見放されたようだ。条件的には、ようやく濁りが落ち着いてきているし日中の気温も上がってきているので良くなっていると思うのだけど、それは魚が居ればの話だ。

正確には、やる気のある魚が居るかどうかなんだけどライズはあるものの全く喰ってこない。あのライズはウグイなのかアメマスなのかボラなのかは全く判らない。全てがアメマスであれば、やる気も起こるのかもしれないけど何となく小さいライズはウグイじゃないのかな?なんて思ったりもしているから駄目だな(^_^;。今日はこれから大宴会の予定だ。恐らく最近、マトモな釣りをしていないので大荒れに荒れて大酒を喰らうかもしれん。で、明日は二日酔いだ~酒はもう飲まん!と書くことが予想出来るから始末に悪いよな(笑)。

公式通り(2002.4.28)十勝川

今日の朝は最初から寝ている予定だった。昨日はいいだけ酒を喰らっているので早朝から出撃という事だったりすると完全に二日酔いだと思うけど目が覚めたのは10時過ぎだもの・・。これで二日酔いだったら夕方まで駄目だろうな。昼少し前に釣友から連絡が入り、今日の朝の十勝川の状況を教えて貰った。明け方直後にパタパタと釣れたという事だけど、その後は全く駄目だったとか。昼食を食べて午後も釣るという事で遅い出発ながら僕も十勝川へ向かった。釣りをはじめて暫くは例によって、たまに遊ばれている様な手応えがあるだけで、乗らない。それでも何とか三つを釣り坊主を免れたと河口側へ移動したところ遊ばれた様な手応えが多くなってきたような気がした。

暫くはそのままで場所を行ったり来たりしていたのだけど久しぶりに明確なアタリで一本追加した後はパタパタパタと4本連続的に釣れた時間があった。丁度、潮が上がってきて満潮になるかならないかという時間だった。やはり河口域のアメマスの場合は潮が動いている時間で魚が居れば食ってくるという典型的な一日だったような気がする。ただ、今日の釣りは一本のあるルアーが妙に反応が良かったなあ。スプーンなのだけど、これまでは僕にとっては実績が全くないカラーのスプーンなんだよね。結局、午後から半日釣って8本。バラシ5本くらい(^_^;。

バラシが余計なのだけど、釣れていない時間帯はどうしてもバラシが多くなるなあ。大抵、友人とお喋りしている時にドンと来ちゃったりするんだよね。昔から不思議だなあと思っているのだけど、恐らくお喋りしている時のリトリーブが魚にとっては反応しやすいという事なんだろうね。常にお喋りしながら釣れば、もっと沢山釣れるのじゃないのかと思わないわけじゃないけど、多分これをやると釣れないだろうな。恐らく喋り出した時の体の動きの変化がルアーに出ているという事なんだろう。冗談で殺気が消えるから釣れるんだなんて仲間内で言ったりするくらいだものな(笑)。

濁りが続いていた十勝川もここにきて、やっとマトモに近い状態になったような気がする。これが10日早ければ最高だったと思うのだけど、今年は時既に遅しという感がある。今日、釣れたアメマスも仲間も釣ったアメマスも30~35Cmという小型の物ばかりだもんなあ。春のアメマスというと小さくても40Cmという感覚でいるのだけど、これだけ小さいアメマスしか釣れないという事は大型の物は海に下ってしまったと考えるのが妥当なところだろう。明日も午前中だけ釣ってみるつもりだけど一本でも良いから良い型のアメマスを釣りたいと思うなあ。ちょっと甘いかもしれないけどね。

春アメ納竿(2002.4.29)十勝川

明け方から十勝川河口で釣りをした。何と一投目でヒットして今日の朝はイケる!と思ったのだけど後が続かず、干潮になるまでの間に二匹を追加したのみ。まあ、魚の顔を見れただけで満足しなくてはいけないのかもしれないね。何せ4月末とはいえ桜が満開になっている異常な暖かさの春だもの。こんな季節にアメマス釣りもないもんなあ。今日の満潮は夕方5時過ぎの筈でそのタイミングで行けば何本かの型を見ることが出来ると思うけど朝と夕方のダブルヘッダーをする価値があるかというと無いね(笑)。

何れにしても春の下りアメマス釣りは今日で納竿だね。じゃあ、これからどうするという事になるのだけど釣る場所が無いんだよなあ。湖という手もあるのだけど、恐らく釣れても釣れなくても一回くらいだろうか。先日、音更川を覗いてきたけど、ポイントは数多くあれど魚の追いは無かった。スレていて出てこないのか居ないのかは定かじゃないけど元々がそれほど魚影の濃い川ではないから仕方ないだろう。他の川も釣れないことはないと思うけど、湧水が多い音更川とは違って山麓の雪が消えて暫くしてからが本格的なシーズンインだろう。その意味で十勝の川は夏の釣り場で後一ヶ月待たないといけないものなあ。まあ、ボチボチ情報を仕入れて遊んでみようとは思っているけど暫くは釣りの話を書くことは少なくなるかもしれんね(^_^;。

キュウリ(2002.5.11)釧路川~阿寒湖

週末はダム湖で釣る予定でいたのだけど、どうも前評判が良くない。駄目もとで行くと言っても、まあ坊主はないやろ・・という気持ちがあるから元々苦手なダム湖の釣りはキャンセルという事になってしまった。かわりに釧路川の様子でも見てこようと今日の早朝に出発する予定が場所が場所だけに気合いが入らなかったのか目が覚めたのは6時過ぎ(^_^;。3時半くらいには起きようかなと思っていたのだけど仕事の疲れが溜まっている割に2時近くまで起きているなどナットランね(笑)。

まあ釣れなかったら河川敷で昼寝というのも良いかなというレベルで二時間も走って普通は行かんよ・・釧路までは。でも行ってしまうのは単に馬鹿だからだ。で、結果的に一匹釣れた。アメマスじゃなくてキュウリね。十勝川の河口でも昨年、一匹釣った事があるキュウリだけど今日のは30Cmくらいあった。但し、引きは弱い魚だね。最初だけぎゅう~!と引いて後はスルスルと寄ってくる。まるでウグイの様だ。本命のアメマス・・時間が時間だけに周りの釣り人も誰も釣っていない状況の中、一匹だけ40Cmちょっとの魚がミノーを追ってきたのは見えたのだけど、それっきり。餌釣りのオジサンはコンスタントに釣っているけど、それは全てウグイの様だ。

そんな中で釣れたキュウリだけに急激にやる気がなくなり釧路を後にした。こうなると行く場所をどうするか・・・。当初の昼寝の予定など何処かへ行ってしまい一発博打で早春の千石場所へ行ってみるか、それともこれまでマトモに釣りになっていない阿寒湖のリベンジか。

これで駄目なら釣りたくないけど川の雑巾ニジマスでも釣ろうかなどという自分の理想から大きく外れた選択をしてしまった(^_^;。雑巾とは口が悪いけど、僕は鰭が丸い魚の価値はゼロに近い人間なので例え50Cmだろうが60Cmだろうがオッポレスのニジマスは釣果にはカウントしたくないというだけの話しだ。

で、一年ぶりの阿寒湖・・。基本的に渓流師なので阿寒湖の釣りは昨年、釣友と同行が一回と5月となり釣る場所がなくて試しに行ってみようかと思って行った一回。合わせて二回しか竿を振ったことがない。釣れる湖として雑誌やショップ、WEBでも話に出ているのだけど二回とも坊主を喰らっているので個人的には釣れる場所だという認識はない。でも、皆が釣っているから実際は釣れるんだろうな。僕の場合は超せっかちなのが災いして、ある程度の粘りが必要となる釣り場はなんだよね。魚群が何処にいるか判れば良いのだろうけど、通っている釣り人じゃないと予想は難しいだろうし、漁協で聞いたところで、その話はあくまでも過去の話だから例え数時間前が良かったという話があったとしても行ってみたら魚など何処にもいないという事もあるだろうしなあ。

で、今日の阿寒湖。大島前から入ったのだけど例によって数名の釣り人が一列になったウェーディングをしているのが見えた。様子を見ていても誰の竿も曲がっていない様だ。人混みを避け、湖底の足跡を見ながら竿を出したのだけど、予想に反して三投目でヒット。35Cmくらいのアメマスだった。写真で見たことはあるけど確かに金色というか茶色がかっている個体だったね。水に戻して、キャストを繰り返すこと数回。ありゃりゃ、また乗っちゃった(笑)。どうも運良く魚群が溜まっている場所に入ったみたいだね。ルアーの場合は数回で魚はスレてしまうようで何個かのスプーンやミノーを取り替えて結局、この周辺で6匹と3匹のバラシ。この場所で釣ったのが一時間くらいだから、型はともかくとても楽しめたね。これでアベレージ50Cmとかだったら言うことないのだけど残念ながらどれも30~35Cmのチビサイズのみ。

この釣り場から少し移動してみたりしたのだけど、こちらはウンともスンとも言わなかった。結局のところ今時期はまだルアーを喰ってくるアメマスが多いので居れば絶対に反応があるという事だろう。何をやっても反応がないという時は居ないとしか思えん(笑)。実際は活性が下がっていたりする事もあるんだろうけど、あの広大な水面を見ていると居ないと思わないと正直やってられんわ(^_^;。釣れている時は良いけれど、やはり釣れない時間の湖は苦痛そのものだと改めて感じた阿寒湖だったね。

水量変わらず(2002.5.12)大雪ダム湖

週末は雨模様という予想が出ていたけど降ったのは昨日の夜から今日の午前中までの様だ。音更川の様子を見てきたけど水量は減ったまま・・。あまり多すぎる雨も困りものだけど、全く降らないというのも更に困ってしまうね。今日は午後から大雪ダムと糠平ダムの様子を見てきたけど水位は本当に低いままだ。

まあ、ダム湖というのは冬の間は水を抜いて春の雪代の増水で少し上昇してという感じではあるのだけど、降雨よりも取水による変動が大きいのだろうな。極めて不真面目モードの様子見ではあったのだけど一応は30分くらいづつ竿を出してみたけど大雪ダムに至っては全部で30投しただろうか(^^;。

水位はともかく、春の河口域よりも水が冷たく、何だか釣れない雰囲気だけ満々なんだよなあ。早々に引き上げ、糠平湖は旧道を走ってみたのだけど減水している為、現実的な釣り場はダムサイトの近くじゃないとひたすら道から湖面まで歩かないといけない。1箇所のみ降りてみたけどアタリは無し。

ただ、一度だけワカサギの群れの後ろをスプーンが通過した際に真っ白な魚が追いかけてきたのが見えた。恐らくサクラマスかな?早朝から湖岸沿いに竿を振れば釣果はあるのかもしれない。ただ個人的にはブラウンはあまり釣りたくないという気持ちとダム湖の釣りは釣れても釣れなくても辛い釣りになるようで恐らく今年はもう行くこともないような気がする。

ただ、昨日の阿寒湖の釣り・・。たまたま釣れたから言うわけじゃないけれど止水の場合のルアーの操作のコツというかポイントを外していると喰わないなという面で面白さはあると思うね。但し、そうは言っても魚が居ないポイントで粘るという気持ちはないけども(^^;)。

釣友に十勝川で粘れて、何で湖は粘れないという意味の事を言われたのだけど十勝川というのは場所によるけど下流域は干満による喰いの違いと出ればデカイという気持ちもあるじゃない。阿寒湖をはじめとして湖はビッグワンの可能性もあるだろうけど小さいのも多いから、一日粘って、やっと釣った1匹が20Cmなんて魚だったら卒倒してしまうかもしれないもん(笑)。ただ、何というか好き嫌いは、人間変わってくるからね。何度かいい思いをすると嫌いだったのが好きになっちゃうもの。スプーンのヘブンなんてのもそうだね。最近、これに凄く相性が良い。昔は遠投用に買っていただけなのだけど最近は常用するようになっている。形がシンプルなのも良いね。神様仏様よりも釣り場や道具を信じたほうが絶対に報われると僕は思うよ、ほんと(笑)

安楽阿寒(2002.05.19)阿寒湖

土曜の出番は予想通り仕事はなく12時近くになると、阿寒湖へ向かう為にルアー並にカウントダウン状態となった。本当の話、あと5分、4分と数えているのだから呆れる限りだ。12時ジャストに勤怠システムへの入力をして、先に阿寒へ行っている仲間に電話をすると、どうも状況は芳しくないようだ。

先日は朝から晩まで12時間で4匹とか、今日も電話の少し前にようやく一本出ただけだと出発前に今回は坊主かもしれんなと不安になってくる。阿寒湖・・・釣っている人もちゃんといて、どこそこが良かった等の情報を頂く事もあるのだけど、その方・・やる気のある魚は全部釣っちゃったんじゃないの?なんて思うほど金曜日から週末にかけては全般的に絶不調の阿寒湖だったみたい。何よりも週末だというのに釣り人がとても少ない。

湖よりも川人間だから全盛期?の阿寒湖上を見た訳じゃないけれど、西別川に向かう時などは大島前のパーキングエリアなど全て車で埋まっている光景を知っているので週末でも数台しか車が無いという最近の阿寒湖はやはり釣り人が居ないとしか言いようがない。釣り人が少ないという事は好きなポイントに入れるという事にもなるのだろうけど、ある程度の釣り人が色々なポイントで釣って貰わないと漁協の方へも何も情報が入らず、状況を聞いてもとても信用しがたい話しか返ってこないものな。

・・仲間と合流した後、何処へ入ろうかという話になったのだけど、こんな状況では何処も釣れる気がしないのは自然の道理。しかも、ルアーは既に辛いという話も聞いていて益々、どうしたものかと思ってしまうのだけど最終的にある湾へ行ってみましょうという事になった。最初は予想通り、何の反応も無かったのだけど、これでも喰って見ろと遠投性能が滅茶苦茶優れているワンダー85mmをぶん投げたところ、これが当たった。しかも出方は完全に喰いにきている典型的なものでベリーのフックにちゃんと掛かっている。この後、同じワンダーで一発ばらし・・。これは良型だったから本当に残念。

その後、スプーンでもう一本上げた。釣れなくなってアシの隙間から同じくワンダーで更にもう一発ばらし・・。ただアタリが浅かったのかスプーンに変えたところ一発で喰ってきた。ルアー不利と言われていた割には結構、反応がある・・というよりも短い時間の特定の場所だけだったけど結構な反応があったような気がする。並んで釣っていたフライマンは完全に無反応だったから逆にルアーの方が良かったくらいだもの。但し、隣のフライマン・・初心者なのかラインが前後でばしゃばしゃやっている位だから釣れるものも釣れないような気もするが・・。

今日は早朝から同じ場所で釣ってみようと仲間と入ったのだけど、今日はルアーは全然駄目・・。二回だけ喰ってきたけど、その頃の僕はもう集中力は何処かへ行ってきて、今日は午後から温泉かなあ・・なんて軟弱な事を考えている始末(笑)。もう、こうなったら釣りは辛いね。雨も降っていて体が冷えている釣りだったので8時過ぎには、どちらともなく既に納竿状態となりジエンド。まあ、日曜日はこれくらいの時間に帰ってくるのが一番なのかもしれないね。午後から休めるし、釣っている時に考えていた温泉へも行けそうだし(笑)。

電波不通(2002.6.2)西別川

久しぶりにここへの書き込みが開いてしまった。虹別キャンプ場をベースとして西別川へ遠征していたのだがキャンプ場はもとより周辺ではPHSは完全に圏外。携帯電話はかろうじて通話は出来るものの、電波状態が悪い為、とてもデータ通信で接続する気になれなかったのだ。ほぼ毎日の様に書き込みをしていると書かなければいけん・・という自己満足にもならない義務感に似た感情を常に抱いているのだけど通信出来ない事には、どうにもならない。

出張などでは最悪、グレー電話があったりするので何とかなるのだけど釣りの遠征時は夕方になると疲れ果てて、とてもそんな気持ちにはなれない。帰宅して久しぶりにHPの更新をしたのだが、いつもながら写真に添える文が一番の難問となってしまった。自分の好きなように書けば良いのだけど、まさかここのように書くわけにもいかないし、これまでのコンテンツとのバランスの問題があるからね。

作業自体は雛形があるので、それに写真と文を流し込んでというレベルで良いのが救いだけど、やはり何が一番厄介かというと内容という事になってしまう。釣りのHPであるのだけど、釣りのみを取り上げているわけではないので魚1に対して最低でも同レベルで周辺の風景のアップしないといけないのも厄介ではある。魚の場合は載せようと思ったからには何か特徴(綺麗だとか大きいとか・・)があって載せるので文章も楽なのだけど風景に関しては本当に悩んでしまう。

ただ、表面的に写真を見ているとなかなか思い浮かばないのは確かだ。話は少し変わるけど、今回アップしたアメマスの写真。問題のアメマスが46Cmと今時期にしては上等な部類ではあるけど、所詮は中型の部類となる。でも、こいつのファイトと体型は特筆ものだと思うよ。秋の遡上アメマスも太っている個体が多いけれども、今回のアメマスは別格的な体高をしていた。一昨年だったか、僕の師匠が釣り上げた50アップのアメマスもこんな体型をしていたのだけど腹だけ太っているわけじゃないのが凄いと思う。

鮭稚魚を飽食していると、どっぷりと腹が出ているアメマスとなるけども、これって腹が出ているだけで数日すると細くなってしまうんじゃないのかと思うけど、今回のアメマスや一昨年の師匠の釣り上げたアメマスはそういうレベルじゃないものな。アメマスフリークとしては、ニジマスが釣れるよりも嬉しい一匹だったね。

初夏の渓(2002.6.8)音更川

先週に引き続き遠征をとも思ったのだけど、ゆっくりとした休日というのも捨てがたく、早朝から近場で軽く一振りという釣りになってしまった。その割には木々が生い茂る廃道へ突入していって車のボディは傷だらけになってしまった。この道へ進む前から判っていたのだけど下地が出ないかぎりは構わんという気持ちがあるから、走行中キーキー音が鳴ろうが構わず進んでいく馬鹿な釣り師だよね、僕って(^^;)。

釣り終えた後にボディを近くで見ると、傷が思いっきり入っていたね。ただまあ、釣りをする為に買った様な車なので先に書いたように下地が出て錆びたという話じゃなければ、これは諦めるしかないと思うね。勿体ないという人も多いだろうけど、所詮は車だもん。人間と違うのは、人間は傷ついても自然に直るけど、車は直らんという事くらいだ(笑)。

釣りに関しては、今日は型はチビばかりかな。二つだけ尺くらいのが出たけど、後は6~7寸のチビニジか。ただ、魚影は目茶苦茶濃かったなあ。早朝から虫が出ているのかバシャバシャとライズの嵐だった場所もあったもの。こんな中でルアーで釣れる気がしないのだけど、そこはチビニジね。入って一時間位の間はミノーへの反応もかなり良かった。後半はスピナーに分があったかな。スピナーなど滅多に使わないのだけどボックスの中には一つ二つは常時入っている。アップクロスへキャストして反転する時にグイ!とアタリが出る。ドン!と出てくれれば言うことはないのだけど明るい時間にそれを期待するのは甘いだろう。

魚影は濃かったけど、それなりに人は入っているようで、途中であった釣り人も昔に比べると乗らないと言っていた。早い話がかなりスレているみたいだ。チビニジと言っても、放流したての物なら何でも喰ってくるだろうけど、今日のニジマスはどうも自然産卵した個体が多かったようだ。流すコースが少しでも外れると喰ってこないしね。それに一度でも反応した後は二度と追ってこない。こんな状況だから取ったのは15匹くらいだろうか。反応は倍以上あっただろう。ちょっとバらしすぎと自分でも思うけど、これは下手な釣り師なので、やむを得まい(^^;)。

もっとも、渓流域での小型の魚は河口のアメマスの様に丸呑みする位のアタックなどあり得ないから、フッキングはなかなか難しいとは思うけども。ニジマスに関しては、あまり熱心に釣りをしたという事はないのだけど30Cm以上であれば、バイト直後のバラシは小型のそれよりも少ない。

大きなのが掛かってラインブレイクなんてのは別としてだけどね(^^;)。それにしても、もう完全にニジマスは水面を見ているようで、ルアーの場合は早朝のマズメが絶対且つ唯一の勝負時の様な気がする。小雨でも降っていて水量がもう少し増えれば、また違ってくると思うけど晴天下の日中や夕方はもう完全にフライの世界だね。少なくとも今日の釣りを見るかぎりはそう感じた。そんな中で近場とはいえ早起きしていったのは正解だったかもしれない。

激流の一匹(2002.6.9)然別川

昼過ぎから竿を振ったのだが先行者が居たようで河原には足跡がハッキリと残っていた。倒木があるような場所には決まって餌釣りの糸が引っかかっていたりしていたので魚もかなり抜かれているようだ。誰しもが狙うような場所では、まず出ないもの。人が見逃すようなポイントをと思うのだけど水量が少なく、そんなポイントも少ない。本当のチビが何度か追ってきただけで、こりゃ駄目だと諦めようと思っていたのだけど釣り下っていくうちに何年か前の盛夏に魚の溜まっていた場所があるのを思い出した。

そこは恐らく、付近では一番の激流となっている場所でオマケに護岸も入っている場所なのでニジマス狙いの釣り人はあまり魅力的に感じないような場所でもある。ここまで速い流れだとアップへのキャストはとても辛い。自ずとダウンへキャストしての逆引きになるのだが、ここまで流れがあると逆引き出来るミノーは本当に限られてしまう。手持ちのミノーではチップミノーかラパラ位のものだろうか。

結局、ニジマスには圧倒的な実績を誇るラパラCD3CGを結び、足下の護岸沿いに速いトゥイッチで引いてきたところ、ガツンと出た。やはりこの手の流れは魚が残っているようだ。速い流れから出ているのでガツンという手応えがあるわけで実際のサイズは25Cm位のチビちゃんね(^_^;。同じ場所でもう一匹出たのが今日の釣りの最後の一匹だった。まあ、安楽な釣りをしていたので魚の顔を見れただけ良いのかなと思っているけど、数年前に比べると魚影は本当に薄くなったなあ。

ヤマメの様な遡上魚(親がね)だと多少抜かれようが一年後には、そこそこの型物が釣れるのだけどニジマスの様な魚は一度抜かれると終わりだものね。ましてや今日の川は殆どの流域に護岸が入っているし砂防ダムも数え切れないくらいある。こうなると如何に途中の渓相が良かろうと川としては、もう駄目だ。あの砂防と砂防の狭い流域で再生産の可能性は否定しないけど現実的にはそれは皆無に近いだろう。

C&Rしか有効な手段は無いのだろうけど町に近く、子供が竿を振る川でもあるわけで、こうなると全ての魚をリリースしなさいなんて事も無理がある。抜かれれば間違いなく魚は減るけど、放流しなければ魚は増えそうもない。当然、ヤマメやアメマスなどは絶対に生息していないし、今後も遡上してくることはない川なので生息しているのは細々と生き延びている在来種のオショロコマと放流物のニジマスのみ。

今日は流域沿いの道をゆっくり走って川を見てきたけど、竿を出させて貰っている割には、とてもじゃないけど生きている川とは言えない。例えニジマスだろうと泳いでいる姿を見ることが出来れば、釣り人は嬉しいのだけど今日、釣った場所は極めて生息密度が低くなってしまったような感じを受けた。

魚が居ない原因は色々あるのだろうけど、やはり川が分断されていては駄目だと思うよ。C&Rなんてレベルじゃない。極論を言えば今現在のC&Rなど間違いなく死ぬだろうという時に必死に延命措置をしているに過ぎないもの。その意味では十勝の名流と言われる可成りの川は既に死んでいるとしかいいようがないよな。帯広に居ながら、更に東を目指すのはダムの無い川が多いからだと思ったよ。放流されている魚も居るだろうけどネイティブな魚が多いもの。移住しかないかな・・。仕事さえあれば・・。

渓流から湖へ(2002.6.17)音更川~大雪ダム湖

仕事後の遅い出発ではあったけど昨日は予定していた近場の川へ向かった。ところが日曜日という事もありめぼしい場所は先行者が居る為、堤防を走り適当な場所から竿を出した。30分くらいで一匹のみ。足跡も多かったから早朝に何人かが竿を出したのだろうな。

どうも釣れる気がせず、その足で大雪ダムへ向かった。例によって鹿の多い国道なので、ゆっくりと走るのだが帯広から90kmという距離にあるので流しながら行っても二時間掛かるか掛からないかくらいだろうか。三国峠を越え、湖水が見えてきた時点で満水状態にあるのが判った。昨年もこの時期に訪れた事があるのだけど満水になっていると釣り場がとにかく少ないのが辛いのだ。

案の定、湖岸へ降りる道路は途中から水没していて歩くしかないのだけど灌木の中の藪こぎを強いられる。下手するとウェーダーが破けたりするから無理も出来ない。今回はウェーダーは大丈夫だったけどピニオンリールに結んでいたラインカッターとメジャーがワイヤーごと何処かへ行ってしまった。

釣り自体は楽しめたという程度だろう。魚影はかなり濃く、ある場所ではライズリングがもの凄い。但し、何を喰っているかは判らないな。虫がそれほど飛んでいたわけじゃないしねえ。この場所では対岸にFFMが一人いたのだけど散発的にしか竿は曲がっていなかった。僕はというと入った一投目でアメマスも追いがあり、二投目でヒット。但し、ランディング間際でばらし。何といっても灌木の合間から竿を出しているのでキャストすらマトモに出来ない状態なのだ。これでデカイのが掛かったらどうしようかと思うくらいの場所だもの。

止水に近い釣り場なのでフライの方が有利だと思うのだが場所が場所だけに機動力のルアーという事を考えると今時期はお互いに良い勝負となりそうだ。濁りが全くなく、止水に近い為にルアーも三投すれば直ぐに見切られるのも辛いところだ。安楽で日中の釣りだったせいもあるのだけど、それでもローテーションを繰り返していると飽きない程度にアタックしてくるから良い釣りが出来た方だと思うね。

通っていると思われるFFMと話をしたのだけど二週間から三週間後がベストじゃないのかなと話していた。確かに水量はちょうど良くなっているだろうけど、その頃というのはルアーは辛いんだよなあ(^^;。何と言ってもドライで出る時期だもの。何れにしても阿寒湖もそうだけどフライが絶好調となる前までがルアーのシーズンと言えるのかもしれない。勿論、釣れないわけじゃないけれども厳しい釣りになるのは間違いない。朝マズメのワンチャンス狙いなら何とかなるかな。さて、来週はどうしたものだろうか。

夕マズメの宴(2002.6.23)大雪ダム湖

前日の雨で川の増水が心配だった大雪ダムだけど水位は逆に先週より、やや低いという状況だった。比べての話なので満水には違いないのだが釣りをしている時間にも放水が行われている様で朝と夕方では20Cmは水位が下がっていた様だ。先週は盛んにライズが出ていたポイントも魚は居る様なのだが如何せん季節はずれの低温が理由なのか活性はあまり高くないようだ。

朝マズメに5匹ほど釣り上げた後は昼までポイントを転戦して3匹追加。昼食後に昼寝をして再び湖水で竿を出したのが4時過ぎのこと。そろそろ良い時間だと思って竿を振るのだけど、一匹釣れたのみで時間だけが過ぎ去っていく。

先週から99%小型スプーンを使っているのだけど数投で見切られる為、カラーを変え、タイプを変えと忙しい釣りなのだけど喰ってきても半信半疑でつついている様な感じで乗らない。あと一匹でツ抜けだなあ・・と思っているのだけど後が続かない。対岸にいる仲間は爆とは言わないけどコンスタントに掛けている姿が見えるので余計諦めきれないんだよね(^_^;。

多分、一人で釣っていたら撤退していたと思うけど、諦めきれないであの手この手で釣っていると、かなり薄暗くなってきた。この時にあるミノーを使ったのだけど、これが一投目でヒット。クリアウォーターでは使う気になれない位の派手なカラーなのだけど夕暮れの状況で目立つカラーが当たったようだ。

これからの10分間はとにかく派手なミノーが大当たり状態でイエロー、パールホワイト、赤金などサイズさえ間違わなければバイトに至らずとも追いが見える状況になった。それでも活性は絶好調とは言えず、かなり長いポーズを入れてあげないとバイトしてこない。コツさえつかめば、こちらの物で反応が無くなるまでの時間に8匹追加。

サイズは25Cm位のチビサイズだけど、この最後の10分間で一日の釣りは満足出来たね。前にも書いたけど一日やって何匹じゃなくて短時間に連発するような釣りが楽しめれば満足出来る人間みたいだ。状況的には今の大雪ダムは水量が多すぎる事と水温はまだまだ低い為、一~二週間後くらいが良いんじゃないだろうか。特にフライの場合は今の状況だと竿が出せる場所が非常に限られているもの。ルアーの場合もせこいキャストが出来ないととても釣りにならないと思う。バック、左右に灌木・・下手すると前にも障害物があったりするからね。湿原河川でなんなく釣れる人は関係ないだろうけどね。

遠征終了(2002.7.7)西別川~知床

NIFTY関係の釣りオフが何とか無事に終了した。天気も多少の雨が降っただけで全般的に曇りで経過してくれ、気温も20度を少し下回るくらいで釣りをするには絶好のタイミングじゃなかったのかなと思っている。釣果は人それぞれの思いがあると思うけど、僕は概ね満足と言ったところだ。

合計15名の中で本州勢が9名・・。北海道は大物が爆釣なんてイメージを抱いていると辛い釣果かもしれないけど今時期にビッグワンが連発という釣り場で15名で釣ってもOKなんて釣り場があれば教えて貰いたいくらいだ(^_^;。

阿寒湖の様な湖であればタイミング次第で50アップもという可能性もあるのだけど川でとなると、やはり辛いよね。一部の参加者の方はとにかく大物一発狙いでという思いがあったようだけれども、僕の感覚だと例え20Cmの魚が多い流域でも数を釣った中で一発デカイのが掛かるという流域の方が良かったのではないのかなと思うな。

最上流は川のキャパというか大物には居心地の良い環境とは言えないのでどうしても中流域という事になるのだけど感覚的に小物でも数が多い場所というのは、倒木が多かったり梅花藻が多かったり蛇行と瀬が入り組んでいるなど魚の生息にとって良い条件が重なっている様な気がする。水量の多い中下流となると確かに淵は深いし、川幅も広いので大物の雰囲気を漂わせているのだけど西別川の場合は何年か前に連続して台風が道東を襲った時の影響で底が泥や砂で埋まってしまった様な気がする。

昔はこの流域でも梅花藻が多かったし、ウェーディングも凄くハードだった。巻かないと進めない箇所も今の何倍もあったしね。河畔林に囲まれている西別川ではあるけれど牧場脇などは土が剥き出しになっている場所も多いし、釣り人以外の影響でどんどん魚が住みにくくなっているのは間違いないと思うね。そんな西別川ではあるけれど、川を歩いているとやはり普通の渓流とは違う野趣というか普段の生活とは違う別世界の様だ。釣れないと確かに辛いのが釣り人の本音だと思うけど、何というか釣果をさておいても歩いた満足感みたいなものを感じることが出来れば最高だと思うけどね。

空振り!(2002.7.28)知床ウトロ

カラフトマスのフレッシュランを狙いに知床へ遠征した。結果からいうと魚の気配なし、しかも波高しで早々に退散という事になってしまった。数カ所のポイントを見て回ってきたけれど、何処も駄目な様でやはりお盆近くならないと本格的な接岸は望めないようだ。もっとも、今日が全く駄目だとしても明日は群れが来るかもしれないのがカラフトマスの釣り。もっとも、これは地元にでも住んでいないと、それを掴む事は宝くじの様なものだろう。

知床での唯一の成果と言えば、現地で様子を聞いた老夫婦との会話でこの方はイトウを狙って道東、道北方面を釣り歩いているらしい。で、見せて貰った写真が1m10Cmとか93Cmとかいうデカイ奴ばかりなんだよね。これも大昔の話なら昔は良かったという事になるのだけど93Cmなどは今年の写真だから恐れ入りましたという事になってしまうね(^^;。

釣った川も教えてくれたのだけど、一応はここではそれを公表するのはやめておこうと思う。超有名河川であれば書いたところでどうという事はないのだけど一つは知る人ぞ知るという川だったもので・・。ま、イトウの話はともかくとしてカラフトマス・・本格化するのは一週間後くらいかな。来週も出撃という事も可能だけど連続して知床へ行くというのも辛いものがあるので10日過ぎまで休養ということになるかもしれない。網上のタイミングと群の接岸次第だろうな。あとは天気だろうか。あまりにも波が高いと、とても釣りにならないポイントもあるから難しいところだもの。

喧噪の知床(2002.8.11)知床ウトロ

金曜日の夜から知床へ遠征した。今時期の話なので勿論、カラフトマス狙いの為だ。釣友と目的地の駐車場で待ち合わせ。思ったよりも早く着いた為、一時間弱の仮眠を取りポイントへ向かう。と言っても、暗闇の中をヘッドランプの明かりのみで岩場を進んでいくのは結構辛いものがある。

干潮時は完全に干上がっている場所なのだが悪い事にちょうど満潮の時間にあたったようだ。波は穏やかなのがせめてもの救いで、これで波がそれなりにあったらと思うと恐ろしい。夜明けと共にキャストを開始・・ドカンと来る予定なのだが、これまた空しくキャストを繰り返すのみ。周りは単発的に釣れているのだが、それでも全体で7~8本という感じで人の数の半分くらいしか釣れていない(^_^;。

帰り際に突然アタリがあったのだが、この頃は集中力など全く無し状態で2秒後にあえなくバレ・・今日はこのアタリが最初で最後・・これが全てであった。撤収後、釣友と別れ、駐車場にて仮眠を取ることにする。数時間の予定だったのだが周りの喧しさに気がついた時は既に2時半・・6時間は寝ていた計算となる。

観光シーズン最盛期の知床は大型バスの他にお盆休みという事もあり道央やレンタカーの数がやたらと多い。観光協会の人間が駐車場の整理をしている中で半日も駐車しているのは顰蹙ものだろう(^_^;。夕マズメを狙う予定でいたのだが、この混雑の中で迷惑を無視して釣りをやる気にもならず、斜里の町を徘徊し、日が沈む頃に駐車場へ戻ったところ、やたらと4WDの車が停まっていた。

見ると札幌ナンバーが9割もいて、車の中に見える荷物は全て釣り道具(^_^;。よくもまあ、こんな遠い場所へ来るものだと思うけど、地元の人間にとっては札幌も帯広も関係なかろう。今日は単独なので車の中にいても、とにかく暇だ。本でも読もうとしても外は真っ暗。車内灯をつければ良いけど長時間点灯はバッテリーが上がるリスクを考えると恐ろしくて出来ない。

もう寝るしかないという事で7時過ぎには早々と寝袋へ(^_^;。普通、眠れる時間じゃないのだけど僕は何処でも寝ることが出来るのが特技の様な人間であっけなく「お休みモード」に突入した。おかげで予定よりも異様に早く起きてしまったのだが、これまたやることがないので場所取りの為にこれまた漆黒の闇の中をポイントへ向かう。

でも、釣りの為とはいえ夜明けまで結構な時間がある中を一人で良くもまあ岩場の上で時間をつぶせたものだと今考えると思ってしまうよ。こんな時に近くで地震が起きて津波でも来たら間違いなく死ぬだろうな~なんて考えなくてもいい事を考えてしまっているし(笑)。

そう思っている頃、続々と釣り人がポイントに入ってきた。昨日、漁師の網が上がっている為、カラフト狙いの釣り人はこの時期の集中してしまうのだ。こればかりは仕方ないのだけど、日中は単なる観光客でごった返し、夜から朝にかけては釣り人でごった返すのが夏の知床なのだろう。釣座の優先権は当然、早い者勝ちなのだが、この釣りだけは隣の釣り人まで何メートルも開いているというのは有望ポイントでは無理な話だ。ただ、今回の釣場はルアー師しか来ない不文律となっているらしく、むかつくような割込をする人間は皆無だったような気がする。僕の隣に入った釣り人も明るく、礼儀正しい釣り人であったので結果的に仲良く楽しく釣りが出来たような気がする。

狭いポイントでは一人がヒットすると互いにランディングを手伝うのが一番効率的なマナーなのだが、隣の彼は人の釣っている魚も自分の魚の様に扱ってくれるから嬉しいね。ある時など岩場をズリ上げようとした時フックが外れ岩場でバタバタしているカラフトマスに向かって岩場を走ってランディングしてくれるのだから凄かったよ(^_^;。

結局、釣果の方は3時間釣って4ヒットの2ゲット。二匹のうち最初が小振りの雌で二匹目が大きめの雄だった。この二匹目がとてつもないパワーとスピードを持っていて沖合で掛かった瞬間から一気に走られた。当然ラインは出っぱなし。寄ってきたらと思っても魚が見えない。スレじゃないのか?と思って何とか寄せたのだけど、ちゃんとくわえていました(笑)。

最盛期のカラフトマス釣りであれば爆発すればツ抜けとなるだろうけど、今回は二匹目の引きを堪能したせいか非常に満足といえる結果だったね。カラフトマスの魅力はこの走りにあると断言出来る程だもの。それに食べても美味しい魚だしね。普通の鮭よりも美味しいと思うよ、ほんと。現地では下手すると一匹100円なんて信じられない価格がついているけど、味から言うと鮭よりも高くてもいいくらいだと思ってしまう。

日本人は鮭が王様でマスと名前が付くと格下になってしまう風潮なんだろうな。それじゃなきゃ養殖ニジマスにトラウトサーモンなんて名前をつけたりしないと思うよ。産地詐称などが騒がれているけど、この手の販売側の勝手な名前と国産だとか輸入だとか基本的にはあまり変わらないんじゃないのかなと思ってしまう。ま、産地云々の問題は別問題ではあるのだけど名前が違うというのも何だかねえ。犬の肉を何だかビーフと名前を付けて売ったら、とんでもないと言われそうだけどなあ。

続狂乱の日々(2002.08.13)知床ウトロ

タイトルだけを見ると、まるでヤクザ映画の様だね(笑)。同僚が二週間の闘病生活を終え、昨日より出社してきた。これまた闘病生活と書く自体が大袈裟なのだが借りに死ぬか生きるかで入院していたとしても心情的には大丈夫かなと心配はすると思うけど仕事自体は忙しいのは変わりないので、その意味では軽い病気であろうと闘病生活なんだよね(^^;)。

で、夏休みを絡めたとはいえ二週間休んでいるので気を遣ったのであろう。16日は僕も休暇を取る予定だったのだが15日も休んで下さいという事でいつもは素直じゃない僕は二つ返事で「じゃあ休むわ」という事になった(笑)。

こうなると心は既に知床にある。勿論、鱒釣りに行く為なのだが一年で知床が一番賑わっている時期に釣り師が目の色を変えて大挙押し寄せるわけでネオンの無い不夜城の様相をしている季節でもある。カラフトマスに関しては僕は知床以外で釣った事がないのだけど網走から稚内までオホーツクの海岸線の釣りも一度は味わってみたいと思っている。

砂浜の釣り場も多いようで暗くても牧歌的な風景の中で竿を振るというのも何となく憧れの様な気持ちがあるのだ。ただ、オホーツク沿岸は道内でも有数の密漁王国。有名な釣り場では、恐らく見たくない光景が繰り広げられていると思うので、なかなか足を運ぶ気にはなれない。先日カラフトマスの魅力は強烈な引きにあると書いた。そして美味しい魚だともね。年間と通じて釣った魚をキープするのは冬のワカサギ釣りと夏のカラフトマス釣りに限られるのだけど単にスポーツフィッシングの対象としても十二分に楽しめるのがカラフトマスの釣りだと思っている。

但し、自分がそう思っていても周りはそうじゃないわけで場所によっては川と違ってキープ出来ない雰囲気ではなく逆にリリース出来ない雰囲気が漂っているから困りものだ。数匹であれば何とか自分で食べる事も出来るのだけど、数が多くなるとそうもいかない。かと言っても一本二本釣れたら、釣りをやめるという気持ちになれるかどうか。

昨日の釣りは二本で確かに満足したけれど、それでももう1本と竿を振っている自分があるのだから呆れる限りだ。もっとも釣り師の本能として釣って釣って釣りまくるというのが根底にあって、それを理性や理屈で押さえている様なところがあるから難しい。もっとも、これは場所次第でのんびり竿を出せる様な場所であれば数匹魚を手に入れたら後は心に余裕をもって引きを楽しみ魚を戻すという事も可能ではあるだろう。で、今回の僕はどうするのか?まあ、数日間滞在する予定なのである程度はお持ち帰りという事になると思うけど、どう考えても多すぎるという事になった場合は途中で使うルアーでも変えてみようかなと思っている。具体的にはミノーで釣れるかチャレンジしたりという事なのだけど、こいつも爆釣だったら困るな(笑)。

そんな心配は釣ってからせい!と言われそうなのだけど今年は鱒の顔を見ているので週末の遠征も初日の目が血走っている様な気持ちにはならないと思う。寝不足で目が充血しているかもしれないけど(^^;)。何れにしても、魚釣りでここまで道内はもとより本州の人間まで道東に向かわせるカラフトマスの釣りは第三者からみると間違いなく狂っている連中だと思われているに違いない。それが連日続くわけだからタイトルの狂乱の日々もあながち大袈裟な事ではないのかもしれないね。

狂気の世界(2002.8.15)知床ウトロ

人出は多いと思っていた知床のカラフトマス釣りだが、11時過ぎの時点でオシンコシンの駐車場は満杯だった。こりゃ、いかんという事で11時半過ぎに釣り場へ向かうが既に良いポイントは暗闇の中に人が蠢いていた。結局、入ろうと思っていたポイントへは、とても入れず空いている場所へ釣り座を確保する。仲間が一緒の為、夜明けまでの間は話が出来るのは良いのだが前回の単独釣行の時よりも時間が進むのが遅い様な気がする。長い暗闇の時間が終わり、やがて海岸の岩の稜線が見えるようになった頃、周りは既に殺気立ちロッドを振り抜く音が周りで聞こえ始めた。

普通、このころから誰かの竿が曲がった光景を目にして否応にもカラフトマス釣りは鉄火場の雰囲気をしてくるのだが今日は、忘れた頃に誰かの竿が曲がっているという渋い状態だった。釣り人はざっと数えただけでもこの時点で50人以上。明るくなってから釣り場へ降りてくる人間もいて今日全体で延べ何人の釣り人が竿を出したのかは僕には判らない。空白の時間があまりにも多く、集中力も途切れがちになるのだが何とか2匹。型は平均的な雌であった。

忘れた頃に小さな群れが入っているらしく、同じ場所で数人が一気に竿を絞り込まれている様子が判るのだが、その群れは僕や仲間の前には来ることはないようだ。周りも単発的に釣れているだけで、結局のとこと明るくなった頃に釣った2匹のみ。とはいえ、この人出で魚を手にする事の出来た人間は何割いるのだろうか。魚の顔を見られただけ幸せと思わないといけないのかもしれんな。網が上がっている時期は皆が爆発的な釣果を期待して訪れるのだが今日のオシンコシン・・朝に限って言えば不発という結論になるだろう。完全な徹夜での遠征、今は宿でこれを書いているのだが食事をして少し休んだ後の10時過ぎには岩場へ行く予定だ。夜明けまで5時間以上・・・。もう完全に狂気の世界の様な気がする。これで坊主など喰らったら暫く立ち直れないかもしれんな(笑)。

知床二日目(2002.8.16)知床ウトロ

結果的に今年は15日が人出の最大のピークとなったようだ。それでも普段より病的な釣り人が多いのは間違いなく夜が明ける朝4時過ぎまで6時間も岩の上で過ごすというのは初めての経験だった。普通は夜1時位に釣り場へ行けば、何とか希望する釣り座が確保出来るというレベルらしいのだが15日は夜11時の時点で釣り座は既に半分埋まっているという状況だった為にもう常識も何も関係なかった。人の多い本州の釣り場であれば、こんなのは当たり前だと言われそうだけど地の果と言われる知床でまさかこんな狂騒を味わうとは普通思わない。

もう少しで夜が明けるくらいの時間のこと、ある釣り師が僕らが1mの間隔で並んでギリギリという所へ「隣に入っていいですか?」とふざけた事を言っているのは流石にカチンと来たな。のんびり釣りましょうとは望んでいてもそれは無理なカラフトマス釣りな話ではあるけれど1m間隔というのも、普通の釣りであればかなり狭い状況だ。人出が多いから仕方なく皆が何時間も待っていたとしてもギリギリの間隔で釣り座を決めているというのに6時間も後に来て有望ポイントへ入ろうというというのも甘い話だろう。僕は頼まれれば快く応じたいと思っている人間ではあるけれど、やはり出来る事と出来ない事はあるのは事実だ。

釣果に関しては、まあ良かったんじゃないの?というレベルで終わった。僕は雌が2匹、雄が1匹か。それでも今日のポイントは結果的に正解だったようで僕を含めた仲間5人で坊主無しの最高5匹か。釣り場にいる釣り人で坊主を喰らったと思われるのが半数以上という状況なので爆発はしなかったにしても上等の結果だろう。昨年の同時期は大きな群れが入ったようで爆発的に釣れたらしいのだが過去に実績のあるポイントでも群れが入らないと釣れない釣りだね。今回も小規模の群が何度か入ってきて、その時だけは数人の竿が曲がっているという感じなのだが如何せん群の規模が小さく、それにあたるのは宝くじ状態だ。

ただ、一回だけ遥か沖でジャンプをしている姿が見えた。当然、届く距離ではないのだがカラフトマスというのは、かなりの速度で回遊をしているみたいだね。その三十秒後にポイントに群れが入り僕は1匹と隣の別のグループが2発・・但し、バレてしまっていたみたい・・。カラフトマスも河口がポイントになるのが定番なのだが、今回の様に沖から走ってくる群に遭遇すると河口でウロウロしている魚はあまり釣りたくなくなるかもしれない。この手の群は目の前をルアーが通過すれば躊躇無く喰ってくるし、そのファイトが全く違う。かたくしめたドラグなどはモノともしないパワーとスピードで走り回るものな。

河口近くのカラフトマスとて大きな魚だから引きはそれなりなのだけど、如何せん既に真水に体を慣れさせている魚で沖合のそれとはパワーが違うね。そういえば宇登呂側の鱒の定置網・・明日17日の朝が網入と聞いていたのだが今日の朝8時くらいの漁船が一斉に網を下ろしたようだ。オシンコシン、三重の滝では網入を目撃したから恐らく宇登呂側は一斉に入ったと思われる。これにより知床のカラフトマス釣りも一段落という事になるだろう。勿論、網が入ったとしても釣りは可能は間違いないけど御盆の頃の様にツ抜けの釣果なんて事は余程の幸運に恵まれないと難しくなってくるという事だ。

昔、南十勝でヤマメ釣りをしていた頃、麦刈りが始まると秋を感じたものだが知床では網が入れば夏も終わり、秋が直ぐ近くに来ていると感じてしまうね。何れにしても狂乱の知床カラフトマスの釣りは今日が終わりだ。もっともカラフトマス釣りに関しては、これから羅臼側が本格的な接岸となると予想しているので観光客の多い宇登呂とは来年までお別れかなというだけの話ではあるけれども(^^;)。

カラフトマス終了(2002.9.1)知床羅臼

知床の羅臼へ遠征した。今年最後のカラフトマスとなる予定だが結果的に何故か第一投目で釣れてしまった。但し、今日はこれが最初で最後、唯一のカラフトマスであった。小さめの雌なのだが既に色づき、おまけにアザラシに噛まれた様な傷が腹に入っていた為、そのままリリースしてしまったけど今考えると勿体ない事をしてしまったかもしれんな(^_^;。

先週は嵐の後の岸寄りで良い釣りが出来たと色々な方面から話を聞いていたのだが今日に限っては嘘の様に羅臼周辺は静まりかえっていたようだ。岬近くまで渡っていれば状況は違うのかもしれないけど何れにしても釣れる全てが銀ぴかのマスという時期では無くなっているのは確かだろう。日が違えば、また結果も違ってくるのが釣りであるから、これから出撃という人に対しては幸運を祈るのみといったところだね。土曜日、知床へ行く前に少しだけ川で遊んでみた。

お盆の頃に河口近くでアメマスが群れていたとの情報を聞いているからなのだが既に二週間の時間が経過している事と先日の大雨でかなり上流まで遡上してしまっていると判断した。このため純粋な渓流としか言えない流れの中で竿を出したのだが結果、遡上したアメマスを二匹つり上げた。型は小さくも大きくもない40Cmくらい。掛けた数はあと二匹あるのだが、そのうちの一匹はまさかと思うような浅い場所でヒットした挙げ句、一気に走られフックを伸ばされた。既に鮭や鱒も遡上しているのだが、浅い場所であるが故に逃げていった魚影は間違いなくアメマスであった。

少なく見積もっても60Cm後半・・恐らく、70アップだったと思うけど、言い訳は何とでも言えるけど悔しさが増すだけなので、これ以上は何も言わないし言いたくない。今日、知床の帰り道は釧路川へ寄ってみた。例によって河原があまりなく豊富な水量が一気に流れているという感じでポイントが絞りにくい。ただ、付き場というのは渓流でも本流でも決まっていて多少でも変化のある場所を探ると良い結果となる。で、釧路川・・魚はいるのだけどあまりにも流れの重たい瀬を釣っていた為、何とか掛けてもバレばかりだ。フッキングは完全にしているのだが流れの強い場所での逆引きを余儀なくされる為に掛かってからが本当に難しい。まあ、それでも魚の引きを楽しめたのでヨシとしなければいけないのかもしれないね。でも、二匹目は取りたかったなあ。上のバラシほどじゃないけど結構な型だったと思うのだけど。

週末の釣り(2002.9.8)道東河川

麻酔は前回よりも効いていたのだが昨日の抜歯は非常に痛みを感じてしまった。ドクター曰く、歯に癒着していたそうでメリメリと音がするどころではなく、明らかに付いているものを力ずくで引き離すという感覚であった。ただ、血は考えていた量よりも少なく、数分で出血も止まったようだ。痛い抜歯だったのだが麻酔は強烈に効いていて顎半分と舌半分の感覚がまるでない。

コンビニで茶を買ったのだが、口の中に液体があるという感覚すらない。下手すると舌を噛んでしまうことも多いようで出来るだけ口を開かない事にしていた。この状態で釣りをしようというのも病気だと思うのだが、魚の出は盛夏のシビアさはなく、狙ったポイントから小型ながらニジマスが次々と飛び出してきた。型が小さいのが不満なのだが、バイカモの生えているポイントでチビしか釣れないという油断から良型をフッキングミス・・。40Cmくらいだったと思うが、瀬にゆれるバイカモの下に姿を隠していたようだ。

今日、日曜日は久しぶりに早起きをしての釣りとなった。先日、アメマス狙いで入った時のバラしが未だに悔しくてね。当然、同じポイントで狙ってみたかったのだが薄暗い時間に入渓点には既に二台の車が止まっていた。これまた誤算だったのだが、早目に僕が釣りを終えて帰る時には二台とも居なくなっていた。釣れすぎて飽きてしまったという可能性もゼロではないけど、まあそんな事は無いと思った方が良いだろう。予定していたポイントが駄目であった為、初めての場所を歩いてみたのだが全体的にチャラ瀬が多く、ポイントが少ない。

それでも所々に深みがあるのだが偏光グラスを掛け流れを見ると、カラフトマスやサケ、サクラマスなどの様だ。真っ黒な背中をしている魚ばかりだもの。肝心のアメマスはというと深みの脇、岸近くの浅い場所に群れていたりするのだが、この手のアメマスは既に産気づいている筈で試しにルアーを引いてみても、僅かに追うかなと思うような動作はするけれど、積極的に口を使う事はない。それ以前にこの手のマスを何とかして釣ってやろうという気持ちは毛頭ない。産卵前の色づいた魚は心情的にも可哀想であるし、将来的な事を考えるとちょっとね。

ただ、こうなってくると竿を出せるポイントはかなり狭まってくる。まさか新子ヤマメではあるまいし、チャラ瀬などは問題外だ。となると水深のある瀬しか狙いはないのだが、底に何か変化がついていないとアメマスが定位することUFMのSSTというパワーのあるロッドを使っていたのだが、バッドからロッドは極限までしなり、これ以上ドラグを締めたらロッドが折れる様な引きだ。

背鰭へのスレなので当然なのだが寄せる事も出来ない。腕も手もパンパン状態でロッドを支えているのがやっとだ。カラフトマスなど釣り上げたくないのだがラインを切るわけにもいかず、かといって強引に寄せる事など不可能で自分から近づいていくしかないとウェーディングし魚に寄っていったところ、カラフトマスが反転し、ようやくルアーが外れた。このお陰で暫くは右手、右腕に力が入らず「今日の釣りはもういいや」との心境になってしまったね。今でも、どうも右手が張り気味だしなあ。明日、筋肉痛にならなければいいのだが。

アメマス釣り小休止(2002.9.14)道東河川

今日は明け方から竿を振ったのだが、この時期のアメマス釣りも今日で一段落つけようと思っている。場所にもよるのだが遡上したアメマスが隊列をなして溜まってきている姿を見かけた。そろそろ産卵準備に入っている様で流石に竿を出す後ろめたさが強くなってきてしまった。彼らの多くは浅く早瀬から流れが穏やかになっている場所に数十匹という単位で定位していた。居ない場所には魚一匹居ない様に見えるのだけど、居る場所にはそれこそ川底が真っ黒に見えるくらい溜まっている姿が見える。久しぶりにアメマスも群れを見たような気がするけど、もう完全に秋ということだろうな。

この手のアメマスは釣ろうと思っても、殆ど口を使わない。それ以前に数が数だけにスレで掛かってしまうレベルで溜まっているので、とてもじゃないが釣りが出来る状態ではない。群れの中には遡上してから日が経っていない様な白っぽい魚影も確認出来るのだけど、それを狙うにしても群の中で竿を出すのはモラルに反するだろう。したがって。先週以上に流れのある瀬のみを狙う事が遡上したばかりのアメマスを選んで釣る唯一の方法の様な気がする。ただ、理屈を言っても、こうなれば何処のポイントも竿を出さない我慢も必要だと思うのだけど・・・。それにしても、十勝地方では幾らでもある流れの速い瀬が少ないのが辛いところだ。

もっとも、今日は1kmくらいの間に50mから100mの長さのある早瀬が三カ所ほどあった。流石に遡上したてのアメマスは今時期は数が少なくなっているらしく、連続して釣れることはない。それでも、今日はルアーへの追いもかなりあり9アタックの5ゲットといったところだ。サイズは泣き二尺の58を筆頭に50アップが3本、残りは45Cmくらいだろうか。4つも落としているのはご愛敬(^_^;。

だって、下手すると背鰭を出してルアーを追いかけてくるのだもの。早合わせになってしまうんだよね、魚が見えると。でも、今日の釣りはエキサイティングな光景を見ることが出来た為か非常に満足している。遡上したばかりの殆ど海アメの様な太いアメマスの強烈な引きも堪能したしね(^_^)。次回のアメマス釣りは来月に入ってからの越冬群を狙う事になると思う。それまでは十勝でニジマスでも狙ってみようかな。

別寒辺牛川(2002.9.21)別寒辺牛川水系

別寒辺牛川の上流部で竿を振った。魚影はそれなりなのだが水量が少なくポイントの点を攻めるような感じでかなり厳しい釣りとなってしまった。もっとも、出社するのと同じ時間に家を出て、現場到着がちょうど昼くらい、しかも天気は晴れとなると普通は釣れんわな(^_^;。

しかも、今日は気温もそれなりで日中は20度を超えていた様だ。新調した藪こぎ専用の安いウェーダーを履いていたので釣り歩いているだけで汗が噴き出てくる。この汗で蚊の大群が押し寄せて顔や腕は何十カ所刺されただろうか。僕の場合は蚊に関しては耐性があるのか数時間くらいで腫れは引いてくるので刺して欲しいとはいわないけど、多少は蚊が居ようと気にならないのだが、やはり限度というものがある。釣りをしていたのは二時間弱というところなのだが脱渓後に腕を触ると普段は下手すると女性よりも肌がスベスベしている人間なのに夏みかん状態となっていて流石に参ってしまったな。

上流域という事でミノーは小型しか使えない流れなんだけど、水量が少ないと中下流域の様にディープダイバーをダウンへキャストして逆引きなどという釣りの出来る場所は非常に少なかった。どちらかというとストラクチャーの下流・・魚が定位しているだろうという場所へのピンスポットキャストし、着水後の立ち上がりで喰わせるなんて釣りばかりだったな。ルアーを引く距離など下手すると数十センチなんてポイントもあるから結構厄介な釣り場だと思う。キャストが9割を占めていると言ったら言い過ぎかもしれないけど、少なくとも湖や広い渓流しか釣ったことのない釣り人は慣れるまで釣りにならないかもしれない。

そういう僕もそんな講釈をたれるほどキャストが上手というわけではないのだけど何年もこんな川で釣りをしていると人が見ていない時には信じられないくらいピンスポットにルアーが入るんだよね。ところが人が見ていると全く駄目(笑)。人前でいい所を見せようなどと全く思っていなければ関係ないのだろうけど、少なくとも無様な姿だけは見せたくないと少しでも思うと変に力が入って駄目だね。しかし、書いている今時間は腫れも引いて痒さもないけど、刺された直後はちょっと凄かったなあ。来週もアタック予定だけど、こりゃ米軍仕様の防虫剤+蚊取り線香を用意した方が良いかもしれないね。

安楽釣り(2002.9.23)音更川

昨日は午後から近場の音更川で竿を出してみた。近場と言っても、少し上流なのだけど初夏に小型ながらニジマスに溢れている場所だったところだ。ところが魚は何処に行ったのか2時間釣ってチビを4つと何だかねえ。ここの釣場へ行く前に堤防沿いを歩いている二人の餌釣り師とすれ違ったのだけど二人とも網に小さなニジマスを10匹以上キープしていた様なので、早い話が抜かれているんだろうな。

十勝川水系で千代田堰堤より上流は基本的に魚影が薄く、サクラマスなどは遡上してこないからヤマメの姿は皆無状態。そこでニジマスを放流というのが十勝の川の現状なのだろうけど正直なところ、こりゃ幾ら放流したところで終わっているなとの感がある。この手の川の放流は地元の有志かショップ、もしくは観光協会の様な組織と決まっているのだけど、所詮は閉鎖された水域で一部は自然産卵していると思われる個体もいるけど、川の水質、流域その他を考えると川が魚で溢れるなんて事は今の日本じゃ夢物語の様な気がする。

ようするに抜かれたらお終いという話なのだが、よくよく考えてみると都市部に近いこの手の川、ルアーやフライの釣り人が提唱するようにリリースのみを正義としている事にも最近疑問を感じている。誤解されるような発言かもしれないけど、人里に近い釣場であれば子供や老人など昔ながらの餌釣りで魚を釣りたい人もいるだろう。実際に放流する側・・ショップや釣り人などは、俺らが放流しているのだから魚は俺らの物だといわんばかりにキープする釣り人を非難する気持ちは判るけど、自分の川ではないものだから、そんな事は強く言える立場ではない気がするんだよね。

こんな事を書くと憤慨する人も多いだろうけど、川で釣りをする為のルールも何も決まっていない北海道では一部の釣り人が何かをしたところで、効果は少ないというだけの話だ。本州の様にほぼ全ての川が漁協の管轄で雁字搦めというのも抵抗があるのだけど都市部に近い里川の様な場所では漁業権的な権利を誰かが持ち、ルールを定め、魚の放流なども一括して管理するくらいの体制にしないと元々が死にかかっている十勝の川に魚がなんて事は無理だと思うわけ。個人的にはニジマスには、それほど思い入れがあるわけではない。近郊の川の魚影が少なくなっても、ある意味では平気で居られる人間なのでこんな意見となるのかもしれないけど、子供が自転車で釣りに行けるような川でリリースを前提にしないと魚が目に見えて減ってくるというのも、何かおかしい話じゃないのと僕は思うだけなんだけどね。

歩いた~(2002.09.28)別寒辺牛川水系

本格的な別寒辺牛川水系への遠征第一回目。釣友と入った流域は魚群がかなり離れていた様で最初の一匹こそ、すぐに出たものの、その後が全く続かない。時期が時期なので5匹くらい釣れれば「ま、いいかな」と思っていたのだけど、まさかこれ一匹で終わりか?などと悪い予感が頭に浮かぶ状況だった。でも、頑張れば神様もきっと見ていてくれるから・・なんて事は間違っても思わない。でも、釣れるまでは歩くと言わんばかりに、いつもであれば引き返す場所を通り越し更に奥に入った事が今日の釣りでは結果的に正解だった。

行き止まりの場所までの数百米区間はポイントも多く、ここぞと狙った場所にはアメマスが必ず着いていてくれた。結局、後半最後の区間でパタパタと釣れたお陰で何とかツ抜け。同行した友人も7本上げていたから上等の結果の遠征となったと思う。ただ、バラシもかなり多いのが反省点か(^_^;。足場が高いのと天気も良かった為、追ってくるアメマスの姿が見えるなんて場合はどうしても目で合わせてしまうのが悪い癖だね。これがヤマメであればドンピシャリのタイミングだと思うのだけどアメマスは一瞬のタメが不可欠だね。

しかし、久しぶりに歩いたなあ。ゴロタ石の河原を歩くのも疲れるけれど藪をこいで、枝の下をくぐりながらの移動もかなり疲れる。おまけに今日は最高気温が20度を超えていた様で釣りをしていると暑いと感じる程だ。全身汗だくとなりの釣りとなったもの。ただ、この川でアメマスを釣るのは楽しいね。ストラクチャー周りを如何に攻めるかという楽しさもあるし、コンディションが良いアメマスが多いから型は中型でも引きはなかなかのものがある。水中をクイッ!ス~クイ!なんて感じで泳がしているド派手なラパラが急に横に走り出す感じでルアーを引ったくっていく光景も楽しいしね(^_^)。

爪痕(2002.10.6)札内川~野塚川

昼間でゴロゴロしていたのだが台風の影響がどれくらいだったのか近場の川を覗いてみた。結果、水量は平水の1.5倍、透明度は流域によるものの20Cmから30Cmといったところだ。全く釣りにならないわけではないけれど、濁り以上に流れが大きく変わっている為、何処がポイントなのかが絞りきれない状況だ。深みかなと思えば、浅瀬だったりと濁りが強い為に川底の様子がどうなっているか判らない状態だ。ちょっとだけ竿を出してみたのだがミノーを潜らせると派手なカラーを使っても何処に居るのか判らない状態・・。

まあ、様子見だけのつもりだったので少し歩いただけで竿をたたんだけど、あと数日は濁りは取れないだろうと思う。広い河原の草木は全て海側を向いていたのでピーク時は今の何倍もの水が濁流となり流れ落ちていたのだろう。湿原の川はともかく、落差が少なく河原の広い河川は暴れ川だとは思うのだけど大水が出るたびに流れを左右に大きく変えているのは理屈では判っていても凄いと思う。

十勝も南十勝はこのような川が多く、流れが林を突っ切ったりした後が至る所にある。本来、川はそういうものだと思うのだけど、治水担当の役人様はこれが気に入らないようでコンクリートで固めてしまうなんて事が各地で行われている。幸いというか道東地方は護岸はあっても川の一部という事が多いので魚の付き場が残されているのが幸いというところだろう。しかし、今回の台風・・一気に駆け抜けていったのだけど雨が台風通過前からそれなりに降っていたのは判るけど、とてつもない雨を降らせていったようだ。何処も川も増水と濁りが目立っているし、数日経つというのに未だに山から水が流れ出たりしていたものな。

流木もかなり目立ったし、土嚢が川の真ん中にあったりしてね。まあ、これも毎年の事なのだろうけど水量が落ち着いたら、川の流れを調べておかないといけんな。春の開幕は何処に魚が溜まっているかが問題になるのだけど、ここまで大きく流れが変わると昨年のデータが役に立たないもの。まだ、秋のシーズンが開幕したばかりだというのに既に春の事を考えているというのも気が早いというか自分でも呆れているけどね(^_^;。

遠征初日(2002.10.12)別寒辺牛川水系

別寒辺牛川水系への第二回目の遠征初日。予定していた支流へ入ろうとしたのだが先日の台風で林道が壊れてしまったらしい。一番の近道が通行止めとなっていた。事前の情報があれば良かったのだが、仕方なく林道を延々と走るルートを通り、何とか目的地までは行くことができた。五名のパーティの為、橋の上下に分かれて釣ったのだか、まあ数的には、まあまあであったと思っている。

辛いのが単発的に釣れることだろうな。短い区間でも爆発的に釣れる場所があれば、楽しめるのだがポツリポツリ状態だと集中力が途中で途切れてしまうもの。大きさも、この水系の今時期としては少し小さいようだ。それでもコンディションは良く、丸々太っているアメマスが多いので、なかなか楽しめる。50cmクラスが一本くらい出ても良かったと思うのだが残念ながら針をかすめることもなかった。

明日は、また早朝より同じ場所へ流域を変えて入ることになりそうだ。平日であれば、数カ所ある入渓点を選ぶ自由もあるだろうけど三連休の中日ともなれば混雑は間違いなし。今日の帰りも車を置く事のできる場所には何台もの車が停まっていた。しかし、このレベルの釣果であれば近場でも十分と思うのだけど、よくもまあ宿まで取って通っているものだと我ながら思うね。釣果だけではない魅力を感じないと、やはりこの水系へは通わないと思う。好き嫌いが、ハッキリと分かれる川なのかもしれないね。さて、明日はどんな釣りになるだろうか。数はいらないから牛川の50アップが一本出れば、それで満足なんだけどねえ。贅沢かな。

遠征二日目(2002.10.13)別寒辺牛川水系

昨日とは反対に橋から上流側を釣り歩いた。前日は橋の近くが一番良かったという事なのだが、今日は橋の近くが一番ダメで奥へ行けば行く程良かったという感じだ。途中、どう攻めても魚の追いすら認められない区間もあり、下手すると坊主を食らうのではと考えたほどだ。結果的に後半はかなり魚が入っていたので楽しめたという感じではあるのだが一匹で良いから大きいのをとの望みは、あえなく撃沈というか半分までは望みは叶えられたというか早い話がデカイのは喰わせてバラしてしまったという事だ。

目視で50は軽かった。逃がした魚は大きい..手にしていない魚を誇大広告の様に大きく言っているのではなく、事実として書いているだけなのだが釣り上げていないので、そう思われても仕方はないのかもしれん。ただ、途中のバレもちょっと強引だったかなと思っているけど、恐らくそれをしのいだところで抜くに抜けなかったと思う。倒木下から出てきたのだけど恐らく産卵後のアメマスではなく遡上個体だったようで丸々太っているアメマスでフッキングの後、その倒木から引き離そうと勝負したのが間違いだったね、

結果論として。まあ、取れなかった魚を悔やんでも時すでに遅しという事なのだが、今回の遠征で一番の不覚だった。50アップなど別に珍しくもないサイズではあるけど、今時期の牛川のいつもの場所でというのが価値があるんだよね。恐らく、この場所の個人レコードだったかもしれない。ちょっと悔しいね。ただ、先に書いた通り、寄せられたとしても抜くしかない場所なのでね。ラインは丈夫だから切れることはないだろうけど、アメマスの口の方が心配だ。身切れをおこす可能性も大きい。やはり、こういう場所で大きい魚を狙うのであれば邪魔かもしれないけど柄の長いネットは必要になるかもしれない。これから打ち上げの大宴会の予定だ。ちょっとやけ酒を・・なんて事はないけども量は多くなってしまいそうだ。

釣れるけど(2002.10.27)音別川

土曜日の一番喰いの悪いと思われる時間に現地へ到着して竿を振った。狙いはアメマスなのだが水量が少なく、溜まりを狙う必要があるのだけど、この手のポイントは釣り人が並んでいる始末。川を歩きながら何匹かのアメマスを手にしたけど、産卵後で蛇の様に痩せ細っていた。遡上直後の砲弾型の姿を見ている為にどうも釣っていて違和感を感じてしまう。場所や季節によるものなのでこればかりは仕方ないのだが、例え長さが自分のレコードサイズだったとしてもその半分で丸々太った方が良いと感じるのは何でだろうね。

僕は狙わないけどイトウ釣りの人間の一部は長さは当然測るけど、胴回りも計測しているらしい。長さだけでは意味が無いと感じているのだろうか。この釣った魚もプロではないのだから極論を言えば自己満足の世界ではあると思うけど、大きさに関しては細長いのは数字としての価値はあるかもしれないけど、やはり何だかちょっとと思ってしまうな。釣り雑誌で読者の投稿写真などが掲載されている事があるけど、鰭がボロボロだったり丸かったりする。これも、これまたちょっとと思うのは恵まれた環境にいる北海道の釣り人だから言える事なのかもしれないけど、正直嫌だ・・僕はね(笑)。

鰭の丸い鱒であってもスレっからし状態でなかなか口を使ってくれない魚ばかりでという難しさは判るし、それを釣り上げる釣り人の腕も上手だと認める。誰しもがネイティブの鰭が大きな魚をと思っているのも判る。でも、雑誌に投稿して自慢するのだけは勘弁してくれいと思ってしまうのだ。この自慢も結局は自己満足の世界だから別に人の投稿にケチをつけることもないのだけど、鰭の丸い鱒だけは悪い冗談だと思ってしまうんだよね。

人がその写真をどうのこうのというレベルではなく、ここまでくると鰭が丸いなんて鱒そのものを僕が嫌っているという事があるのかもしれない。魚を釣るという点だけを考えればネイティブだろうが放流物だろうがファイトはともかく同じ魚なのだけど、僕自身が釣れれば何でもありとは思っていない。釣場の雰囲気、自然、そして釣れる魚はネイティブであって欲しいと思うのだ。釣り方も釣果は求めるけど、自分の型を外すのは抵抗があるくらいだ。人それぞれの考え方の違うだろうけど、極端な話で釣れれば良いというだけの話なら高価なルアーやフライなどの道具など使わずにホームセンターのセット物で釣り方は餌に限るね(笑)。どんな釣り方でも頑なに自分のスタイルにこだわっている人も居れば、どんどん新しい釣り方を考えていく人が居たりして、これはその人のスタイルとしか言いようがない。

どちらが良いかは人それぞれなのだけど、僕はどちらかというと頑なに自分のスタイルをという釣り人だと思うね。だから釣れればそれで良いとは全く思わない。負け惜しみじゃなくてね。ルアーでもこれを使えば間違いなく釣れると判っていて敢えて使わない事ってあるじゃない?僕って紳士だから使わないと決めたら人が見ていなくても本当に使わないんだよね(笑)。

で、結果がどうであってもそれは自分で納得出来るもの。例えば、その日はこのルアーをメインに使って遡行している時に対岸の葦際をアップで攻めるというテーマを決めたら、それが決まった時に満足感を得られるものだ。これが沢山決まるという事は沢山釣れるという事で言っている事も矛盾しているように思えるかもしれないけどなあ(^_^;。ただ、釣果だけを考えるのであれば最終的に生餌を使った釣りにはかなわないと思う。それを敢えて釣れない釣り方(まあ、マッチすれば凄く釣れる事もあるけど)をしているのだものな。まあ、これも人それぞれだから各自の考え方一つだろう。白黒をつけるつもりはないけど僕はスタイルは持っていたいと自分で思っているんだけどね。

強風の一日(2002.11.2)道東某所

久しぶりに遠征をした。事前の予報で非常に強い風という事であったけど、現地へ着くとそよ風程度であった。こりゃ、楽勝だと思っていたけど段々と風の勢いは強まり最終的に確かに非常に強い風だったという一日だったような気がする。この風でアゲインストの場所ではルアーであろうととてもキャストしようとは思わないくらいだ。もっともフォロー側にいようと風が都合良く吹いてくれるわけもなく、ルアーが何処へ行くか判らないなんてレベルなので強風というのは釣りには困りものなのは確かだろう。

ただ、強風の為に多少の濁りが入ったのが良かったのかルアーでの釣果は上々で昨年の爆を超える釣果となった。もっとも、河口域の釣りは潮の干満が食い気に左右されるのは間違いないところで満潮を迎える午後1時くらいは何を投げても反応無しであった。何処の場所でも、そうだと思うけど下流域のアメマス釣りは今回の様に遠征ならともかく、事前に喰いのたつ時間を調べてアタックする方が無難のような気がする。明日は、午前中は仲間と別れ、お互いに別の場所へ入る予定。釣れればいいけど、こればかりは何ともね。まあ、型を見られれば良いと思うけど(^^)。

修行僧(2002.11.3)道東某所

荒涼たる原野の中で水面に杭の様に立ち混む姿を見ていると、修行僧の様に思えてくることがある。ましてや今日も強風だった。しかもアゲインストの風が断続的に吹いており、ウェーディングしているだけでも体が風に揺らされて、お腹のあたりには波が押し寄せている中で竿を振るというのはやはり病気だと我ながら思ってしまう。こんな中で釣りをしたのだが今日の釣場は一にも二にも遠投を要求される釣場だ。

当然ながらミノーよりもスプーン、更にはジグという世界なのだが重すぎるとボトムに引っかかる為にタックルのバランスが重要となる。ウミアメの様にヘビータックルで望めば遠投は可能かもしれないけどシャローを引くなんて事は出来ないだろうから、やはり遠投が必要と言ってもトラウト用のライトタックルがベストなんだと思う。今日の釣場は前評判はあまり良くなかったのだが、それにも増して一人旅館で朝食を食べてから釣場に向かうという安楽モード(^_^;。

どうでも良い話だが久しぶりにアキアジを美味しいと感じたね。新巻鮭だけど、昔ながらに塩がきいていて良かった・・。仲間とは昼に合流という約束で一人強風の中を竿を振る事になったのだが、予想に反して結構な反応があった。周りはフライマンが多かったのだがアゲインストの中では流石に辛そうである。こちらはジグを使えば10mのアゲインストだろうが50mは飛んでいく。その意味では優越感に浸れるかな(笑)。

結果的に8時少し前から11時過ぎまで竿を振って、17本釣れた。前評判から言えば上々の釣果だ。これらは全て沖で喰ってくるので今回もいかに遠投するかが勝負だという事になると思う。数が全てではないとはいうものの、二日間で80本を超えた釣果はやはり釣ったという気になっているな。ただ、型は大した事はないのだけどね。一発大物という人であれば今回の様な釣りは、面白くもなんともないと思う。大物が居ないわけではないのだけど魚影の濃い場所というのは下手すると25Cmなんて小物も居たりする。

もっとも、こんな小さいのは大物と同じように数は少ないのだけどアベレージで35Cmくらいなんじゃないだろうか。そんな小さなアメマスを数を釣って何が面白い?と言われそうだけど、大物を狙う釣りと数はそれなりにという釣りは、楽しみ方は違うと思うのだけどね。一匹で良いから大物をと思うこともあるけれど、何だかんだ言ってもそれなりの数が釣れて、その中の一匹がデカイというのが理想の様な気もするな。一日釣って一匹ヒット・・・それが80アップのアメマスであれば一匹でも満足かもしれないけど、そう都合良くは掛かってくれないのが釣りだ。こういう僕は型も数も欲しいと思っている(笑)。

但し、一ヶ月通ってレコード一本なんてレベルであるならば、型は小さくでも数が出る釣場の方がいいな。もっとも支笏湖のチビアメみたいのは釣れても困るけどね(^_^;。

モバイルと言っても・・(2002.11.9)道東某所

昨日の夜、宿からPHSが繋がるのかどうかを確認したところ全くの圏外であった。必要なら携帯電話を繋ぐ事も出来るのだが9600というふた昔も前の速度で繋いだところでイライラするだけで最近はメールも受信する気になれない。少し前であれば、ネットにアクセス出来ないと不安になったものだけど最近はようやく中毒症状が薄れてきている様でPHSで駄目なら諦めようと簡単に思うようになってしまった。

モバイル環境というけれども結局のところ公園のベンチでという使い方はまずすることはない。こうなってくるとホテルなどの宿泊施設に泊まる限りはPHSも無くても生活は出来るなと思ってしまう。メールは携帯でもOKだけど、流石にあれは普通のメールと一緒にすることは到底無理な話だと思うね。ましてや、迷惑メールがうざったいのでインターネット経由は全て停止状態にあるし、特定のアドレスのみを受信に設定しているから僕の携帯環境はきわめてクローズドな環境であると言えるのかもしれない。

携帯と言えば、昨日の夜に上長より連絡があった。会社の人間には教えていないのだが後輩が僕の番号を言ってしまったのだろう。この野郎!と思うのだが上司から教えてくれと言われて断る勇気もなかなか無いだろうからこれは致し方ない。ただ、やはり休日に仕事の電話が来るのは口では良いですよと言っても、非常に鬱陶しい。そのうち携帯を解約して新しい番号にしなくてはいけないな。医者などの職業や管理職などは24時間連絡が取れる状態でという環境だから何を言っていると思われるかもしれないけど、やはり休日に仕事の話は一切したくないものだ。

次回の番号は真面目な話、会社関係の人間には一切言わないようにしようと心に堅く誓った次第だ。今の世の中、携帯電話を持っていないという人の方が少ないけれども未だに僕は無かったら無かったで全く構わない。強いて言えば釣りの時くらいかなあ(笑)。元々、電話は好きな人間ではないしね。誰にも連絡がつかない状態というのが本当は一番自由で有りがたいと思うよ。ま、親戚などが死んだ・・なんて連絡だと、有った方が良いと思うけど、これとて世間体が悪いだけで葬式に出れなかったから落ち込む事はないと思うしね。僕が行けば死人が生き返るわけじゃない。何でぶつぶつ文句ばかり書いているというと魚が釣れなかったからなんだろうな。釣れなかったと言っても、昨日の午後と今日の午前中で20数匹は出ているけど、こんなの釣れたとは言えないよ。何せ当たれば50は出るなんて場所に来ているのだから絶不調と言っても過言ではないと思う。

ま、下手だと言われれば、それまでだけども、ちょっと煮え切らない遠征だったような気がする。明日は近場に仲間を案内する予定だけど、釣れるかなあ。人も物凄い人数なような気がするんだよね。魚もスレスレかもしれない。60アップが一本出れば、まあいいけど一本じゃ辛いよなあ。最後にドカンと花火が打ちあがればいいのだけどね。どうなることやら。

不発(2002.11.10)音別川

仲間との釣りオフ最終日。ゆっくりホテルで朝食を食べてから出撃となったのだが結果的にこの安楽さが結果に出てしまったようである。釣場に到着したのが9時過ぎくらい。これから竿を出して短い時間に僕の竿に三発のアメマスが掛かってくれた。こりゃ、いけるなと思ったのだがその後は全く駄目。唯一、仲間の一人が一匹上げたところで午前中の部は終了となった。昼食を食べ、午後に期待と思ったのだが更に状況は悪くなる一方だったような気がする。

アメマスのモジリは見えるのだが、何を喰っているのか判らない。そうこうしていると潮が満ちており、河口の水は潮に押されて止まってしまったのも原因の様だ。満潮干潮の時間も調べずに突撃した最終日だったのだが、やはりそれで好漁を得るというのは甘い考えだったみたいだ。個人的には入ったばかりの時に三連発きたので、まあ良いかなとは思っているけど、遠征してきた仲間には何とかもう少し釣って欲しかったと思うな。

空港へ送迎後に一時間半かけてようやく帰宅・・。疲れているので爆睡といきたいところだけど明日から苫小牧へ出張という事になってしまっているので、慌ただしく準備がようやく終わった。ようやく夕食をと思っているけど、この忙しい時にオフの写真を加工したりするのも我ながら呆れている。プライオリティが本当は違うのではないのかと思うのだが、デジタル写真などというものは、直ぐにやっておかないと後からは面倒でねえ(^_^;。

凍るガイド(2002.11.16)道東某所

遠征先で車中泊をした。目が覚めると外の気温は氷点下6度。淡水であれば水面は凍っている寒さなのだが汽水故に釣場は岸の砂地が凍っているだけであった。ところが当然だけど釣りをしているとガイドが凍ってくる。特にトップガイドは氷が徐々に大きくなり口で暖めて取り除くのが面倒だ。横着者故にラインが出ている限りは、そのまま放っておいているのだけどマメに取り除いた方が後々は楽なような気がする。

この気温くらい下がっているとフルキャストするとラインの水しぶきが空気中で凍っているのか夏のそれとは違って白い軌跡が見える。本当に凍っているかは判らないけど、白いのは確かだ。魚の方だけど、もう終盤だね。特にルアーだと小型スプーンしか喰ってこない。この喰い方も引ったくるには程遠く、僅かにくわえているという感じだ。行く前から釣果はあまり期待していなかったけど、今回は予想通りの遠征となってしまったようだ。それでも魚の顔が見れただけヨシとしなければいけないとは思う。今日はネットで知り合った方と同行したのだが、出来れば半月早く案内したかった。爆はともかく、引ったくるようなアメマスの釣りを堪能させてあげれたと思っている。こればかりが案内した人間としては心残りだ。

22日の網走湖(2002.12.23)呼人

解禁あけの網走湖へ遠征した。呼人の観光釣場は判らないけれど、そこから少し離れたいつもの場所は昨年解禁日の爆発よりは劣るけど流石に解禁直後という結果となった。数は数える気になれない。4桁なのは確実で目分量からすると昨年の2割減という感じではないだろうか。昨年と違うのが穴は何処に開けても良いというわけじゃなく、やはり回遊のコース上にないと辛い事。それと今回は圧倒的に柔らかい竿が有利だったという事くらいだろうか。入漁料を徴収していた漁協の方の話では昨年よりもまんべんなく色々な場所で釣れているらしい。

型は当年魚も多かったけど、例によって巨大なワカサギもいた。帰宅してから塩焼きにして食べたけど、既に抱卵しているメスであった。この塩焼きもカラカラ状態になるまで遠火で炙ったものは本当に美味しい。単に火を通すだけだと皮が少し固いから飴色になるまで炙るのがコツと言えばコツだろう。面倒だけどね(^_^;しかし、昨日の網走湖への途中は寒かったなあ。帯広を4時に出発したのだけど、そのときで氷点下12度だった。足寄では氷点下17度、陸別だと氷点下24度と12月としては本当に寒い一日だった。

特に陸別から津別に抜ける途中の界隈の風景は山に囲まれていて見るからに寒そうだ。津別、美幌へ抜けるにしたがって気温は上がってきた。網走湖の到着が6時半、このときに氷点下10度よりもやや暖かいといった感じの気温だったので海沿いと内陸はやはり冷え込み方が全然違うという事だろうね。今回はテントも持っていったのだが設置が面倒という理由だけで使わず(^^;。

でも、現実問題これくらいの気温ではテントは無くても問題はないし、下手にテントの中で釣るとヘビースモーカーの仲間が多いので練炭での一酸化炭素中毒ではなく、タバコによる酸欠で死んでしまうかもしれんな。このテントだけど無しで釣っていて一番辛いのは手の冷たさだね。暖かい手袋もあるけれど、暖かいのと釣りやすいのは僕の見る限りは反比例するのだ。一番良いのが素手であり、暖かくなるに従って悪くなる。それと暖かさは別として、素材によってかなり釣りやすさが違うからね。針が引っかかった時に直ぐに外れやすい素材がいい。あとはマジックテープの使用が多いのも糸が絡まるから×。

ファッショナブルなグローブが売られている世の中だけど、ことワカサギ釣りで北海道での使用でも十分に耐えられる様な製品など全く想定していないんだろうなあ。ま、売れる数は知れているから作ってくれたとしても何万円かになってしまうかもしれないけど、本当に暖かく且つ釣りやすい製品だったら2万円くらいまでなら僕は買うけどな。作ってくれないかなあ?メーカーさん。

大晦日の釣り(2002.12.31)

予定通り、大晦日の午後に網走湖で釣りをした。午後一のJRで仲間が網走にやってくるため、途中は何カ所かの釣具屋巡りをして時間を潰した。網走湖の釣果を聞くと、どうもイマイチの様なニュアンスなのだが結果的には4束の釣果だった。仲間も2束ほど釣り上げたから前評判を考えると好調だったと言えるかもしれない。今日はスタートが遅かった釣りの為、4時くらいからはランタンの明かりを頼りにという夜釣りになってしまったのだが今年の北海道はこの時間で平気で氷点下10度を下回る。

テントの中に居ても、穴が凍ってくる寒さなのだが風を防ぐ事が出来るだけでもありがたい。流石に大晦日という事もあり、完全に夜釣りを行う人間は少ない様で撤収時に見えた明かりは二つのみ。何時まで釣るのだろうか?。テントの中で年が明けるというのも釣り人冥利に尽きるというものだろうけど、流石に僕はここまで釣る気はないなあ(^_^;。明日は朝食を食べてから軽く釣る予定だ。大晦日に殺生をして、元旦まで殺生をするのかと言われそうだけど仏教徒ではないので殺生など言われても困るし、釣った魚は捨てることなく皆で食べているので、これを殺生と言われたらどうにもならん。

お盆にまで、カラフトマスを釣っている人間だからなあ。普段はキープする釣りをすることは無いけれど、リリースした魚も何匹かは死んでいる事を考えていると僕の一年というのは殺戮の一年なのかもしれん。除夜の鐘でも突けば、煩悩ならぬ殺戮の罪も少々は軽くなるかもしれないけど、この寒いのにあんな物をわざわざ突く気になれないし、第一、寺などへ行きたくない。せめて大晦日の晩に釣ったワカサギの天ぷらでも、その数だけ食べようかね(笑)。大体にして、煩悩と言われる物が本当に除夜の鐘の数だけなど本当かどうか疑わしいものだ。誰もが、そんな事は信じていないだろうけど、まあ昔からの風習だからという事と暇な時期だという事、あるいは合法的に夜に外へ出る口実になっているだけだと思うけどね。そんな事はどうでもいいけど(^_^;。