【名古屋にて】
複雑な事情があるウナギだが、多くの日本人同様に僕もこの魚が好きだ。関東風が主流だけど、僕は関西風の焼き方が好きで、名古屋の名物である「ひつまぶし」も好きな食べ物の一つだ。有名店である「あつた蓬莱軒」の本店や神宮店は過去に訪れた事もあり、味は間違いないのだけど、35度を超える猛暑の中、店外で並ぶ勇気は僕には無い。
蒸しの工程がない関西風は、皮の部分がパリッと仕上がる。料理的には関東風の方が洗練されている様だけど、僕は関西風の方が好きだ。ひつまぶしが関東風であれば、これほど好きな食べ物ではなかったと思う。
もっとも、ウナギについては食文化であると同時に、深刻な資源枯渇になってしまった魚であり、好きだ嫌いだというレベルではないとお叱りを受けるかもしれない。
流石に最近ではマスコミも値上がり云々だけではなく、資源枯渇の報道をし始めた様だ。この問題は、かなりドロドロした話になるのは間違いなく、最終的にウナギをどうすれば良いのか?という話になるけれど、何年も結論が出ていないので、消費者や業者の圧力が資源面に勝るという事だろうけど、そろそろハッキリさせないと将来はないかもしれない。
【伊勢神宮】
三重県は過去に鳥羽までは旅をした事があったのだが、伊勢神宮は興味の対象ではなかった。しかし、歳を重ね、少し前には入院などを経験して、少し心境の変化があったのか、神宮を訪れてみようと考えた。もっとも、内宮を参拝しただけなのだが、真夏に行くのは少し厳しい季節だったと思う。
大きな寺院や神社などでは、大きな門前町が作られることが多い。伊勢神宮も同様で、おはらい町と呼ばれており、その中に「おかげ横丁」などの名所があったりする。こうした門前町を歩くだけでも楽しいものだが、ちょっとした立ち食いも出来たりするので、訪れる時間を考えた方が楽しめると思う。
伊勢神宮の門前町では、赤福餅、伊勢うどん、てこね寿司などを出す店が建ち並ぶ。初めてであれば、赤福餅は定番なのだろうけど、土産で赤福餅は食べたことがあるので、食べ歩くとすれば、腹が膨れない少ない物が主体になる。
【志摩マリンランド】
色々な場所を旅して、水族館があるとどうしても立ち寄ってしまう。美ら海水族館の様に規模が大きく見応えがある水族館や、クラゲに特化した加茂水族館など色々な水族館を回ったけど、志摩マリンランドは売りはマンボウだそうだ。確かにマンボウの展示は多くはない筈だが、今ひとつインパクトに欠ける気がする。
【志摩 あご湾クルーズ】
クルーズ船も各地で乗ってみたけど、英虞湾のクルーズは正直なところ期待していたリアス式海岸が間近にというより、かなり商業寄りの運営という感じを受けた。
【志摩の宿と食事】
今回の宿は志摩神明という近鉄駅近くに立つ一軒宿だが、食事の評判も良く、価格を考えるとコストパフォーマンスに優れた良宿だと感じた。夕食も朝食も期待以上であり、この土地を訪れるのであれば、再び宿泊したいと思うほど。但し、提供された料理は写真のそれにデザートが付く形だ。
【志摩スペイン村】
こうしたテーマパークには基本的に興味はないのだが、今回は成り行きでここに訪れる事になった。興味がないのは、こうした施設の殆どは家族連れ、特に子供向けの施設が多いからで、それはディズニーランドやディズニーシーでも同様に感じる。それでも、今回のスペイン村では、ハビエル城博物館など真面目な施設も見受けられた。
博物館はなかなか見応えがあったと同時に、その建物は実はフランシスコ・ザビエルの生家を再現したものとか。石積みのそれは、本物感もあり、子供だましの施設とは違う感があった。結局のところ、バブル時代に数多く作られ、廃業に追い込まれた施設との違いはそんな事なのかもしれない。
志摩スペイン村