2011 最後の太平洋沿岸

台風によるうねり性の波は厄介だ

まだ暗い時間帯に釣れたアメマスが、今年最後の一匹となった。

南十勝の海岸には、釧路方面と違って林が。

2011年最後のウミアメ遠征となるであろう今回は、遠く離れた台風9号と台風10号によるうねり性の波浪によりコンディションはお世辞にも良いとは言えなかった。かろうじて濁りは許容出来るレベルであったが、ゴミは相変わらず多く、キャスト毎に海草や陸上から流れた草木がフッキングしてしまうのだ。それでも前日には友人が反応はそれなりにあったという事だ。今年の状況を考えると、過度な期待は出来ないけど薄暗い時間からサーフを歩いてみた。

予想に反し、ロッドを振りだして直ぐに一本が釣れた。型は45cmくらいであろうか。ファーストヒットの為、小型だとしても一応はカメラにその姿を納める。但し、この時間はストロボが必須であり、撮影は正直面倒でもある。僕は魚に関しては、かなり適当に撮影する人間で写ってればそれで良い。特にサーフの撮影は魚は砂だらけになるし、暴れるので尚更良い写真が撮れないのだ。

今では殆ど読むこともないけれど、釣り雑誌などの美しい写真にあこがれないわけじゃないけど、あれは釣り人とカメラマンが分かれているという分業と雑誌の為という目的があるから撮影出来るのであり、一般の釣り人が同じ事をやろうとするとかなり難しい。勿論、時間と手間を掛ければ無理だというわけじゃないけど、リリースを前提に考えるのであれば、早々に水に戻した方が魚の為に良いと思うのだ。結果、今回の様な写真しか撮れなくても、それを受け入れるしかないと僕は考えている。

まあ、話は横道にそれだけど、結局この日ランディングしたのはこの一本だけとなった。直後にもう一度バイトしてきたけど、これは乗るようなアタリではなかった。それから10時近くまで一心不乱にロッドをキャストし、漂流するゴミと戦いながらリトリーブを繰り返したけど、反応は皆無であった。今年は早くから遡上しているという話は聞いていたけど、全てのアメマスが一気に上っているわけではないと思うので、今シーズンの不調はある意味記録的な不漁という事になると思う。

何が影響しているのか判らないけど、地元の釣り人はシーズンを通じて本当に少なかった。それだけ釣れていないという事なのだろうね。いずれにしても、夏のウミアメは今回がラスト。夏枯れの八月は盆の頃、カラフトマスを1度アタックしたいと考えているけど、台風の影響が出なければいいのだが。