TORQUE X01(KYF33)

 

本体は大きく厚みもあり、ずっしり感がある。逆に言えば、とても丈夫そうだ。

僕は二年ほど前から、スマホとガラケーの二台持ち派だ。正確には今のタブレットにもSIMを入れているので、3回線契約をしている。スマホとタブレットは好きな言葉ではないけど、いわゆる格安SIMと呼ばれるものなので、全て合わせても、キャリアでスマホ1台を契約していたよりも大幅に安い値段なのだ。

速度面においては、MVNO回線は確かに速度は遅いけど、WebやMail、SNSなどの利用は殆ど差は感じない。もともと、それほど大容量データのやりとりを行うサービスではないからね。違いがあるとすればアップデート時のダウンロードや動画視聴、あとは頻繁に通信を行うゲームくらいだろう。

この機種の物理キーは、大きく高さがあり、ストロークも0.5mmほどあるそうだ。防水故、ボタンは多少固いけど、操作性は前任機(SHF32)に比べてとても良くなった。

僕が二台持ちをしようと考えたのは通信コストも理由だけど、もう一つは釣り場などのフィールドでスマホは使えんと判断したからだ。防水機種だとしても、防水ケースに入れたとしても、タッチパネルの使い勝手は良くない。特に濡れた指では駄目だ。一部の機種では、濡れた指でもグローブ装着でも操作出来る様に工夫されているけど、そうした機種は大抵が国産メーカー品。

でも、僕は前回のスマホ更新でSIMフリー機であるHUAWEI P9を使ったところ、もう国産モデルというかキャリアで発売されているスマホは使えないなと思ってしまった。余計な機能やアプリが無い分、OSその他のチューニングは未だに国産モデルより上だと感じたからだ。セキュリティ面で不安が無かったわけじゃないけど、そもそも、そうしたリスクは、例え国産モデルだとしても絶対に無いとは言い切れない。それを考えると、性能と価格のバランスで製品を選び、それ相応の使い方をするしかないと僕は思った次第。

話は横道にそれたけど、そんな事もあり、通話とメールはガラケーで使用し、ちょっとした調べ物やSNSなどはスマホを使うというスタイルが僕の使い方だ。

僕は手が大きい人間だが、これだけキーが大きいと使い心地がとても良い。

テキストベースの場合、今ではスマホでも呆れるほど高速に打てる人も多いんだろうね。でも、僕は例えばフリック入力などはとても無理で、未だにQWERT配列のフルキーボードでの入力だ。もっとも、画面が大きければ、こちらも両手打ちという制約はあるものの、それなりの速度では打てると思っている。

でも、昔ながらのガラケーのキーは、未だに指が配列を覚えているのか、打っていても違和感は感じないし、指先に感じる物理的なフィールが安心感を感じる。それに、着信時などでも、ボタン一発で通話が出来るからね。まあ、僕の場合は通話はあまりしないので、大した問題ではないけれども。

それとスマホというのは基本的にはスクリーンが剥き出しの製品で、落としたりぶつければ破損の可能性が高い代物。TORQUEというネーミングのスマホも同じく堅牢性を売りに、京セラから発売されている。でも、平らな面に画面を落とした場合などは、スクリーンより前に出たベゼル部分で衝撃を吸収するようになっているけど、突起物にガラスをぶつければ強化ガラスだろうが簡単に割れてしまう。その意味で、二つ折りのケータイは、致命的な破損に至る確率は低く、破損の確率が高いアウトドアシーンでのメリットは大きい。

売りの一つであるアウトドアポータル機能 温度計やコンパスなどなど

この機種の売りの一つに、アウトドアポータルという機能がある。天気予報、電子コンパス、高度計や潮汐などを表示してくれる機能だ。問題なのが、僕はこの機種(ガラケー)ではパケット通信は殆ど行わない設定にしていること。要するにメールと通話以外は使わないという事だ。一応はキャリア(au)での契約なので、パケット通信は上限はあるものの、使ってしまうとかなりの値段となってしまう。

この端末1台を契約しているのなら、それもアリだろうけど、スマホの二台持ちで余計なパケットを使う必要はない。こうした設定の時、このアウトドアポータル機能は動作するのかどうか?

結論から言えば、予想していたけど天気予報以外はパケット通信は行わない。機内モードに設定して、天気予報以外は全て動作しているから、これも使える機能だと思う。

tide機能を表示させてみた

あと、この機種の売りというか機能の一つであるのが熊鈴(ホイッスルやブザーもあり)は、かなりの大音量だ。動画は再生環境によるので判断材料にはならないと思うけど、かなり煩い音が再生される。ただ、これが本物の熊鈴変わりになるのかは何とも言えない。要するにバッテリーをどれだけ消費するかが読めないからだ。それ故、これについては、ちゃんとした熊鈴をぶら下げてフィールドを歩くというのがベターだろう。

それでも、とにかく音を出したいという場合には、あっても困らない機能だとは思う。ブザーやホイッスルなども再生してみたいけど、かなりの音量なので自宅ではちょっと試せていない。

詳細なレビューはネットでそろそろ出回っているだろうから、僕なりの視点で書いてみたけど、ある意味でかなりニッチな製品ではある。非スマホ派だとしても、普通の場所で使うだけなら重くてゴツい機種なので、お勧めはしない。反対にアウトドアでも使いやすい端末という事であれば、良い端末だと思う。但し、スマホの便利さは僕も承知しているので、現在スマホを使っているという人であれば、二台持ちを勧める。

熊鈴機能

コストについては端末の使い方によって、千差万別だけど、基本的にはスマホ側へMVNOのSIMを入れるべきだろうね。僕はキャリアメールも使うので、パケット系は「LTE NET」(月額300円)と「ダブル定額」(10Mまで500円)を契約し、端末の設定で余計なパケットは出さないようにしている。それ故、完全に通話とメール専用機状態で「ダブル定額」の最低限料金である500円を超えた事はない。

スマホという端末は便利で手放せない点は僕も同意するけれど、結局のところは汎用機でしかない。長文を入力するのに、物理的なキーボードを持つPCにかなわない事と同様に、通話機能やアウトドアに特化した部分では、こうしたガラケーも捨てたものではないという事だね。

ちなみに

カメラ機能は期待しない方がいいと思う。まあ、今の製品だから、きちんと写るけども、僕は使わないかな。

クローズアップも遠景も眠い画像だ。

クローズアップも遠景も眠い画像だ。

長々と書いてきたけど、SNSなどにフィールドの写真を投稿したいという場合は、スマホになってしまうだろうね。それについては、人それぞれの使い方だから全く構わない。

個人的なSNSのスタンスを書いておくと、仲間内でのやり取りという使い方でいいのなら、SNSの機能は優秀だと思っている。反面、昔流行った個人の釣りBLOGやWEBとは、似ているようで異質なものだとも感じている。SNSはあくまでも交流が目的であり、過去の記録としての活用は使いにくいし、そもそも想定されていない。

それと同時に、タケノコの様に乱立したBLOGも同じ事が言えるけど、その仕様が全く変更される可能性がある。例えば、過去のデータを線引きされ、消されても文句は言えないわけだ。それ以前に今のSNSが将来存続しているのかも怪しいもの。

そうした事が嫌で、僕はわざわざサーバーを借りて、WORDPRESSでサイトを構築しているくらいだ。それ故、例えば釣りに行ったとしても、あまりSNS上にフィールドの写真をアップしたりする気持ちが薄い。言葉は悪いけど、釣りの投稿はどうでもいい。せいぜい、途中の休憩中に撮影した写真やランチの写真を投稿するくらい。

実際にはSNSで釣りの写真を出す事もあるにはある。でも、釣りの投稿をする時は、自宅でPCを使ってという事が殆どだ。リアルタイムな情報提供など全く考えていないし、フィールドで面倒でそんな事はやってられない。その証拠にスマホで撮影した魚の写真など、多分、スマホを使い出してから片手の指で足りるほどだもの。

なるほど、防水端末だし、最近のスマホは写りも優秀・・・・。でもね。僕はそんな事よりも、カメラアプリを起動させ、撮影する操作が面倒だと感じているからね。ホールディング性は全く良くないし。普段だと問題ないけど、釣りの時はそんな事はやってられないのだ。

まあ、これは僕の考え方。もっとも、これは僕がWEBに対して、コツコツと続けているから言える事なのかもしれない。