過去の遺物

未だドライブは売っているけど、今更なあ…という感もある。

部屋の片隅に転がっている、外付けHDDがあった。何年も前に購入した外付けHDDのケースに余ったHDDを組み込んだものなのだが、転がっているという事は勿論使っていない代物だ。「はて？容量どれくらいだったかしら」と火を入れるより分解した方が早いという事で開けてみると、ATAPI接続の80GBなんて刻印があるHDDが姿を現した。

確かニコイチBOXという名前のセンチュリー製のケースだったと記憶しているけど、名前の通り、二基のHDDが内蔵出来るようになっている。下にあるHDDの容量は判らないけれど、組み込んだ当時も余り物だったので数十GBという物であろう。いずれにしても、今となっては過去の遺物もいいところだ。

この数十GBという容量は、人によっては十分じゃないのと思うかもしれない。でも、例えば僕のメインマシンではミュージックフォルダだけで35GBほどの容量がある。写真で330GBくらいだろうか。その他諸々のデータを含めると1Tほどのデータがある。そう考えるとHDDで数十GBというのは、とても使う気にならない。更に接続がUSB2.0という事も理由の一つ。大容量転送には役不足だし、直結が必要なので使い勝手が悪いのだ。

まあ、現時点でも、もう少し容量の大きなATAPI接続HDDは入手出来るから、使う気になれば使えない事もないけれど、お金掛けて過去の規格機器を存命させるのもね。廃棄決定かな（笑）。

だからどうしたという話なのだが、数値が向上するのは悪い事ではない筈だ。

話変わって、僕は基本的に定格動作でしかPCを運用する事はないのだけど、現在使っているCore i7というのはTurbo Boost機能が働いている。無印の2600を使っているけど、このCPUはTurbo Boostの倍率だけ可変出来る仕様だ。試しにMother BoardのUtilityを使用し、チューニングを行ってみたところ、Turbo Boost時に4.2GHzまでクロックが上がった。定格では3.9GHzなので若干のパワーアップ。但し、無保証だし体感的には何も変わらない（笑）。まあ、Turbo Boost時だけだから焼ける事もあるまい。

試しにWindowsエクスペリエンスインデックスの再測定を行ったところ、CPUが7.6から7.7へ上がった。また、グラボの最新ドライバがリリースされていたのでそれをインストールしたところ、グラフィック関係も同じく7.6から7.7へ向上した。もっとも、この数値の向上が体感出来るかどうかと言われると、全くありません。ただ、先日SSDを換装した時は明らかに速くなった事が判ったので、お金を掛けるならやはりHDD周りの方が良いような気がする。

昔からHDDが速くなると、OSやアプリの起動、ファイルを開くのが速くなるので体感しやすいと言われているものだけど、確かにその通り。勿論、数世代違うCPUを替えても明らかに違うけど、最近のCPUは一般的なアプリを走らせる分には、廉価なCeleronを使っても十二分に高速で既に感覚的には飽和状態に近い。勿論、３DやらPhotoshop、動画など重たいアプリとデータを扱う人は別だろうけどもね。

その意味でHDDからSSDに換装する人はかなり多くなっているし、市販品PCもSSD内蔵が当たり前の様になってきた。大体にしてタイ洪水でHDDが高騰・品薄になったからという理由で、プリンタ内蔵のドライブをSSDにしてしまうご時世。今後は更に普及するだろうけど、願わくば更に大容量で安くなって欲しいものだ。まだ気楽に買えるのは128GB程度までで、256GBを超えるととたんにCPが悪くなってくる。希望としては2TBくらいで10000円くらいになってくれると有り難い（笑）。

ただ、その過渡期としてZ68のSRTは効果絶大みたいね。欲しくなってしまったもの。但し、組んでしまってから臓物移植してのアップグレードは面倒だし、現状がSSD BOOTなので、それは出来ない相談だよなあ。