2019 道南の山林にて

放射冷却なのか今日の朝は霜が降りた

10連休という規模の連休はともかく、五月の連休については、年々どこかに出かける事が少なくなってきた感がある。混雑がひどいし、宿の値段も高止まりしているから、余程の理由が無い限りはのこのこ出かける気にはならないのだ。但し、連休初頭の道南遠征は例外で、仲間との宴会を主目的として、フィールドで釣りや山菜の採取を行うのだ。

砂防ダム湛水部を止水スペシャルにて

宴会場である濁川温泉へ向かう途中、道南のとある砂防ダムで一時間ほどロッドを振ったけど、止水スペシャルとしてのワンダーはやはり非常に効くルアーであると感じた。反応も良いけど、何よりも魚に対するスレが少ないのが最大のメリットなのかもしれない。

動きの派手なミノーやスプーンなどは最初の数投は圧倒的な反応を示すものだけど、その後はばったりと反応がなくなるという事が多い。ところがワンダーなどのようなリップレス系はウォブリング動作がない為、徐々に反応が薄れるという感じなのだ。

釣りをしていた場所の背面は、カタクリの群落であった

ギョウジャニンニクとユキザサ(アズキナ)

温暖な道南ではギョウジャニンニクは最終盤の様相で、事実上終焉という事になるだろう。まだ残雪のあるような標高の高い場所でも、日陰部分で何とかという感じだ。もっとも、じっくり探せば、まだ、まとまった量の採取は容易だ。また、人が入らない為か太い個体が多い。ただ、開き気味という事もあるにしても、道南産はギョウジャニンニク独特の臭いは薄いと感じる。

経験上、根釧産の臭いが一番強くとは思っているけど、同じ道南や道東でも場所やタイミングによって、臭いの薄い濃いはあるだろうから、道南の臭い云々は話半分に聞いて欲しい。臭いが強すぎるのも、それはそれで問題が起こることも多いので、強ければ良いというわけでもないしね。

アズキナ(ユキザサ)

アズキナは癖がなく、アスパラのような甘味のある山菜の為、食べて口に合わないという人は少ない野草だと思う。葉が開いても柔らかく、群生して生えている為、採取しようと思えば幾らでもと言いたいところだが、食べて美味しいのは茎の部分だ。それ故、好みはあるだろうけど、太い方が食べ応えがあり美味しいと感じる。

このため、無数と思えるだけ生えている場所では、太い個体且つ葉が開いていない上物ばかりを採取するという芸当が出来る。太い個体になると、鉛筆以上の太さがある。

アズキナ畑 写真中央左で細く生えて写っているのは全てアズキナで、この中から太いのだけを選別して採取する。

ニリンソウ

カタクリやニリンソウ、イチゲ、エンレイソウなどは、スプリング・エフェメラルと呼ばれる。林間に生えており、木々の葉が茂るまでの間に開花する野花のことで、こうした植物の花をみると、ようやく春が来たのかなと感じる。ちなみに木々の葉が茂るまでというのは、木々の葉がない時期は林間に光が注ぐからだ。

エゾエンゴサク

黒松内 奥の院にて

黒松内にある奥の院は境内にカタクリが群生しており、訪れる人も少ないのでのんびり群落を鑑賞することができる。

黒松内のキクザキイチゲ

黒松内のキクザキイチゲ

黒松内のカタクリ

月越にて