iPod touch 5

届いたばかりのiPod touch

スマートフォンとしての完成度やタッチ画面の正確さやフィールは、未だにApple iPhoneの右に出るものは無い。このiPhoneから3GやLTEというデータ通信モジュールとGPSを外し、CPUなどをデチューンし、外装デザインを変えたのがiPod touchだ。

僕のiPod遍歴は結構長く、その中でもtouchは初代と四代目、及び、今回の五代目を購入した事になる。但し、純粋に音楽Playerとしてなら、ホイール時代のnanoやclassicが今でも一番良いかなと思う。タッチパネルのUIより、ホイールの方が間違いなく使いやすいからだ。

まあ、そんな事はさておき・・・。

今回のiPod touchは、実は当初は買う予定ではなかった。トリガーとなったのが、iOS6のリリースとインストール。これまで軽快だったのに、iOS6を入れた事によって重くなって嫌気が差したからだ。最初からこういう物と思えば、耐えきれない程では無いけど、比べてしまうともう駄目である。

流石にCPUがグレードアップされている為、今回のtouchでは動作は概ね軽快だ。評判悪いMapはtouchでは重要度が下がるので、どうでも宜しい（笑）。

デザインは好みが分かれるだろうけど、個人的には長くなったというか、縦横の比率が変わり、胴長に思えてしまう。Appleでは以前から片手で操作出来る幅として、このサイズがベストと言っていたので縦に伸ばしたと言いたいところだけど、そんな事より横の解像度も広げると、ソフトウェアの互換が更に低下するからじゃないのかなと、個人的には考えている。片手云々を素直に信じることが出来ないからね。

ただ、ボディの基本的なデザインは嫌いじゃない。特に裏面の鏡面仕上げが無くなったのは有り難い。正直なところ、新品の時に凄いと思うだけで鏡面仕上げのケースなど、モバイル製品としてロクデモナイ仕様だと思うからね。

あと、イヤフォンが変更になっていて、Appleでも良い事ばかり書いているけど、そう大したものじゃない。所詮は付属品のレベルだね。しかも、音漏れも多いので通勤バスや電車でこんなイヤフォンなど使うべきじゃない。

あと、ようやくsiriが使えるようになった。嬉しい！なんて事は全然思わない。技術としては、例えば障害のある方の補助システムなどには効果大なので否定はしないけど、それ以外で音声で何かをしようという発想が、そもそも間違っている様な気がする。自分一人の自室ならともかく、他人がいる場所で機器に向かって何かしら喋っていたら音漏れイヤフォンと同じだからね。

Displayとカメラは、前モデルより大きく向上していると思う。特にDisplayは確かに高精細なので小さな画面でも、フォントの認識がとても良い。カメラは操作性を除けば、少し前の下手なコンデジよりも良いかもしれない。ただ、やはり写真を撮るというか例えプチ旅であっても、カメラは必要だなあ。

でも、何だかんだ言っても、多機能音楽Playerとしては一級品ではないだろうか。Android搭載のWalkmanと比べてどうかは知らん（笑）。興味ないので、比べたことがないのだ。音質など良い点は多いようだけど、僕は昔からSONY製品のソフトやソフトとの連携が何やら使いにくい。そうした点では、AppleとSONYは全然土俵が違うと思う。

四世代目（左）と五世代目（右）。

裏面の仕上げは伝統的な鏡面より、アルミ＋アルマイト塗装へ。

軽く薄いのはGOOD。でも、矛盾するが細く軽いのは持ちにくい。

既にレビューされているけど、思ったよりも外れにくそうだ。