近年、冬の日本海へは殆ど通うという事は無くなってしまった。寒さは何とでもなるのだけど、雪の存在とメインフィールドである瀬棚から熊石の海岸は札幌からは遠いのだ。その距離は、十勝川となんら変わることはない。これだけ走っても、波が高ければ釣りをする事の出来る場所は限られるという事も、通わなくなった理由なのかもしれない。そう考えさせられるほど、冬の日本海は荒れの日が多い。
夏の太平洋も初夏まではウネリが入る事が多いけど、盛夏となれば海も落ち着いてくるものだ。ただ、日本海で良いなと思うのが、濁りに強いことだと思う。太平洋は波高が3mともなれば、簡単に濁りが入ってしまう。これで道南の魚影が濃ければ言うことはないのだけど、道東を知ってしまうと多いとは言えない。まあ、そればかりは仕方ないだろう。渓流主体の道南と平野流の多い道東では、やはり道東あるいは道北の地形が合っているのだと思う。反対に山岳渓流であれば、道南の落差ある流れは岩魚の好釣り場が多いのだ。道東も岩魚釣りは出来るけど、概して型は小さい。恐らく、降海性が著しく高い土地なのだろうね。