2010 道東アメマス行脚

この地のアメマス釣りは、魚と共に荒涼とした風景を釣りに行く。
越冬色の強いアメマス。しかし、トルクフルなファイトには、少し手こずった。
今回の遠征では、阿寒湖を除き、ペンシルベイトが効果的だった。
既に銀白をまとったアメマスが釣れた。
解禁日の北岸より。昼近くになり、ようやく渡ることが出来た。
解禁日の尻駒別インレット。ヤイタイの曲がり角付近に見えるのは氷だ。
阿寒湖のアメマス。顔まで白班模様があるタイプ。

道東におけるアメマス釣りは、GWを境に河川の釣りが終焉 となり、同時に阿寒湖や海の釣りが開幕する。勿論、多少の前後はあるけれど、一応の目安となっている事には異論はないと思う。それは、一年を通じてアメマスを狙えるのが地域だという事を意味する。アメマスが生息している地域であれば、道東に限らずそれは可能だけれども、道央や道南で盛夏にアメマスを狙って 釣るのは現実的ではない。その意味で道東は道北と並び、アメマス王国と言える地域だと思う。

連休を利用し、4月末は道東河口域のアメマス釣りを釣り歩き、5月1日から解禁する阿寒湖を訪れた。河口域の釣りは、釣り場所によるけれど、開幕から終焉までの期間が短い。それは、東へ行くほど顕著であり、タイミングが難しい。また、海岸線のため強風との戦いとなる場合も多く、潮の干満にも左右される釣り場だ。

今回の遠征初日、道東は雪交じりの暴風雨に見舞われた。濁りに強い湿原河川も濁りが入り、釣りが成立したのは規模の小さな河口域のみ。ただ、前日の嵐が幸いしたのか、魚の反応は上々であった。水温も上がっているこの時期、多くの釣り場では表層狙いが効果的な場合がある。このため、ペンシルベイトを多用したのが結果的に良かったのかもしれない。リトリーブの手応えが希薄なペンシルベイトは、釣り人を不安にさせる一面を持っている。信じて使え るかどうかが、唯一のコツだ。

さて、5月1日に解禁を迎えた阿寒湖の釣り。残念な事に湖水に氷が残り、渡船が出来たのは解禁日の昼近くなってからの事だ。それまで尻駒湾や温泉街のポイントを釣り歩いたけど、たった一度も魚からのコンタクトは無かった。昼からも反応が良いとは決して言えない。それでも、水温が僅かに上がったであろう午後の砂浜でアメマスが顔を出してくれた。翌日の釣りも、個人的には好調とは言えない。やはり初期の釣りは、水温の低い午前中よりも、午後の方 が反応が良いようだ。活性が高いとは言えないけれど、僕の引く軽めのスプーンに何度か反応してくれたのだから。