2024 初夏の道南にて

ほぼ満月の夜、雲に覆われていたが逆に美しい夜空になった

道南と言えば道北に準ずるヤマメの魚影が濃い地域であり、実際に僕も十勝に転勤となった年には解禁日に道南まで遠征した記憶がある。そんな自分もヤマメの解禁開けに道南を訪れてもヤマメを狙う事はせず、遡上したアメマスを狙っているのだから人間も変わるものである。それでも日本に生息する魚でヤマメの姿が一番美しいと思うし、ウグイやイワナが身体をくねらせて上がってくる姿とは異なり、小刻みに震えながら水面を切るヤマメは今でも特別な感情を抱いてしまう魚だ。ルアーでヤマメを狙う事も出来るけど、ヤマメを釣るなら僕は昔ながらの餌で釣りたいと思う。

それはさておき、今回の自分の狙いもアメマスである。2週間前に訪れた今年の遡上状態から、今回は中流域をメインに歩いてみたのだけど、結果的には前回より遡上は増えているようで群れに当たれば連発でバイトしてくる楽しい一日になったと思う。

今回は遡上群に巡り会えた様だ

それなりの倒木に発生していたサルノコシカケ

痩せているのだが、大きな尾鰭を持ったアメマスであった

大型は少なかったけれど、釣れるアメマスはそこそこの型が多く、写真で痩せているアメマスも実際のファイトはなかなかである。その理由は大きな尾鰭を持っているからだろう。痩せているのは相対的にだけど、大型になればなるほど河川の餌は少ないという事だと思う。大昔はそれこそ新子ヤマメがたくさん群れており、それを餌にしていたと思うけど、それには保護水面レベルの魚影は必要であろう。

遡上群だが、大型になるほど痩せている気がする

中型のアメマスはコンディションもよく、釣っていて楽しい

鰓蓋に白点があるのは夏だからだろうか

道南の漁港 漁火も旅情高まる景色である