土曜日の朝、札幌を出発し、黒松内経由で島牧へでたところ、それまで曇りであった天気は雨。暫く様子をみていたけど、一向に弱まる気配はなかった。吹雪であれば、竿を出す事もあるけれど、この時期の降雨は車外へ出ることを躊躇させてしまう。また、この天候にかかわらず、島牧周辺はそれなりの釣り人が点在しており、それも竿を出さなかった理由の1つなのかもしれない。
南下を続け、途中の漁港に立ち寄ってみた。雨は小降りになっていたけど島牧では殆どなかった波が南下するほど高くなり、かなりの風も吹いている。ジャケットのみを着て、ジグを打ち込んでみたけど予想通り反応はなかった。ふと目の前の斜路をみると、流木が打ち上げられていた。恐らく、先週の爆弾低気圧による大時化で打ち上がったものであろう。
ようやく雨も小降りとなり、夕マズメ近かったサーフでジグミノーを打ち込んでみた。10投目くらいで突然のアタリ。型は40cmあるかないかというレベルだけど、この状況では魚の顔を見られただけで十分だ。その後、サーフを叩きながらスプーンで出たアメマスが写真の魚である。違和感のようなアタリで乗らず、更にジャークとフォールを加えたところ乗った魚で、その意味では捕った1本と言えるかもしれない。その後、雨脚が強くなり、早々に釣り場をあとにした。
夜明け前に宿を出発し、真っ暗な道道を走ると目指す漁港がある。ルアーで狙う場合、明け方前の僅かに明るくなった頃から夜が完全に明けるまでの時間体が勝負である。勿論、日中でも新しい群が入れば釣りにはなるのだけど、やはり明け方前の一振りは外せない釣り場だ。例年今ごろの時期はそれなりの魚が入っている筈なのだが、リトリーブを繰り返しても反応はない。
そう思っていた矢先に、突然ドカっとペンシルベイトが引ったくられた。それなりのアメマスであったと思うけど、残念ながら乗らなかったのだ。数がいれば、こうしたバラしも問題はないのだが、今日については魚は居るけれどまだまだ薄いという状況であれば、捕れなかった腕のなさを恨めしく思うだけである。
漁港を後にすると、道道は少し高台を走る。勿論、海の様子は望めるのだけど、その海は大時化でとてもサーフで竿は振れる状況ではなかった。昨日の降雨は時期的にはおかしい雨であったけど、一夜明けると気温は低く、海は大荒れという本来の日本海に戻ってしまった様だ。